レノボ・ジャパンは2018年11月27日、ゲーミングPCの新モデルとして、タワー型の「Legion(レギオン) T730」とキューブ型の「Legion C730」を11月30日に発売すると発表した。最新のCPUやグラフィックボードを搭載しつつ、ゲーミングPCとしては落ち着いたデザインに仕上げたのが特徴だ。直販価格はLegion T730が288,100円(税別)前後から、Legion C730が273,000円(税別)前後から。
Legion T730
Legion T730は、オーバークロックに対応した第9世代の「Core i9-9900K」と、NVIDIAの最新GPU「GeForce RTX 2080」を搭載した、Legionシリーズのフラッグシップモデル。水冷ユニットを標準で搭載し、高い冷却性能を実現し、CPUとGPUを効率的に冷却することで、最大限のパフォーマンスを発揮できるという。
サイドパネルを外した状態
本体には1680万色のLEDライトが埋め込まれており、アプリで光り方などをカスタマイズできる。前面には穴開け加工が施され、側面には透明のアクリルパネルが使われているので、LEDライトもよく映える。ツールレスでメンテナンスが可能なほか、上部にはハンドルも備える。本体サイズは約185(幅)×456(奥行)×440(高さ)mm、重量は約12kg。
主な仕様は、CPUがCore i9-9900K、GPUがGeForce RTX 2080、メモリーが32GB(16GB×2)、ストレージが512GB SSD(PCIe NVMe/M.2)+2TB HDD。光学ドライブとしてDVDスーパーマルチドライブを備える。OSはWindows 10 Home 64ビット版。
Legion C730は、コンパクトなキューブ型のゲーミングPC。マザーボードを中央に配置し、空気の流れを2つに分けるデュアルチャネルサーマルシステムにより、コンパクトボディながら、タワー型のLegion T730と同じCPUとGPUを搭載する。
コンパクトボディのLegion C730
トップパネルは、強化ガラスを使っており、内部の確認が可能。1680万色のLEDライトも組み込まれており、視覚的にも楽しめるという。こちらもツールレスでメンテナンスでき、持ち運びに便利なハンドルも備える。本体サイズは約238(幅)×358(奥行)×305(高さ)mm、重量は約11kg。
主な仕様は、CPUがCore i9-9900K、GPUがGeForce RTX 2080、メモリーが32GB(16GB×2)、ストレージが512GB SSD(PCIe NVMe/M.2)+2TB HDD。光学ドライブとしてDVDスーパーマルチドライブを備える。OSはWindows 10 Home 64ビット版。
トップパネルは強化ガラスで内部を確認できる
マザーボードを中央に配置し、内部空間を2つに分けることで、効率的な冷却を実現
ツールレスで内部パーツの交換やメンテナンスが可能
「PUBG」などの人気タイトルにより、国内のPCゲーム市場は急成長しており、「eSports」という言葉もよく聞かれるようになってきた。
同社によると、マルチプラットフォーム化により、PCでもコンソール(家庭用ゲーム機)でも、スマートフォンでも同一のタイトルがプレイできるようになってきたことが、PCゲーム市場の急成長につながっているという。最高の画質や体験を求めるとPCが一番であり、最高のプレイ環境を求めてゲーミングPCへ移行するゲーマーが増加しているとみている。
また、米国の調査データをもとにPCゲーマーは、男性だけでなく女性も多く、年代も幅広いという。同社は、プロゲーマーやコアゲーマーだけでなく、カジュアルゲーマーなど、より多くのゲーマーにPCゲームの楽しさを伝えるべく東京ヴェルディやCrest Gaming、匠Festivalなど、プロチームと協業してゲーム体験を伝えていくことにも力をいれていくという。
ゲーミングPCユーザー調査の結果
今回のLegionは、ゲーミングPCでありながら、シンプルなデザインも特徴だ。ゲーミングPCというと、鎧やモンスター、宇宙船などをイメージした奇抜なものが多いが、同社のユーザー調査によると、シンプルな「ミニマリズム案」を好む人が多かったという(下写真)。Legionは1680万色のLEDライトなど、ゲーミングPCテイストは残しつつ、無駄を省いたシンプルなデザインを追求しているのもポイントだ。
デザイン調査の結果(同社独自調査)。斬新なアイデアに興味はあるが、無駄を省いたデザインが好まれる傾向があるという