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AI技術搭載の「ウイルスバスター」最新版が登場、ランサムウェアの対策強化

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トレンドマイクロは、セキュリティソフト「ウイルスバスター」シリーズの最新版「ウイルスバスター クラウド」と、モバイル端末向けの「ウイルスバスター モバイル」を発表した。最新版では、最新のAI(人工知能)技術を既存の技術に融合させた「XGen」という多層防御システムを採用し、増え続ける最新の脅威に対抗するという。新製品の詳細を都内で開催された発表会の様子とともにレポートする。

価格は、PC/スマートフォン/タブレットなどを最大3台まで保護できる「ウイルスバスター クラウド」1年版が5,380円(税込、以下同)で、モバイル端末のみに対応する「ウイルスバスター モバイル」1年版が3,065円

増え続ける脅威に対して機械学習による多層防御で対抗

サイバー攻撃は年々増加の一途をたどり、その攻撃手法は多種多様だ。2017年5月には世界規模での感染が確認されたランサムウェア「WannaCry」が話題になったが、その後約3か月間で、「WnnaCry」の亜種が約6万件も確認されている。ランサムウェアの詳細に関しては、以下の記事にまとめているので参考にしていただきたい。

世界中で猛威をふるうランサムウェア「WannaCry」とは? 身代金を請求されないための対策

亜種というのは、「WannaCry」と同じような特徴を持ちつつも少しだけ違いを持たせた種類のこと。特定の特徴から脅威を判別する既存の検出システムを回避できる性質を持っており、これがセキュリティ業界で問題になっている。

こういった亜種や未知の脅威に対応すべく、トレンドマイクロが最新版「ウイルスバスター クラウド」に新しく導入したのが「XGen」という防御システムだ。1日約30万件の脅威検出数、1日2億件以上の脅威ブロック数などから得たビッグデータをAIに学習させ、亜種や未知なる脅威をプログラム実行前に判別することが可能だという。

また、脅威のファイルや動作の特徴、進入経路などのデータを学習し、デバイスに侵入された後であっても検知することができる。このような機械学習型スキャンは、誤/過検出が高かったり、CPUの負荷が高かったりといった短所があるが、同社は、機械学習型スキャンとこれまでに培った技術を融合させることで、この短所をカバーしている。

既存の技術、およびAIによる機械学習スキャンは、それぞれ長所と短所を持ち合わせているが、2つを融合させることで短所を取り払える

「XGen」は、既存の技術で脅威の侵入を防ぎ、侵入された後は機械学習型スキャンやパターンマッチングで脅威を検出。さらには、ユーザーの大事なデータをランサムウェアによる暗号化から保護する「フォルダシールド」機能を強化。つまり、3段階での多層防御を実現し、増え続ける脅威に対抗するというわけだ。

「XGen」が脅威を検出するイメージ。侵入に対する防御、侵入してきた脅威の検出、脅威からデータを保護、という3段階で高いセキュリティ性を実現

近年増加する「サポート詐欺」の対策を強化

ブラウジング中に突然「あなたのパソコンはウイルスに感染しました」という警告メッセージを表示し、ウイルスを除去するために電話をかけるようにユーザーにうながして偽のサポートサービスに登録させる「サポート詐欺」という手口が近年横行している。トレンドマイクロの調査によれば、2017年1月から6月の間だけでも、サポート詐欺に関する問い合わせが約1200件あったという。

この事態に対して、同社は「ウイルスバスター」最新版に、サポート詐欺サイトへのアクセスを未然にブロックする新機能を搭載。Webサイトが作成されてからの期間や構造といった特徴をもとにして判別し、詐欺サイトにアクセスした際に警告ポップアップを表示する機能だ。

サポート詐欺サイトにアクセスした際に、警告メッセージを表示し被害を未然に防ぐ

サポート詐欺サイトにアクセスした際に、警告メッセージを表示し被害を未然に防ぐ

スマホだといって安心するのは危険! ランサムウェアの脅威はスマホにも

「ウイルスバスター クラウド」は、PCだけでなくスマートフォン、タブレットも含めて最大3台まで使用可能だが、トレンドマイクロはPCを持っていないユーザー向けにモバイル向けの「ウイルスバスター モバイル」の最新版も同時に発表。最近はモバイル端末においてもランサムウェアの感染報告が相次いでおり、23万種類ものランサムウェアが確認されており、スマートフォンユーザーもセキュリティ意識を高める必要がある。

モバイル端末に対するランサムウェアの新規種類数は1年で約4.9倍増加

モバイル端末に対するランサムウェアの新規種類数は1年で約4.9倍増加

「ウイルスバスター モバイル」の最新版では、ランサムウェアによりスマートフォンがロックされた際に、ユーザーがPCから専用サイトにアクセスして遠隔でランサムウェアを強制的に停止できる機能を搭載。万が一、感染してしまった場合でも、攻撃者に身代金を払うことなくスマートフォンを復旧できるというわけだ。この機能は、Android向けのみの提供となっている。

もしスマートフォンがランサムウェアに感染しファイルが暗号化されてしまっても、専用サイト(PC)から遠隔で復旧可能

また、iOS向けには、標準ブラウザーのSafariに加えて、FacebookやLINEなどのアプリ内のブラウザーから不正サイトへのアクセスをブロックする機能を新しく搭載。これは「保護者による使用制限」内の新機能で、子どもが不正サイトのURLを開いた際に警告メッセージを表示してアクセスをブロックする。

Safariで表示された警告メッセージの一例

Safariで表示された警告メッセージの一例

なお、「ウイルスバスター クラウド」をスマートフォンにインストールした場合でも、「ウイルスバスター モバイル」と同じ機能を利用できる。「ウイルスバスター モバイル」は、あくまでもPCを所有しておらずスマートフォンだけを使うユーザー向けであり、「ウイルスバスター クラウド」と「ウイルスバスター モバイル」の両方を買う必要はないことを注意してほしい

「ウイルスバスター クラウド」は、1年版が5,380円、2年版が9,680円、3年版が12,780円。これに、24時間365日サポート対応するサービス「デジタルライフサポート プレミアム」が付与されたモデルも発売され、1年版が7,980円、2年版が13,800円、3年版が18,580円となっている。ダウンロード版はすでに販売中で、パッケージ版は10月5日から発売。

モバイル向けの「ウイルスバスター モバイル」は、1年版が3,065円、2年版が5,637円。それぞれトレンドマイクロのオンラインショップ、Google Play、App Storeで購入可能だ。

最新の脅威に対抗するには、最新技術のセキュリティ対策が必要。気になる人は、チェックしてみてはいかがだろうか

水川悠士(編集部)

水川悠士(編集部)

最新ガジェットとゲームに目がない雑食系ライター。最近メタボ気味になってきたので健康管理グッズにも興味あり。休日はゲームをしたり映画を見たりしています。

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2017.11.17 更新
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