アップルは2018年3月27日(米国時間)、「iPad」の新モデルを発表した。日本国内では本日(3月28日)から予約の受付を開始し、今週末には自宅や店頭で受け取れるという。アップルストアでの価格は37,800円(税別)から。昨年2017年3月に発売したモデルと同じ価格となっている。
同モデルは、学校などの教育機関での利用も想定しており、学校向けには35,800円(税別)から販売する。また、教職員や生徒には無料で200GB分のiCloudストレージを提供することも発表した。米国ではグーグルの「Chrome OS」を採用した「Chromebook」が教育機関で普及しており、それに対抗するのが新型iPadの狙いだ。
Apple Pencilに対応した新型iPad
新型iPadの特徴は、独自のスタイラスペン「Apple Pencil」に対応したこと。これまで「iPad Pro」でしか利用できなかったが、手ごろな価格のiPadで使えるようになったのは大きい。また、アップル純正の「Pages」「Numbers」「Keynote」がApple Pencilに対応し、Pagesの文章にイラストを描いたり、Keynoteのスライドに手書きの注釈を加えたりできるようになった。Numbersなら、手書きのグラフまで作れる。
Apple Pencilは別売でアップルストアでの価格は10,800円(税別)。学校は1,000円引きとなるが、いっしょに購入すると5万円近くなる。
なお、iPad Proと違い、「Smart Keyboard」には対応していない。
上位モデルであるiPad Proでしか使えなかったApple Pencilが、iPadでも利用できるようになった
スペック面では、CPUが「A9チップ」から「A10 Fusionチップ」にパワーアップ。CPU性能は最大40%、グラフィックス性能は最大50%向上しているという。ディスプレイは2048×1536の9.7型。本体サイズは169.5(幅)×240(高さ)×7.5(厚さ)mm、重量はWi-Fiモデルが469g、Wi-Fi+Cellularモデルが478g。画面サイズ(解像度)、大きさ、重さは前モデルのiPadと変わっていない。
カメラは背面が800万画素(F2.4)で、HDビデオ撮影に対応。前面のFaceTime HDカメラは120万画素(F2.2)。ホームボタンには指紋センサーの「Touch ID」が組み込まれている。バッテリー駆動時間は最大10時間(Wi-Fiでのインターネット利用、ビデオ再生、オーディオ再生)。
次世代のARアプリケーションに対応した設計
価格は昨年発売されたiPadと同じ。Wi-Fiモデルの32GBモデルが37,800円(税別)、128GBモデルが48,800円(税別)。Wi-Fi+Cellularモデルの32GBモデルが52,800円(税別)、128GBモデルが63,800円(税別)。Wi-Fi+CellularモデルはApple SIMに対応する。
米国では329ドルからと、前モデルよりも20ドル安い価格設定となっているが、日本では残念ながら価格は据え置きとなっている。
カラーはシルバー、ゴールド、スペースグレイの3色をラインアップする。
「Dock」や「Split View」「Slide Over」が利用できる「iOS 11」を搭載する
ガジェットとインターネットが好きでこの世界に入り、はやいもので20年。特技は言い間違いで、歯ブラシをお風呂、運動会を学芸会、スプーンを箸と言ってしまいます。お風呂とサウナが好きです!