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自動車税、固定資産税などの「キャッシュレス納税」が便利! 対応自治体も増加中

税金の納付場所といえばコンビニや金融機関が一般的ですが、最近は、「PCやスマホを使って、家にいながら税金が支払える方法」が急速に増えています。いわば「キャッシュレス納税」とも言えるこの納付方法ですが、実は「ポイント還元など、条件によっておトクになる可能性」もあります。そこでこの記事では、上記の2つの条件に合うキャッシュレス納税の方法をご紹介します。

本記事は、例年4月末頃に内容を更新していますが、キャッシュレス納税に対応する自治体は年々増えています。皆さんも、おトクにキャッシュレス納税ができるか一度チェックしてみてはいかがでしょうか?

一部の自治体を除き、「自動車税(種別割)」や「軽自動車税(種別割)」は例年5月末日が納付期限。記事を参考に、お住まいの自治体のキャッシュレス納税への対応状況をチェックしてみてください

一部の自治体を除き、「自動車税(種別割)」や「軽自動車税(種別割)」は例年5月末日が納付期限。記事を参考に、お住まいの自治体のキャッシュレス納税への対応状況をチェックしてみてください

「どこに納める税金か」によって使えるサイトやアプリが変わる

税金には国が課税主体となる「国税」と、地方自治体が課税主体となる「地方税」があります。地方税はさらに、都道府県に納付する「自動車税(種別割)」や、市区町村に納付する「軽自動車税(種別割)」「固定資産税」などに分かれます。キャッシュレスで納税する際は「どこに納める税金か」によって使える納税方法が異なります。

本記事は、
・「国税……贈与税、相続税など」
・「都道府県に払う地方税……自動車税(種別割)など」
・「市区町村に払う地方税……軽自動車税(種別割)、固定資産税など」
の順に話を進めていきます。

国税……所得税、贈与税、相続税など

まずは「所得税」「贈与税」「相続税」など、国に納める国税から説明します。国税は、2017年より「国税クレジットカードお支払サイト」というサイトで、クレジットカードでの納付が可能になっています。なお、金融機関やコンビニ、税務署の窓口で支払う際にはクレジットカードでの国税の納付はできないのでご注意ください。

「国税クレジットカードお支払サイト」より

「国税クレジットカードお支払サイト」より

「国税クレジットカードお支払サイト」はほぼすべての国税に対応

国税クレジットカードお支払サイトを運営しているのは、国税庁長官が指定した納付受託者である「トヨタファイナンス株式会社」です。ほぼすべての国税の税目の納付に使えます。1回の手続きにおける利用可能額は「1,000万円未満かつ利用するクレジットカードの限度額内」となっており、これを超える金額の場合は、納付手続きを複数回行うことで利用が可能です。

対応しているクレジットカードはVisa、Mastercard、JCB、アメックス、ダイナースのほか、トヨタファイナンス発行の「TS CUBIC CARD」。サイトの指示に従い、利用者情報や納付書の番号、クレジットカードの情報を入力するだけで24時間オンラインでの納付が可能です。

▼「国税クレジットカードお支払サイト」で支払える税目
・申告所得税及び復興特別所得税、・消費税及び地方消費税、・法人税(連結納税を含む)
・地方法人税(連結納税を含む)、・相続税、・贈与税
・源泉所得税及び復興特別所得税、・源泉所得税
・申告所得税、・復興特別法人税(連結納税を含む)
・消費税、・酒税、・たばこ税、・たばこ税及びたばこ特別税、・石油税
・石油石炭税、・電源開発促進税、・揮発油税及び地方道路税、・揮発油税及び地方揮発油税
・石油ガス税、・航空機燃料税、・登録免許税(告知分のみ)、・自動車重量税(告知分のみ)
・印紙税

ポイント還元率が高いクレカを利用しないと足が出る場合もある

国税クレジットカードお支払サイトでの納付時にはクレジットカードの分割払いやリボ払いが使えるため、大きな金額になる際は心強い存在です(ただしカード会社側の手数料は別途かかります)。また、納税額に応じて、利用したクレジットカードのポイントも貯まります(※)。たとえばポイント還元率1%のクレジットカードで10万円分納税した場合、単純計算で1,000円分のポイントが貯まります。
※カードによっては税金の支払いはポイント付与対象外の場合があります。お使いのカードのルールをご確認ください。

ただし、国税クレジットカードお支払サイトでは決済手数料がかかるため、貯まるポイントとの「収支」にご注意ください。先ほど例にあげた「10万円を納税」する場合、手数料が836円かかります。ポイント還元率1%のクレジットカードで支払う場合は164円分得することになりますが、ポイント還元率が0.5%のクレジットカードで支払う場合は逆に336円マイナスになります。国税クレジットカードお支払サイト上に納付予定金額を入力すると手数料がわかるようになっているので、支払う前に確認するとともに、還元率の高いクレジットカードのご用意も検討されるといいでしょう。

▼国税クレジットお支払サイトの手数料
納付税額           決済手数料
・1円〜10,000円       83円
・10,001円〜20,000円   167円
・20,001円〜30,000円   250円
・30,001円〜40,000円   334円
・40,001円〜50,000円   418円
50,000円以降も、10,000円を超えるごとに決済手数料加算。

▼ポイント還元率1%のクレジットカードで10万円を納税した場合
獲得ポイント1,000ポイント(1,000円相当)−836円=164円
▼ポイント還元率0.5%のクレジットカードで1万円を納税した場合
獲得ポイント500ポイント(500円相当)−836円=−336円

▼国税クレジットカードお支払サイト
https://kokuzei.noufu.jp/

都道府県に払う地方税……自動車税(種別割)など

国税クレジットカードお支払サイトでワンストップで納税が完了できる国税に対し、地方税はやや複雑です。前出のとおり、税目によって、納付先が「都道府県」「市区町村」と異なるため、納付先の自治体がどのキャッシュレス納税に対応しているかが関係してきます。まずは「都道府県に納付する地方税」から見てみましょう。

「Yahoo!公金支払い」がほとんどのサービスを終了

これまで、地方税をキャッシュレスで納税する際によく使われていたのが、「Yahoo!公金支払い」でした。これは、クレジットカードを使い、複数の自治体の地方税を「Yahoo! JAPAN」上で支払えるサービスで、税金のほか各種保険料や公共料金などにも対応し、公金支払いサイトの最大手として知られていました。ところがYahoo!公金支払いは2022年3月いっぱいでほとんどのサービスを終了しています(水道料金の支払いを除く)。その結果、現在地方税をキャッシュレス納税する方法は次の2つとなりました。

【納付方法1】都道府県の専用サイトでクレジットカード払いする

地方税は、自治体が設けている納税サイト上でクレジットカード払いができる場合があります。納付できるのは主に「自動車税(種別割)」で、一部自治体のサイトでは「不動産取得税」や「個人事業税」などの納付にも対応しています。

画像は「都税 クレジットカードお支払サイト」より

画像は「都税 クレジットカードお支払サイト」より

いずれのサイトも、使い勝手は 国税クレジットカードお支払サイトとほぼ同じと考えてさしつかえありません。支払いに使うクレジットカードのポイント付与ルールや、サイト上での支払い時にかかる手数料にはご注意ください。

下記は、2022年4月21日の記事執筆時点で判明している、各都府県の納税サイトの一覧です(一部自治体は自治体サイトの案内ページ)。これまでYahoo!公金支払いに対応していた自治体の多くが、「F-REGI公金サイト」など他のサービスを利用した納税サイトに切り替えており、ほとんどの自治体でと都道府県税のクレジットカード払いができるようになっています。

記事執筆時点で対応していない場合でも、「現在準備中」「開設予定」などの記載のある自治体もあることから、都道府県税のクレジットカード払いを希望する人は、お住まいの自治体のサイトをこまめにチェックするといいでしょう。

北海道〜東海地方

2022年4月21日時点の公開情報を元に編集部が作成。「モバイルレジ」は本文で後述するスマホ決済に分類されることもありますが、クレジットカードでの納付が可能なことから、本記事では「都道府県の納税サイト」に分類しています

2022年4月21日時点の公開情報を元に編集部が作成。「モバイルレジ」は本文で後述するスマホ決済に分類されることもありますが、クレジットカードでの納付が可能なことから、本記事では「都道府県の納税サイト」に分類しています

近畿地方〜沖縄

2022年4月21日時点の公開情報を元に編集部が作成。「モバイルレジ」は本文で後述するスマホ決済に分類されることもありますが、クレジットカードでの納付が可能なことから、本記事では「都道府県の納税サイト」に分類しています

2022年4月21日時点の公開情報を元に編集部が作成。「モバイルレジ」は本文で後述するスマホ決済に分類されることもありますが、クレジットカードでの納付が可能なことから、本記事では「都道府県の納税サイト」に分類しています

【納付方法2】スマホ決済で納税する

スマホの決済アプリを使い、納付書に記載されているバーコードを読み取って支払う「請求書払い」機能で納税する方法もあります。この機能を持つスマホ決済アプリは複数ありますが、多くの自治体に対応しているのが、「PayPay」と「LINE Pay」の2つのサービス。そして、これらに続いて、「au PAY」「d払い」も対応自治体を増やしつつある状況です。

基本的な納付方法はいずれも同じで、アプリを立ち上げ、スマホのカメラで納付書のバーコードを読み取り、納付する流れです。ただし支払い方法やポイント還元などの特典はアプリによって異なりますので、詳細は各アプリをご確認ください。

対応自治体が増加中

下記の表は、主なスマホ決済での納税への対応状況を、都道府県別にまとめたものです(2022年4月21日時点)。なお、一部自治体で、都道府県公式サイト上では「対応」となっているものの、決済サービスの公式サイト上では「未対応」となっているなど、記載に相違があるところがありました。本記事では、都道府県公式サイト上の記載情報をベースにまとめています。

北海道〜東海地方

各都道府県のスマホ決済による納税への対応状況。○が対応の意味。2022年4月21日時点の情報を元に編集部が作成

各都道府県のスマホ決済による納税への対応状況。○が対応の意味。2022年4月21日時点の情報を元に編集部が作成

近畿地方〜沖縄

各都道府県のスマホ決済による納税への対応状況。○が対応の意味。2022年4月21日時点の情報を元に編集部が作成

各都道府県のスマホ決済による納税への対応状況。○が対応の意味。2022年4月21日時点の情報を元に編集部が作成

市区町村に払う地方税……軽自動車税(種別割)、固定資産税など

最後は、市区町村に払う「軽自動車税(種別割)」「固定資産税」(東京23区は都に支払い)などのキャッシュレス納税の方法です。基本的な納付方法は、都道府県に払う地方税と同じで、「自治体の納税サイト」(この場合は市区町村)でのクレジットカード払いや、「スマホアプリ」などを利用することになります。

市区町村に払う税金をキャッシュレス納税する場合も、都道府県に払う税金の場合と基本的なやり方は同じです

市区町村に払う税金をキャッシュレス納税する場合も、都道府県に払う税金の場合と基本的なやり方は同じです

自治体の対応状況はまちまち

全国には1,741の市区町村がありますが(東京23区を含む)、市区町村に納める税金のキャッシュレス納税への対応状況はそれぞれ異なります。

たとえば、筆者が住んでいる埼玉県さいたま市の場合、「軽自動車税(種別割)」「固定資産税」のいずれも「F-REGI公金支払い」を通じてクレジットカードで納付することができます。

さいたま市に隣接する自治体を調べてみると、F-REGI公金支払いに対応しているのは戸田市、朝霞市の2つ。そのほか、志木市や富士見市、上尾市のように、「モバイルレジ」を通じたクレジットカード払いに対応しているところもあれば、川口市、川越市、蓮田市、蕨市、白岡市のように「スマホアプリ」での納税に対応している自治体(ただし対応しているスマホアプリは市によって異なります)や、「モバイルレジ」と「スマホアプリ」の両方に対応している自治体もあります。

昨年2021年5月に調べた際は、さいたま市に隣接する自治体の中には、どのキャッシュレス納税にも対応していないところがいくつかありました。しかし今年度は、すべての自治体がなんらかのキャッシュレス納税に対応しているようです。このように、市区町村レベルでもキャッシュレス納税への対応が進んでいます。「軽自動車税(種別割)」や「固定資産税」などをキャッシュレスで納税したい場合は、皆さんのお住まいの市区町村の公式サイトをご確認いただくのが一番効率的と言えそうです。

まとめ

以上、「PCやスマホを使って、家にいながら税金が支払える」「ポイント還元など、条件によっておトクが狙える可能性もある」キャッシュレス納税についてご紹介しました。おトクに納税できるかどうかは手数料や納付額、利用するクレジットカードやスマホ決済の条件が関係してきますので、その点はご注意いただきつつ、ぜひ皆さんもキャッシュレス納税を検討していただければと思います。

車検のスケジュールにご注意を

最後に一点、車検を控えている人はスケジュールにご注意ください。車検を受ける際は、運輸支局で自動車税の納税確認が行われますが、キャッシュレスで納税した場合、納税情報がシステムに反映されるまで2〜3週間ほどかかる場合があるようです。納税直後に車検を控えている人は、金融機関窓口などで納付するようにしましょう。同様に、車検時に納税証明書が必要となる軽自動車税の場合、キャッシュレス納税の場合は納税後に自治体から納税証明書が郵送される形となり(別途交付申請が必要な場合があります。詳細は各自治体にご確認ください)、こちらもやはり数週間程度かかる場合があるようです。時間に余裕がない人は金融機関などで納付したほうが安全です。

価格.comマネー編集部

価格.comマネー編集部

投資・資産運用・保険・クレジットカード・ローン・節約に至るまで、マネーに関する情報を毎日収集。「知らないで損するなんてもったいない」をモットーに、読者のためになる記事を制作します!

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