今回、ウルトラハイエンドモデルのGTシリーズを筆頭に非常に多くの製品が発表されたが、なかでも注目されていたのが、超薄型・軽量・ハイパフォーマンスをウリにした「GS」シリーズにラインアップされた「GS65 Stealth Thin」だ。
MSI「GS65 Stealth Thin」
同社ゲーミングノートPCとして初めて狭額縁設計を採用したモデルで、14インチクラスの本体サイズに最新の6コア/12スレッドCPU「Core i7 8750H」や15.6インチの液晶を搭載。搭載液晶もリフレッシュレート144Hz、応答速度7msとなかなかにハイスペック。本体デザインも、ゴールドをあしらったこれまでの同社ゲーミングPCにないデザインに仕上がっている。
ハイパフォーマンスモデルということもあり、液晶パネルも144Hz、応答速度7msとかなりハイスペックな仕上がり
同社のゲーミングノートPCはロゴも含めて赤いカラーリングをあしらったモデルが多いが、こちらはロゴも含めてゴールドカラーを使用。かなり落ち着いたデザインに仕上がっている
冷却システムについては、4本のヒートパイプと3基のファンを組み合わせた「Cooler Boost Trinity」を採用し、コンパクトな14インチサイズモデルながら、「GeForcr GTX 1070(MAX-Qデザイン)」搭載を実現。JEITA 2.0によるバッテリー駆動時間計測で最大約6時間のバッテリー駆動時間を達成し、コンパクトな小型ACアダプターを採用するなど、持ち運んで利用するシーンにも配慮されている。搭載GPUやストレージ構成、販売先の違いにより5モデルがラインアップされており、市場想定価格は28〜35万円前後だ。
6コアCPUや「GeForcr GTX 1070」を搭載したハイパフォーマンスモデルながら、厚さはわずか17.9mmとかなり薄い
写真一番右に写っているのが「GS65 Stealth Thin」のACアダプター。日本ユーザーから小型化の要望が多いことを本国に伝え、新たに開発されたという
「GS」シリーズに次ぐハイパフォーマンスモデルという位置付けの「GE」シリーズは、イルミネーション機能をさらにパワーアップさせた「GE73 Raider RGB」「GE63 Raider RGB」が新登場。天板パネルに新たに搭載されたRGBライト「Mystic Litht」と、Per-Key RGB 機能対応のSteelseriesゲーミングキーボードと合わせて、さらにド派手になったイルミネーション機能を楽しめるモデルに仕上がっている。
MSI「GE73 Raider RGB」
キーボード部分だけでなく、天板部分にも「Mystic Litht」と呼ばれるRGBライトが搭載されたのが特徴
天板部分のRGBライトは24箇所のゾーンに分かれており、キーボードのRGB機能同様、専用ユーティリティツール「SteelSeries Engine 3」を使ってカスタマイズ可能だ
もちろんハイパフォーマンスモデルということで、スペック面にも妥協はなく、CPUは全機種6コア/12スレッドの「Core i7 8750H」を搭載。液晶部分も、リフレッシュレート120Hz、応答速度3msのゲーミング液晶パネルが搭載されている。搭載GPUやストレージ構成の違いにより全5モデルがラインアップされており、市場想定価格は26〜32.5万円前後だ。
液晶部分は、リフレッシュレート120Hz、応答速度3msのゲーミング液晶パネルを搭載
ウルトラハイエンドモデルに位置する「GT」シリーズの17.3インチ液晶搭載モデルには、「GT75 Titan」が新たに加わった。スペックの違いで3モデルラインアップされているが、なかでも最上位モデルの「GT75 8RG-009JP」は、国内のゲーミングノートPCとしては初となる「Core i9 8950HK」を搭載。ノートPCとは思えないほどの超大型筐体に、9本のヒートパイプと2つの大型ファンを組み合わせた超強力冷却システム「Cooler Boost Titan」を搭載し、Kを冠した「Core i9 8950HK」のオーバークロックにもしっかりと対応できるようなモデルに仕上がっている。
「GT75 Titan」の最上位モデル「GT75 8RG-009JP」は、国内のゲーミングノートPCとしては初となる「Core i9 8950HK」を搭載。キーボードは、キーストローク3mmの薄型メカニカルキーボードを採用
ハイエンドCPU「Core i9 8950HK」やハイエンドGPU「GeForce GTX 1080」の熱にしっかりと対応できるように、かなり強力な冷却システムとなっている
なお、「GT75 8RG-009JP」はリフレッシュレート120Hz、応答速度3msのゲーミンフディスプレイを搭載するが、そのほかの2モデルは4K液晶を搭載。CPUも6コア/12スレッドの「Core i7 8750H」となっている。市場想定価格は44〜49万円前後だ。
これまでの「GT」シリーズ同様、ACアダプターは2つ使用。片方だけ接続しただけでもPCの起動は可能だが、3Dゲームのプレイといったパフォーマンスが求められる情況になった際はアラートがでるという
このほかにも、新デザインとなったメインストリームモデル「GP」シリーズの「GP63 Leopard」「GP73 Leopard」をはじめ、新デザインとなったエントリーモデル「GL」シリーズの「GL63」「GL73」、CPUをアップデートした「GT」シリーズの「GT83 Taitan SLI」や「GS」シリーズ「GS63 Stealth」「GS73 Stealth」、「GF」シリーズや「GV」シリーズなど、同社から同日公開されたプレスリリースに掲載されていない製品情報も明らかになるなど、怒涛の新製品ラッシュとなった。
15.6インチゲーミングノートPCで「GeForce GTX 1080」を搭載した「GT63 Taitan」
「GP63 Leopard」「GP73 Leopard」はデザインをリニューアル。冷却システムの「Cooler Boost 5」は、これまでハイエンドモデルでしか採用されてこなかったが、2018年モデルからはメインストリームモデルやエントリーモデルにも採用された
エントリーモデル「GL」シリーズ。こちらの冷却システムにも、「Cooler Boost 5」が採用されている
SLI構成の「GeForce GTX 1080」搭載で話題となった「GT83 Taitan SLI」。こちらもCPUが最新の第8世代Coreプロセッサーにアップデートされた
「GS」シリーズ「GS63 Stealth」「GS73 Stealth」は、CPUのアップデートに加え、キーボードがPer-Key RGB 機能対応となった
発表会の最後には、同社がプロゲーミングチーム「Sunsister」のメインスポンサーになるサプライズ発表も行われた。
発表会に登場したSunsisterのメンバー。写真左から、CrazySam氏、gabha氏、Molis氏、Sabrac氏、鈴木悠太氏
Sunsisterは今年で設立8年を迎えるプロゲーミングチームで、28名(近日29名になる予定)のメンバーが所属。現在は、「Alliance of Valiant Arms(AVA)」や「Overwatch」、「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS(PUBG)」など5つのタイトルで活躍している。同社は今後、ゲーミングPCなどの機材提供、海外遠征時の練習のサポート、eスポーツ普及に向けた共同イベントの開催などを通じてSunsisterの活動をサポートしていくという。
Sunsisterの代表を務める太田桂氏は、「今回、MSIから強力なサポートをいただき、非常にうれしく思うと同時に身が引き締まる思い。今後もこの状況に甘えることなく、さらに精進してまい進していきたい」と豊富を語った。
Sunsister代表の太田桂氏