2016年に「ファーウェイ旋風」と呼ばれるほどSIMフリースマートフォン界隈で注目を集めたファーウェイ。そんな同社は2017年6月6日に新製品発表会を都内で開催し、最新スマートフォン「HUAWEI P10」「HUAWEI P10 Plus」「HUAWEI P10 Lite」とスマートウォッチ「HUAWEI WATCH 2」を発表した。市場想定価格は、それぞれ65,800円、72,800円、29,980円、34,800円(いずれも税別)。「P10」シリーズは2017年もSIMフリースマートフォンの本命モデルとなるのか、発表会の詳細を実機とともにレポートする。
左から「HUAWEI P10 Lite」(5.2型)「HUAWEI P10」(5.1型)「HUAWEI P10 Plus」(5.5型)
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価格.comの「スマートフォン」人気ランキングで現在も9位にランクインしている人気スマートフォン「HUAWEI P9 lite」の後継機「HUAWEI P10 Lite」。発表会で登場した3端末の中ではエントリーモデルに位置しており、高性能ながらも価格は約3万円に抑えられている。前モデルからCPUが「Kirin 658」にバージョンアップし、メモリーが2GBから3GBに、ストレージが16GBから32GBに増量。また、Wi-Fiが5GHz帯に対応したことも新しくなった点だ。5.2型(1920×1080)フルHD表示のディスプレイ、1200万画素のメインカメラ、指紋認証センサーなど十分な機能とスペックを備えながら約3万円という低価格を実現し、コストパフォーマンスが非常に高い機種となっている。
5.2型(1920×1080)フルHDのディスプレイを搭載した「HUAWEI P10 Lite」。CPUはオクタコアの「Kirin 658」(2.1GHz×4+1.7GHz×4)、メモリーは3GB、ストレージは32GB(microSDカード使用時最大128GB)となっており、OSは最新の「Android 7.0」。なお、OSにはファーウェイ独自のUIデザイン「EMUI 5.1」を採用している
カラバリは、左からプラチナゴールド/サファイアブルー/パールホワイト/ミッドナイトブラックの4色展開。サイズは146.5(縦)×72(横)×7.2mm(厚さ)で、重量は146g
新色のサファイアブルーは、光の当たり具合により波がうねって見えるデザインになっている
ディスプレイは表面が2.5Dガラスで覆われており、前モデルからデザインと耐久性が向上。視認性も高く、Web閲覧やムービーの再生に最適
天面にはイヤホンジャック
底面にはmicroUSBポートを搭載。最新規格のUSB Type-Cではない
左側面にはSIMカードスロットがある
SIMカードスロットはDSDS非対応であるもののnanoSIMカードを2枚挿すことは可能。ただし、microSDカードとの排他利用になる
右側面には電源ボタンと音量調節ボタン
背面は中央上部に指紋認証センサー、左上部に1200万画素のカメラを搭載。バッテリー容量は3000mAhで、急速充電に対応している
本体にはメタルフレームの両面エッジパネルを採用。滑らかな曲面を実現し、手のひらにフィットしやすい
1200万画素のメインカメラは1.25μmの大型ピクセルのイメージセンサーを採用し、暗所でもきれいに撮影できる。美肌カメラ機能の「ビューティモード」や「パーフェクトセルフィー」も前モデルから健在だ
対応バンドはFDD-LTEがB1/3/5/7/8/19/26(au VoLTE対応予定)、TDD-LTEがB41、3G(W-CDMA)がB1/5/6/8/19、GSMが850/900/1800/1900MHzとなっている
5.5型2K(2560×1440)ディスプレイ採用の「HUAWEI P10 Plus」は、メインカメラにF値1.8のライカ製ダブルレンズを採用し、オクタコアCPUや、4GBのメモリー、最大256GBのストレージなど、発表された3端末の中で最もハイスペックなモデルになっている。また、3750mAhという大容量バッテリーも特徴のひとつだ。
いっぽう、5.1型FHD(1920×1080)ディスプレイの「HUAWEI P10」は、F値2.2のダブルレンズ(メインカメラ)と3200mAhのバッテリー容量以外、「HUAWEI P10 Plus」とほぼ同等のスペックを有する高性能スマートフォンとなっている。
両機種ともに3G+4G LTEのDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)に対応しており、指紋認証センサーや防水・防塵機能など、まさにハイスペックSIMフリースマートフォンの大本命となりそうな機種だ。
「HUAWEI P10」「HUAWEI P10 Plus」「HUAWEI P10 Lite」は、本日6月6日から予約受付開始で、6月9日に発売予定だ。
左が「HUAWEI P10」で、右が「HUAWEI P10 Plus」。両機種ともCPUはオクタコアの「Kirin 960」(A73/2.4GHz×4、A53/1.8GHz×4)、メモリーは4GB、ストレージは64GB(microSDカード使用時は最大256GB)。搭載OSは最新の「Android 7.0」で、UIには独自の「EMUI 5.1」を採用
「HUAWEI P10」のカラバリは、写真のプレステージゴールド(左)/グラファイトブラック(右)のほか、ダズリングブルー/ミスティックシルバーの4種類。サイズは145.3(縦)×69.3(横)×6.98mm(高さ)で、重量は約145g
「HUAWEI P10 Plus」のカラバリは、ダズリングゴールド(左)とグリーナリー(右)の2色展開。グリーナリーにはボディ表面に上質な質感のサンドブラスト加工が、ダズリングゴールドには指紋や傷がつきにくいハイパーダイヤモンドカットという加工が施されている。カラーによって、表面デザインが異なるのも特徴だ
両機種ともにコーニング社の第5世代強化ガラス「Gorillaガラス」を採用し、すぐれた耐久性を備え持つ。2.5D曲面加工が施されていて、手に持つとしっとりとなじむ(写真は「HUAWEI P10 Plus」)
「HUAWEI P10」と「HUAWEI P10 Plus」は、指紋認証センサーが前モデルの背面から前面下部に移動。これにより、机の上に置いていてもわざわざ手で持ち上げることなく端末ロックを解除できる(写真は「HUAWEI P10 Plus」)
両機種の特徴は、何と言ってもライカのダブルレンズを搭載したカメラ機能。背面のダブルレンズには2000万画素のモノクロセンサーと1200万画素のRGBセンサーを採用し、従来モデル以上の描写と広い色階調を再現しているという。なお、「HUAWEI P10 Plus」は、メインカメラのレンズに暗所での撮影に強いF値1.8の「SUMMILUX-H」を搭載(「HUAWEI P10」は「HUAWEI P9」と同じ「SUMMARIT」)
「HUAWEI P10 Plus」で撮影してみたところ、確かにローライトでも片手でパシャッと簡単に高精細な写真を撮影することができた。強力な光学手振れ補正が搭載されているのもありがたいポイントだ
新しく追加された「モノクロモード」という撮影モードでは、美しい白黒の写真を撮影可能。ダイナミックな陰影で深みのある写真に仕上がっている。また、人物撮影に特化した「ポートレートモード」も新しく追加されている
190点で認識する顔認識機能。被写体にレンズを向けると瞬時に顔を認識する
両機種ともにDSDSに対応しているが、SIMカードスロットはnanoSIMカードとmicroSDカードの排他利用。対応バンドはFDD-LTEがB1/2/3/4/5/7/8/12/17/19/20/26/28/29、TDD-LTEがB38/39/40/41、3G(W-CDMA)がB1/2/4/5/6/8/19、GSMが850/900/1800/1900MHzとなっている
最新スマートフォンに合わせて発表されたスマートウォッチ「HUAWEI WATCH 2」。内蔵センサーやGPSにより距離/速度/歩数/心拍数/消費カロリー/歩数/経路など、高いアクティビティトラッカー機能を有する。IP68の防水機能に対応していて、使用中に急な雨に遭遇しても心配ない。通常使いで約2日間という電池持ちも魅力のひとつだ。
「HUAWEI WATCH 2」は本日6月6日から予約受付を開始し、6月9日に発売開始予定だ。
スポーティーなデザインの「HUAWEI WATCH 2」はカーボンブラック(左)とコンクリートグレー(右)の2色展開。ステンレスの6倍の強度を持つセラミックベゼルを採用し、従来モデルから強度が向上している
本体部のサイズは48.9(高さ)×45mm(幅)×12.6mmで、重量は約57g。ディスプレイは1.2型のAMOLED(有機EL)。タッチスクリーンでの操作に対応し、メモリーは768MB、ストレージは4GBとなっている
背面には光学センサーを搭載し心拍数を自動測定。ランニング時は、トレーニング計画に基づいたアドバイスをくれる「リアルタイムコーチング」機能を使用でき、運動していないときでも「デイリートラッキング」機能により、日常的な活動をトラッキングしてくれるという
最新ガジェットとゲームに目がない雑食系ライター。最近メタボ気味になってきたので健康管理グッズにも興味あり。休日はゲームをしたり映画を見たりしています。