ソフトバンクは、2019年5月10日、スマートフォンの夏モデル4製品のほか、タブレット1製品、シニア向け携帯電話1製品、モバイルWi-Fiルーター1製品を発表した。この中には、ソニー「Xperia 1」、シャープ「AQUOS R3」などの注目最新モデルも含まれている。5月9日に発売が発表された「Pixel 3a」および「Pixel 3a XL」と合わせて各機種の特徴を紹介しよう。
シャープのハイエンドスマートフォン「AQUOS R3」がソフトバンクから発売される。ボディサイズは約74(幅)×156(高さ)×8.9(厚さ)mmで、重量は約185gとなっている。新搭載のPro IGZO液晶ディスプレイは、約6.2インチの画面サイズで3,210×1,440表示に対応。約10億色の表示に対応するほか、前モデル「AQUOS R2」と比較して最大輝度を2倍に高めながら、節電性能も約10%高められている。
メインカメラは、約2,010万画素の動画撮影用カメラと、約1,220万画素の静止画撮影用カメラという組み合わせのダブルカメラだ。静止画撮影用カメラは「AQUOS R2」の約2,260万画素よりも画素数が減少しているが、高感度撮影機能は2.4倍に高められている。また、動画撮影機能では、約15秒のビデオクリップを自動で作成する「AIライブストーリー」が搭載されている。
基本性能も高められており、最新世代のハイエンドSoC「Snapdragon 855」に、6GBのRAMと128GBのストレージを組み合わせた、現在最高レベルのスペックを誇る。OSは、Android 9だ。フルセグおよびワンセグのテレビチューナーとFeliCaポートももちろん搭載されている。
カラーバリエーションは、エレガントグリーン、プレミアムブラック、プラチナホワイトの3色。発売は5月下旬以降の予定で、17日より予約受付を開始する。
ソニーモバイルコミュニケーションズからは、最新モデルの「Xperia 1」が登場。ボディサイズは、約72(幅)×167(高さ)×8.2(厚さ)mmで、重量約178g。搭載されるディスプレイは、約6.5インチの画面サイズで、1644×3840表示に対応した縦横比9:21の4K HDR有機ELディスプレイだ。このディスプレイはプロ向けモニターディスプレイの画質を再現する「クリエイターモード」を備えており、「Ultra HD」の放送規格である「ITU-R BT.2020」の色域や10bitの階調表現などに対応し、コンテンツ制作者の意図をより忠実に再現できるという。
メインカメラは、焦点距離26mmの標準カメラ、52mmの望遠カメラ、16mmの超広角カメラ(いずれも35mm換算)という組み合わせの、Xperiaシリーズ初のトリプルカメラで、3.25倍の光学ズームに対応。なお、いずれのイメージセンサーも画素数は約1,220万画素で共通となっている。このカメラには。ソニーのデジタルカメラ「α」シリーズのアルゴリズムを取り入れた画像処理エンジン「BIONZ X for mobile」が搭載されており、10fpsのAF/AE追従高速連写撮影機能のほか、スマホとしては世界初の「瞳AF」も搭載される。
基本性能は、上記「AQUOS R3」と同じSoC「Snapdragon 855」に、6GBのRAMと64GBのストレージ、512GBまで対応のmicroSDXCメモリーカードスロットを組み合わせる。OSはAndroid 9だ。フルセグおよびワンセグのテレビチューナーとFeliCaポートも搭載されている。
カラーバリエーションは、パープル、ブラック、ホワイトの3色。6月中旬以降の発売予定で、5月17日より予約受付が開始される。
シンプルな操作性にこだわったエントリーモデル。ボディサイズは、約72(幅)×149(高さ)×8.7(厚さ)mmで、重量は約165g(いずれも暫定値)となっており、1,080×2,280表示に対応する約5.8インチの液晶ディスプレイを組み合わせる。本体右側面に音声アシスタント「Google アシスタント」を起動できる専用キーを備え、電話帳、天気予報、交通情報などの情報を音声で素早く検索可能だ。また、初心者にもわかりやすく操作できるオリジナルのホーム画面「シンプルホーム」も搭載。なお、ボディはIPX5/8等級の防水仕様とIP6X等級の防塵仕様に加え、MIL-STD-810G Method 516.7:Shock-ProcedureIVに準拠した耐衝撃性能をクリアしたタフネス仕様だ。
メインカメラは、画素数約1,310万画素と約500万画素のダブルカメラとなっており、背景をぼかした撮影を簡単に行える。基本性能は、ミドルレンジ向けSoC「Snapdragon 450」に3GBのRAMと、32GBのストレージ、最大400GBまで対応するmicroSDXCメモリーカードスロットを組み合わせる。OSはAndroid 9だ。おサイフケータイ用のFeliCaポートは搭載されるが、フルセグ/ワンセグのテレビチューナーは非搭載となっている。
カラーバリエーションはブルー、ホワイト、ブラックの3色。2019年6月下旬以降の発売予定で、6月中旬以降に予約受付を開始する。
1520×720表示に対応する約6.26インチの大画面ディスプレイを組み合わせたエントリーモデル。ボディサイズ約77(幅)×161(高さ)×8.7(厚さ)mmで、重量約172g(暫定値)。13,500mAhの大容量バッテリーを搭載するほか、バックグラウンドで動作するアプリの消費電力をセーブする機能や、YouTubeなどの映像コンテンツの音声だけを聞く場合に、画面を暗くして消費電力を抑える「エコプレイ」を搭載しており、電力消費を抑えながら利用できる。
メインカメラは、約1,300万画素と約200万画素のダブルカメラとなっており、背景をぼかしたポートレート撮影が可能なほか、AIシーン認識機能も備えており、カメラ任せでキレイな撮影が行える。
基本性能だが、台湾の半導体メーカーMediTek社のミドルレンジ向けSoC「MT6762」を採用し、3GBのRAMと32GBのストレージ、最大512GBまで対応するmicroSDXCメモリーカードスロットを備える。OSはAndroid 9だ。FeliCaポートおよびフルセグ/ワンセグのテレビチューナーは非搭載となっている。
カラーバリエーションはスペースブルー、プラチナシルバーの2色。2019年7月上旬以降の発売予定で、6月下旬以降に予約受付を開始する。
2018年11月に発売された「Pixel 3/3 XL」の廉価版として、Googleが2019年5月8日に発表した「Pixel 3a」および「Pixel 3 XL」が、5月17日よりソフトバンクから発売される。「Pixel 3a」は5.6インチ(2,220×1,080)、「Pixel 3a XL」は6インチ(2,160×1,080)の有機ELディスプレイをそれぞれ搭載するが、そのほかの性能は同一。「Pixel 3」で定評のあった高性能なAIカメラはそのまま継承されており、両機種とも1,220万画素、F1.8というメインカメラを搭載。シングルレンズながらソフトウェアとAIによって奥行きのあるポートレートやシーン識別などが行えるのが特徴だ。
基本性能は両機種とも共通。ミドルレンジ向けSoC「Snapdragon 670」を搭載し、4GBのRAMと64GBのストレージを組み合わせる。OSは、Android 9だ。なお、FeliCaポートは搭載される。
カラーバリエーションは、いずれもジャストブラック、クリアリーホワイト、パープリッシュの3色。5月10日より予約を開始している。
1,920×1,200表示に対応する約10.0インチの液晶ディスプレイを備えた、LTE対応のタブレット。ボディサイズは、約242(幅)×167(高さ)×8.1(厚さ)mmで、重量は約540gだ。フルセグおよびワンセグのテレビチューナーと、7,000mAhの大容量バッテリーを搭載しており、携帯テレビとしても利用できる。デュアルスピーカーを備えており、迫力ある音声でテレビや動画、ゲームなどのコンテンツを楽しめるほか、「キッズモード」を搭載し、利用時間の制限や保護者が登録したアプリのみを表示させることもできる。
基本性能は、ミドルレンジ向けSoC「Snapdragon 450」に3GBのRAMと、32GBのストレージ、最大512GBまで対応するmicroSDXCメモリーカードスロットを組み合わせる。OSはAndroid 9だ。
カラーバリエーションは、ブラックとホワイトの2色。2019年9月上旬以降の発売を予定だが、予約受付の日程は未定となっている。
シニア向け携帯電話「かんたん携帯」シリーズの新モデル。約51(幅)×115(高さ)×18(厚さ)mm、重量約127gの折り畳み型ボディに、540×960表示に対応する約3.4インチの液晶ディスプレイを組み合わせる。自宅を含む4件の電話番号やメールアドレスを登録でき、着信の際は点滅して知らせることのできる「楽ともボタン」を搭載するなど、直感的でわかりやすい操作が可能だ。また、通話中の音声をゆっくりにする「スロートーク」や、周囲の騒音を抑える「スムーズトーク」といった音声通話サポート機能、家族に安否を自動で伝える「元気だよメール」などが搭載される。
ワンセグチューナーおよび赤外線通信ポートを搭載するが、FeliCaポートは非搭載。カラーバリエーションはゴールド、ネイビー、ピンクの3色。2019年6月中旬以降の発売予定だ(予約受付の日程は未定)。
5波の周波数帯を束ねるキャリアアグリゲーションや「4×4 MIMO」、「256QAM」に対応することで、下り最大988Mbpsの高速通信を実現したモバイルWi-Fiルーター。
ディスプレイに表示したQRコードを読み取るだけで接続設定が行えるのが特徴だ。3,000mAhの大容量バッテリーを搭載しており、長時間の利用が可能だ。(連続通信時間や連続待ち受け時間は計測中)。
カラーバリエーションはシルバーのみ。2019年7月下旬以降の発売を予定している(予約受付の日程は未定)。
FBの友人は4人のヒキコモリ系デジモノライター。バーチャルの特技は誤変換を多用したクソレス、リアルの特技は終電の乗り遅れでタイミングと頻度の両面で達人級。