自宅でダンボール箱などに荷物をパッキングするシーンといえば引っ越しが思い浮かびます。引っ越し作業となると、一生でそんなにないと思いますが、近年はオークションやフリマサイトに商品を出品し、落札されたら自分でパッキングして送付、なんて方が急増中とのこと。
そこで今回はパッキングに欠かせない「緩衝材」に注目。いろんな緩衝材を集めてご紹介とあいなりました。
ということで、いつもの集合写真。今回ご紹介するのはこちらの面々
筆者にとっては、パッキング用の緩衝材といえば新聞紙。その昔は、お皿を包むのも、隙間詰めにも、新聞紙を使っておりました。手が真っ黒になりますが、新聞紙を適当に丸めては隙間に詰め込む、何とも牧歌的なパッキング作業でした。昔はほとんどの家庭で新聞をとっていたので、新聞紙に困ることはなかったですが、今では筆者のように新聞をとらない人も多いようで……。
でも心配無用、古新聞もちゃんとネットで購入できます。なお、引っ越し用ならこだわる必要はないですが、人様に贈るなら、ちょっとおしゃれに仕上げたいところ。そんな場合は、海外の新聞はいかが? 外国語の古新聞を販売しているサイトもありますよ♪
古新聞販売とあったので、ボロボロの新聞も覚悟していましたが、筆者が購入したサイトでは、同じ日付の新しいものが束になっていました
詰める場所の形を考えながら丸めていくので、ちょっと楽しいです
昔ほどではないような気もしますが、手が黒くなるのは仕方ないですね
海外の新聞も新しいものばかりで、数種類の新聞が交ざっていました
英字新聞だとなぜだかおしゃれな感じになりますね
すっかり一般名詞化している「プチプチ」。難しい名称だと気泡緩衝材ですかね。昔は入手が難しかった印象がありますが、今では通販で簡単に購入できます。「プチプチ」自体は、さまざまな梱包(こんぽう)資材の製造・販売を行っている川上産業の登録商標だそうで、「エアキャップ」や「エアークッション」なんて商品名で販売している会社もあります。
「プチプチ」はロール状のものが一般的ですが、今回は、酒井化学工業の「ミナ ノンカッターパック箱入り」を購入しました。転がる心配はないし、専用カッターもセットされているので何かと便利ですよ。なお、気泡緩衝材は無色透明のものがほとんどですが、メーカーによっては、ピンクやローズといったカラーリングの気泡緩衝材も発売しています。
横幅は30cm。大きなものを包まないのであれば、この大きさでも十分でした
ダンボールの横から必要な分だけを引き出して、専用カッターを引っ掛けて手前に引くときれいに切れます
本体もきれいに包めるし、手も汚れないし、やはり便利ですね
筆者は仕事の関係もあって通販でいろんなものを購入しますが、最近よく見かけるのがこちらの「エアピロータイプの緩衝材(「エアー緩衝材」や「エアーパック」とも)」。空気の量がたっぷりなので、結構な大きさの隙間も簡単に埋まります。また、必要な分だけを手でカットできるので作業がとても楽。
筆者が購入したものはノーブランド商品でしたが、簡単に破れるようなことはなく、しっかりと使えました。さまざまなメーカーから販売されており、大きさもまちまちなので、箱の大きさや隙間の広さに合わせて使い分けるのがよさそうです。
1箱で購入したら、想像以上に大きな箱(実測で縦520×横490×高さ390mm)にたくさん入った状態で届きました
1つの大きさが約190mm×約90mmで、厚みは約40mmです。手でカットできます
隙間をさくっとすぐに埋められて、見た目もスッキリ!
隙間はできるかぎりキッチリと詰めたいという方にはこちらの緩衝材がおすすめです。筆者が購入したものは三友産業の「ワンダークッション」というもの。ほかにも「スーパーフォーム」や「ハイタッチ」などの商品名で販売されております。見た目も触った感じもマシュマロのようで、柔らかい小さい緩衝材です。大きな箱だと大量に必要になりますが、小さめの箱にキッチリと詰めるのに向いています。
また、東和産業の「ピコクッション」はハートや音符型のかわいい形状やカラーリングが特徴。プレゼント用のパッキングならカワイイ緩衝材を選ぶのもありですよ。
筆者は2L入りのものを購入(一袋が1Lということでした)。分量的にはこんな感じです(写真はiPad9.7インチ。以下同様)
大きさは、長さが約40mmで、直径は15mmくらい。本当にマシュマロみたいですよ
購入した量が少なかったので、中途半端で残念な感じに……
小さめの箱ではいい感じでした
こちらが「ピコクッション」。ハートデザインのものを購入してみました
美的センスがまったくない筆者でも、何となくかわいい感じに
お菓子や化粧品、アクセサリーなどの小物類をおしゃれにパッキングしたいときは、紙パッキンがおススメです。何しろ、カラーリングが豊富なので、中身に合わせても、気分で選んでもいいですよ。もちろんファッション性だけでなく、クッション性も高いので緩衝材としても問題ないですし、何よりやさしい感じに仕上がります。
筆者がチェックしたサイトでは、紙幅だけで1・2・3・4mmの4種類、カラーリングは45種類も用意されていました。選ぶだけで一苦労しそうですね♪
メーカーはよくわかりませんでしたが、筆者が購入したのはこちら。これで100gになります
中身は、1mm幅でカットされたさくら色の上質紙です
なんだか高そうに見える気がします
さて、最後にご紹介するのはこちら。高知県のあぜち食品の商品で、なんと「食べられる緩衝材」というもの。中身は本物のポップコーンなので、もちろん食べられます。あぜち食品はもともと食品卸が中心の会社だったのですが、あるきっかけでポップコーン製造を手掛けていた会社を継承することに。小売りの通販を始めた際に、お客さんによろこんでもらおうと緩衝材の代わりにポップコーンを詰めたそうです。
あくまでオマケとして送っていたのですが、「緩衝材」と書かれたメモを同封し始めたことをきっかけに全国で知られるようになり、今では、「食べられる緩衝材」として、大人気となっています。
ポップコーン5袋入りです。小さなキャラメルコーンがおまけについていました♪
内容量は45g。緩衝材として使うことを想定してか、市販のものよりちょっと小さい感じです
薄めの塩味で、とてもおいしいです
緩衝材として使うと、なんともユニーク。もらった人の笑顔が想像できますね
さて、今回もそれぞれに特徴があって、なかなか順位をつけにくいのですが、あえて筆者の独断と偏見で選ばせていただきます。栄えある第1位は、「エアピロータイプの緩衝材」。小さな物を梱包するのはちょっと苦手かもしれませんが、実際の利用シーンを考えると、とても使い勝手がよかったです。最近よく見かけるはずだと感心いたしました。
第2位は、「気泡緩衝材」。包んでも、詰めても、くるんでも、緩衝材としてあらゆるシーンで活躍してくれます。つぶして楽しむことができるのも良いですよね。ただし、大きなスペースを詰めるには多めの「気泡緩衝材」が必要になることがマイナス。「新聞紙」や「エアピロータイプの緩衝材」などと組み合わせるのがいいでしょう。
第3位は、新聞紙。形はもちろん、固くも緩くも力加減で自在に緩衝材を作れるのがいいですね。欠点は手が汚れることと、大量に使うと重くなってしまうこと。
特別賞は、「食べられる緩衝材」。正直、緩衝材としての使い勝手にはやや問題がありますが、何より斬新。おもしろければすべてよしということで♪
主に東京の湾岸エリアに生息しているが、中国、タイ、インドネシアなどでの発見情報もあり、その実態は定かではない。仲間うちでは「おっちゃん」と呼ばれることも。