格安SIMの通信速度を徹底調査

格安SIM&メインキャリアの通信速度ランキング! 人気14回線を徹底検証【2026年3月】

大手携帯キャリアのメインブランドと比べて毎月のスマホ料金が安い、オンラインプランやMVNOの格安SIM。料金が安いのはうれしいが、通信速度も気になるところ。実際はどうなのかを探るべく実施している人気回線の通信速度調査。2026年3月3日・5日に実施した今回は、スピードテスト下り平均速度・上り平均速度とアプリダウンロード平均速度がいずれもスピードダウンする結果となった。

関連記事
格安SIMおすすめ7選! 使い方別の最適プランはコレ【2026年3月】
推しの格安SIM料金プランを探そう!
格安SIMおすすめ7選! 使い方別の最適プランはコレ【2026年3月】
スマホ料金を安くしたいなら格安SIMにするべきです。そこで、あなたのスマホの使い方に応じたおすすめプランと選び方を紹介します。
2026/02/19 11:30

1.【はじめに】通信速度の調査方法

スマートフォンの通信速度は時間帯や場所によって変化する。たとえば、休憩時間にあたる平日昼の12時台や、プライベートでの通信が増える夕方から深夜、都市部のターミナル駅周辺のように人口が極端に集中する場所では、通信が混雑して回線速度が低下しやすい。ただ、その度合いは通信会社ごとに異なっており、重要な比較要素のひとつと言える。

本調査では、人口密度の高い地域と低い地域にて、通信が集中する12時台と18時台、そして比較的通信が少ない14時台において、各回線の通信速度を調査している。

調査対象の回線は以下のとおりだ。メインキャリアのドコモ・au・ソフトバンクから格安SIMまで、合計14回線を選択。すべて5Gネットワークを利用できる状態で調査を行っている。

今回の調査日は渋谷駅周辺が2026年3月3日(火)、佐久平駅周辺が3月5日(木)。測定にはモトローラの「moto g50 5G」を用いた。

調査方法は以下のように「Googleのインターネット速度テスト」と「Playストアからのアプリダウンロード」の2通りを実施した。

【調査方法1】
端末のブラウザー(Chrome)でGoogleが提供しているインターネット速度テストを使用し、各地点・各時間帯で3回測定した上り/下り通信速度の平均値を算出した。

【調査方法2】
実際の体感速度に近い状況として、アプリのダウンロード時における通信速度を測定。「通信速度モニター」(Lufesu Inc.)による通信速度を表示した状態でPlayストアからアプリをダウンロードし、その間の速度推移を「moto g50 5G」の動画スクリーンショット機能で記録。測定終了後に動画を確認し、ダウンロード中の下り平均速度を算出した。限られた時間内で測定を行うために、開始から1分が経過した時点でもアプリのダウンロードが終わらない場合はインストールを中断し、その時点までの平均速度を求めている。

調査対象の回線は以下のとおりだ。本調査はこれまでメインキャリアのサブブランドとオンラインプラン、およびMVNOの格安SIMを対象に実施してきたが、前述のとおり対象回線を刷新し、メインキャリアのドコモ・au・ソフトバンクから格安SIMまで、合計14回線を選択した。すべて5Gネットワークを利用できる状態で調査を行っている。

調査した14種類の回線

(1)ドコモ
(2)au
(3)ソフトバンク
(4)ahamo
(5)povo2.0
(6)LINEMO
(7)楽天モバイル
(8)ワイモバイル
(9)UQ mobile
(10)IIJmio(みおふぉん)モバイルサービス(タイプD)
(11)mineo(Aプラン・マイピタ)
(12)イオンモバイル(タイプ1(NTTドコモ回線))
(13)NUROモバイル(NTTドコモ回線・バリュープラス)
(14)HISモバイル(NTTドコモ回線・自由自在2.0プラン)

2.速度が遅くなりやすい昼休み、12時台の測定結果は?

調査結果を詳しく見ていこう。まずは休憩中のユーザーが利用することで混雑しやすい12時台の結果からだ。

12時台の測定結果の平均値(渋谷駅周辺:2026年3月3日、佐久平駅周辺:2026年3月5日実施。単位はMbps、以下同様)

12時台の測定結果の平均値(渋谷駅周辺:2026年3月3日、佐久平駅周辺:2026年3月5日実施。単位はMbps、以下同様)

12時台の地点別の測定結果(左:渋谷駅周辺、右:佐久平駅周辺)

12時台の地点別の測定結果(左:渋谷駅周辺、右:佐久平駅周辺)

スピードテストの全体の平均は下りが63.54Mbps(前回は56.70Mbps)、上りが15.54Mbps(同15.20Mbps)だ。回線別に見てみると、下り通信速度はソフトバンクが157.87Mbpsで最も速く、LINEMOが134.40Mbps、ワイモバイルが123.03Mbpsと続いた。上り通信速度はauが20.23Mbpsで最も速かった。

アプリのダウンロード速度は全体の平均が39.51Mbps(同44.94Mbps)だ。回線別に見てみると、ワイモバイルが100.00Mbpsで最も速く、UQ mobileが83.40Mbps、LINEMOが72.47Mbpsと続いた。

●スピードテスト下り平均速度のトップ3(12時台)
1位 ソフトバンク:157.87Mbps
2位 LINEMO:134.40Mbps
3位 ワイモバイル:123.03Mbps

●アプリのダウンロード速度のトップ3(12時台)
1位 ワイモバイル:100.00Mbps
2位 UQ mobile:83.40Mbps
3位 LINEMO:72.47Mbps

3.比較的速度が期待できる14時台の測定結果は?

次は休憩時間が明けてスマートフォンの利用も落ち着き、速度も回復してくる14時台の結果を見てみよう。

14時台の測定結果の平均(渋谷駅周辺:2025年3月3日、佐久平駅周辺:2025年3月5日実施)

14時台の測定結果の平均(渋谷駅周辺:2025年3月3日、佐久平駅周辺:2025年3月5日実施)

14時台の地点別の測定結果(左:渋谷駅周辺、右:佐久平駅周辺)

14時台の地点別の測定結果(左:渋谷駅周辺、右:佐久平駅周辺)

スピードテストの全体の平均は、下りが73.97Mbps(前回は88.03Mbps)、上りが15.08Mbps(同15.88Mbps)だ。回線別に見てみると、下り通信速度はLINEMOが168.38Mbpsで最も速く、ソフトバンクが122.32Mbps、ワイモバイルが120.40Mbpsと続いた。上り通信速度もLINEMOが23.62Mbpsで最も速かった。

アプリのダウンロード速度は全体の平均が52.13Mbps(同57.61Mbps)だ。回線別に見てみると、ここでもLINEMOが92.34Mbpsで最も速く、povoが74.95Mbps、mineo(Aプラン)が70.99Mbpsと続いた。

●スピードテスト下り平均速度のトップ3(14時台)
1位 LINEMO:168.38Mbps
2位 ソフトバンク:122.32Mbps
3位 ワイモバイル:120.40Mbps

●アプリのダウンロード速度のトップ3(14時台)
1位 LINEMO:92.34Mbps
2位 povo:74.95Mbps
3位 mineo(Aプラン):70.99Mbps

4.帰宅時間帯の18時台の測定結果は?

最後は、会社や学校が終わり再び通信が混雑し始める18時台の結果だ。

18時台の測定結果の平均(渋谷駅周辺:2025年3月3日、佐久平駅周辺:2025年3月5日実施)

18時台の測定結果の平均(渋谷駅周辺:2025年3月3日、佐久平駅周辺:2025年3月5日実施)

18時台の地点別の測定結果(左:渋谷駅周辺、右:佐久平駅周辺)

18時台の地点別の測定結果(左:渋谷駅周辺、右:佐久平駅周辺)

スピードテストの全体の平均は下りが44.26Mbps(前回は63.73Mbps)、上りが9.63Mbps(同14.71Mbps)だ。回線別に見てみると、下り通信速度はUQ mobileが101.88Mbpsで最も速く、auが97.85Mbps、LINEMOが70.43Mbpsと続いた。上り通信速度はpovoが15.92Mbpsで最も速かった。

アプリのダウンロード速度は全体の平均が31.68Mbps(同44.40Mbps)だ。回線別に見てみると、ソフトバンクが69.99Mbpsで最も速く、auが57.34Mbps、LINEMOが54.66Mbpsと続いた。

●スピードテスト下り平均速度のトップ3(18時台)
1位 UQ mobile:101.88Mbps
2位 au:97.85Mbps
3位 LINEMO:70.43Mbps

●アプリのダウンロード速度のトップ3(18時台)
1位 ソフトバンク:69.99Mbps
2位 au:57.34Mbps
3位 LINEMO:54.66Mbps

5.すべての時間帯における総合結果は?

それでは、すべての時間帯における平均速度を基にランキングを求めてみよう。参考として前回(2026年2月)と前々回(2026年1月)の調査結果も併記する。まずはスピードテストの下り通信速度からだ。

スピードテストの下り通信速度ランキング

スピードテストの下り通信速度ランキング

今回の1位はLINEMOで124.41Mbps(前回は123.34Mbps)、2位はソフトバンクで115.99Mbps(前回は117.23Mbps)、3位はワイモバイルで102.80Mbps(前回は114.59Mbps)だ。14回線全体の平均速度は60.59Mbps(前回は69.48Mbps)だった。

次は、スピードテストの上り通信速度の結果だ。

スピードテストの上り通信速度ランキング

スピードテストの上り通信速度ランキング

今回の1位はpovoで17.53Mbps(前回は18.46Mbps)、2位はLINEMOで17.50Mbps(前回は13.99Mbps)、3位はauで17.43Mbps(前回は19.26Mbps)だ。14回線全体の平均速度は13.42Mbps(前回は15.26Mbps)だった。

最後は、Playストアからのアプリダウンロード速度の結果だ。

アプリダウンロード時の下り通信速度ランキング

アプリダウンロード時の下り通信速度ランキング

今回の1位はLINEMOで73.16Mbps(前回は73.47Mbps)、2位はワイモバイルで62.46Mbps(前回は75.47Mbps)、3位はソフトバンクで62.13Mbps(前回は75.20Mbps)だ。14回線全体の平均速度は41.11Mbps(前回は48.98Mbps)だった。

6.【さいごに】今回の結果まとめ

今回2026年3月の調査では、スピードテストの下り平均速度と上り平均速度、それにアプリダウンロード平均速度がすべて、前回2026年2月よりもスピードダウンする結果となった。前回と比べて、スピードテスト下り平均は87%、スピードテスト上り平均は88%、アプリダウンロード平均は84%に留まる。

詳しく見てみると、14回線のうち9回線が前回と比べてすべての項目でスピードダウンしている。スピードテスト下り平均速度が前回を少しでも上回ったのは、LINEMO、mineo(Aプラン)、NUROモバイルの3回線。アプリダウンロード平均速度が前回を上回ったのは、LINEMOとmineo(Aプラン)の2回線のみとなる。

全体の平均速度推移(2025年3月〜2026年3月。2025年4月は欠測、2025年7月から調査地点と対象回線を変更している点に注意)

全体の平均速度推移(2025年3月〜2026年3月。2025年4月は欠測、2025年7月から調査地点と対象回線を変更している点に注意)

2018年12月にスタートした本調査は、今回で終了となる。大手キャリアが5Gネットワークの提供を開始して以来、コンテンツのリッチ化はいっそう進み、スマートフォンの通信環境にもこれまで以上の高速度と安定性が求められている。今後も機会があれば各社の通信速度の実態を調査・報告したい。

松村武宏
Writer
松村武宏
信州佐久からモバイル情報を発信するフリーライターであり2児の父。気になった格安SIMは自分で契約せずにはいられません。上京した日のお昼ごはんは8割くらいカレーです。
記事一覧へ
関原元気(編集部)
Editor
関原元気(編集部)
出版社にてメンズファッション誌やWebメディアの編集に長年従事し、現在は「価格.comマガジン」にて、PC、スマートフォン、スマートウォッチ分野を担当。ユーザー目線で、デジタルガジェットの面白さを届けます。
記事一覧へ
記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
SPECIAL
ページトップへ戻る
×