選び方・特集

《2025年》「T字カミソリ」おすすめ8選! 専門家が肌にやさしく深剃りできるモデルを厳選

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T字カミソリは、電気シェーバーよりも剃り上がりがさっぱりする、あるいは深剃りできるという理由から、あえて選ぶ人は少なくない。いっぽうで、モデルによっては金属刃が直接当たることで、肌が傷つきやすく、ヒリヒリしてしまうことも少なくない。

そこで今回は、男性美容研究家の藤村岳氏にT字カミソリの選び方のポイントと、現行モデルの中でおすすめのモデルを聞いてみた。

男性美容研究家藤村岳氏【PROFILE】1973年、東京生まれ。大学卒業後、植物関連の雑誌・書籍の編集、生活情報誌などに携わる。独立後、シェービングを中心に据えた男性美容理論を打ち立て、活躍。総合情報サイト「All About」の「メンズコスメ」ガイドを始め、TV・ラジオなどのメディア出演のほか、講演・イベントなども行う。また、ブランドコンサルティングやコスメ開発にも携わる。著書に「一流の男はなぜ爪を手入れするのか?」「男の身だしなみ100の基本」。公式サイト「DANBIKEN〜男性美容研究所〜」(http://danbiken.net)

男性美容研究家
藤村岳氏
【PROFILE】
1973年、東京生まれ。大学卒業後、植物関連の雑誌・書籍の編集、生活情報誌などに携わる。独立後、シェービングを中心に据えた男性美容理論を打ち立て、活躍。総合情報サイト「All About」の「メンズコスメ」ガイドを始め、TV・ラジオなどのメディア出演のほか、講演・イベントなども行う。また、ブランドコンサルティングやコスメ開発にも携わる。著書に「一流の男はなぜ爪を手入れするのか?」「男の身だしなみ100の基本」。公式サイト「DANBIKEN〜男性美容研究所〜

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2025/07/04 13:00

T字カミソリを選ぶ理由

ヒゲを剃る道具は一般的に、電気シェーバーとT字カミソリの2種類ある。

電気シェーバーは刃が直接触れないので、肌を傷つけにくいが、イニシャルコストが高くなる傾向がある。いっぽう、T字カミソリはイニシャルコストは安く済むうえ、細かい部分にまで小回りがきくのが特徴。シェービングフォームを併用することで、剃り上がりの爽快感も得られやすい。しかし、必要以上の力を加えてしまうと、刃が直接肌に触れる分、傷ついてヒリヒリしやすいというデメリットもある。

藤村岳氏
藤村岳氏

T字カミソリ製品の多くに、刃の滑りをよくするスムーサー(スムーザー)が備わっていますが、より快適に剃るにはシェービングフォームなどのプレシェーブ剤の併用は必須です。なぜなら、同時使用によって、より滑らかなシェービングができて肌にやさしいからです

シック製品は、スムーサーの量が多いのが特徴。画像はシック「ハイドロ5プレミアム パワーセレクト ホルダー」のイメージ

シック製品は、スムーサーの量が多いのが特徴。画像はシック「ハイドロ5プレミアム パワーセレクト ホルダー」のイメージ

T字カミソリを選ぶときの3つのポイント

T字カミソリによるヒリヒリを避けるためには、自身に適したモデル選びが大切だ。その正しい選び方を藤村氏に聞いた。

選び方01 グリップが握りやすいこと

グリップの形状だけでなく、自分の手の大きさも考慮に入れるべき。ジレット「Gillette Labs 角質除去バー搭載」

グリップの形状だけでなく、自分の手の大きさも考慮に入れるべき。ジレット「Gillette Labs 角質除去バー搭載」

藤村岳氏
藤村岳氏

T字カミソリは、“適切な力”で操作することが大切なのですが、重要なのがハンドルの持ちやすさです。滑り止めが付いているタイプなど、グリップ感がよいハンドルだと、余計な力を入れてギュッと握る必要がありませんので、そういうタイプであれば、肌を傷つけるリスクが減るわけです。ちなみに、ハンドルはまっすぐなスティック状よりも、適度なくびれなどメリハリがあるほうが、グリップ感がよい傾向にあります。

いっぽうでシェービングにおいては、T字カミソリを上から下へ、ヒゲの生えている方向へ滑らせる「順剃り」が基本です。でも、もし剃り残しがある場合は、T字カミソリを逆さにして滑らせる「逆剃り」も必要になります。その場合、鉛筆握りでヒゲの生える方向と逆に滑らせる必要がありますが、ハンドルがくびれているとつまみやすく、むだな力を入れずに剃りやすいのです

さらに付け加えると、製品サイズが自身の手の大きさにフィットするかどうかも、持ちやすさを判断する重要なポイントだという。

選び方02 適度な重さがあること

電動タイプ(振動タイプ)は乾電池を使用している分、本体が重くなる傾向がある

電動タイプ(振動タイプ)は乾電池を使用している分、本体が重くなる傾向がある

軽いT字カミソリの代表と言えば、ホテルのアメニティーなどで用意されているディスポーザブル(使い捨て)カミソリだ。

藤村岳氏
藤村岳氏

ディスポーザブルのカミソリは、もちろん使用している刃のクオリティーの問題もありますが、とにかく軽いのでヒゲが引っ掛かりやすく、シェービングに慣れている人でもヒリヒリしてしまうことが多いのです

ヒゲの薄い人、硬くない人なら問題なく剃れる可能性もあるが、ヒゲの濃い人ではシェービングが難しくなりやすいという。ほどよい重さのある製品のほうが、その自重を使ってスーッと刃を滑らせることができ、剃りやすくなるわけだ。

藤村岳氏
藤村岳氏

もちろん、重すぎると持っていて疲れることもありますので、納得するバランスを見つけることが大切です。ボーリングの玉選びのように、自分にとって適度な重さを選ぶことが肝要。ベストバランスを見つけるためにはやはり、複数の製品を経験してみるのがおすすめです

選び方03 刃(のケース)を肌に当てたとき適度にクッション性があること

ジレット「Gillette Labs 角質除去バー搭載」などに搭載される「フレックスディスク」は、左右への動きを可能にしている

ジレット「Gillette Labs 角質除去バー搭載」などに搭載される「フレックスディスク」は、左右への動きを可能にしている

常に適切な力で本体を持つことが大事だとはいえ、どうしても余計な力が入ってしまうのが人間だ。そんなときに大切になるのが、刃を収納したケース。それ自体がクッション(サスペンション)の役目を果たし、むだな力を吸収してくれる機構なのだと、藤村氏は指摘する。

藤村岳氏
藤村岳氏

日本国内で人気を二分するジレットとシック。その最大の違いはクッション性と可動域にあります。

ジレットは、刃のケースがお辞儀するように上下に動くだけでなく、可動パーツ「フレックスボール」や「フレックスディスク」などで左右にも動く仕様を採用しています。顔の凹凸に寄り添って自在に動くのですが、慣れないとちょっとした力加減で、自分が意図しない方向にも動くので、「怖い」と思ってしまう人も多いようです。今回紹介している貝印の「AUGER システムカミソリ」も、上下左右の動きが可能で、使用感はジレットに近いものです。

いっぽう、シックの機構は、刃のケースがお辞儀するように上下に動くのみ。物足りなく感じるかもしれませんが、刃が左右に流れていかない分、自分の意志でコントロールしやすいというメリットがあります

つまり、刃の動きを製品にどの程度任せるかが、選び方のポイントになるというのだ。

男性美容研究家が選ぶ「T字カミソリ」おすすめ8選

ヒゲだけでなく肌もきれいにする新発想モデルがリニューアル!
ジレット「Gillette Labs 角質除去バー搭載」

ジレット「Gillette Labs 角質除去バー搭載」

ジレット「Gillette Labs 角質除去バー搭載」

顔の見た目の印象を小ギレイに見せるためのシェービング。だとしたら、肌がくすんで見える古い角質も除去してしまえとばかりに誕生したのが、ジレットの最高級ライン「Gillette Labs(ジレットラボ)」シリーズ。そのなかでも画期的だと人気を博した「Gillette Labs 角質除去バー搭載」がリニューアルを果たした。

本モデルは濃いめのヒゲにも対応する5枚刃で、最大の特徴は医療でも使われる樹脂で作られた「角質除去バー」だ。これが刃とヒゲの間に立ちはだかっていた角質という障壁を取り除いて剃り味をよくするほか、見た目の印象も変えてくれるわけだ。コストは他モデルより高めだが、美肌に興味がある人なら気になるはずだ。

新5枚刃は、新スキンコーティング刃1枚+超極薄刃4枚の構成へと切り替わり、刃の寿命を1.5倍に延長。ジェルスムーサーも、常に適切な量の改良ジェルが出せるスポンジ素材に変更されており、長く快適に使える。グリップも滑りにくいように改良され、大幅に使い勝手を高めている。

ちなみに、「ジレットラボ」シリーズは、「プログライド」や「プロシールド」などの同社の他シリーズと替刃の互換性がないことに注意したい。

藤村岳氏
藤村岳氏

リニューアルされた本モデルは、刃数は変わりませんが、あえて最後の刃に厚いコーティングを施し、極薄にしなかったことがポイント。全部が極薄刃だと、滑りがよすぎて刺激が強くなり、肌を傷める可能性が大きいんですが、本モデルは厚みのある刃がクッション的な役割を果たして刺激を抑え、上滑りも防ぐという設計。かなり細かい仕様変更ですが、これがかなり功を奏しています。

ジレット特有のしっかりと肌に密着する感覚は、初心者にとって時に刃のコントロールに不安や怖さを感じることもあると聞きます。今回のリニューアルでは、そうした怖い感覚が軽減されているわけです。ほんの少し抵抗感が増すことで、ユーザー側が慎重に剃ることをより意識するという心理的な注意喚起にも繋がっています。

改良ジェルは以前よりも長持ちするようになりましたが、やはりシックのケースの厚さには勝てないかも……。でもここは、個人的な好き嫌いの範疇ですし、シェービング剤をしっかりと使えばカバーできます。

さらに特筆すべきは、グリップ感が上がっていること。溝が刻まれている握る部分の面積が柄の先端まで施されたことによって、アゴ下や口元を逆剃りする際、つまむように握るとその威力が発揮されるのを実感しました。やはり、ジレットの中でも最高峰の位置づけは変わらず、より進化&深化した本モデルは、個人的にNo.1のT字カミソリだと思います

ジレット「Gillette Labs 角質除去バー搭載」

羽根でなでるようにやさしいエアリーシェーブでも剃り残さない!
ジレット「プログライド エアー 電動」

ジレット「プログライド エアー 電動」

ジレット「プログライド エアー 電動」

「プログライド エアー 電動」は、同社「プロシールド」よりも先に世界で人気を博した「プログライド」の電動版。毎秒100回の微小振動により肌の摩擦を軽減し、刃に搭載された「エアリージェルスムーサー」とともにやさしく滑らかなシェービングを実現している。

もちろん名品「プログライド」の名のもと、「フレックスボールヘッド」により肌の凹凸に密着し、1回のストロークでもアゴ下などの剃りにくい場所の剃り残しを減らす“剃り残しゼロ"の方針に変わりはない。何度も同じ場所を剃ることによる肌への負担を振動がやわらげ、ヒリヒリしないツルスベ肌を実現する。

藤村岳氏
藤村岳氏

ジレットのT字カミソリは、元々刃のケースがシックに比べて薄く、肌にピタリと極薄5枚刃が密着します。電動タイプは1秒間に100回の微小振動を起こし、肌との摩擦を軽減してくれるところがメリットです

最適な可動域とされる24度の「フレックスボールヘッド」を搭載しているので、口周りやアゴ下など、凹凸のある曲面でも刃に吸いつくように動くのがすばらしい! 「エアリージェルスムーサー」があるのでシェービング剤がなくても滑りよく剃れますが、数回使うとなくなってしまいます……。カミソリの耐用回数までもたない印象があるのが玉にキズかも

ジレット「プログライド エアー 電動」

ヒゲが薄い人なら替刃最安の3枚刃! 新型替刃も登場
ジレット「マッハシン3ターボ」

ジレット「マッハシン3ターボ」

ジレット「マッハシン3ターボ」

「マッハシン3ターボ」は、ヒゲが薄い人、産毛を処理したい人、細かい部分を処理したい人に向いている3枚刃製品。持ち手にくびれがあって持ちやすく、縦方向の動きのみを実現するサスペンションシステムを搭載している。

刃の寿命も15回の使用に耐えるので、コスパは優秀(ジレットでは最も安価な替刃)。刃の手前に付いている「マイクロフィンガード」が、肌を伸ばしてスムーズなカットを実現する。

また、2024年7月にシリーズに追加されたT字カミソリ「マッハシン スキンテック」は「カスタムプラス3」に比べて20%大きくなった「メガスムーサー」を搭載。この替刃は「マッハシン3ターボ」でも使えるので、より滑らかに剃りたい人にはおすすめ。

藤村岳氏
藤村岳氏

現在のT字カミソリの主流は5枚刃ですが、すべての人が5枚刃にする必要はありません。ヒゲが薄い人ならば、2枚刃や3枚刃で十分です。小さくて薄いヘッドなので、ピンポイントで狙いやすく、小回りがきくのも特徴です。ただ、ヒゲが薄くても、クセやつむじがある人は、5枚刃のほうが向いていると思います

ジレット「マッハシン3ターボ」

国内メジャーメーカー初の6枚刃はハンサムなショートハンドル型
シック「プロジスタ 6枚刃シェーバーホルダー」

シック「プロジスタ 6枚刃シェーバーホルダー」

シック「プロジスタ 6枚刃シェーバーホルダー」

2025年2月、シックは男性用トータル・グルーミングケアブランドとして「progista(プロジスタ)」をスタート。化粧水などのスキンケア製品までラインナップされているが、その中核を担うのが「プロジスタ 6枚刃シェーバーホルダー」だ。

今までも海外ブランドでは6枚刃モデルは存在したが、国内大手メーカーとしては初の挑戦となる。ハンサムな見た目は、バーバー(理髪店)からインスパイアされた持ちやすいショートハンドル。亜鉛ダイキャスト素材の適度な重さで、力を入れずにやさしく剃れる。

藤村岳氏
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ショートハンドルが特徴的な本モデル。実はカミソリの柄は短いほうが操作性はよく、適度な重量感があると、その自重を生かして快適な剃り心地を得られるという利点があります。ドイツ・ゾーリンゲン製の刃にダイヤモンドコーティングを施して、切れ味も抜群。また切れ味が持続するのもポイントですね。

同シリーズには5枚刃もラインアップされていますが、実はこの5枚刃のほうが深剃りできます。ヒゲが濃い人は5枚刃を、普通くらいの濃さやカミソリ負けしやすい人は刃と刃のすき間が狭い6枚刃を、と使い分けるのがおすすめ。その差は、刃数が多いほうが肌が刃の溝に食い込まないのでやさしく剃れるという理屈です

シック「プロジスタ 6枚刃シェーバーホルダー」

ロックボタンでヘッドが固定できる安心設計
シック「極 KIWAMI ホルダー 敏感肌用」

シック「極 KIWAMI ホルダー 敏感肌用」

シック「極 KIWAMI ホルダー 敏感肌用」

シックの「極 KIWAMI」は、日本人に適した製品展開を行う同社の日本オリジナルのフラッグシップモデルで、理容家の手首と指の動きを再現したシリーズだ。「極 KIWAMI ホルダー 敏感肌用」は、トウセンカを使用したハーブエキス配合のジェルプールがたっぷり仕込まれており、シック最薄のスキンガード付き5枚刃とともに、スムーズな剃り心地を実現。刃が不用意に動かないように、角度を固定できるロックボタンも付いている。

また、肌への圧力を均等にしてヒリヒリを防ぐ衝撃吸収テクノロジーを搭載し、クッション性は抜群。ハンドルはくびれがあってホールド感がよい。そんな最高品質をうたいながらも、コスパも悪くないのがうれしい。

藤村岳氏
藤村岳氏

シックは100年の歴史を持つドイツのメーカーですが、その日本法人であるシック・ジャパンは1957年にカミソリ倶楽部(旧・三宝商事)が旗振り役となって生まれ、国内に製品を広く普及させました。同社は日本人の意見を取り入れた製品を数多く手掛けてきたのが特徴です。

「極 KIWAMI ホルダー 敏感肌用」はその歴史の結晶とも言うべきよくできた製品で、可動域はお辞儀のような上下方向のみですが、その分慣れるとシンプルで、非常に使いやすいのが特徴です。毎日使うものなので、このモノトーンでシャープな大人っぽいルックスもおすすめポイントです

シック「極 KIWAMI ホルダー 敏感肌用」

潤沢な「ハイドログライドジェル」×電動タイプで肌にやさしい
シック「ハイドロ5プレミアム パワーセレクト ホルダー」

シック「ハイドロ5プレミアム パワーセレクト ホルダー」

シック「ハイドロ5プレミアム パワーセレクト ホルダー」

シック「ハイドロ5プレミアム パワーセレクト ホルダー」は、肌にやさしいカミソリ「ハイドロ」シリーズのプレミアムラインのひとつで、濃いめのヒゲに対応する5枚刃モデル。たっぷりのジェルスムーサーと、電動振動により、従来製品より肌への負担を40%軽減している。スキンガード付きなので安全なシェービングが可能だ。

藤村岳氏
藤村岳氏

肌への負担を抑えることに特化した製品です。好みによって振動レベルを3段階に変えられるので、快適に使用できます。ただ、キワ剃り時にヘッド部分をパカッと開かなければならないフリップ式トリマーは、意外と面倒と感じる人が多いかもしれません。グリップ感は寸胴な分、今ひとつ。小回りがききにくいので、力を入れすぎないように気をつける必要があります

シック「ハイドロ5プレミアム パワーセレクト ホルダー」

ヒゲが生え初めの中・高生向けだけでなくヒゲが元々薄い人にもおすすめ!
シック「ファースト シェービングホルダー」

シック「ファースト シェービングホルダー」

シック「ファースト シェービングホルダー」

Z世代に向けた新ブランド「Schick FIRST TOKYO」から登場したシック「ファースト シェービングホルダー」は、その名のとおり「うぶ毛からヒゲまで、初めてのシェービングに、やさしさを。」がコンセプトの製品。もちろん、薄くてやわらかいヒゲが生える人なら誰でも使いやすい。

肌への負担を軽減する「セーフティーワイヤー」付きの4枚刃や、顔のカーブに沿って正しい角度で密着させやすい「首振りスイングヘッド」を搭載。シンプルな使用方法でヒゲ剃りを学べる入門用だ。

パパイヤエッセンス&パールを配合したスムーサーが、シェービングの際の摩擦を減らし、滑らかな剃り心地を実現するが、量はあまり多くないので、3 種のハーブエキス(保湿成分)を配合する同シリーズのシェービング剤「シックファースト フェイシャル シェービングジェル」とともに使うほうがより安全にシェービングできる。

カラバリは、「デニムインディゴ」や「アッシュグレー」、「ミントグリーン」など、ニュートラルな5 色で展開。

藤村岳氏
藤村岳氏

Z世代向けとされていますが、年齢制限はありません。ヒゲが生えはじめの中・高生向けという意味合いです。なので、ヒゲが元々薄い人のみならず、ヒゲを脱毛中の人や、うぶ毛を剃りたいだけの人など、ミドルエイジ以降の男性が使ってもその効果は得られます。裏を返すと、ヒゲが濃い人にはまったく向いていないので、洗練されたニュートラルなデザインやハンドルの色にひかれて購入しても、剃り味には不満が残ってしまうでしょう。

また、以前「切れてな〜い」のCMでおなじみだった「セーフティーワイヤー」が復活。横滑りや肌へのカミソリの食い込みから守ってくれるのは初心者向けならでは。また、ハンドルがラバー素材でグリップ感がよく、滑りません。4枚刃なので、深剃りよりも肌へのやさしさを優先していることが見て取れる一品です

シック「ファースト シェービングホルダー」

刃物メーカーの切れ味と替刃の好コスパが魅力
貝印「AUGER(オーガー) システムカミソリ」

貝印「AUGER システムカミソリ」

貝印「AUGER システムカミソリ」

刃物の町、関市で創業された老舗刃物メーカー、貝印は、刃の切れ味や深剃り感に定評がある。そんな貝印の「AUGER システムカミソリ」は、スリムなデザインでグリップ感がよく、ほどよい重さと替刃のコスパが光るモデル。また「3Dシームレスフィッティングシステム」を採用し、ヘッド角度は30度可変。可動範囲は最高レベルだ。

藤村岳氏
藤村岳氏

貝印におけるカミソリ製品の歴史は長いのですが、テクニカルなT字カミソリとして新たに生み出されたのが「オーガー」です。これまでの製品をよく研究していると感じました。最大の特徴は可動域。ジレット同様上下左右の全方位に動くタイプなのですが、刃のケースが30度まで傾くため、これにより手を持ち変えることなく、そのまま逆剃りができるのに驚きました。ただ可動範囲が広いので、どこまで刃が滑っていくかがわかりにくく、慣れるまでは少々怖く感じるかもしれません。

いっぽうで、今までの貝印では考えられなかったスタイリッシュなルックスは魅力のひとつです

貝印「AUGER(オーガー) システムカミソリ」

【まとめ】替刃のランニングコストは10〜14回で計算! 刃数の多さにとらわれないのも大事

藤村岳氏
藤村岳氏

T字カミソリは電気シェーバーよりも、イニシャルコストを抑えられますが、刃の交換頻度が高いので、替刃のランニングコストを意識することが重要です。メーカーにより使用可能期間はさまざまに表記されていますが、高品質な切れ味が持続するのは、10〜14回程度が現実的です。もちろんヒゲの濃さ、硬さによって変わります。

とは言え、使用回数を数えるのは面倒です。その場合は、スムーサーのヌルヌルが途切れたとき(糸を引かなくなったとき)もひとつの目安です。しかし、実際のところわからなくなったら、すぐに替えるのがベター。なまくらの刃で剃ることが肌にとっては最も悪く、深剃りもできませんし、何より肌荒れの原因となってしまうからです。

自分に適したT字カミソリ選びは、ヒゲの濃淡でまず5枚刃を選ぶべきかどうかから考えるべきです。ヒゲが薄い場合は、コストを抑えられる3枚刃、4枚刃でも問題ないのですから。ただ、5枚刃を超える6枚刃となると、今度は逆に刃の溝が肌に食い込みにくくなり、やさしいシェービングができるということになります

藤村岳氏
藤村岳氏

もちろん手の大きさ、力の入れ方、テクニックなど、製品選びには、ほかにもさまざまな要素が絡んできます。誰もが満足する製品自体が存在しにくいのが、T字カミソリなのです。

最適な製品を選ぶためには、いくつかの製品を使用するのがいちばんです。ただ、メーカーを切り替えたときには、慣れるまでしばらくの間、工夫して使ってみてください。たとえばシックとジレット、およびオーガーでは可動域が異なりますので、剃り方を自分なりに変えないと、製品の可能性を最大限に引き出せないのです。加齢とともに肌のハリ感も変わってくるので、今までの自分の剃り方も柔軟に変えていくこと、それが今の自分に適したT字カミソリを選ぶ秘訣です

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2025/07/04 13:00
価格.comマガジン編集部
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牧野裕幸(編集部)
アイテム情報誌「GetNavi」や映像エンタメ情報誌「DVD&Blu-rayでーた」(当時)の編集者を経て「価格.comマガジン」へ。スティック&ロボット掃除機、コーヒーメーカー、扇風機、電動歯ブラシ、電気ケトルなどの白物家電のほか、AV機器や加熱式タバコを担当しています。LOVE, LINKIN PARK.
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