傘に寄りかかって休憩することって、実際にやってみたり、ちょっと想像くらいはしたりした人、結構多いのではないでしょうか。筆者も駅のホームで電車を待っている時や、信号待ち、新しいゲーム機が発売される日の行列にくわわっている時などに実践したものです。今回ご紹介するグッズは、そんな想像を具現化した商品といえましょう。傘に簡易的な腰掛けをくっつけた、名付けて「座れる傘 チェアブレラ」なのです。
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傘の柄の部分がパカっと開いて、腰掛けになるのが一番の特徴です |
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先端には丸いプレートがついていて… |
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土の地面なら傘をズボッと差し込んで… |
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このように安定して座ることができます |
普通の傘と違う部分は、柄が大きくて、広がって腰掛けになることと、先端にプレートが付いていることです。構造的にはそれほど複雑ではありません。実際に座ってみた感想としては、思ったより安定してるな、ということ。地面に差せる場所なら、安心して腰を預けられました。まあ、あくまで簡易的な腰掛けなので、どっしり座るというよりは、腰をちょっと落として足を休める感じですけれども。
ただ、固めの地面では突き刺す時に結構力が必要だったこと、それから傘本体が長い(高さ960mm)ことと重めなこと(695g)から、女性が使うのは想定されていないなと思います。今回の撮影に協力してくれた女性の身長は152cm。傘をかなり傾けて、腰掛けを低くして座ってもらいました。
172cmの筆者なら普通に使えましたし、まあ見た目からして黒くて思いっきり男性向けなので、そういう割り切りなんだろうなと思います。女性向けの「色・長さ・軽さ」が揃ったバージョンが出たら、需要あるんじゃないかな…?
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普通の傘として使うとこんな感じ |
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もちろん、アスファルトの上でも使えます |
土の地面じゃないと使えないわけではなく、アスファルトなどの固い地面でも腰を掛けることはできますが、傘の先端を接地させているだけなので、安定性は少し下がります。壁などに先端を当てれば少ししっかりする感じ。電車のホームやバス停の待ち時間などでも重宝しそうですね。
マイナスな点をあえていうなら、やはり重いことでしょうか。普通の傘よりもずっしりくるので、ちょっと大変…。それに、柄が大きいぶん結構な長さになっているので、柄の輪っかを持って歩くと傘の先端が地面に思いっきり当たります。歩く時は少し根元のほうを持つことになるのが、少し使いづらいなと思いました。
惜しいところはありますが、それでも気軽に休める機能は魅力的です。軽量化、アスファルトでの安定性などを改良したニューバージョンが発売されることを願いつつ、このチェアブレラを使っていこうかなと思っています。行列に長時間並ぶ時などに持っていって、腰と足をいたわるのだぁ〜。