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電子マネーもポイントもアプリ1つで管理! アプリ上でチャージもOK!

Suica対応になった「Google Pay」。Apple Pay、おサイフケータイと何が違うの?

5月に電子マネー「Suica」「WAON」が追加された、スマートフォンを使って電子マネー決済などができるアプリ「Google Pay(グーグルペイ)」。前身も含めサービスの提供からすでに1年半が経過していたが、今回のSuica、WAON追加をきっかけに、初めてGoogle Payの存在を知った人も多いだろう。

5月から新たにSuica、WAONという2つの電子マネーが追加された「Google Pay」

そこで、今回はおさらいの意味も込め、Google Payの仕組みやメリット・デメリット、Androidスマホに搭載されている「おサイフケータイ」やiPhoneの「Apple Pay(アップルペイ)」との違いなどについて整理したい。

目次
・Google Payとは?
・Apple Payとの違いは?
・おサイフケータイとの違いは?
・Google Payを使う際の注意点
・まとめ

Google Pay(グーグルペイ)とは?

Google Payは、Android 5.0以上のOSを搭載したスマートフォンで利用できる決済サービスだ。スマホを店頭のリーダーにかざすだけで電子マネーによる支払いができたり、ECサイトでクレジット決済ができたりする。これまでもGoogle Payサービスは存在していたが、5月から以下の2つのサービスが加わった。

追加サービス1:電子マネーのSuica、WAONが対応

これまでのGoogle Payでは、電子マネーは「楽天Edy」「nanaco」のみに対応していたが、5月から新たにSuica、WAONが追加された。前払い方式(プリペイド式)の主要な電子マネーにはひととおり対応するようになり、利便性が高まった。ちなみに、電子マネーによる決済は、Androidスマホの中でも「おサイフケータイ」に対応した機種でのみ利用可能だ。

Google Payが新たにSuicaとWAONに対応したことで、楽天Edyとnanacoと合わせて主要な電子マネーの多くが利用可能になった

これらの電子マネーは、専用のGoogle Payアプリ上で、簡単な操作をするだけで設定できる。設定した電子マネーはアプリで一元管理できるほか、あらかじめGoogle Payに登録したクレジットカードを使い、アプリ上からすぐに各電子マネーにチャージできる(nanaco除く)。それぞれの電子マネーにチャージできるクレジットカードは以下のようになる。

楽天Edy:日本で発行されたほぼすべてのクレジットカード
nanaco:店舗での現金チャージのみ(nanacoモバイルを使ったクレジットチャージは可)
WAON:イオンカード(デビットカード除く)
Suica:日本で発行されたほぼすべてのクレジットカード

新たに加わったSuicaの場合は、おサイフケータイでは消費税込みで1,030円の年会費が必要だった「ビューカード以外のクレジットカードによるSuicaへのチャージ」が無料でできるようになる。ビューカードを持たずにAndroidスマホでSuicaを利用したい人には大きなメリットだ。

Google Pay上で残高や使用履歴が確認できるほか、「チャージ」ボタンを押せば、あらかじめ設定してあるクレジットカードですぐにチャージできる

ほかにもこのアプリには、チャージ額が一定金額を下回ったときに通知するリマインド機能なども設けられている。

追加サービス2:オンラインでのクレジット決済を導入

電子マネーSuica、WAONの追加のほか、新たにECサイトでのクレジット決済サービスも導入された。こちらはおサイフケータイに対応していない機種でも利用可能だ。

Google Pay対応のスマホを使ってECサイトやアプリなどで決済する際、決済手段としてクレジットカードなどのほかにGoogle Payを選べるようになった。それを選ぶことでGoogle Payに登録したクレジットカードで決済できる。クレジットカード番号を入力する必要なく、ワンタッチで決済ができるのがポイントだ。

Google Payはクレジット決済にも利用可能。対応するサービスで決済手段にGoogle Payを選べばよい。カード番号などの入力が不要で、ワンタッチで決済できる

サービスが始まったばかりということもあり、2018年6月時点でGoogle Pay決済に対応するのは「全国タクシー」、オンライン雑貨売買サイトの「minne」、格安航空会社の「バニラエア」など5つに限られる。しかし、今後対応するサービスは増える予定であり、いずれ幅広いオンラインショップで決済できるようになる可能性が高い。

Apple Payとの違いは?

Google Payの内容を見ると、iPhoneなどで利用できるApple PayのAndroid版ともいえるサービスだ。それでは、ユーザーにとって、どちらの使い勝手がよいのだろうか。Apple Payと比べた場合のメリット、デメリットなどを解説する。

メリット1:対応する前払い方式(プリペイド式)電子マネーが多い

Apple Payとの大きな違いの1つは、対応するプリペイド式電子マネーの数。Apple Payが対応する電子マネーはSuicaのみだが、Google PayはSuicaを含めて4つのプリペイド式電子マネーに対応している。セブン-イレブンやイオンなど、身近にあって足を運びやすい店舗の電子マネーを1つのアプリで複数管理でき、別途nanacoモバイルが必要なnanacoを除けばアプリ上でチャージもできるため、Google Payを使うメリットは大きいといえる。

メリット2:決済前の認証が不要

もう1つのメリットは、Google Payで支払う場合、決済前の認証が不要なことだ。Apple Payは決済前に指紋や顔で認証する必要がある。この点はiOSとAndroidとで、決済とセキュリティに対する仕組みが異なっていることなどが影響しているといえよう。

デメリット1:いままで持っていたSuicaカードは使えなくなる

もちろん、Apple Payと比べて使い勝手の悪いところもある。今回電子マネーが使えるようになったSuicaは、Apple Payのように既存のカードを読み込んで登録することはできない。おサイフケータイ(モバイルSuica)でSuicaを使ったことがなければ、いままで持っていたSuicaとは別に、新規に発行する形となる。

デメリット2:後払い方式(ポストペイ式)電子マネーには対応していない

さらに、Google Payは「QUICPay」「iD」など、クレジットカードの基盤を用いた、チャージ不要な後払い方式(ポストペイ式)電子マネーに対応していない。現時点ではプリペイド型電子マネーにチャージした上で、チャージ金額の範囲内で決済する必要がある(QUICPayについては後述)。

おサイフケータイとの違いは?

Google Payと、おサイフケータイの違いも確認しておきたい。おサイフケータイはGoogle Payと同じAndroidスマホで使え、電子マネー機能などもある。それぞれの電子マネーも、スマホの中ではGoogle Payとおサイフケータイとで共用できる(モバイルSuicaの残高が1,000円ならGoogle PayのSuica残高も1,000円など)し、モバイルSuicaアプリなど、いままでおサイフケータイで使っていた電子マネーをGoogle Payで管理することも可能だ。

ならば、あえてGoogle Payを使うメリットはどこにあるのだろうか。おサイフケータイと比べた場合のメリット、デメリットを以下で説明する。

メリット1:オンラインでのクレジット決済に対応している

メリットの1つは、先ほど述べたように、オンラインでのクレジット決済に対応していることだ。電子マネーへのチャージ用にクレジットカードを登録しておけば、それを用ってECサイトでのクレジット決済ができる。先ほど述べたように、現時点では5つのサイト(サービス)に限られるが、対象店舗が拡大すれば、大きなメリットになってくるだろう。

メリット2:電子マネー、ポイントサービスが一元管理できる

そしてもう1つは、やはりアプリ上で電子マネーやポイントサービスが一元管理できることだ。電子マネーでは、Suica、楽天Edy、WAON、nanacoのすべての残高を1つのアプリでまとめてチェックでき、それぞれの電子マネーへのチャージも1つのアプリ上からできる(nanaco除く)。

一方、おサイフケータイの場合は、電子マネーの残高を確認したり、チャージしたりするのにSuicaなら「モバイルSuica」、WAONなら「モバイルWAON」と、それぞれの電子マネー専用アプリを使う必要があった。Androidスマホで複数の電子マネーを利用している人は、Google Payを使うことで手間が大幅に軽減されることだろう。

Google Payのアプリ上では「Tポイント」「dポイント」といったポイントサービスもひとまとめにできる。こちらは非接触方式ではなく、バーコードを表示し、それを店頭で読み取ってもらう。すべてのポイントサービスに対応しているわけではないが、共通ポイントの「Tポイント」「楽天スーパーポイント」「dポイント」には対応。ポイントサービスごとに専用のアプリを立ち上げる必要がないので便利だ。

Google Payのアプリからは、Tポイントやdポイントなどのポイントサービスも管理できる

Google Payのアプリからは、Tポイントやdポイントなどのポイントサービスも管理できる

デメリット1:後払い方式(ポストペイ式)電子マネーには対応していない

Apple Pay同様、おサイフケータイと比べてもデメリットになるのが、ポストペイ型電子マネーに対応していないことだ。店頭でQUICPayやiDなどを使いたい場合は、現状ではおサイフケータイが必要だ。

Google Payを使う際の注意点

最後に、Google Payを使う際の注意点を伝えておきたい。注意したいのは、主にオートチャージの設定と機種変更だ。

注意点1:オートチャージは別途アプリが必要

たとえばSuicaを使って頻繁に電車移動などをしている場合、チャージ残高が不足すれば自動的にチャージできる「オートチャージ機能」が利用できる。このオートチャージは大変便利な仕組みだが、Google Payのアプリから設定することはできない。

ではSuicaのオートチャージ設定をするにはどうすればいいかというと、モバイルSuicaのアプリを別途用意し、そちらから設定する形となる。手間はApple Payやおサイフケータイと一緒だ。オートチャージ対応の「ビューカード」が必要な点も同様。WAONのオートチャージに関しても同じで、専用のアプリで設定する必要があるので、注意してほしい。

注意点2:機種変更時に手間がかかる

もう1つ、注意したいのは、機種変更時の移行作業に手間がかかることだ。Apple Payの場合、変更前の機種からSuicaとApple IDを削除し、新しい機種で登録し直せば、移行は完了する。しかし、Google Payの場合は、変更後の機種に電子マネーを移行するにはGoogle Payのアプリ上で手続きできない。専用のアプリで個々の電子マネーサービスごとに移行の手続きをする必要がある。

このあたりの仕組みはおサイフケータイと共通したものだが、利用する電子マネーの種類が多いほど移行に手間がかかるので、注意が必要だろう。

まとめ

Google Pay、Apple Pay、おサイフケータイそれぞれのサービスを改めて比べたのが、以下の表だ。

Google Pay、Apple Pay、おサイフケータイそれぞれの特徴

Google Pay、Apple Pay、おサイフケータイそれぞれの特徴

Google Payは、Androidスマホを使っている人が店頭やECサイトなどで決済しやすくなる新しい手段だ。おサイフケータイの弱点でもあった管理の手間や面倒さを克服し、複数の電子マネーを一括して管理できるのが大きな特徴だ。

機種変更時の移行に手間がかかる、対応する電子マネーやクレジット決済できるECサイトがまだ少ないなど課題はあるものの、一度使ってみれば、スマホで手軽に決済できる利便性を実感できるだろう。

ちなみに、店舗決済は改善に向けた動きが進められている。Googleは夏以降、Google Payをジェーシービー、ジャックスなどが発行するクレジットカードなどに対応させ、QUICPayによるクレジット決済を利用可能にすることを明らかにしている。今後のサービス充実に期待したい。

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※本記事は、執筆者個人または執筆者が所属する団体等の見解です。

佐野正弘

佐野正弘

福島県出身。エンジニアとしてデジタルコンテンツの開発を手がけた後、携帯電話・モバイル専門のライターに転身。現在では業界動向からカルチャーに至るまで、携帯電話に関連した幅広い分野の執筆を手がける。

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