FP山崎俊輔のマネーリテラシー向上委員会

いまより少しだけ年収を上げる方法とは?

このエントリーをはてなブックマークに追加

マネーリテラシー、つまりお金との付き合い方を考えるとき「キャリアアップ」とか「年収を増やす」というのは無関係に思う人が多いと思います。しかし、「上手に稼ぐこと」は、若い人ほどまじめに考えるべき、お金に関する大切なテーマの1つです。

なぜなら、たくさん稼いだほうがいろいろなモノを買える、ということは明らかだからです。毎月の給料が手取りで15〜16万円だったとき、その中でやりくりするために賢く買い物することももちろん大事ですが、それ以上に、手取りが20〜25万円になる方法を探すほうが大事です。

単純に、手取り給料が月5万円増えれば、5万円分の買い物の自由が得られるのだ、ということを忘れてはいけません。「いや、でも年収を上げるなんて無理ですって」という人も多いのですが、むしろまじめな人ほどチャンスを見逃していたりします。今回は「いまよりも少しだけ」でいいので年収を増やす方法を考えてみます。

転職しないで年収をちょっと上げるいくつかの方法

まずは転職せずに、いまよりちょっとだけ年収を上げる方法をいくつか紹介してみます。

「資格給」が付く資格を取る

あなたの給料の金額を決める要素はいろいろありますが「資格」の有無で月数千円の手当が付くことがあります。これを「資格給」といいますが、会社ごとに手当をもらえる資格が異なります。資格を取得することが昇格条件の会社もあります。

社内の制度(賃金規定などに記載がある)を調べ、資格があれば給料が増える仕組みの有無と、対象となる資格を調べましょう。資格給に反映される資格があるなら、難易度が低い資格から急いで取っておきましょう。もちろん自分の将来に役立ちそうなら歯ごたえのある資格もチャレンジしてみたいところです。

会社によってはテキスト購入費用(通学費用)や受験料などを補助する場合もあります。タダで勉強して給料が増えるならこれは最高です。

社内試験などをパスして昇格する

社内で等級がある場合(たとえば、新入社員が8級で、係長や主査は7級と上がっていき、部長は1級、というように社員の立場を示す級数)、何らかの試験や審査があって等級をランクアップする仕組みになっています。

この仕組みをきちんと理解し、乗り遅れずきちんと昇格することは、年収増にもつながります。ルールを知らずにゲームをする人はいませんが、社内の昇格昇給ルールを知らずになんとなく働いている人はたくさんいます。残念ながら会社にはチュートリアルはありません。

⼈より早く昇格するかどうかはともかく、⼈事制度をしっかり把握して、少なくとも⾃分だけ乗り遅れないことが⼤切です。

副業をやってみる

何かやってみたいことがあれば副業もまた、年収を増やす方法です。会社員であっても、本業以外のテーマで、かつ業務時間外に行うかぎり、基本的に会社はそれをとがめられません。少なくともブログのアフィリエイトで収益を得ることは副業禁止とは見なされないのが通常です。

しかし、副業は好きでやらないかぎり続かないでしょう。週末あるいは仕事帰りに時間を割いてでも続けてもいいと思える副業を選ぶ必要があります。

本業の仕事の合間に続けなければならないため、収入も不安定になりがちです。「毎月確実に5万円稼ぐ」とは、なかなかいきません。それでも、月に数万円くらいの収入を確保できると、生活は一気に楽しくなるでしょう。

残業や休日出勤をする(ただし、この方法はおすすめできない)

定時を終えて残業をした場合、残業代がつきます。あるいは休日出勤をすれば休日出勤手当(割増賃金)がつきます。これは法律で定められていますので、手軽に給料を増やす便利な方法の1つです。

しかし、残業代をきちんとカウントしてくれない会社があったり、休日出勤は代休の取得に振り替えたり(平日に休む権利が得られるが、実際には休む暇がない)する会社もあり、この場合、残業も休日出勤も収入にプラスにならないことがあります。

また、残業というのは通常業務の時間内で間に合わない仕事をやむを得ずこなすためであり「今月ゲームを買うから1万円分くらい残業するか」と使うものではありません。

最近話題の「働き方改革」も長時間残業を認めない方向ですので、ダラダラとムダな残業をして手軽に小遣いを増やそう、とは考えないほうがいいでしょう。

転職で年収をちょっと上げるいくつかの方法

今度は、誰でも考える「年収アップ」の選択肢として、転職を伴う年収増の方法をまとめてみます。

派遣社員などから正社員を目指す

アルバイトやパート、派遣社員なら正社員登用は常に意識におくべきです。会社は基本的に正社員登用の仕組みがありますが、これを積極的にPRしていないことが多いです。この会社で正社員になってみたいと思えるなら、その気があるというアピールはしておくといいでしょう。チャンスが舞い込むかもしれません。

正社員登用の仕組みが形骸化している会社もたくさんありますので、こうした会社にはさっさと見切りを付け、別の会社に派遣で行くほうがいいでしょう。

また、アルバイトや派遣で働きながら、正社員で採用してくれる会社への転職活動をしてみるのも大切です。いままでは景気が悪く、かつ人手は余っていたので「転職活動なんかしてもムダ」と思い込んでいる人が多いと思います。

しかし、これからの日本は圧倒的に人手不足の世の中になります。正社員を募集する会社は増えてきますので、アンテナを伸ばしておくことをおすすめします。

いまの会社に問題アリなら悪びれずに転職活動する

正社員であって「いまの会社にいてもたいして年収が増えていない」「自分の能力がアップしているのに会社は給料を上げない(昇格・昇給がない)」「上が詰まっていて昇格のチャンスが巡ってこない」「会社が成長しておらず給料が増える感じがしない」などの問題を抱えている場合は、さっさと転職活動をするべきです。

転職活動は「堂々と、コソコソ」が大事です。会社を辞めずに違う会社を探し、よい条件が見つかって内定が出たら初めて「辞めます」と宣言すればOKです。仮病を使って有給休暇を使って面接を受けても、まったく悪びれることはありません。

間違っても「とりあえず辞めてから次を探そう」と考えないことです。自分の都合で退職した場合、雇用保険がもらえるのは約100日後ですから、3か月たつころには「条件なんかどうでもいいから早く決めなくては」となってしまいます。

いまの会社に採用してもらったから、とか恩義を感じる必要はまったくありません。むしろ転職で「年収がアップ」し「仕事ももっと大きなことにチャレンジ」できて「職場の人間関係も穏やか」ということがあったりします。

転職情報サイトに一度登録してみましょう。利用料金は基本的に無料ですし、あなたを分析した上で、相応の案件を紹介してくれるはずです。

最初からあきらめず、ときどきチャレンジしてみよう

年収を上げるというテーマは、たいていの人は難色を示します。「私には絶対無理です」と思い込んでいる人もたくさんいます。しかし、時代は変化していますし、あなた自身の「できること」も昔より増えているはずです。最初からあきらめないことが肝心です。

もちろん、365日チャンスをうかがうような転職活動は必要ありません。ときどき、いい情報が届いたときだけ応募してみたり、いまの会社がイヤになったときだけ応募したりするくらいでいいのです。

私も最初は築40年くらいの古いアパートを5万円の家賃で借り、その後転職で年収アップを実現し、8万円のきれいなワンルームマンションに引っ越しました。引っ越しで部屋がよくなっただけでなく、買えるマンガやゲームの「量」が単純に増やせることはとてもうれしく感じました。

転職というと「年100万円アップ」のような派手なイメージがありますが、「年20〜30万円アップ」でも、生活は大きく変わってきます。「ときどき」でいいのでチャレンジしてみてください。

※本記事は、執筆者個人または執筆者が所属する団体等の見解です。

山崎俊輔

山崎俊輔

フィナンシャル・ウィズダム代表。ファイナンシャルプランナーとして、現役世代のお金と幸せのバランスについてユニークな視点でアドバイスする。日本経済新聞電子版「人生を変えるマネーハック」など連載多数。アニメもゲームも愛するオタクで、マンガの蔵書は約4,000冊。

ご利用上の注意
  • 本記事は情報の提供を目的としています。本記事は、特定の保険商品や金融商品の売買、投資等の勧誘を目的としたものではありません。本記事の内容及び本記事にてご紹介する商品のご購入、取引条件の詳細等については、利用者ご自身で、各商品の販売者、取扱業者等に直接お問い合わせください。
  • 当社は本記事にて紹介する商品、取引等に関し、何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとします。
  • 当社は、本記事において提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
  • 本記事には、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
  • 本記事のご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、価格.comサイト利用規約(http://help.kakaku.com/kiyaku_site.html)にご同意いただいたものとします。
このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事
連載最新記事
連載記事一覧
2017.11.23 更新
ページトップへ戻る