新製品レポート
レトロゲーがVRになるとどうなる!?

「VR×ギャラガ」の夢コラボを最新VRヘッドセット「HTC Vive Pro」で体験

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VRヘッドセット「Oculus Rift」や「HTC Vive」、「PlayStation VR」などが発売されVR元年と話題になった2016年と比べると、盛り上がりもずいぶん落ち着いてきた感じのVR。その中でも市場を引っ張っているのが、VR空間を歩ける自由度をもたらすルームスケールトラッキングでほかのVRヘッドセットに大きな差をつけ、コンシューマー向けだけでなくアトラクション施設などにも採用されている「HTC Vive」です。

この「HTC Vive」の上位モデル「HTC Vive Pro」が、2018年1月に開催された「CES 2018」で発表されました。ディスプレイ解像度の大幅向上に加え、オーディオ機能や装着時の快適性が強化された「HTC Vive Pro」の体験会が、東京、新宿にあるVRアトラクション施設「VR ZONE SHINJUKU」で開催されました。同機を使った新アトラクション「大量破壊VRシューティング ギャラガフィーバー」(以下、ギャラガフィーバー)の体験を通して、「HTC Vive Pro」の魅力をレポートします。

解像度が向上し没入感がアップした「HTC Vive Pro」で、VRアトラクション「ギャラガフィーバー」を体験!

解像度が向上し没入感がアップした「HTC Vive Pro」で、VRアトラクション「ギャラガフィーバー」を体験!

進化した「HTC Vive Pro」の3つのポイント

前モデルから「HTC Vive Pro」が進化した点は「映像」「音」「装着性」の3つ。ディスプレイの解像度は、「HTC Vive」の2160×1200から2880×1600と、実に78%も向上しました。また、1インチ当たりのピクセル数を表すppiも、448ppiから615ppiへとアップし、VRヘッドセットの映像でありがちだった網目状の模様も見えないと言います。ディスプレイパネル自体は有機ELのまま。リフレッシュレート90Hz、視野角110°と、こちらも「HTC Vive」から変わりありません。

有機ELディスプレイの解像度が2880×1600(1440×1600が2枚)になり、より高精細な映像を楽しめるため、実際にゲームの中に入り込んだかのような没入感がアップした「HTC Vive Pro」

「HTC Vive Pro」は、「HTC Vive」では搭載されていなかったヘッドホンを標準装備。内蔵アンプ、ハイレゾ再生対応により迫力ある音を楽しめるとのことです。また、アクティブノイズキャンセル機能を搭載しているため、没入感は前モデルよりもアップ。マイクはデュアルマイクとなり、他人とVR空間内でコミュニケーションをとるような場合でも、クリアな音声で会話できるようになりました。

標準装備のヘッドホンは、実勢価格3〜4万円くらいの高級ヘッドホンと同等の品質を備えるとのこと

標準装備のヘッドホンは、実勢価格3〜4万円くらいの高級ヘッドホンと同等の品質を備えるとのこと

マイクは下部に2基搭載

マイクは下部に2基搭載

「HTC Vive」で1基だったカメラは2基に増えました。これは位置情報などをトラッキングするのではなく、ARやMRのコンテンツ制作に使うもの

顔や後頭部にあたるクッションの厚みが増していたり、眼鏡が入りやすいようにHMDの構造が改良されていたり、装着時の快適性を向上させるべく全体の設計も見直されています。本体部分は15%軽量化され、実際に持ってみたところ、ヘッドホンを備えていない前モデルとそれほど変わらない重量感に驚きました。

クッションが分厚くなり装着時の快適性がアップ

クッションが分厚くなり装着時の快適性がアップ

HMD内部の構造も改善され、前モデルだと眼鏡の鼻パッドが鼻にめりこんで痛くなる問題が解消されています

HMD内部の構造も改善され、前モデルだと眼鏡の鼻パッドが鼻にめりこんで痛くなる問題が解消されています

鼻を覆うカバーはラバー素材が重なるような形状になり、装着時の遮光性が向上。着けてみると、光の侵入を完全に防いでくれ、没入感の高さを感じました

「HTC Vive Pro」とPCを接続するのに間にかませるリンクボックスは、映像用の接続方式がHDMIポートからDisplayPort 1.2へと変更されています。データ転送用インターフェイスも、USB 2.0からUSB 3.0に変更

「HTC Vive Pro」は、「HTC Vive」で使用されていたベースステーションでも使用可能。アクセサリーをすべて同梱したフルパッケージに加えて、すでに「HTC Vive」を所有しているユーザー向けに本体と新しいリンクボックスのみが入ったパッケージが発売予定です。発売時期や価格については未定となっています。また、「CES 2018」で同時に発表されていた、「HTC Vive Pro」をケーブルレスで使えるワイヤレスアダプターについては、日本で発売するかどうか、現時点では未定とのことです。

「HTC Vive Pro」を発売前に体験できる「ギャラガフィーバー」

「HTC Vive Pro」の機能をひと通りおさらいしたところで、「VR ZONE SHINJUKU」にて3月9日より稼動開始予定の「ギャラガフィーバー」を体験。「HTC Vive Pro」と「ギャラガ」という新旧入り混じったコラボレーションが心をくすぐるVRアクティビティです。

プレイヤーは、空から大量に押し寄せるギャラガから地球を救うため、特注エレベーターで地上150mまで上昇し、揺れる足元に気をつけながらガンコントローラーを使ってギャラガを倒していきます。

「ギャラガフィーバー」は「HTC Vive Pro」とガンコントローラーを駆使するシューティングゲーム

「ギャラガフィーバー」は「HTC Vive Pro」とガンコントローラーを駆使するシューティングゲーム

プレイして驚いたのは、「HTC Vive Pro」により描かれる高画質な仮想現実。以前のモデルだと気になっていた網目感がなくなり、解像度の違いは一目瞭然で、何より美しく描かれるアニメーションは感動もの。新しい設計により遮光性が上がっているため、現実から切り離されて、ゲームの世界に飛び込んだかのような没入感です。

150mの高さまで上昇したら、空からこちらに向かってくるギャラガを無我夢中に撃ちまくります。ネオンカラーで光り輝くギャラガを撃つと、キューブ状にキラキラとはじけ飛ぶエフェクトが発生し、目の前は光の洪水のような状態に。終盤では視界を埋め尽くすほどのギャラガが大量に発生し、ギャラガの攻撃を受けすぎると150m下の地上に真っ逆さま、ということもあって、取り乱すほどのパニック状態になりました。

なかなか言葉で説明するのは難しいですが、映画「ピクセル」の世界が目の前で繰り広げられるかのような感覚です。進化した「HTC Vive Pro」の美麗な映像により生み出される圧倒的な臨場感と、迫り来るギャラガを絶叫しながら打ちまくる爽快感に、脳の処理が追いつかないほど興奮してアドレナリン出まくり。プレイ後はひざが笑ってしまうほどで、知らず知らずのうちに足に相当力が入っていたのに驚きました。

「HTC Vive Pro」で美しく現代によみがえったギャラガの世界は、まるで映画「ピクセル」のようです

「HTC Vive Pro」で美しく現代によみがえったギャラガの世界は、まるで映画「ピクセル」のようです

四方八方から迫りくるギャラガを撃つとピクセルがはじけ飛びます。ピクセルで作られた花火を中から見ているような迫力

終盤には視界を覆いつくすくらい巨大なギャラガと一騎打ちに。目の前に迫ってきたときは、恥ずかしながら絶叫してしまいました

映像と音、装着性がアップした「HTC Vive Pro」を体験できるのは、日本でも「VR ZONE SHINJUKU」の「ギャラガフィーバー」だけ。さまざまなVRゲームやVRアトラクションを体験してきましたが、「ギャラガフィーバー」は間違いなく楽しめるものになっていると感じました。気になる人は、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

水川悠士(編集部)

水川悠士(編集部)

最新ガジェットとゲームに目がない雑食系ライター。最近メタボ気味になってきたので健康管理グッズにも興味あり。休日はゲームをしたり映画を見たりしています。

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