レビュー
ラトックシステム「RS-SEEK3」をレビュー

スマートフォンと連携する「紛失防止タグ」で新生活の忘れ物を防ぐ!


2020年も1か月がたち、年度末が近づいてきました。進学や就職を控え、この春から生活パターンが大きく変わるという人も多いはず。期待と不安を胸に抱きながら、新生活の準備を進めていることでしょう。

新生活の不安の種のひとつが「忘れ物」です。社員証の入ったカードケースのように、それまで身に着ける習慣がなかったものをうっかり忘れてしまうことがあるかもしれません。また、財布やスマートフォンなどの貴重品をどこかに置き忘れたり落としたりすることで経済的なダメージを負ってしまう可能性は、新生活を迎える人だけでなく誰にでもあり得ます。

筆者の家庭では、鍵がよく行方不明になります。家の鍵、勤務先の鍵、自家用車の鍵、自転車の鍵などなど。出かける間際になって見つからないと気が焦りますし、筆者のような地方住まいにとって自家用車が使えなくなるのは死活問題。日頃から鍵の紛失をなんとか防ぎたいと思っていました。

あとで後悔しないためにも、忘れ物、失くし物を未然に防ぎたい。そんな気持ちに応えてくれそうなスマホ連携グッズの新製品が登場したことを知り、筆者もさっそく購入してみました!

スマートフォンとBluetoothで連携する紛失防止タグ

今回購入したのは、ラトックシステムの紛失防止タグ「RS-SEEK3」です。本製品はスマートフォンとBluetoothで接続して利用します。何ができるかというと、

・Bluetooth接続が切れたときに本製品/スマートフォンが通知する(忘れ物対策)
・Bluetooth接続中に本製品/スマートフォンを捜索する(失くし物対策)

以上2つの主な機能をはじめ、いくつかの便利な機能を備えています。

スマートフォンとBluetoothで連携するラトックシステムの紛失防止タグ

スマートフォンとBluetoothで連携するラトックシステムの紛失防止タグ

本製品は直径30mm×厚さ10mmのコイン型で、電源はボタン電池(CR2032)1個。仕様では1個で約6か月間稼働するとされています。

本体側面には鍵やカードケースなどとまとめておくのに便利なストラップホールが設けられており、二重リングが付いた短めのストラップが付属しています。正面には操作用の小さなボタンがひとつ付いていて、スマートフォンとペアリングしたり、スマートフォンを呼び出したりするときなどに使います。

ストラップはあらかじめ本体に取り付け済み。コインサイズなのでかさばりません

ストラップはあらかじめ本体に取り付け済み。コインサイズなのでかさばりません

本製品を使用するには、最初に専用アプリを使ってスマートフォンと接続しておく必要があります。専用アプリはApp Store(iOS)あるいはGoogle Playストア(Android)にて「紛失防止タグ」(Ratoc Systems, Inc.)の名称で配信されているので、検索・インストールしましょう。

なお、本製品が利用できるのはiOS 9.0以降、Android 4.4以降のスマートフォンやタブレットです。接続できる本製品の最大数はiPhoneが4つ、iPadがひとつ、Androidが2つとなります。

iOSはApp Store、AndroidはGoogle Playストアで「紛失防止タグ」と検索すると、本製品の専用アプリが見つかります(画像はApp Store)

接続操作はインストールした「紛失防止タグ」アプリで行います。アプリを起動してタグを検索し、切り替わった画面で「接続」をタップしたら、本製品正面のボタンを短押しします。画面上に「呼出し」や「カメラ」といったボタンが表示されれば接続完了です。

インストールした専用アプリを起動したら「タグ検索」をタップ(左)/初めてタグを登録するので「する」をタップ(右)

タグが見つかると画面表示が切り替わるので「接続」をタップ(左)/「タグのボタンを押してください」と表示されたら本製品のボタンを短押しします(右)

通知のメロディ、音量、通知時間は変更可能

接続が完了したところで、本製品の動作を確かめてみました。アプリの「呼出し」ボタンをタップすると、本製品のブザーが鳴ると同時にLEDが点滅。正しく接続されていることが確認できます。本製品の正面にあるボタンを短押しすると、今度はスマートフォン側で通知が鳴ることが確かめられました。

本来このボタンは、失くしてしまった本製品(を取り付けた鍵、カードケース、貴重品など)やスマートフォンがどこにあるのかを探したいときにタップするものです。動作が確認できたら、コートのポケットやかばんのなかといった「本番」で想定される状況を実際に再現して、音の聞こえ具合をチェックしておくといいでしょう。

本製品の音を鳴らすには、Bluetooth接続されている状態で「呼出し」をタップします

本製品の音を鳴らすには、Bluetooth接続されている状態で「呼出し」をタップします

本製品が鳴っているところ。ブザーからメロディが流れると同時に、赤のLEDが点滅。通知を止めるにはボタンを長押しします

本製品のボタンを短押ししてスマートフォンの通知を鳴動させたところ。マナーモード中は音が鳴らないので、見つけにくいかもしれません

ブザーのメロディ、音量、通知(メロディの再生とLEDの点滅)が継続する時間などは、設定から変更できます。メロディは2種類、音量は「大」「中」「小」「オフ」の4段階、通知時間は5秒〜30秒の範囲から選択することが可能です。

接続したばかりの時点では音量が「小」、通知時間は「10秒」に設定されています。筆者個人の感覚としては音が小さく時間も短く感じられたので、音量は「大」、通知時間は「30秒」に設定し直しました。

歯車アイコンをタップすると設定画面が開き、音量や通知時間などを変更できます(画像は通知時間を設定している様子)

なお、設定された音量や通知時間は、Bluetooth接続が切れた場合と本製品を呼び出す場合の両方に適用されます。忘れ物や失くし物を防ぐための製品なのでなるべく気がつきやすい設定にしておきたいところですが、本記事の最後で触れるように、環境によっては大きな音を出せない場面もあると思います。忘れ物防止の機能をどれくらい重視するかによって、設定を調整しておくのがいいでしょう。

接続が切れる前に通知することも可能、接続が切れた場所は地図でチェック

本製品ではスマートフォンとのBluetooth接続が切れたときに通知を鳴らすことができますが、Bluetooth接続が弱まった時(完全に接続が切れる前)に通知させることも可能です。接続が弱まった時の通知を有効にするには、設定を開いて「離れたらお知らせ」機能のスイッチをオンにします。この機能では、通知が行われるBluetooth接続の強度を「近」「遠」の2通りから選ぶことができます。

ただし、機能の名称や設定内容からは本製品とスマートフォンの間隔にしたがって作動することを連想しますが、実際にはBluetoothの電波強度に依存する機能であるため、同じ距離でも周囲の状況次第で通知されたりされなかったりします。安定した動作を求める場合は、「離れたらお知らせ」をオフにして、接続が切れた時の通知だけを利用するのがいいでしょう。

「離れたらお知らせ」機能では、Bluetoothの電波強度に応じて接続中でも通知することができます

「離れたらお知らせ」機能では、Bluetoothの電波強度に応じて接続中でも通知することができます

また、Bluetooth接続が切れたときの通知に気づくことができなかった場合でも、本製品とスマートフォンの接続が切れた場所を地図上で確認することが可能です。

接続が切れた時点におけるスマートフォンの位置情報を参照しているため、本製品の正確な所在が示されているのではない点に注意が必要ですが、「自宅と会社のどこに置き忘れたか」「どこで落としてしまったか」といった、紛失したと思われる場所を把握するのに役立ちます。

本製品との接続が切れたときの位置情報を地図で確認することが可能です

本製品との接続が切れたときの位置情報を地図で確認することが可能です

カメラのリモートシャッターや温湿度計としても活用できる

本製品はメインである忘れ物・失くし物の対策に加えて、「カメラのリモートシャッター」および「簡易的な温湿度計」としても利用できます。

リモートシャッターとして利用するには、専用アプリに備わっている「カメラ」ボタンをタップします(ほかのカメラアプリでは利用できません)。前後のカメラ切り替えや撮影モード(静止画、動画)の変更のみと機能はシンプルですが、集合写真の撮影時や腕を伸ばしての自撮り撮影時など、スマートフォンの画面をタップしづらいシチュエーションでもシャッターを切れるところが便利です。

専用アプリからカメラを起動すると、本製品をリモートシャッターとして使用できます

専用アプリからカメラを起動すると、本製品をリモートシャッターとして使用できます

温湿度計として利用する場合には特別な操作は不要です。専用アプリを起動するだけで、本製品周辺の温度と湿度を参照することが可能です。夏場は熱中症の予防、冬場は乾燥対策などに活用できます。

本製品には温度センサーと湿度センサーが内蔵されていて、専用アプリで温度と湿度をチェックできます(赤枠の部分)

忘れ物防止・失くし物捜索に便利、通知設定には工夫が必要な場合も

Bluetoothでスマートフォンと接続できる本製品は、鍵、財布、社員証といった物品に取り付けておくことで、貴重品の置き忘れを防止したり、失くし物の場所を特定したりするのに便利。本製品を操作してスマートフォンで通知を鳴らすこともできるので、スマホが行方不明になりがちな人も注目です。

ただし、ユーザー周辺の環境によっては、通知設定を調整する必要があるかもしれません。

前述のように、本製品には「スマートフォンとの接続が切れたことを通知する機能(忘れ物対策)」と「接続中に本製品またはスマートフォンを探す機能(失くし物対策)」が備わっています。ユーザーにとっては、前者はいつ作動するかわからない受動的な機能、後者は自分で作動させる能動的な機能と言えます。

どちらも便利な機能なのですが、たとえば静粛性が求められる場所(職場環境、図書館、小さな子どもがいる家庭など)では、忘れ物を防止するための受動的な通知を控えめにするか、通知そのものを鳴らさないようにしたい場合があるかもしれません。

本製品の通知音量や通知時間は、どの機能でも共通して適用されます。忘れ物防止の通知を控えめにしたい場合はあらかじめ専用アプリで音量をオフにしておいて、本製品を探すときだけ音量を上げるなど、その都度設定を変えるといいでしょう。

裏を返せば、設定の工夫こそ必要になるものの、本製品はさまざまな環境やシチュエーションに対応可能な紛失防止タグとも言えます。新生活の忘れ物が心配な人、普段から忘れ物や失くし物に困っている人は、本製品をチェックしてみてはいかがでしょうか。

筆者宅ではさっそく、一番紛失しやすい車の鍵に取り付けてみました

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松村武宏

松村武宏

信州佐久からモバイル情報を発信するフリーライターであり2児の父。気になった格安SIMは自分で契約せずにはいられません。上京した日のお昼ごはんは8割くらいカレーです。

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