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空港ラウンジの利用や最大10%のポイント還元……

"クレジットカードの達人"注目! 豪華特典が共有できる「家族カード」は?

「同じクレジットカードを家族に持ってもらい、家計管理をわかりやすくしたい」
「買い物でクレジットカードを使いたいけど、自身に安定した収入がなく簡単につくれない」

そんなときに便利なのが、クレジットカード会員(本会員)の家族が申し込める「家族カード」です。家族カードをうまく活用することで家計管理がやりやすくなることに加え、ステータスが高いカードの場合、割安な年会費で本会員とほぼ同じ特典を受けられるメリットもあります。そこで、90枚以上のクレジットカードを保有し、カード・ポイントのポータルサイト「ポイ探」を運営する菊地崇仁さんに「家族カード」のメリットと利用時の注意点、そして「家族カードも作る」という視点から見たおすすめのカードについて聞きました。

多くのクレジットカードで家族カードの作成が可能です

多くのクレジットカードで家族カードの作成が可能です

【1】家族カードとは?

家族カードとは、クレジットカード契約者(本会員)の家族に対して追加で発行するカードのこと。年会費無料のものから、ハイスペックなものまで、多くのクレジットカードでオプションとして作成することができます。クレジットカード発行の際には審査を受けますが、基本的に家族カードは本会員に対する審査に基づき発行されるため、専業主婦(主夫)や学生の方もクレジットカードを保有することができます。また、家族カードの利用分は本会員に請求されます。

【2】カード会社で微妙に異なる「家族」の範囲

「家族」の範囲はカード会社によって微妙に異なっています。最も一般的なのは「本会員と生計を同一にする配偶者・親・18歳以上(高校生を除く)の子ども」としている会社で、JCB、三井住友カード、楽天カードなどが該当します。ここで言う「生計を同一にする」とは「本会員が自身の収入で扶養している」という意味。同居のケースが大半だと思いますが、別居でも条件を満たせば対象になるといいます。

アメックスは「家族」の条件を広く設定

いっぽう、上記条件に加えて、セゾンカードは「同姓」であることを、三井住友グループのセディナは「同居+同姓」を家族カード発行の条件としています。逆に「家族」の条件が非常に広いのがアメリカン・エキスプレスで、「生計を同一にする」という条件がなく「本会員の配偶者・親・18歳以上の子ども」と定められているのみ。生計が別々の両親や子どもにも発行することが可能で、「家族カードを発行しやすい会社と言えそうです」(菊地さん)。

また、子どもの申込条件は原則18歳以上ですが、アメリカン・エキスプレスやJALカード、ダイナースクラブカードなどは、海外留学やホームステイなどの予定があれば18歳未満の高校生でも、相談のうえ発行可能としています。この場合、通常の申請に加えて追加の確認書類が必要になるので、各社の電話窓口で相談するとよいでしょう。

【3】家族カード利用のメリットは?

菊地さんにあげてもらった、家族カード保有のメリットは主に以下の3点です。

メリット1:本会員のカードに付帯した特典を共有できる

ひとつ目のメリットは、本会員のカードに付帯する多くの特典を割安な年会費で利用できること。たとえば年会費が1万円を超えるゴールド以上のカードなら、国内の空港ラウンジ利用や最高5000万円の海外旅行保険が付帯しているのが一般的です。家族カード会員も基本的にはこれらの特典を利用できるうえ(カードによって対象外の特典、補償額減額のケースあり)、年会費も本会員の半額以下、あるいは一定枚数まで無料の場合も少なくありません。

「本会員とほぼ同様の特典を利用できる点を考えると、家族カードのメリットが大きいのはさまざまな特典が付帯したステータスカードと言えそうです。たとえば『三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード』の年会費は22,000円、家族会員は1枚まで無料です(2枚目以降3,300円)。このカードは、世界各地の空港のVIPラウンジを利用できる特典が大きな魅力ですが、家族会員もこの特典を使えます。家族会員を含めた2人で持つ場合、ひとりあたりの年会費は11,000円に。このように、家族カードを保有することで費用対効果をあげることができます」(菊地さん)

メリット2:家族でポイントをまとめられる

家族カードの利用分はすべて本会員に請求されますが、付与されるポイントも、基本的に本会員に集約されます。カードによってはポイントが一定数に達しないと利用・交換できないものもあるので、ひとつにまとめられるのは利点になります。とりわけマイルを貯めている場合、特典航空券に交換する際には往復だと1万以上のマイルが必要なため、家族カードの発行が効果的です。

「JALカードもANAカードも家族でマイルを合算できるプログラムがありますが、登録条件は全員がカードの本会員または家族会員であること(18歳未満および18歳の高校生はマイレージクラブ会員でOK)。たとえばJALの場合、羽田と札幌の往復で15,000マイル(通常期)必要ですが、年に1、2回しか搭乗せず、あとは日々の買い物で貯めるという場合、目標マイルに到達するのにはかなり時間がかかります。しかし、家族カードを発行して合算することで、目標マイルの到達時期を前倒しすることが可能になります」(菊地さん)。

メリット3:家計管理がしやすくなる

3つ目のメリットは「家計の見える化」につながること。夫婦が別々のカードを使っていると、それぞれのカードでどのくらい使っているかが見えづらく、家計は肥大化しがちです。「私自身も共働き家庭ですが、家族カードに集約することで毎月の支出がひと目でわかり便利です。夫や妻に明細を見られたくない、という方もいるかもしれませんが、マイホームの費用や子どもの教育費などを計画的に貯蓄するには、まずはお金の流れをきちんと把握することが大切だと考えます」(菊地さん)。

一元的に管理できるようになり、家計管理にも役立つ家族カード

一元的に管理できるようになり、家計管理にも役立つ家族カード

【4】家族カード利用時の注意点は?

家族カードの利用に関して、知っておきたい点や注意点も聞きました。

注意点1:利用限度額は本会員と家族会員で共有

家族カードの利用分はすべて本会員に請求されることからもわかるとおり、利用限度額は本会員と家族会員で共有されます。たとえば、本会員のカードの利用限度額が50万円で家族会員が40万円を使うと、本会員の利用可能額は10万円になります(逆もまた同様です)。そのため、利用状況を互いに共有しておくことが重要です。

注意点2:使いすぎにつながる懸念も

クレジットカード全般に言えることですが、使いすぎも注意したい点です。家族カードは配偶者や子どもに持たせるものですが、「利用明細を見て初めてその月の支払金額を知り驚く」といったケースもあります。ただ最近は、使いすぎを防ぐ仕組みを導入するカード会社も増えてきており、たとえば三井住友カードは家族カード分も含め、利用があったときや、指定した金額を超えたタイミングで通知が届くサービスを導入。アメリカン・エキスプレスは2021年4月から、家族カードの利用限度額を1枚ずつ事前に設定できるサービスを始めており、菊地さんは「使いすぎを防ぐには、これらは非常に有効」と説明します。

注意点3:不正利用を見逃しやすい

カードの不正利用を見過ごしやすい点にも留意したいところです。「自分では使った覚えがない明細を『きっと家族が使ったのだろう』と放っておいたら実は不正利用だった、ということもありえます。リスクを避けるためには、家族にもこまめに明細を確認したほうがよいでしょう」(菊地さん)。

【5】"クレジットカードの達人"が注目! 家族カードの特典も魅力なカードは?

「家族カードを持つ」ことを前提とした場合、メリットが大きいのはどのクレジットカードでしょうか。「三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」には触れましたが、そのほかの注目のカードを菊地さんにあげてもらいました。

〈菊地崇仁さん〉<br>
ポイントやクレジットカードのポータルサイト「ポイ探」代表。90枚超のクレジットカードを保有し、実際に利用することで、信用できる情報提供を目指している"クレジットカードの達人

〈菊地崇仁さん〉
ポイントやクレジットカードのポータルサイト「ポイ探」代表。90枚超のクレジットカードを保有し、実際に利用することで、信用できる情報提供を目指している"クレジットカードの達人"

〈1〉アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード

最初に紹介するのが、高ステータスカードとして知られている「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード(アメックス・ゴールド)」です。本会員の年会費は31,900円、家族カードの年会費は1枚目まで無料、2枚目以降は13,200円。旅の特典が充実しているカードとして知られていますが、本会員と同様に家族カード会員も国内主要空港およびハワイの空港ラウンジを何度も無料で利用可能。国内外1,200か所以上の空港VIPラウンジを使える「プライオリティ・パス」に無料登録でき、本会員と同様に家族会員も年2回まで無料利用できます。また、家族会員も国内・海外旅行保険は最高5000万円(本会員は海外1億円、国内5000万円)まで補償されます。

国内主要空港のラウンジは、家族カード会員も同伴者1名まで無料利用OK

「国内主要空港とハワイの空港のラウンジ利用は、本会員も家族カード会員も同伴者1名まで無料で使えます。たとえば、夫が本会員、妻が家族会員の場合、夫婦と子ども2名の計4枚まで空港ラウンジを使うことができます。家族会員に付帯する海外・国内旅行保険もかなり充実した内容になっています」(菊地さん)。

〈2〉アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード

さらに豪華な特典を求める場合、候補に入ってくるのが「アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード(アメックス・プラチナ)」です。本会員の年会費は143,000円とかなり高額ですが、家族カードを4枚まで無料発行できます。

コンシェルジュやホテルの上級会員資格など、家族会員が使える特典も豪華

「アメックス・プラチナ」に付帯しており、家族会員も使える主な特典は以下のとおりです。
・「プライオリティ・パス」に申し込め、世界1,200か所以上の空港ラウンジを何度でも無料で利用可能
・ホテルやレストランの予約・相談に対応してくれるコンシェルジュサービス
・部屋のアップグレードなどを受けられる有名ホテルの上級会員の資格
・海外・国内旅行保険で最高1億円を補償(本会員と同額=旅行代金をカードで決済した場合=)

「家族会員も、世界各地の豪華な空港ラウンジを使うことができ、コンシェルジュサービスも付帯しています。アメリカン・エキスプレスが家族カードを発行しやすい会社であることは前述しましたが、仮に上限にあたる4枚の家族カードを発行すれば、1枚あたりの年会費は約28,000円。これでも安い年会費とは言えませんが、付帯している豪華な特典を考えると保有のメリットを感じる方もいらっしゃると思います」(菊地さん)。

〈3〉dカード GOLD

菊地さんが「家族みんながドコモユーザーであれば、家族カードの発行を検討したいカード」としてあげたのが「dカード GOLD」です。こちらは本会員の年会費は11,000円、家族カードは1枚目まで無料、2枚目以降は1枚につき1,100円です。

ドコモの利用料金の10%還元

「dカード GOLD」の最大の魅力は、毎月のドコモのケータイ/ドコモ光の利用料金に対し、1000円(税別)ごとに10%のdポイントが貯まること(端末代などは対象外)。カード1枚につき1契約が還元の対象になりますが、家族カード会員もこの特典の適用対象になるので、ケータイ・スマホ料金が高額になりがちな家庭におすすめです。また、携帯を購入から3年以内に紛失・盗難・修理不能となった場合、再購入費として最高10万円を補償する特典も、本会員と同様に家族カード会員にも適用されます(適用には複数の条件あり)。

〈4〉三井住友カード プラチナプリファード

「家族カードを発行することで、より多くのポイント獲得を期待できる」(菊地さん)のが、「三井住友カード プラチナプリファード」です。「ポイント特化型のプラチナカード」(公式サイト)という珍しい位置づけのカードで、ポイント獲得のための2つの特典が魅力的。本会員の年会費は33,000円、家族カードは枚数制限なく無料で発行できます。

家族カードも含めた年間利用額に応じて最大40,000ポイント

ひとつ目は、年間の利用額に対するボーナスポイント。年間の利用額が「100万円以上」で10,000ポイント付与、「200万円以上」で20,000ポイント付与、「300万円以上」で30,000ポイント付与、「400万円以上」で40,000ポイント付与という特典が用意されています(40,000ポイントが上限)。家族カード分も利用額として計算されるので、より多くのポイントを獲得できる可能性が出てきます。

特約店で最大10%還元

もうひとつは、特約店で利用すると最大10%還元になる特典です。通常の還元率は1%ですが、すき家やマツモトキヨシでは「+1%」、大手コンビニ3社や百貨店の大丸松坂屋で「+2%」、宿泊予約サイトのHotels.com利用で「+9%」など、特約店での利用分は最大10%還元にアップします。「夫(本会員)と妻(家族会員)で利用機会の多い店舗は異なるかもしれませんが、特約店には身近なお店が多く含まれているので、普段使いでどんどんポイントが貯まっていきます。何枚発行しても、家族会員の年会費が無料なのも魅力です」(菊地さん)。

〈5〉JALカード&ANAカード

前半で説明したとおり、家族で効率よくJALマイルやANAマイルなら、家族カードは大事なアイテムです。注意したいのは、ほかの多くの家族カードと異なり、年会費が有料(本会員の2割〜5割程度)なこと。また、JALカードとANAカードは4つのグレードの券種があり、飛行機の利用頻度によって最適なカードも異なります。

フライトマイルが25%加算など、家族会員にもボーナスマイル

JALカードの場合、飛行機の利用回数が多い人には「JALカード CLUB—Aカード」がおすすめ。年会費は本会員で11,000円、家族カード会員で3,850円。家族会員も毎年初回搭乗ボーナスとして2,000マイルが付与され、搭乗ごとにフライトマイルが25%加算されるので、乗るたびにマイルが貯まります。いっぽうで飛行機の利用が年に1、2回にとどまる場合は、ボーナスマイルは少なくなりますが(毎年初回搭乗ボーナスは1,000マイル、搭乗ごとのフライトマイルが10%加算)、「JALカード 普通カード」(本会員2,200円、家族カード1,100円)で十分でしょう。

ANA便の利用機会が多い人には、「ANA VISA ワイドカード」が候補に。家族会員も毎年会員継続時のボーナスとして2,000マイルが付与され、搭乗ごとにフライトマイルが25%加算されます。年会費は本会員が7,975円、家族会員は1,650円です。利用回数が限られる場合は、ボーナスマイルが少ないものの(毎年会員継続時のボーナスは1,000マイル、搭乗ごとのフライトマイルが10%加算)「ANA VISA 一般カード」(本会員2,200円、家族カード1,100円)を検討してみてもよいでしょう。

まとめ

紹介したカードの特徴について、家族カードに焦点を絞って表にまとめました。

家族カードは、クレジットカード契約者である本会員に付随して発行されるもの。安定的な収入がない方や学生の方でもクレジットカードを保有できるほか、上手に活用するとポイントを効率的に貯められ、家計管理にも役立ちます。また、ゴールドやプラチナなど、豪華な特典が付帯しているカードの場合、無料(または割安な年会費)で保有できる家族カードの利用価値は大きくなります。年会費143,000円で家族カードを4枚まで無料発行できる「アメックス・プラチナ」は、その顕著な例と言えるでしょう。今回紹介したもの以外でも、年会費が1万円を超える高額なカードを発行する場合は、家族カードの発行条件や利用できる特典について調べてみるとよいかもしれません。

ただ、注意点でも触れましたが、利用代金が自分に請求されない分、責任感が希薄になり使いすぎてしまうケースも考えられます。アメリカン・エキスプレスが提供する、利用限度額を1枚ずつ事前に設定できるサービスは使いすぎ防止に効果的だと思いますが、こうしたサービスの有無にかかわらず、まずは家族カード利用にあたっての決まりごとを事前に決めておくことが大切になってくるでしょう。

渡辺裕希子

渡辺裕希子

編集者兼マイラー。JAL、ANAはもちろん、海外航空会社のマイレージにも詳しく、仕事の合間を縫って旅を楽しむ。ポイント、マイルの交換などカードの裏技にも精通。

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