VAIOの美しさはそのままにAndroidを搭載!

人気ランキングで第2位! 2万円台のDSDS対応スマホ「VAIO Phone A」を試してみた

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VAIOから2017年4月7日に発売されたSIMフリースマートフォン「VAIO Phone A」が、価格.comの「スマートフォン」カテゴリーの人気ランキングで2位にランクインし(2017年4月14日時点)、大きな注目を集めている。同スマートフォンは、昨年4月に発売されたWindowsスマホ「VAIO Phone Biz」のハードウェアはそのままに、OSを「Windows 10 Mobile」から「Android」に変更。それに伴い、2枚のSIMカードを同時に使用できるデュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)に対応したうえ、ドコモの高品質音声サービス「VoLTE」も使えるようになった。特に注目したいのは、高いデザイン性と通信機能を備えながら、本体価格が海外メーカー製のスマートフォン並みに抑えられている点で、価格.com上での最安価格は26,500円(2017年4月14日時点)となっている。この「VAIO Phone A」の使い勝手を試してみた。

DSDS対応で2万円台の価格を実現した「VAIO Phone A」

DSDS対応で2万円台の価格を実現した「VAIO Phone A」

「VAIO Phone A」のハードウェアは、昨年4月に発売された「VAIO Phone Biz」とまったく同じだ。「VAIO Phone Biz」を知っている人からすれば真新しい要素はないが、ブラスト加工で手触りのよいアルミニウム削り出しボディに、レーザーエッチングで「VAIO」のロゴが彫りこまれた本体は、まさにVAIOらしい堅牢で高級感あふれるデザインだ。生産工程の最後には、長野県にある同社の安曇野工場で徹底した品質検査が行われており、品質は折り紙つき。この筐体で2万円台の価格を実現している「VAIO Phone A」は、これだけでも十分コストパフォーマンスが高いスマートフォンと言ってよさそうだ。

5.5型のフルHD(1080×1920)ディスプレイを搭載した「VAIO Phone A」。本体サイズは77.0(幅)×156.1(高さ)×8.3(厚さ)mmで、重量は約167g。5.5型の液晶を搭載する一般的なスマートフォンと比べると重量が若干重たく、手に持つとずっしりとした重さを感じる

本体右側面には電源ボタンと音量調節ボタンを搭載。ボタンの位置が高いため、慣れないうちは電源ボタンと間違えて音量ボタンを押してしまうことがあったが、慣れれば問題ない

背面には約1300万画素のカメラとLEDライトを搭載

背面には約1300万画素のカメラとLEDライトを搭載

背面はつや消し加工が施されサラサラとした手触りで、指紋が付いにくい。レーザーエッチングで背面中央に掘り込まれたロゴは、控えめながらも存在感たっぷりだ

VAIOは、徹底した品質検査を日本の安曇野工場で行っており、その様子はYouTubeで公開されている。以下のムービーを見ると、「VAIO Phone A」の耐衝撃性がわかるはず。

洗練されたデザインはそのままにOSをAndroidへ

スペックについても、CPU「Snapdragon 617」(オクタコア 1.50GHz×4+1.2GHz×4)、メモリー3GB、ストレージ16GBという構成で、「VAIO Phone Biz」から変化はない。大きく変わったのはOS。「Windows 10 Mobile」から「Android 6.0.1」に変更されており、使用できるアプリが大幅に増加。普段使いからビジネスユースまで、幅広いシーンで使えそうだ。「Snapdragon 617」の後継CPU「Snapdragon 625」ではないのが残念だが、メールを確認したり、SNSを使ったり、Webブラウジングしたりするのには十分なスペック。実際に使用していても動作は快適だった。ただ、GPUの処理性能が高くないため、グラフィカルなゲームをバリバリ遊びたいなら選択肢から外すのがベターだろう。

搭載OSは「Android 6.0.1」。Google関連以外でプリインストールされているアプリは、「ファイルマネージャー」と「FMラジオ」だけで、ほとんど素の「Android」だ。なお、最新の「Android 7.0」へのアップグレードは予定していないとのこと

少し気になるのは16GBという少なめのストレージ容量。後述するが、「VAIO Phone A」はDSDSに対応しているものの、nanoSIMとmicroSDカードのスロットが排他利用になっていて、兼用できない仕様となっている。購入時の空き容量は約10GBしかなく、DSDS機として使用するなら、クラウドストレージサービスなどを使う必要がありそうだ

ベンチマークアプリ「Antutu Benchmark」のスコアは「45069」で、「Snapdragon 617」を搭載しているスマートフォンの中では平均的なスコア。普段使いで動作が不安定になることはないだろう

CPUのベンチマークアプリ「Geekbench 4」で測定したところ、シングルコアが「690」、マルチコアが「2108」。シングルコアの結果は低いが、マルチコアの結果はLGの「Nexus 5X」よりも高かった

ゲームをプレイしてみたところ、「スーパーマリオラン」といった2Dのゲームは問題なくサクサク動作。しかし、「アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ」(以下、デレステ)を「3D標準」でプレイすると、ノートが大量に落下する「マスター」モードでタップの遅延やノートの取得ミスなどを確認。3Dグラフィックを多用するゲームをプレイするのはやや厳しそうだ。また、CPUに大きな負荷がかかったのか、「デレステ」のプレイ時には背面が熱くなった

DSDS対応でドコモのVoLTEが使える!

OSと同じく大きく変わったのが通信機能。SIMを2枚同時に使用できるDSDSに対応しており、音声通話用のSIMとデータ通信用のSIMを本機1台で使い分けることが可能だ。対応バンドは3Gがバンド1/5/6/8/11/19、4G/LTEがバンド1/3/8/19/21。特筆すべきなのは、ドコモの高品質音声サービスVoLTEと高速通信を可能にするキャリアアグリゲーションに対応している点。DSDSとVoLTE、キャリアアグリゲーションに対応していて、かつ、本体価格が2万円台のSIMフリースマートフォンはほとんどなく、これが「VAIO Phone A」の製品に対するアドバンテージになっている。

4G/3GのDSDSに対応。nanoSIMとmicroSIMの2枚同時使用が可能で、通話用とデータ用のSIMを使い分けるといった使い方ができる。ただし、nanoSIMスロットはmicroSDスロットと排他利用になる

4GのSIMを2枚使用するときには、データ通信用に使うSIMを選択でき、いつでも変更可能。筆者は「ワイモバイル」のSIMを通話用に、「U-mobile」のSIMをデータ通信用に試用してみたが、通話もデータ通信も問題なく行えた

まとめ

ハードウェアやスペックが、「VAIO Phone Biz」から変わらないのは新鮮味がないと感じるかもしれない。また、多くのスマートフォンに搭載されている指紋認証や防水・防塵機能が、搭載されていないのも気になる。ただし、「Windows 10 Mobile」を敬遠しているユーザーにとって「Android」へのOS変更は大きな魅力に映るだろう。DSDSとVoLTEに対応し、使いやすさは前モデルから一気に向上。前モデルは発売時の価格が5万円だったが、今回は2万円台中盤にまで大幅に下がっている。3Dゲームをガンガン遊ぶようなヘビーユーザーには向かないが、メールやブラウジング、SNSなどをメインに使うライトなユーザーには、十分な機能と性能を備えている高コスパの製品と言えるだろう。

水川悠士(編集部)

水川悠士(編集部)

最新ガジェットとゲームに目がない雑食系ライター。最近メタボ気味になってきたので健康管理グッズにも興味あり。休日はゲームをしたり映画を見たりしています。

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2017.11.23 更新
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