貯める

ビューカード スタンダードとJRE CARDの違いは何? 比べてわかった「うまい使い方」

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

JR東日本のクレカ「ビューカード」は、「Suicaへのオートチャージで1.5%還元」、「モバイルSuicaでの定期券の購入で3%還元」など効率よく「JREポイント」が貯まります。

「ビューカード」にはいくつか種類がありますが、初めて持つなら、年会費が安い「ビューカードスタンダード」や「JRE CARD」が有力候補です。2枚にはそれぞれ異なる強みがあり、使い方次第で獲得ポイントに差がつきます。

本記事では、この2枚カードがそれぞれどんな人に向いているか検証します。

「ビューカード スタンダード」が向いている人

・年間利用額に応じたボーナスポイントを狙いたい
・「家族カード」を作りたい
・クレジットカードとSuica定期券は別々でも問題ない
・タッチ決済機能付きでも、3つの国際ブランド(JCB、Mastercard、Visa)から選びたい

新規入会特典:最大1万2,000P(1万2,000円相当)プレゼント【2025年9月16日まで】
※各種条件あり

▼「JRE CARD」が向いている人

・駅ビル、駅ナカなどJR東日本の商業施設を利用する機会が多い
・クレジットカードにSuica定期券機能を持たせたい
・選べる国際ブランドがVisaだけでも問題ない(定期券付き、タッチ決済付きの場合)
・まずは年会費無料(年会費は初年度無料)で試してみたい

新規入会特典:最大1万1,000P(1万1,000円相当)プレゼント【2025年10月31日まで】
※各種条件あり

《比較1》
鉄道関連サービスでの貯めやすさは「互角」(「VIEWプラス」など)

前出のとおり、「ビューカード スタンダード」と「JRE CARD」は、どちらも基本のポイント還元率は0.5%と変わりません。そして、両カードとも、SuicaやモバイルSuicaへのオートチャージで1.5%還元など、JR東日本の鉄道関連サービスでのおトクな特典が付帯しており、この点でも差はありません。

この2枚を含め、「ビューカード」を使ううえで頭に入れておきたいのが、JR東日本の対象サービスでポイントアップを受けられる「VIEWプラス」という仕組みです。下記のように、「VIEWプラス」の対象サービスで「ビューカード」を利用すると、基本のポイント還元率(0.5%)以上のポイントが付与されます。たとえば、モバイルSuicaの定期券を「ビューカード」で購入すると、購入額の3%分の「JRE POINT」が還元されます。

「VIEWプラス」のポイントアップの仕組みをうまく活用すると「JRE POINT」が多く貯まります。なお、記載のポイント還元率は一般カードで適用されるもの。ゴールドカードを利用する場合はさらに還元率が上がります(下記関連記事参照)

「VIEWプラス」のポイントアップの仕組みをうまく活用すると「JRE POINT」が多く貯まります。なお、記載のポイント還元率は一般カードで適用されるもの。ゴールドカードを利用する場合はさらに還元率が上がります(下記関連記事参照)

関連記事
プロが使い込んでわかった「ビューカード ゴールド」の実力と伸びしろ
プロが使い込んでわかった「ビューカード ゴールド」の実力と伸びしろ
JR東日本のゴールドカード「ビューカード ゴールド」を長年愛用しているカード評論家が、「新幹線で10%還元」などの注目特典やポテンシャルをユーザー目線で解説
2025/08/10 09:00

Suicaや「えきねっと」なら「VIEWプラス」と2重取りができる

そして、少々ややこしくなりますが、「VIEWプラス」でのポイント還元とは別に、Suicaや「えきねっと」(JR東日本のネット予約サービス)にも、それぞれポイント還元の仕組みがあります。これらのポイントは「VIEWプラス」分のポイントとの“2重取り”が可能です。

たとえば、モバイルSuicaの場合、モバイルSuicaの定期券の購入で2%分の「JRE POINT」が還元されます(事前にJRE POINT WEBへのSuica番号登録が必要)。つまり、「VIEWプラス」分との合計で5%還元になります。定期代を毎月1万円と仮定すると、「ビューカード」と「モバイルSuica」を利用するだけで年間6,000P貯まることになります。

「ビューカードの特典」からは少し話がそれましたが、これらを併用することで、より多くのポイントが獲得できます。「ビューカード スタンダード」や「JRE CARD」を使う際はぜひ活用するようにしましょう。

「ビューカード スタンダード」も「JRE CARD」も、JR東日本の鉄道関連サービスで高還元

「ビューカード スタンダード」も「JRE CARD」も、JR東日本の鉄道関連サービスで高還元

「ビューカード スタンダード」をチェック

「JRE CARD(Suica付)」をチェック
「JRE CARD(Suica定期券付)」をチェック
「JRE CARD(タッチ決済付)」をチェック

※「VIEWプラス」やSuica、「えきねっと」のポイント還元について、下記の記事で詳しく解説しています

関連記事
《2025年》ビューカードおすすめ6選! JR東日本の鉄道でポイ活がはかどる!
《2025年》ビューカードおすすめ6選! JR東日本の鉄道でポイ活がはかどる!
JR東日本のクレカ「ビューカード」を徹底比較! 「ビューカード」を使って、通勤、通学、出張、駅ナカでの買い物などで効率的にJRE POINTを貯めるコツも紹介。
2025/08/25 17:00

《比較2》
駅ビル・駅ナカでの買い物は「JRE CARD」が有利

JR東日本の鉄道関連サービスでのおトクさでは差がない「ビューカード スタンダード」と「JRE CARD」ですが、JR東日本の商業施設(JRE CARD優待店)では、「JRE CARD」のほうが有利です。

下の表は、「JRE POINT加盟店」や「JRE CARD優待店」で「JRE CARD」を使用(提示か決済)した際のポイント還元率です。

「JRE POINT加盟店」には、JR東日本管内(首都圏・東日本)の駅ビル・駅ナカ店舗が中心に加盟。「加盟店」のうち、「JRE CRAD」および「ジェクサービュー・スイカカード」(新規申込終了)の決済で特におトクになるのが「JRE CARD優待店」です
※「JRE POINT加盟店」では、「JRE CARD」だけでなく、「JRE POINTカード」や「JRE POINT番号が記載されているビューカード(「ビューカード スタンダード」も含む)」などの提示でも、100円で1Pの「JRE POINT」が貯まります

「JRE CARD(Suica付)」をチェック
「JRE CARD(Suica定期券付)」をチェック
「JRE CARD(タッチ決済付)」をチェック

アトレ、ルミネなど人気商業施設が優待の対象

このように、「JRE CARD優待店」にて「JRE CARD」で支払うと、基本0.5%+3.0%で3.5%と高還元になります。たとえば、月に1回、「JRE CARD優待店」で1,500円を「JRE CARD」で支払うと、毎月約50P、年間約600P貯まります。これだけで、年会費524円の元を取れます。

「JRE CARD優待店」には、「アトレ」や「ルミネ」といった首都圏エリアでおなじみの大型商業施設や、「エキュート」などの駅ナカの商業スペースが含まれています。施設内に一部対象外ショップはあるものの、飲食、食材、衣料品、書籍、文具、雑貨など幅広い業種の店舗が3.5%還元の対象店なので、老若男女問わず恩恵を受けられそうです。特に、最寄り駅や乗換駅などにこうした施設がある人はメリットが大きいでしょう。

▼JRE CARD優待店(一例)

・東京駅:グランスタ各店、グランアージュ
・有楽町駅:エキュートエディション有楽町、ルミネ有楽町
・品川駅:アトレ品川、エキュート品川
・新宿駅:ルミネ新宿、ルミネエスト新宿、ニュウマン新宿、イイトルミネ
・大宮駅:エキュート大宮、エキュート大宮ノース、信濃の風、ルミネ大宮
・立川駅:エキュート立川、グランデュオ立川、ルミネ立川
・横浜駅:エキュートエディション横浜、シァル横浜、ルミネ横浜、ニュウマン横浜

いっぽう、「ビューカード スタンダード」は、「JRE POINT加盟店」でのカード提示による1%還元と基本ポイント還元率の0.5%を合わせた1.5%還元が可能です。これも悪くないポイント還元率ではありますが、「JRE CARD」と比べると見劣りする感は否めません。

「JRE CARD」は「ルミネ」などJR東日本関連の商業施設でのおトクさが最大の魅力

「JRE CARD」は「ルミネ」などJR東日本関連の商業施設でのおトクさが最大の魅力

「JRE CARD(Suica付)」をチェック
「JRE CARD(Suica定期券付)」をチェック
「JRE CARD(タッチ決済付)」をチェック

《比較3》
「ビューカード スタンダード」は年間利用額に応じてポイント付与

「ビューカード スタンダード」には、下記の表のように、年間の利用額に応じて「JRE POINIT」が受け取れる「ビューサンクスボーナス」という特典があります。「JRE CARD」には同種の特典はありません。

「ビューカード スタンダード」の「ビューサンクスボーナス」の仕組み

「ビューカード スタンダード」の「ビューサンクスボーナス」の仕組み

「ビューサンクスボーナス」には、「JRE CARD」の特典のような「JR東日本関連の商業施設でおトクになる」といった縛りもなく、ECサイトを含め幅広い商業施設での買い物が対象のため、人によっては「ビューカード スタンダード」のほうが有利になる可能性がありそうです。

仮に、「ビューカード スタンダード」で1年間150万円利用すれば、基本のポイント還元率0.5%分の7,500Pと合わせて、年間1万2,750P獲得できることになります(そのほかのポイントアップ特典などを考慮せず)。

「ビューカード スタンダード」をチェック

利用額は家族カードで合算可能

ただし、「ビューサンクスボーナス」には、カウント対象外となる支出が複数あるので要注意です。多くのポイント獲得を目指すには、日々の買い物などでコツコツと利用額を積み上げる必要があります。

▽「ビューサンクスボーナス」のカウント対象外となる支払い

・Suicaへのチャージ、オートチャージ利用分
・モバイルSuica利用分
・えきねっと利用分(※利用内容によって対象となる場合もある)
・JR東日本のみどりの窓口・駅たびコンシェルジュなどでのご利用分
・JR東日本の券売機での利用分
・一部の電子マネー(楽天Edy/SMART ICOCA/SAPICA/au PAY/ANA Payなど)へのチャージ利用分
・プリペイドカードなどへのチャージ利用分
・年会費(カード年会費、ETC年会費とも)
・カード再発行手数料
・キャッシング利用分
・リボ払い、分割払い、ボーナス併用払い手数料 など

その意味で注目したいのが「家族カード」です。「ビューカード スタンダード」は、最大9枚まで「家族カード」を発行できます。そして、「家族カード」の利用額は本人会員の利用額として合算されます。これをうまく使えば、「ビューサンクスボーナス」の獲得も比較的容易になるでしょう。

なお、「JRE CARD」は「家族カード」が発行できないため、この点でも、「ビューカード スタンダード」に軍配が上がります。

「ビューカード スタンダード」の「家族カード」は、本人会員と生計をともにしている同姓の配偶者、両親、子ども(18歳以上)が発行できます

「ビューカード スタンダード」の「家族カード」は、本人会員と生計をともにしている同姓の配偶者、両親、子ども(18歳以上)が発行できます

「ビューカード スタンダード」をチェック

《比較4》
定期券、Suica、タッチ決済などの機能や選べる国際ブランドに違い

「ビューカード」を作る際、意外と見落としがちなのが、定期券、Suica、タッチ決済などの機能と、選べる国際ブランドについてです。この点でも、「ビューカードスタンダード」と「JRE CARD」には違いがあります。

「ビューカードスタンダード」と「JRE CARD」で選べる機能と国際ブランド。カードの申込時にいずれかを選ぶ必要があります。「JRE CARD」で「定期券付き」を選んだ場合は必然的に「Suica付き」となり「タッチ決済」機能を付けることはできません

「ビューカードスタンダード」と「JRE CARD」で選べる機能と国際ブランド。カードの申込時にいずれかを選ぶ必要があります。「JRE CARD」で「定期券付き」を選んだ場合は必然的に「Suica付き」となり「タッチ決済」機能を付けることはできません

「ビューカード スタンダード」をチェック

「JRE CARD(Suica付)」をチェック
「JRE CARD(Suica定期券付)」をチェック
「JRE CARD(タッチ決済付)」をチェック

リアルカードに定期券機能を付けられるのは「JRE CARD」のみ

たとえば、リアルカード自体にSuica定期券機能を追加できるのは「JRE CARD」のみです(この場合、選べる国際ブランドはVisaのみ)。「ビューカード スタンダード」には、Suica定期券機能を追加することはできません。

もっとも、「ビューカード スタンダード」、「JRE CARD」とも、モバイルSuicaと連動させることは可能です。そのため、《比較1》で触れたように、どちらのカードを使っても、モバイルSuica定期券の購入で、「VIEWプラス」により3%のポイント還元を受けられます(モバイルSuica分のポイントとの合計で5%還元)。

しかし、毎日のように使う定期券だからこそ「使いやすさ」を重視したい人もいるでしょう。「モバイルSuicaではなく、リアルカードの定期券を使いたい」という人であれば、「JRE CARD」一択となります。

両カードともタッチ決済機能かSuica機能を選べる

「ビューカード」といえば、もともと「Suica一体型」が定番でした。しかし、スマホで完結するモバイルSuicaの普及や、クレジットカードのタッチ決済の浸透などが影響しているのか、現在、「ビューカード スタンダード」と「JRE CARD」は、申込時に「Suica機能付き」と「タッチ決済機能付き」のいずれかを選択できるようになっています。

「タッチ決済機能付き」を選んだ場合、カード自体にSuica機能は付きませんが、前出のとおりモバイルSuicaと連動させることは可能です。そのため、スマホさえ忘れなければ(そして、バッテリーが切れていなければ)不便に感じることはないでしょう。

ただし、「タッチ決済機能付き」で選べる国際ブランドに違いがあります。「ビューカード スタンダード」がVisa、Mastercard、JCBから選べるのに対し、「JRE CARD」はVisaのみなので注意しましょう。

「ビューカード スタンダード」か? 「JRE CARD」か? 鉄道や決済の利用スタイルや、希望の国際ブランドから選ぶのも一案です

「ビューカード スタンダード」か? 「JRE CARD」か? 鉄道や決済の利用スタイルや、希望の国際ブランドから選ぶのも一案です

「ビューカード スタンダード」をチェック

「JRE CARD(Suica付)」をチェック
「JRE CARD(Suica定期券付)」をチェック
「JRE CARD(タッチ決済付)」をチェック

【まとめ】それぞれのカードが向いているのはこんな人

以上、4つの観点から「ビューカード スタンダード」と「JRE CARD」を比較しました。いずれも「ビューカード」の中で年会費が安く人気のカードですが、使い方次第でメリットに差がつく2枚でもあります。

両カードが向いている人をあらためてまとめると、下記のとおりです。ぜひ、ご自身のライフスタイルや買い物パターンなどに応じて、最適な1枚を選びましょう。

「ビューカード スタンダード」が向いている人

・年間利用額に応じたボーナスポイントを狙いたい
・「家族カード」を作りたい
・クレジットカードとSuica定期券は別々でも問題ない
・タッチ決済機能付きでも、3つの国際ブランド(JCB、Mastercard、Visa)から選びたい

新規入会特典:最大1万2,000P(1万2,000円相当)プレゼント【2025年9月16日まで】
※各種条件あり

▼「JRE CARD」が向いている人

・駅ビル、駅ナカなどJR東日本の商業施設を利用する機会が多い
・クレジットカードにSuica定期券機能を持たせたい
・選べる国際ブランドがVisaだけでも問題ない(定期券付き、タッチ決済付きの場合)
・まずは年会費無料(年会費は初年度無料)で試してみたい

新規入会特典:最大1万1,000P(1万1,000円相当)プレゼント【2025年10月31日まで】
※各種条件あり

関連記事
《2025年》ビューカードおすすめ6選! JR東日本の鉄道でポイ活がはかどる!
《2025年》ビューカードおすすめ6選! JR東日本の鉄道でポイ活がはかどる!
JR東日本のクレカ「ビューカード」を徹底比較! 「ビューカード」を使って、通勤、通学、出張、駅ナカでの買い物などで効率的にJRE POINTを貯めるコツも紹介。
2025/08/25 17:00
関連記事
《2025年》交通(鉄道)系クレジットカードおすすめ12選!
《2025年》交通(鉄道)系クレジットカードおすすめ12選!
鉄道での利用で力を発揮する「交通(鉄道)系クレジットカード」。特徴や使い方のコツ、主要な券種などを徹底解説します。
2025/08/19 16:00
長坂ヒロ
Writer
長坂ヒロ
金融専門ライター。留学、バックパッカー、旅行会社勤務などの経験から、海外のクレジットカード事情に精通。これまで30か国以上への渡航経験や、3か国での居住経験あり。現在も年間1〜2か月の海外暮らしを継続中。
記事一覧へ
野 洋介(編集部)
Editor
野 洋介(編集部)
書籍や月刊マネー誌の編集者を経て価格.comマネー編集部。“世界3大投資家のひとり”を含む投資家、専門家、経営者、副業実践者などへの取材経験豊富。名字の読みは「の」。ルーツは北陸(らしいです)。
記事一覧へ
記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
ご利用上の注意
  • 本記事は情報の提供を目的としています。本記事は、特定の保険商品や金融商品の売買、投資等の勧誘を目的としたものではありません。本記事の内容及び本記事にてご紹介する商品のご購入、取引条件の詳細等については、利用者ご自身で、各商品の販売者、取扱業者等に直接お問い合わせください。
  • 当社は本記事にて紹介する商品、取引等に関し、何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとします。
  • 当社は、本記事において提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
  • 本記事には、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
  • 本記事のご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、価格.comサイト利用規約(http://help.kakaku.com/kiyaku_site.html)にご同意いただいたものとします。
関連記事
SPECIAL
クレジットカード・ローンのその他のカテゴリー
ページトップへ戻る
×