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小島よしおも驚き! ピジョンのフラッグシップベビーカー「epa」は何が新しいのか

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2025年3月17日に都内で開催されたピジョンの最新ベビーカー「epa(エパ)」の新製品発表会には、1歳の赤ちゃんを育児中の小島よしおさんが登場。「このハンドル操作の滑らかさはやばい!」など、最新ベビーカーの機能性の高さに驚いていた。「epa」は、2025年3月28日から全国のアカチャンホンポで先行発売され、同年4月28日から全国のベビー用品店やオンラインでも発売される

2025年3月17日に都内で開催されたピジョンの最新ベビーカー「epa(エパ)」の新製品発表会には、1歳の赤ちゃんを育児中の小島よしおさんが登場。「このハンドル操作の滑らかさはやばい!」など、最新ベビーカーの機能性の高さに驚いていた。「epa」は、2025年3月28日から全国のアカチャンホンポで先行発売され、同年4月28日から全国のベビー用品店やオンラインでも発売される

「子どもどもは授かりもの」と言われるだけに、妊娠がわかると両親やその家族は、さぞ胸が躍ることだろう。しかし、さっそくやらなければならないこともある。ベビー用品を揃えておかなければならないのだ。そのなかでも、最も高価な買い物で、かつ長く使うことになるものがベビーカー。実は、ベビーカーは年々進化しており、選択肢も増えている。そこでぜひ注目してもらいたいのが、ピジョンがこのほど発表した「epa(エパ)」だ。「ベビーメゾン」(メゾン=家)をコンセプトに開発された、画期的な構造や使用時のメリットをレポートしていこう。

A型とB型ベビーカーのメリットを兼ねる「AB型ベビーカー」

ひとくちにベビーカーと言っても、製品安全協会が定める「SG基準」により、赤ちゃんが生後1か月頃から使えるA型ベビーカーと、赤ちゃんがひとり座りできるようになる生後7か月頃から使えるB型ベビーカーに大別される。

A型ベビーカーは、赤ちゃんの様子を見ながら移動する対面式のタイプが、B型ベビーカーは、赤ちゃんを進行方向に向ける背面式のタイプが主流。赤ちゃんが生まれて間もないころはA型ベビーカーを使うことになるが、赤ちゃんがひとり座りできるようになると、B型ベビーカーに買い替える人も多い。B型ベビーカーのほうが軽量で押しやすく、コンパクトに収納できるなど、使い勝手がよいからだ。

ここ数年は、そうした点に着目して、A型ベビーカーの機能性の高さと、B型ベビーカーの使い勝手のよさを兼ね備えた、「AB型ベビーカー」という新ジャンルの製品が多く発売されている。なお、AB型ベビーカーはSG基準では規定されておらず、あくまで赤ちゃん用品専門店などで使われる通称だ。

ベビーカーは、SG基準によってA型ベビーカーとB型ベビーカーに大別されるが、最近では双方のメリットを兼ね備えた、通称AB型ベビーカーが人気を集めている

ベビーカーは、SG基準によってA型ベビーカーとB型ベビーカーに大別されるが、最近では双方のメリットを兼ね備えた、通称AB型ベビーカーが人気を集めている

今回注目した「epa」はA型ベビーカーに分類されるが、AB型ベビーカーのメリットも取り入れた「全部入り」モデル。ハンドルを前後に回転させて、赤ちゃんと対面した状態から赤ちゃんを背面にして進行方向に向けられる、両対面式のベビーカーとなっているのだ。個々の機能面でもすぐれた点が多く、「海外メーカーとの競合も意識した」(ピジョン広報担当者)というほど、全方位で競合モデルを意識した、ピジョンのフラッグシップモデルだ。

ピジョンの最新ベビーカー「epa」は、すぐれた機能を満載したフラッグシップモデル。発売時のカラーバリエーションは、「ライトグリーン」「ベージュ」「ブラック」の3色だ

ピジョンの最新ベビーカー「epa」は、すぐれた機能を満載したフラッグシップモデル。発売時のカラーバリエーションは、「ライトグリーン」「ベージュ」「ブラック」の3色だ

「赤ちゃんの家」がコンセプトのフルフラットシート

赤ちゃんは、ベビーカーで走行中の振動で心地よくなり、よく眠るもの。「寝る子は育つ」のたとえどおり、赤ちゃんは睡眠による成長が著しい。そのため、たとえ移動中でも、赤ちゃんをゆったりとした環境で、心地よく眠らせてあげたいものだ。

「epa」はこの点に着目して開発されている。「ベビーメゾン」=「赤ちゃんの家」をコンセプトにしており、広々としたシートがフルフラットに倒れ、赤ちゃんの頭から足先までをぐるりと覆う高さ約18cmのハイウォールをシートの周りに備えているので、赤ちゃんがゆったりと心地よく、しっかりと守られた状態で眠れるようになっている。

「ベビーメゾン」=「赤ちゃんの家」をコンセプトに、「epa」はシートが簡易式ベッドのようにフルフラットになり、赤ちゃんが心地よく眠れるように設計されている

「ベビーメゾン」=「赤ちゃんの家」をコンセプトに、「epa」はシートが簡易式ベッドのようにフルフラットになり、赤ちゃんが心地よく眠れるように設計されている

片手のハンドル操作で切り替えられる2つの変形モード

「epa」は、ハンドル操作ひとつで、赤ちゃんとの対面式から、赤ちゃんの視界を進行方向に向ける背面式を切り替えられる。ピジョンでは、対面式を「コットモード」、背面式を「チェアモード」として区別している。

0か月頃から使える対面式の「コットモード」

首が据わらない0〜3か月頃までの赤ちゃんは、ベビーカーの振動で眠らせたまま移動することが多い。この場合は、シートがフルフラット状態になる「コットモード」で使用するのが基本だ。シートのスペースが広く、フルフラットになるので簡易式のベビーベッドとして使えるのは魅力的だ。

従来のA型ベビーカーで一般的な対面式の状態。赤ちゃんの様子を確認しながら移動できる。幌には大きな窓が付いているので、幌を開いて赤ちゃんの様子を確認し、赤ちゃんが眠ったら幌を閉じるとよい

従来のA型ベビーカーで一般的な対面式の状態。赤ちゃんの様子を確認しながら移動できる。幌には大きな窓が付いているので、幌を開いて赤ちゃんの様子を確認し、赤ちゃんが眠ったら幌を閉じるとよい

4か月頃から使える背面式の「チェアモード」

赤ちゃんの首が据わり始める3か月頃になったら、赤ちゃんの視界を進行方向に向けさせると、赤ちゃんも景色を楽しめてお散歩が楽しくなる。そんなときに便利なのが、背面式の「チェアモード」。「コットモード」と「チェアモード」は、ハンドルを片手で前後に回すだけで切り替えできる。

「チェアモード」なら、赤ちゃんが前方の景色を楽しめるだけでなく、ひとり立ちができるようになったときに、赤ちゃんの乗降が楽になる。7か月頃から利用頻度が高まるB型ベビーカーの特徴的な使い方だが、これをハンドル操作ひとつで行えるのは見事だ

「チェアモード」なら、赤ちゃんが前方の景色を楽しめるだけでなく、ひとり立ちができるようになったときに、赤ちゃんの乗降が楽になる。7か月頃から利用頻度が高まるB型ベビーカーの特徴的な使い方だが、これをハンドル操作ひとつで行えるのは見事だ

軽やかな押し心地でコンパクトに収納できるのも魅力

大径シングルタイヤが可能にする軽やかな押し心地

ピジョンのお家芸とも言える、ベビーカーの軽やかな押し心地にも注目したい。ピジョンのベビーカーは、大径のシングルタイヤを積極的に採用しており、押し心地が軽やかなのに加え、大きな段差も乗り越えやすいというメリットがある。もちろん、今回注目した「epa」にも同じ設計が施されている。

しかもストレートフレーム構造を用いているため、押した力がタイヤに伝わりやすい。さらに、ストロークが大きいスイング式サスペンションを組み合わせることで、道路の凹凸から赤ちゃんへの衝撃を軽減。これも、衝撃を拾いやすい大径タイヤのデメリットをしっかりとカバーする設計上の工夫だ。

くの字型のサスペンションが、大きなストロークで道路の凹凸を吸収するため、赤ちゃんへ振動が伝わりにくい。また、サスペンション上部に内蔵される軸周りには、摩擦を少なくする超精密ボールベアリングを内蔵しており、スムーズな方向転換ができるようになっている

くの字型のサスペンションが、大きなストロークで道路の凹凸を吸収するため、赤ちゃんへ振動が伝わりにくい。また、サスペンション上部に内蔵される軸周りには、摩擦を少なくする超精密ボールベアリングを内蔵しており、スムーズな方向転換ができるようになっている

「赤ちゃんの家」がコンセプトの「epa」は、単に赤ちゃんを心地よく移動させることに特化したモデルではない。個人的に「これだけでも選びたい」と思えたのは、収納時のコンパクトさだ。A型ベビーカーは多機能で比較的大型なため、元々収納に不便さがあった。ここ数年はコンパクトに収納できるモデルが発売されているが、「epa」はそのなかでも特にコンパクトに折りたためる。

「コットモード」でも「チェアモード」でも、サッとハンドルをたたんでタイヤの向きを変え、折りたたむだけのステップで、展開時(コットモード)には約53(幅)×97(奥行)×100(高さ)cmだったものが、折りたたみ時に約50(幅)×32.5(奥行)×80(高さ)cmまでコンパクトになる。

折りたたんだ最小の状態では、本体サイズが約50(幅)×32.5(奥行)×80(高さ)cmのコンパクトサイズになる。重量も約6.9kgなので、持ち運びが苦ではない

折りたたんだ最小の状態では、本体サイズが約50(幅)×32.5(奥行)×80(高さ)cmのコンパクトサイズになる。重量も約6.9kgなので、持ち運びが苦ではない

この折りたたみ時のサイズは、実はかなり計算されたものでもある。たとえば、コンパクトカーや軽自動車などの荷室には、A型ベビーカーが積めないこともしばしば。これに対して「epa」は、コンパクトカーの荷室にも省スペースで積めるし、前列シートと後列シートのスペースにもすっぽりと置ける。

赤ちゃんは急な発熱などをすることも多く、早めに病院へクルマで連れていかなければならないことも多いが、クルマにサッとベビーカーを積めれば、迅速に病院に行ける。ベビーカーを荷室に詰めれば、後部座席で赤ちゃんの様子を見ながら移動できるので、週末に家族でお出かけするのにも便利だ。

もちろん、コンパクトなメリットは、クルマに積むときだけではない。最近のマンションは玄関横にベビーカーの収納スペースを設けている物件もあるが、A型ベビーカーを収納するにはギリギリか、スペースが足りないことも多い。これに対して「epa」は、折りたたんで自立させても、約50(幅)×47(奥行)×77(高さ)cmというコンパクトサイズになるため、玄関や玄関横の収納スペースにも収まりやすいのだ。

【まとめ】競争激しい業界にあって柔軟な発想で差異化

ベビーカーは赤ちゃんを移動させる大事なベビー用品だけに、元々の作り込みが緻密なのに加え、次々と新しい機能を搭載した製品が発売されている。最近は海外メーカーや、新規メーカーとの競合も激化しており、そのなかで製品の差異化を図るのは容易ではない。

国内大手の他メーカーには、とにかく赤ちゃんの頭部への衝撃を軽減し、赤ちゃんの安全性を追求したり、高剛性フレームを用いて、安定した走行感と耐久性の高さを追求したりしているメーカーもある。大手各社のベビーカーをじっくり比較していくと、なかなか優劣がつけがたいところもある。

そんななかで「epa」が提案する「ベビーメゾン」という発想は画期的であり、初めてのベビーカー選びにおいて、新しい視点を与えてくれるだろう。ぜひ将来の家族との移動を楽しみにしながら、購入の選択肢のひとつとしてチェックしてみてはいかがだろうか。

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2025/03/25 13:06
宮澤保生(編集部)
Writer / Editor
宮澤保生(編集部)
学生時代から価格.comのヘビーユーザーで、外資系金融機関、出版社、新聞社を経て念願のカカクコムへ。趣味はドライブ、JAZZ鑑賞、映画鑑賞。ユーザー目線に立った記事の作成を心掛けています。
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