節約

上越新幹線が子ども1,000円! 夏の旅行に使える、JR各社のおトクな割引きっぷ・サービス7選

夏休みを利用して、旅行や帰省の計画を立てている方も多いことでしょう。そんなときに、ぜひ活用したいのがJR各社や旅行代理店が提供している割引きっぷです。これらは、対象路線で乗り放題の旅が楽しめたり、通常の半額程度で新幹線を利用できたりするので利用価値の高い商品です。

また、JR東日本の「JRE POINT」や、JR西日本の「WESTERポイント」を貯めているなら、通常より少ないポイントできっぷと交換できる商品も登場しています。そこで本記事では、家族旅行はもちろん、友人らとの少人数での旅にも使える7つの期間限定きっぷと、それらの使い方を紹介します。

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2025/08/13 05:00

【JR東日本(東北・秋田・山形・上越・北陸新幹線)】
〈1〉どこかにビューーン!with Kids

子連れ旅行で活躍する「どこかにビューーン!with Kids」(写真はJR東日本公式サイトより)

子連れ旅行で活躍する「どこかにビューーン!with Kids」(写真はJR東日本公式サイトより)

この夏、子連れで旅行をしたいけれど、予定が決まっていない――。
そんな方の候補となるサービスが「どこかにビューーン!with Kids」です。

「どこかにビューーン!」は、JR東日本管内の「どこかの」新幹線駅に6,000Pで往復可能

「どこかにビューーン!」は2022年12月にJR東日本が始めたサービス。同社管内の「どこかの」新幹線駅往復きっぷが「JRE POINT」6,000ポイント(東京、上野、大宮発の場合)で交換できます。通常より大幅に少ないポイントで新幹線の往復チケットが交換できることに加え、行き先を自分では決められないドキドキ感があることから人気を集めています。

〈どこかにビューーン!〉
公式サイトで7駅(東京、上野、大宮、仙台、盛岡、新潟、長岡)の中から発着駅を選び、出発日、到着日、利用人数を入力すると、JR東日本管内の新幹線駅から4つの行き先の候補駅がランダムに表示。候補駅に納得して(再検索で4つの候補駅を選びなおすことも可)、申し込み手続きを済ますと3日以内にメールが届き、行き先駅が確定。必要ポイント数は東京、上野、大宮発着の場合は6,000P、それ以外の発着駅の場合は5,000P

「どこかにビューーン!with Kids」では、子どもが通常の半分の3,000P

通常の必要ポイント数は、大人も子どもも一律6,000ポイントですが、夏休み期間限定で、小学生の子どもの必要ポイント数が半分の3,000ポイントになる「どこかにビューーン!with Kids」が登場。申込期間は2024年6月22日〜8月26日、利用期間は7月13日〜9月1日(8月9日〜18日は対象外)となっています。

「JRE POINT」を使って新幹線チケットに交換できる「新幹線eチケット(JRE POINT特典)」と、通常の「どこかにビューーン!」、そして「どこかにビューーン!with Kids」の必要ポイント数をまとめたのが下表になります。
※JRE POINT特典は大人も子どもも必要ポイント数は同一

「JRE POINT特典」は往復で利用したときの必要ポイント数

「JRE POINT特典」は往復で利用したときの必要ポイント数

距離が遠くなるほど、「どこかにビューーン!with Kids」のおトク感はアップしていき、「東京〜新青森」や「東京〜秋田」を家族4人で利用した場合、「新幹線eチケット(JRE POINT特典)」と比べると、5分の1以下のポイント数で往復可能。比較的近距離の「東京〜軽井沢」でも半分程度のポイントで往復できます。

行き先を選べない制約があるとはいえ、「子連れでどこかに新幹線で旅行したい」という場合には、メリットの大きいサービスです。

申込方法は、まず「えきねっと」会員サイトにログインして、「どこかにビューーン!」専用サイトへ。出発・帰着日と希望の時間帯、出発駅、人数を入力すると、4つの行き先候補駅が表示されます。この画面で、「with Kids」の申込期間中に子どもを含む申し込みをすると、自動的に50%オフクーポンが適用されます(えきねっと会員1名につき子ども5名まで利用可/子どものみでの利用は不可)。

そして、申込後3日以内にメールで、候補駅の中から決定した行き先駅が通知されるので、「どこになるかな?」とワクワクしながら待ちましょう。

途中下車が可能! 新青森駅が行き先となった場合に、仙台駅や八戸駅で降車できる

「どこかにビューーン!」では(「with Kids」でも)、途中下車が可能なのもうれしいところ。たとえば新青森駅が行き先となった場合でも、途中の仙台駅や八戸駅で降りることができます(ただし、途中下車後に「どこかにビューーン!」の目的地に向かう場合は、正規料金を支払う必要があります)。

また、複数人数分をまとめて申し込めば、ポイントがない家族や友人の分も並び席で申し込むことができます。同行者のうち、誰かひとりでも「JRE POINT」を貯めているなら、検討する価値はありそうです。

JRE POINTを効率的に貯めるには、「ビューカード」の活用が効果的

「JRE POINT」は、「えきねっと」を利用した新幹線利用、登録したSuicaを使ったJR東日本線の乗車などでコツコツと貯められますが、一気にたくさん貯めるなら、クレジットカードの「ビューカード」の活用を検討したいところ。

普段の買い物で0.5%分(1000円で5ポイント)、モバイルSuicaへのチャージでは1.5%分(1,000円で15ポイント)、「えきねっと」でのJRきっぷ予約(予約時決済)では最大5%分(ゴールドカードは最大10%分)が貯まるほか、入会キャンペーンなども随時開催されており、効率的に貯められます。


〈どこかにビューーン!with Kids〉
サービス内容:通常の「どこかにビューーン!」では6,000P必要な子どものポイント数が、3,000Pで利用可能
利用期間:2024年7月13日〜9月1日(8月9日〜18日を除く)
申込期間:2024年6月22日〜8月26日(往路乗車日の21日前から6日前まで受付)
申込場所:「どこかにビューーン!with Kids」公式サイト
公式サイト:https://dokokani-eki-net.com/withkids.html

【JR東日本(上越新幹線)】
〈2〉上越しんかんせんに乗ろう!夏旅こども絵日記きっぷ

上越新幹線「とき」「たにがわ」の自由席片道が子ども1,000円となる「夏旅こども絵日記きっぷ」(写真はJR東日本公式サイトより)

上越新幹線「とき」「たにがわ」の自由席片道が子ども1,000円となる「夏旅こども絵日記きっぷ」(写真はJR東日本公式サイトより)

上越新幹線の自由席片道が子ども1,000円

8月中旬から下旬の夏休み後半に家族で旅行する際に、検討したいのがこちらのきっぷ。小学生の子ども限定ですが、上越新幹線「とき」「たにがわ」の自由席を片道1,000円という格安料金で利用できます。きっぷには新幹線のイラスト入り案内券が付いていて、夏休み気分も満点。使った後は、絵日記やアルバムに貼ると、夏の思い出にもなりそうです。

「夏旅こども絵日記きっぷ」の通常料金との比較表(写真はJR東日本公式サイトより)

「夏旅こども絵日記きっぷ」の通常料金との比較表(写真はJR東日本公式サイトより)

「東京〜新潟」の子ども料金は8割引き

距離が長いほど割引率がアップしていき、たとえば、子ども料金が通常期5,110円の「東京〜新潟」は8割以上の割引率になります。さらにこのきっぷは、サマーゲレンデの「GALA湯沢スキー場」(8/19〜8/23は営業休止)のワンデーパス200円オフ、駅ビルの「CoCoLo新潟・長岡・湯沢」で使える500円割引券といった特典が付いてくるので、現地でのショッピングや食事、レジャーも割引価格で楽しめます。

発売期間は2024年7月19日〜8月27日で、利用期間は8月19日(月)〜8月30日(金)の平日限定となります。

なお、「絵日記きっぷ」では、大人料金の設定はありません。同行する大人は、モバイルSuicaなどの交通系ICカードのチャージ残額で新幹線普通席を利用できる「タッチでGo!」サービスを利用するとよいでしょう。

〈上越しんかんせんに乗ろう!夏旅こども絵日記きっぷ〉
サービス内容:上越新幹線「とき」「たにがわ」の子ども自由席が片道1,000円
利用期間:2024年8月19日〜30日(平日限定)
販売期間:2024年7月19〜8月27日(乗車日の1か月前から3日前まで購入可)
販売場所:JR東日本のネット予約「えきねっと」
公式サイト:https://www.jreast.co.jp/natsutabi/

【JR西日本】
〈3〉WESTERポイント全線フリーきっぷ

JR西日本全線が乗り放題になる「WESTERポイント全線フリーきっぷ」(画像はJR西日本公式サイトより)

JR西日本全線が乗り放題になる「WESTERポイント全線フリーきっぷ」(画像はJR西日本公式サイトより)

JR西日本の共通ポイント「WESTERポイント」を貯めている人には朗報とも言えるきっぷが登場しました。

大人9,000ポイント、子ども4,500ポイントでJR西日本全線が3日間乗り放題

今、SNSを中心に話題を集めているのが「WESTERポイント全線フリーきっぷ(全ポイント)」です。人気の理由は、大人9,000ポイント(9,000円相当)、子ども4,500ポイント(4,500円相当)でJR西日本全線が3日間乗り放題になるというコスパ優秀な点。通常、「新大阪〜博多」を新幹線自由席で往復すると29,500円かかるので、おトク度はかなり高いと言えそうです。

新幹線・特急列車の自由席に加えて、新快速・快速・普通列車(普通車指定席を含む)を何度でも乗り降りOKです(寝台列車や一部設備は除く)。

発売期間は2024年7月5日〜9月11日で(利用開始の当日まで販売)、利用期間は7月20日〜9月13日。お盆期間中も利用でき、家族旅行にもひとり旅でも活躍します。

「WESTERポイント全線フリーきっぷ」の概要(写真はJR西日本プレスリリースより)

「WESTERポイント全線フリーきっぷ」の概要(写真はJR西日本プレスリリースより)

大人1,000ポイント+14,000円で、JR西日本全線が1日乗り放題のきっぷも

もうひとつ、「大人1,000ポイント+14,000円」「子ども1,000ポイント+7,000円」でJR西日本全線が1日乗り放題になる「WESTERポイント全線フリーきっぷ(一部ポイント)」も用意されています。

新幹線・特急列車の自由席に加えて、新快速・快速・普通列車(普通車指定席は6回まで)を利用可能。9,000ポイントで3日間乗り放題となる前述のサービスのほうがコスパ面では優秀ですが、「WESTERポイントを9,000ポイントも持ってない「日帰り旅行がしたい」という方は、こちらを検討するとよいでしょう。

発売期間は2024年7月5日〜9月10日で(利用開始の3日前まで販売)、利用期間は7月20日〜9月13日。ただしこのきっぷは、お盆期間中の8月9日〜18日が利用対象外となっている点は要注意です。

WESTERポイントは、「ICOCA」や「J-WESTカード」の利用で貯められる

「WESTERポイント」は、JR西日本の交通系ICカード「ICOCA」を使っての乗車や買い物、予約サイト「e5489」での列車予約に加え、クレジットカードの「J-WESTカード」の利用でも貯まります。

現在、WESTERアプリを新規ダウンロードし、ログインすると「WESTERポイント」が500ポイント、さらにJR西日本のネット予約「e5489」で列車予約すると200ポイント追加でプレゼントされるキャンペーンが実施中です(2024年7月31日まで)。

また、カーシェアの利用などで貯まる「タイムズポイント」は「WESTERポイント」に交換できるので(300P→300P)、必要ポイント数が足りない場合は、これらの方法で不足分を補うことを検討するとよいでしょう。

〈WESTERポイント全線フリーきっぷ(全ポイント)〉
サービス内容:大人9,000ポイント、子ども4,500ポイントでJR西日本全線が3日間乗り放題
利用期間:2024年7月20日〜9月13日
申込期間:2024年7月5日〜9月11日(利用開始日の当日まで申込可能)
申込場所:JR西日本のネット予約「e5489」
公式サイト:https://www.jr-odekake.net/goyoyaku/campaign/zensenfree/

〈WESTERポイント全線フリーきっぷ(一部ポイント)〉
サービス内容:大人「1,000ポイント+14,000円」、子ども「1,000ポイント+7,000円」でJR西日本全線が1日間乗り放題
利用期間:2024年7月20日〜9月13日(8月9日〜18日を除く)
申込期間:2024年7月5日〜9月10日(利用開始日の3日前まで申込可能)
申込場所:JR西日本のネット予約「e5489」

【JR西日本・JR東海(北陸新幹線、特急サンダーバード)】
〈4〉「乗ってみよう北陸☆WEB 早特 21」

関西・東海から北陸へ割安価格で旅行できるのがこちらのきっぷ。JR西日本とJR東海が発売しています。

「大阪市内ー富山」が約40%オフの6,100円、「名古屋市内ー金沢」が約45%オフの5,500円

この商品の主要区間の料金は下表のとおり。

大人ひとりの片道運賃

大人ひとりの片道運賃

乗車21日前の予約が必要ですが、たとえば、「大阪市内ー富山」の大人片道料金が通常期と比べて約40%オフの6,100円、「名古屋市内ー金沢」が約45%オフの5,500円と、かなりの割引価格で利用できます(子ども料金は大人の半額になります)。北陸新幹線(普通車指定席)や特急サンダーバードといった人気の列車を利用できるので、乗りものが好きなお子さんにもおすすめです。

発売期間は2024年6月20日〜8月10日で、利用期間は7月20日〜8月31日。ただし、「名古屋〜北陸については」お盆期間中の8月10日〜19日が利用対象外となっている点は要注意です。

このきっぷを購入すると、対象のレンタカー営業所(富山・金沢・福井・京都・新大阪・天王寺)でレンタカーを1台4,900円(1日)で利用できる特典も付いてきます(Sクラス、免責補償旅込み/8月10日〜19日は対象外)。新幹線・特急とレンタカーを上手に組み合わせることで、ロングドライブの疲れや渋滞を回避しつつ、スムーズに移動できる点もメリットになるでしょう。

乗ってみよう北陸☆WEB 早特 21
サービス内容:21日前までの予約で、「名古屋・大阪〜北陸」の料金が40%程度オフ
利用期間:2024年7月20日〜8月31日(名古屋〜北陸は8月10日〜19日は利用不可)
販売期間:2024年6月20日〜2024年8月10日(乗車日の1か月前〜21日前まで購入可)
販売場所:JR西日本のネット予約「e5489」
公式サイト:https://tickets.jr-odekake.net/shohindb/view/consumer/tokutoku/detail.html?shnId=124000284

【JR九州】
〈5〉こどもぼうけんきっぷ

100円でJR九州の普通・快速列車が1日乗り放題の「こどもぼうけんきっぷ」(画像はJR九州公式サイトから)

100円でJR九州の普通・快速列車が1日乗り放題の「こどもぼうけんきっぷ」(画像はJR九州公式サイトから)

わずか「100円」で、JR九州の路線が1日乗り放題――。そんな破格な安さのきっぷが「こどもぼうけんきっぷ」です。

小学生以下限定で、JR九州の普通・快速列車が1日乗り放題で「100円」

小学生以下限定で価格は100円。このきっぷを使えば、JR九州の普通・快速列車が1日乗り放題となります。子どもだけでの利用もOKなので、友達や親戚など、子ども同士でひと夏の“冒険”が楽しめます。

さらに追加で特急券を購入すると、JR九州の新幹線や特急列車も利用可能。たとえば九州新幹線の「博多〜鹿児島中央」(片道)を利用する場合、通常の子ども料金は5,310円ですが、このきっぷを利用すると2,610円(普通運賃+指定席特急料金の合計額)と2,700円も割安になります。

このきっぷを利用することで、日帰りで遠出をしたり、JR九州の人気の特急「あそぼーい!」(熊本駅〜別府駅)などの観光列車に乗ってみたりと、旅の選択肢が広がります。

発売期間は2024年6月20日〜8月31日、利用期間は7月20日〜9月1日で、利用する前日までの購入が必要です。

〈こどもぼうけんきっぷ〉
サービス内容:小学生以下限定で、JR九州の普通・快速列車が1日乗り放題で100円
販売期間:2024年6月20日〜8月31日(乗車前日までの購入が必要)
利用期間:2024年7月20日〜9月1日
販売場所:JR九州のインターネット列車予約、およびJR九州の指定席券売機
公式サイト:https://www.jrkyushu.co.jp/railway/bouken/summer24/

【JR北海道・JR東日本】
〈6〉北海道&東日本パス

北海道・宗谷本線の秘境駅とされる「南幌延駅」。「北海道&東日本パス」を使って、こうした路線を周るの楽しいかもしれません

北海道・宗谷本線の秘境駅とされる「南幌延駅」。「北海道&東日本パス」を使って、こうした路線を周るの楽しいかもしれません

JR北海道・JR東日本の普通列車を7日間乗り放題で11,330円

夏の北海道・東北地方をのんびり旅したい場合、候補となるのが「北海道&東日本パス」です。価格は大人11,330円、子ども5,660円で、JR北海道・JR東日本の普通列車が連続した7日間乗り放題になります。1日あたり約1,600円で乗り放題となることから、毎年楽しみにしているファンも多い、人気のきっぷです。

対象路線は、JR東日本線・JR北海道線・青い森鉄道線・いわて銀河鉄道線・北越急行線の普通・快速列車の普通車自由席、およびJR東日本のBRT(バス高速輸送システム)。

新幹線などの特急列車は対象外ですが、北海道新幹線の「新青森〜新函館北斗」間は、別途特定特急券を購入すると立席(空いている席)を利用できます。また、奥羽本線の「青森〜新青森」間など、特例として普通車自由席を利用できる区間もあります。

発売期間は2024年6月20日〜9月24日、利用期間は7月1日〜9月30日で、当日まで購入可能です。

〈北海道&東日本パス〉
サービス内容:JR北海道・JR東日本の普通列車を連続した7日間乗り放題で大人11,330円
販売期間:2024年6月20日〜9月24日まで(利用日の1か月前から当日まで購入可)
利用期間:2024年7月1日〜9月30日
販売場所: JR北海道・JR東日本の主要な駅の自動券売機、旅行代理店などで販売
公式サイト:https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Otoku/007030/

【JR全線】
〈7〉青春18きっぷ

毎年春・夏・冬の恒例となっている「青春18きっぷ」が、今夏も登場――。

JR全線の普通・快速列車の普通車自由席が5日間/回乗り放題で12,050円

「青春18きっぷ」という名称ですが、年齢を問わず誰でも購入可能。価格は大人、子ども共通で12,050円です。JR全線の普通・快速列車の普通車自由席が5日間/回乗り放題となります。

さらに、BRT(バス高速輸送システム)、JR西日本宮島フェリーも何度でも利用OK(宮島訪問税は別途必要)。新幹線や特急、急行列車は基本的に利用できませんが、車窓の景色を楽しみながら移動を楽しむ旅にぴったりのきっぷです。

1枚のきっぷに5日分の利用券が付いているので、ひとりで5日間気ままに旅するもよし、家族5人で日帰り旅に出かけるもよし。人数や目的によって使い分けられるのも「青春18きっぷ」の魅力です。また、オプションの「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」(2,490円)を購入すると、北海道新幹線の「奥津軽いまべつ〜木古内」間と、道南いさびり鉄道全線に乗車できます。

発売期間は2024年7月10日〜8月31日、利用期間は7月20日〜9月10日です。

「青春18きっぷ」と「北海道&東日本パス」を比べてみると?

「青春18きっぷ」は、先に紹介した「北海道&東日本パス」と比べられることも多いので、以下にそれぞれの概要をまとめてみました。

大きな違いは、「北海道&東日本パス」はJR北海道・JR東日本エリアに利用が限定されているのに対して、「青春18きっぷ」は全国で利用できること。

では、北海道・東日本の旅行に限定すると、どちらのメリットが大きいのか、悩む方も多いかもしれません。「青春18きっぷ」は5日分(5回分)の利用券が付いてくるのに対し(断続的に利用してもOK)、「北海道&東日本パス」は7日間連続という条件が付いています。

この点を考慮すると、何回かに分けて使う場合は「青春18きっぷ」、連続した期間を長く旅するなら「北海道&東日本パス」といった形で、使い分けるとよいかもしれません。また、「北海道&東日本パス」は子ども料金がほぼ半額で設定されているので(「青春18きっぷ」に子ども料金の設定なし)、子連れで使うなら「北海道&東日本パス」のほうが有利と言えそうです。

〈青春18きっぷ〉
サービス内容:JR全線の普通・快速列車の普通車自由席が5日間/回乗り放題で12,050円
販売期間:2024年7月10日〜8月31日
利用期間:2024年7月20日〜9月10日
販売場所:全国のJRのおもな駅、旅行会社
公式サイト:https://railway.jr-central.co.jp/tickets/youth18-ticket/

まとめ

以上、この夏にJR各社から期間限定で販売されている、7つの割引きっぷやサービスを紹介しました。

この中でも目玉のきっぷは、WESTERポイントと交換できる「WESTERポイント全線フリーきっぷ(全ポイント)」。9,000ポイント(9,000円相当)でJR西日本の新幹線や特急列車が3日間乗り放題と、インパクト抜群です。9,000ポイントを貯めるのが難しい場合は「1,000ポイント+14,000円」で1日乗り放題のきっぷを検討するとよいでしょう。

小学生の子ども連れなら、JR東日本の「どこかにビューーン!with Kids」「上越しんかんせんに乗ろう!夏旅こども絵日記きっぷ」や、JR九州の「こどもぼうけんきっぷ」も見逃せません。大人のきっぷは安くなりませんが、子どもの割引率がかなり高いため、トータルでは結構な節約になりそうです。

気ままな旅を楽しみしたい人には、「北海道&東日本パス」「青春18きっぷ」といった乗り放題きっぷがおすすめ。春・夏・冬などのシーズン限定で販売されており、長期休みならではののんびり鉄道旅が楽しめます。

どのきっぷも、変更・払い戻しなどのルールは通常のきっぷと異なる点は注意が必要です。この記事を参考に、夏のおトクな鉄道旅行をぜひ、計画してみてください。

渡辺裕希子
Writer
渡辺裕希子
編集者兼マイラー。JAL、ANAはもちろん、海外航空会社のマイレージにも詳しく、仕事の合間を縫って旅を楽しむ。ポイント、マイルの交換などカードの裏技にも精通。
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満園徹(編集部)
Editor
満園徹(編集部)
新聞社で企業や地方財政などを中心に幅広く取材。2018年から価格.comマネー編集部に在籍し、「価格.com マガジン」でクレジットカードや投資、節約などのマネー記事の編集、執筆を担当。FP2級を保有
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