ヘアスタイリングにおいて、ウェットな質感とキープ力を求めるなら、ジェルが正解。ジェルに不慣れな男性が押さえるべき使い方のポイントを解説しつつ、人気のモデルをまとめて紹介します。
始めに、ジェルとは一体どういうものなのかを解説しましょう。スタイリング剤の中で最もなじみのあるワックスと比較しつつ、ジェルならではの特徴を解説します。
今でこそスプレーやノンシリコンタイプなどのワックスが定番化されつつありますが、ワックスは元をたどると、シリコンなどの油性成分で作られています。そのため、固形状(クリーム、ペースト状)なのがほとんど。いっぽうジェルは、樹脂と水などの水溶性成分で構成されているので、伸ばしやすく髪にもなじみやすいのが特徴です。また、水溶性成分のためシャンプーで洗い落としやすいのも重宝されている理由。扱いやすさにすぐれたジェルゆえに、「ヘアスタイリング剤をあまり使ったことがない」という方でも挑戦しやすいでしょう。
ヘアスタイリングにて動きを付けるのがワックスの使用用途。そのいっぽう、ジェルは1度セットしたスタイルをより長くキープできるのが魅力です。ちなみに、「固まるのは避けたい。ほどよくホールド力があって、アレンジがきくスタイリング剤が欲しい」という方にはグリースがおすすめ。
ジェルは伸びやすく、髪になじみやすいと先述しましたが、その性質をより生かすのであれば、ウェット時にスタイリングをするのがよいでしょう。なぜなら、ドライ時にジェルを使用すると指通りが悪く、またパサついた質感になってしまい、さらには白い粉がふいてしまう可能性もあるからです。そのため、タオルドライ後の塗布をおすすめ。注意点としては、ジェルが乾いた後にコーム(くし)を通さないこと。通してしまうと、再整髪しにくく、こちらも粉がふいてしまう原因になります。
ツヤ感ある仕上がりとキープ力の高さがメリットのいっぽうで、固まった後にくしを通すと白く粉をふくので手直しには不向き。そんなジェルの特徴から、ロングヘアのセットには向きませんが、ショートスタイルには効果抜群です。具体的に、どのようなヘアスタイルに向いているのかをご紹介します。
七三分けを始め、フォーマルにキメたいときに使えるのがジェル。フロントの立ち上がりや毛流れをしっかりキープできるうえに、ジェルによるツヤ感が清潔感&色気をプラスしてくれます。また、このようなスタイリングはシルエットのメリハリが大事で、特にサイドにボリュームが出てしまうとスタイリッシュさに欠けてしまうのですが、ジェルでボリュームを抑えておけばスマートなシルエットがキープできます。
ワックスでも束感を作れますが、ジェルに比べてホールド力が弱く、ワックスそのものの重さで立ち上がりがキープできない場合があります。いっぽうでジェルならば、簡単にシャープな束感が作れて、しかも1日中キープできます。前髪を立ち上げるアップバングショートは、その典型例。
髪に動きを付けたり、ボリュームアップが期待できたりと、長所だらけのパーマスタイル。しかし「髪の毛がパサついて見えてしまう」という不満の声も……。こうしたデメリットを解消するのもジェルの役割。ツヤ感のあるパーマスタイルならば、清潔感を損なうこともありません。
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初めてジェルに挑戦される方は、できるだけ速乾性の低い(乾くのが遅い)ものを選ぶのをおすすめします。ちなみに、速乾性の低い=悪いではありませんのでご安心を。速乾性にすぐれたものはすぐに乾くので、一発でスタイリングをキメられる手際のよさが必要です。より扱いやすいものを選びたいという方は、理美容師に聞くのがベスト。プロならではの視点であなたのジェル選びを助けてくれるはず。
市販の定番品からサロン専売品まで、あらゆるジェルの中でもメンズに人気のアイテムをピックアップしました。
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速乾性の高いジェルの中では比較的乾くのが遅めなので、つけてすぐであれば手直しできるモデル。ロレッタのスタイリング剤と言えば、ナチュラルアロマローズのリッチな香りが特徴的ですが、本作はシリーズの中でもローズ感が控えめなので男性でも抵抗なく使えます。また、部屋に“ぽつん”と置いておいても絵になるおしゃれなパッケージも魅力。
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他製品を圧倒するハードな仕上がりが持ち味。髪質が硬く、動かしにくいという方におすすめです。キープ力が高いので、キメたヘアスタイルを1日中キープしたいという方も、同製品を選べば間違いありません。
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昨今人気のバーバースタイルを牽引する「ミスターブラザーズ カット クラブ」と、北海道旭川市にある、バーバーショップの先駆け「アパッシュ」がコラボして作り上げた「ブロッシュ ポマード」。そのノウハウを生かしつつ、従来の“固める”という概念から“抑える”という考え方へシフトし、まったく新しいジェルとして開発したのが、この「ブロッシュ スーパーハードジェル」です。粘性は類を見ないほど高いものの、髪なじみはよく、もちろん洗い落としも簡単です。ジェル選びに迷ったら、まずチェックしたいアイテムのひとつ。
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ブランド名のとおり、ジェルとワックスのいいとこ取りをしたハードジェル。しっかりと固まり、風でも崩れないように髪型をキープしつつも、髪を自在に動かせます。加えて、髪をフィルムのようにコーティングすることで束感やツヤ感が持続。束感を出すスタイリングには打ってつけのアイテムです。
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“バリッ”としたベリーショートというよりは、やや長めのショートスタイルをまとめるのに活用したいのがこちらのジェル。同シリーズは“ジェルが固まるスピード”の違いによってパッケージが異なります。乾くのが遅いタイプを探している方は同アイテムを、速乾性を求める方は「フリーズハードジェル」を選びましょう。
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ジェルなのにワックスのような使い心地が持ち味の新感覚アイテム。シリカ配合により、時間が経っても重くならず、軽やかな動きを表現してくれます。それでいてホールド力が高いのも魅力。
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肌触りは少しとろみのある液体状。髪につけるとサラサラとしているので髪なじみがよくセットしやすい製品です。ヘンに束感が強調されないので、ナチュラルに仕上げたい人におすすめ。また、小ぶりの容器で携帯しやすいのも同アイテムならでは。
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パリッとしたドライな束感が表現可能。ハードな立ち上がりのあるスタイルに最適で、ベリーショートやショートスタイルの方におすすめです。また、洗髪時に洗い落としやすいのも支持される理由のひとつです。
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弾力維持ポリマーを配合することで、長時間のスタイルキープを可能にした逸品。ファイバータイプのような伸びのよさに定評があり、スタイリング時の指通りのよさを重視したい方におすすめです。
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ツンツンとしたシャープな束感を作りたい方におすすめしたいのが、ホーユーのこちら。2つのジェル成分とグロス成分のハイブリット処方によって、スタイリング力とホールド力の高さに加えて、グロッシーなツヤ感を実現しています。
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ウエットな束感とホールド力を求める方に推奨。ドライ時でもウェット時でも使えるうえ、ポイント使いやワックスとの併用使いなどが可能な使い勝手のよいジェルワックスです。トリートメント成分、マカダミアナッツバターを配合しているので、髪に潤いを与えてくれて、さらに指通りも良好!
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業界随一のハードさが魅力。「マイクロクリスタルジェル」が光沢感のある高いキープ力を誇りつつも、髪を自由に動かせるという使い勝手のよさが人気です。
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ワックス感覚で使えるジェル。パール成分配合なので髪の毛に潤いを与えながらツヤ感をメイクできます。パリッとしたセット力は、シャープな束を作るのに最適。
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ワックス成分「ゴールドキャンデリラ」と保湿成分「シュガースクワラン」の配合により、濡れたような質感を手軽に作れるジェルワックス。固まらないので手直しできるうえにセット力があるスタイリング剤として人気です。特にパーマスタイルの方に試していただきたいアイテム。
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紫外線などの環境ストレスから髪を保護する「ダメージバリアミックス」や、タバコなどの臭いを抑える「サトウキビエキス」を配合した細かな配慮がうれしい一本。ドライ後の使用ではツヤのないマットな質感に、ウェット時の使用ではツヤのあるハードな質感にと、自由自在にアレンジできます。
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セット成分のすべてが水溶性成分で構成されているので、伸びがよく使いやすさは抜群。商品名が「ジュカーラ ジュレジュレ」というだけあって、みずみずしい束感に仕上がります。
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ギャツビーのロングセラー商品。セット力の強さはもちろん、速乾性にすぐれているので湿気の多い日でも1日中スタイルをキープしてくれます。取扱店も多く、手軽に購入できるのもうれしいところ。
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ハードなセット力が持ち味で、湿気をシャットダウンしてスタイルキープ。アンチオイリーでベタつき感が少なく、粉ふきもしにくいノンフレーキング処方を採用しています。無香料なので、スタイリング剤の香りが苦手な方でも安心です。
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ハード系のジェルユーザーが重要視する硬さを追求。ガチッと固めたヘアスタイルは強風に負けることなく、洗髪するまで1日中キープしてくれます。アクリル系樹脂の使用によりフレーキング(白い粉)を抑えているのも魅力。
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ジェルにワックスを混ぜた「ジェリーワックス」は、市販品とは思えないほど伸びがよく、キープ力にも長けています。本モデルは、シャープな束感やツヤ感に加え、ワックスのような立体感や毛束感も表現可能なすぐれモノ。普段、ジェルとワックスを混ぜて使っている方におすすめ。
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独自の「+オイル」配合により、しっかりと濡れ感を表現しつつも、嫌なベタつき感がなくサラサラとした質感が特徴。固まることがないので、常にヘアアレンジが可能です。