私はいつも価格.comマガジンにて記事を書かせていただいておりますが、執筆時はとにかく長時間座ってPCとにらめっこ状態……そのため、お尻や腰が疲れやすく、首や肩のこりにも悩まされています。
普段使っているイスとクッション
部屋の雰囲気も考慮して、本格的なオフィスチェアの導入は考えていません。なんとかこのイスのまま、座り心地をよくすることができないかと考えていたところ、この商品に行き着きました。
テレビショッピングでよく見かける「Gゼロクッション」です!
これは実演販売士のレジェンド松下氏がプロデュースしたクッションで、「まるで無重力」な座り心地なんだとか。みなさんもどこかで一度は目にしたことがあるのではないでしょうか? 実演販売の映像で、この製品に生卵を置き、その上に人が座っても割れないというシーンがあり、印象に残っていました。
私も存在は知っていたのですが、今回改めて調べてみると、長時間座っていても疲れにくいクッションということなので、試してみることに。
オレンジ色のクッションが出てくるかと思いきや、専用のカバーに入っていました
裏側は滑り止め付き
持ち上げてみると……結構重たい! ピンッと張っている感じではなく、ブヨンとしています。重さを量ってみると、なんと1.2kgもありました。クッションにしてはかなりの重量ですよね。ちょっと中身を出してみようと思います。
カバーを外すと中は鮮やかなオレンジ!
中身は、クッションとは思えない見た目・触り心地です。TPE(熱可塑性エラストマー)という復元力の高い素材を、ランバス構造というひし形状の網目構造に配置したそう。この素材と構造によって体圧が分散され、宙に浮いているような感覚が生まれるようです。
空洞の集合体になっているので通気性もバツグンとのこと
Gゼロクッションの素材感がわかるように、触った様子を動画に収めてみましたのでご覧ください。
このブヨーン、ムニュッとした素材、何かに似ているなぁ……と考えていたのですが、わかりました! 祭りの屋台でよく売っている、光るヨーヨーのおもちゃの素材に似ています(笑)。とにかく弾力がすごいです。
また、クッション自体にやや傾斜がついていて、後方よりも前方が低くなっているため、自然と背筋が伸びるようになっているとのこと。しかし見た感じ、傾斜は正直あまりわかりませんでした……。
理屈はわかったので、とにかく座ってみました。
……おお!
座った瞬間から、通常のクッションとは違う“ふわっ”とした座り心地を感じました。低反発とも高反発とも違う感覚です。普通は座ると、お尻や裏ももなどに“体の重みを一点で支えている感覚”がありますが、このクッションは特定の部分に負荷がかかることがなく、体の重みを面で均一に支えているような感覚があります。
体圧分散効果はありそうですが、さすがに、テレビショッピングでやっていた「生卵に座っても大丈夫」というのは半信半疑……。そこで、本当に大丈夫なのかどうか、筆者もやってみることにしました。
万が一を考えて、卵は密閉袋に入れました……
一部始終を動画に収めましたので、ご覧ください!
結果……本当に割れませんでした! これは驚きです。卵を手のひらでギューッと握ってもなかなか割れないように、圧力が分散されて伝わっているようですね。
さて、短時間座った感想としてはいい感じですが、長時間の使用ではどうでしょうか? いつものイスにGゼロクッションをセットして、記事を執筆するなどの作業をしてみました。
いつもと疲れ具合が変わるでしょうか?
何日か使ってみたところ、明らかに疲れにくかったです。一番違いを感じたのは「お尻と裏もも」。従来のクッションの場合、座っていると沈んで底についてしまう感覚があり、ずっと同じ姿勢でいると途中でポジションを変えたくなったり、たまに立ってストレッチをしたくなったりします。しかしGゼロクッションだと、沈む感じがなく、お尻も裏ももも痛くならず、身じろぎする必要がありませんでした。たとえば、キャンプやピクニックなどでレジャーシートに長時間座っていると、お尻のどこかが痛くなってくる感覚がありますよね? あの痛みを軽減してくれる感じです。
ただ正直なところ、「宙に浮いている」感はありません。「まるで無重力」というような、クッションとしてのフワフワ感や気持ちいい感覚はなく、あくまでも“長時間座っていても疲れにくい”という方向性だと思います。
使って感じた弱点としては、結構な重量があるため、持ち手は付いているものの、いろいろな場所に持って行って使う、というのは難しそうです。家用、車用など、気に入ったらいくつか購入して置きっぱなしにしたほうがよさそう。また、素材がゲルのような感じで、カバーもあまり厚くないため、冬は少し冷たさを感じるかもしれません。
1.2kgは結構重いです……
話題のGゼロクッションを実際に使ってみた結果、とにかく体圧分散力にすぐれたクッション、という印象でした。「まるで無重力」と聞くと、ふわふわとした座り心地をイメージしていましたが、ちょっと違いましたね。体重が一点に集まらない感じなので、長時間座っている人には最適だと思います!
Gゼロクッションには、今回紹介したノーマルタイプのほか、持ち運び用のポータブルタイプ、従来品よりもさらに厚みの増したデラックスタイプなどもラインアップされているので、用途に合わせて選んでみてください。特に、筆者のようなライター業にはもってこいだと思いますよ!
(※本記事の内容は、個人の感想を基にしたものです。)
都内を中心に活動するミュージシャンです。歌ったり作ったりしています。よろしくお願いいたします! http://www.peppermint-web.net/