モノ系ライターのナックル末吉です。筆者は喫煙者なのですが、タバコが吸える環境が日々厳しい状態になっていくことを実感しています。それもそのはずで、タバコを吸わない人にとっては、受動喫煙は迷惑以外のなにものでもないわけでして、タバコを吸う身としては周囲の人に気を使いたいところです。
また、喫煙者であっても服や部屋にタバコの臭いが残るのは気分がよくありません。自業自得といわれればそれまでなんですが、ガジェットを駆使して臭いをなんとか軽減できればなぁと考えていたところ、よさげな灰皿を見つけたのでご紹介いたします。
今回ご紹介するのは「ちょっと吸っトレイ」です。どういう製品かというと、バッテリーを搭載しており、電力にてファンを回してタバコの煙を吸い取り、フィルターを通して排気することが可能な「灰皿」です。
まずは製品を見てみましょう。
パッケージです。灰皿というよりまるでパソコンの自作パーツのようなシンプルさ
内包物は、本体、フィルター(予備)、USBケーブル、USBコンセント、取扱説明書です
本体です。まるでキューブ型パソコンの雰囲気
結構大きいです。重量は約1.5kgあるのでズシリとした安定感があります
正面に設置されたコントロールパネル。左から、バッテリー残量、オフタイマーボタン、電源+風量調節ボタン
側面に開いているこの穴から煙を吸い取ります。この穴は4面に設置
排気口は背面に大きく設けられています
また、背面には充電用のmicroUSB端子が設置されています
クリスタルな雰囲気を醸し出す灰皿部分は、高級な応接室をイメージさせます。でも、今のご時世は応接室も禁煙ですね…
中央にニョキっと生えた突起も吸気口となっています。灰皿に火の付いたタバコを置いた際に発生する煙を吸い取るためのものです
灰皿部分を持ち上げると、フィルターがもう1枚入っていました。つまり、本製品にはフィルターが2枚同梱(どうこん)されています
フィルターを取り出すと、排気用の穴と電動ファンが見えます。各吸気口から吸い込んだ煙はココを通して排気されます
さっそく、本製品を使ってみましょう。
最初にフィルターが入っているビニールを取り除きます。最近では空気清浄機のフィルターのビニールを外さずに使用している人が多いとのことなので…
電源ボタンを押してファンを回し、タバコを近づけてみます
う、うーん。もっと勢いよくゴーーっと吸い取るのをイメージしていましたが、かなり弱々しい感じがします。すべての煙がキレイに吸い取るほどのパワーはありません。確かに、家電メーカーの空気清浄機に比べたら、あくまでもガジェットなのでこの程度でしょうか?
側面の吸気口にタバコを近づけてみましたが同様でした
今回、風量MAXまで試してみましたが、超絶な吸引力というワケにはいかず、煙がだいぶ漏れてしまう結果でした。煙を口から吐く際は、本品に向かって吐き出すと効果が高いかもしれません。とはいえ、室内に本品があるのとないのとでは、煙の行方に少なからぬ影響を与えると思います。
喫煙ルームに設置してあるような、強力な空気清浄機をイメージすると残念な気持ちになります。しかし、バッテリーを搭載していて屋外にも持ち出しても使えるのは大きな魅力です。喫煙可能な場所でも本製品を使用して、少しでも周囲の人に気遣うスタンスが大切ではないかと、喫煙者の1人として提案したいと思います!