ネットショッピングで利用するクレジットカードというと「楽天カード」、「Amazon Mastercardクラシック」、「Yahoo! JAPANカード」という王道3カードを思い浮かべる人もいるでしょう。実はほかにも、お得にネットショッピングできるクレジットカードがたくさんあります。ここではとっておきの4枚のカードを紹介します。
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オリエントコーポレーションの「Orico Card THE POINT」は年会費は無料で、Visa、Mastercard、JCBから国際ブランドを選べます。どこで利用しても100円で1オリコポイント(還元率は1%)貯まります。加えて、入会後6か月間は還元率が2倍の2%にアップ(100円で2ポイント)。電子マネーは、iDとQUICPayのダブル搭載です。
このOrico Card THE POINTを取り上げたのは、オリコのネットショッピングサイトである「オリコモール」を経由して買い物するだけで、通常獲得分に加えて0.5%分の特別加算ポイントをもらえるからです。オリコモールを経由してAmazon(アマゾン)で買えば、本家のAmazon Mastercardクラシックを上回る還元率になります。
具体的には、基本の還元率1%にAmazonの0.5%と特別加算分の0.5%が加算され、還元率が2%となります。Amazon Mastercardクラシックは1.5%。年会費3,900円を支払って「Amazonプライム会員」になれば2%と、決して安くない年会費を支払うことでようやく肩を並べます。これだけで十分Orico Card THE POINTが優勢です。さらに、このクレジットカードの場合は、入会後6か月間は合計3%となります。
貯めたポイントはAmazonギフト券に即時交換できるため、Amazonポイントと使い勝手はほぼ同じ。iTunesギフトコード、LINEギフトコードなどにも換えられます。これでもAmazonカードに入会するメリットはあるでしょうか?
一方、Yahoo! JAPANカードとはほぼ互角でしょう。Yahoo! ショッピングも、オリコモールを経由すると特別加算分が加わり、常時2%の還元率です。入会後6か月間は3%の還元率となります。一方で「Yahoo! JAPANカード」の場合は、Yahoo! ショッピングやLOHACOで買い物すると、還元率が2%+期間固定ポイント1%受け取れます。
楽天市場で買い物する場合は、楽天カードが圧倒的に優位です。楽天カードを使って楽天市場で買い物すると、通常1%の楽天スーパーポイントが特典ポイントも合わせて4%になります。Orico Card THE POINTを使ってオリコモールを経由し、楽天市場で買い物した場合は、利用するお店によってはオリコポイントが0.5%から15%つく還元率となりますが、15%還元となると出店店舗全体の一部です。楽天市場でいろいろな商品をいろいろな店舗から購入する場合は、楽天カードのほうがメリットは大きいでしょう。
Orico Card THE POINT
発行元/オリエントコーポレーション
年会費/無料
国際ブランド/Visa、Mastercard、JCB
基本ポイント/100円でオリコポイント1P
三菱UFJニコスの「三菱UFJニコス VIASO(ビアソ)カード」も、ネットショッピングする人にとってお得でかつ効率的なクレジットカードといえるでしょう。
VIASOカードは利用代金1,000円で5PのVIASOポイントが貯まります。還元率にして0.5%です。一般的にポイントには有効期限があり、交換し忘れると失効するリスクがありますが、累計1,000P以上になると年に1回、手続き不要で1ポイント=1円を、カードの引き落とし口座に振り込んでくれます。ポイントの交換手続きが面倒なカードもある中、手間がかからず効率的に得することができます。
VIASOカードには、会員向けのネット通販ポータルサイト「VIASO eショップ」があり、ここを経由して楽天市場などの大手ショッピングサイトを利用すると、ボーナスポイントがつきます。特定のサイトではなく、さまざまな通販サイトを横断的に利用するだけで得になります。
たとえば、楽天市場やYahoo! ショッピングは1%、アマゾンは0.5%です。楽天市場で買い物すると、楽天市場でのポイント1%とボーナスポイントの1%、基本の0.5%とトータルで2.5%の還元率となります。
VIASOカードがネットに強いといわれる理由の1つが、通信費のポイントが2倍になることです。NTTドコモ、au、ソフトバンク、ワイモバイルといったスマートフォンなどの利用料金やインターネットプロバイダの利用料金のポイントが2倍、つまり還元率1%になります。ネットショッピングする人にとって欠かせないツールだけに、うれしい2倍です。
ショッピング補償もしっかりしています。ショッピングパートナー保険サービスという名前で、カードで購入した商品が購入日から90日以内に破損、盗難などにより損害をこうむった場合に、年間限度額100万円まで補償されます。また、安心してネットショッピングなどを利用するために、オンライン取引での不正利用による損害を補償するNICOSネットセーフティサービスがあり、もし第三者による不正利用が認められた場合に適用されます。
VIASOカードは、ポイントの管理や交換などが面倒な人にピッタリのカードです。
VIASOカード
発行元/三菱UFJニコス
年会費/無料
国際ブランド/Mastercard
基本ポイント/VIASOポイント1,000円で5P
ZOZOCARDは、ファッション専門のECサイト「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」を運営するスタートトゥデイとポケットカードが提携して発行しているクレジットカードです。ZOZOTOWNで買い物すると、通常貯まるポイントが2倍(還元率は2%)になります。貯めたポイントは1ポイント=1円として、ZOZOTOWNで利用できます。
盗難保障サービスがあるので、万一、他人に不正使用された場合でも、紛失・盗難の届けをした日をはさんだ前後60日間、計121日間の損害額はカバーされるので安心です。
新規入会キャンペーンも確認してみましょう。期間内に新規入会してもれなく2,000円分、さらにZOZOTOWNで合計1万円以上カードを使ってもれなく2,000円分と、最大4,000円分のポイントを獲得できます。ZOZOTOWNでは最大90%オフというセールなども開催されるので、一見の価値はありそうです。
ZOZOCARD
発行元/ポケットカード
年会費/無料
国際ブランド/Mastercard
基本ポイント/ZOZOポイント100円で1P
家具や生活雑貨、洋服などが買える通販サイト「dinos(ディノス)」「cecile(セシール)」を利用する人は持っておいて困らないクレジットカードが、dinos cecileカードです。
年会費は2,160円(税込)と、一般カードにしてはちょっと高めですが、初年度は無料で年に1回以上利用すれば翌年の年会費が無料になります。このクレジットカードはどこで利用しても、利用額100円につき1ポイントのキャッシュバックポイントを獲得できます。貯めたキャッシュバックポイントは、次に買い物した分の代金が引き落とされる月の翌月に1ポイント=1円で自動的にキャッシュバックされます。還元率は1%です。
ディノスでもセシールでも商品代金が常に5%OFFとなるほか、ディノス独自のステップアッププランと組み合わせるよりお得になります。対象期間内(半年間)の支払金額に応じてその後1年間、割引率やサービス特典のお得度がアップするサービスで、2〜5%割引されます。つまり、dinos cecileカード分の5%OFFと組み合わせることで、ディノスでの買い物が最大10%OFFで楽しめます。
ディノスやセシールでの商品お届け時の配送料金が無料となるほか、ディノスでの開梱設置(運び込み)サービス料金も無料になります。引っ越しや部屋の模様替えなどで家具を買い替えたいと思っている人などはピッタリのカードです。
dinos cecileカード
発行元/三井住友カード
年会費/2,160円(初年度無料、年に1回利用すれば翌年無料)
国際ブランド/Visa
基本ポイント/キャッシュバックポイント100円で1P
以上、4つのカードを紹介しましたが、アマゾンユーザーをはじめ、通販サイトを固定せずに楽天市場やYahoo! ショッピングなどを横断的に使いたい人にはOrico Card THE POINTがベストチョイスです。ただし「ポイントの管理がどうも苦手」という人には、自動的にキャッシュバックされるVIASOカードがいいでしょう。もちろん、ZOZOTOWNあるいはディノスやセシール、それぞれでの買い物がほとんどという人は専用のクレジットカードが便利です。自分が主にどこの通販サイトで買い物しているのか振り返ることで、自然と利用するカードが決まってくるのではないでしょうか。
※本記事は、執筆者個人または執筆者が所属する団体等の見解です。