レビュー
エントリークラスでもこれなら満足

7万円台(税込)とは思えない! 15.6型ノートPC「HUAWEI MateBook D 15」レビュー

ファーウェイから2020年4月10日に発売された15.6型ノートPC「HUAWEI MateBook D 15」。AMDのノートPC向けCPU(APU)「Ryzen 5 3500U」と「Ryzen 7 3700U」を搭載する2モデルがラインアップされており、前者が69,800円、後者が89,800円(いずれも税別)と10万円を切る価格に収められている。

15.6型ディスプレイを搭載するノートPC「HUAWEI MateBook D 15」

15.6型ディスプレイを搭載するノートPC「HUAWEI MateBook D 15」

このうち、低価格の「Ryzen 5 3500U」搭載モデルについて、使い勝手や性能のレビューをレポートする。結論を先に言うと、低価格ながら、しっかりしたハードウェア設計を持った、価格以上の価値を感じられるマシンに仕上がっていた。

イマドキのスタイリッシュなデザインをまとった薄型・軽量ボディ

本機と同様の低価格ノートPCはたくさんあるが、スペックはそこそこでも、ハードウェア全体で見るとお値段それなりということがよくある。その点、「HUAWEI MateBook D 15」は高級感のあるメタルボディを身にまとい、ディスプレイはベゼル幅5.3mmの狭額縁タイプ。最近のノートPCのトレンドをしっかり押さえたイマドキのデザインになっている。外観だけでは、7万円台で買えるノートPCとはなかなか思えないハイクオリティさだ。

メタルボディの本体は継ぎ目もほとんどなく高級感がある。カラバリは写真のスペースグレイのみ

メタルボディの本体は継ぎ目もほとんどなく高級感がある。カラバリは写真のスペースグレイのみ

ファーウェイが「HUAWEI フルビューディスプレイ」と呼ぶディスプレイは、左右と上の幅が5.3mmと狭く、スタイリッシュなデザインにひと役買っている。また、画面占有率が87%と非常に高く、外枠のギリギリまで画面が広がるため、写真や映像コンテンツの視聴時に没入感も高い。

アスペクト比は、スタンダードノートとしては一般的な16:9だが、ワイドなぶん複数のアプリを立ち上げてのマルチタスクも比較的行いやすくなっている。なお、タッチ操作は非対応となっている。

フルHD表示対応のディスプレイ(IPS液晶、ノングレア)は、ベゼル幅約5.3mmの狭額縁デザイン。ワイドなため作業が行いやすい。写真や動画の閲覧も快適だ

本体サイズは約358(幅)×230(奥行)×16.9mm(高さ)で、重さは約1.53kg。15.6型モデルの中には1kg前後の軽量タイプの製品もあるが、そのほとんどが10万円を超える価格になる。10万円を切るモデルの中では、「HUAWEI MateBook D 15」は比較的軽い部類に入り、自宅での使用だけでなく、外への持ち運びにも十分対応できる。テレワークや在宅勤務などが話題にのぼる中、低価格で軽量、そして大きく見やすいディスプレイというのは、非常にバランスが取れているように感じた。

面白い機能として、ファーウェイ製のハイエンドノートPCで採用されていた、キーボード奥にあるポップアップ式のWebカメラが本機にも搭載されている。使わないときに押し込んでおけるのは、プライバシーの観点からもありがたいし、Web会議などでありがちだけど絶対にやりたくない「ビデオ通話をオフにするのを忘れてしまう」というミスにも、「HUAWEI MateBook D 15」ならキーボードのWebカメラを押し込んで閉じておくだけで対応可能だ。ただし、女性からすると、Webカメラの映像が下からあおるようなアングルになるため、気になる人がいるかもしれない。

キーボードは標準的なレイアウト。テンキーは搭載しない

キーボードは標準的なレイアウト。テンキーは搭載しない

タッチパッドは、指の滑りが若干悪いが、広いのは好印象。コリッではなく、カチッというクリック感だ

タッチパッドは、指の滑りが若干悪いが、広いのは好印象。コリッではなく、カチッというクリック感だ

キーは表面に加工が施されており、ザラッとした手触りで滑りにくいタイプになっている

キーは表面に加工が施されており、ザラッとした手触りで滑りにくいタイプになっている

「F7」キーがポップアップ式のWebカメラになっている。Webカメラをキーに格納することで、上部ベゼルの狭額縁化に貢献しているわけだ。不要時は格納しておけるので、プライバシーも簡単に守れる

電源ボタンは指紋認証キーを兼ねており、電源オンと同時にサインイン可能。認証速度はかなり高速だった

電源ボタンは指紋認証キーを兼ねており、電源オンと同時にサインイン可能。認証速度はかなり高速だった

インターフェイスとしては、USB Type Cポート、USBポート×3(3.0+2.0×2)、HDMI出力ポート、イヤホンジャックを備える。カメラなどをよく使うユーザーにとってSDカードスロットがないのは残念だが、USBポートが計4基備わっているのは心強い。もちろん外部ディスプレイへの出力もできるため、プライベートから仕事用ノートPCまで、幅広く使えるだろう。

Ryzen&高速SSD搭載で価格以上の処理性能

冒頭でも触れたように、「HUAWEI MateBook D 15」は、CPU(APU)にAMD「Ryzen 5 3500U」とAMD「Ryzen 7 3700U」を搭載する2モデルをラインアップ。前者はメモリーが8GBで、ストレージ容量が256GB(SSD/PCle接続)、後者はメモリーが8GBで、ストレージ容量が512GB(SSD/PCle接続)となっている。

・Ryzen 5 3500U(2.1 GHz、最大3.7 GHz)/8GB/256GB
・Ryzen 7 3700U(2.3 GHz、最大4.0 GHz)/8GB/512GB

AMDの「Ryzen」は、性能比でのコストパフォーマンスにすぐれたCPUとしてすでに広く認知されているCPUだ。特に、CPUと一体化されたグラフィック機能がすぐれており(AMDでは、こういう統合型CPUを「APU」と呼ぶ)、低価格ながらも高速な処理が期待できるCPUとして、高い支持を得ている。

「HUAWEI MateBook D 15」に搭載されている「Ryzen 5 3500U」と「Ryzen 7 3700U」は、グラフィック機能としてそれぞれ「Radeon Vega 8 グラフィックス」、「Radeon RX Vega 10 グラフィックス」を搭載しており、グラフィック性能が強化されているのが特徴だ。

今回試した「Ryzen 5 3500U」搭載モデルで、ベンチマークソフトの「PCMark 10」、ストレージの転送速度を測定する「CrystalDiskMark 7.0.0」を使ったベンチマークテストを行った。結果は、「PCMark 10」の総合スコアが3772。基本性能は問題なく、グラフィックの処理性能を示す「Digital Content Creation」に関しても画像の編集や軽めの動画編集であれば十分快適に行えるスコアだった。

「PCMark 10」のベンチマークテスト結果

「PCMark 10」のベンチマークテスト結果

「CrystalDiskMark 7.0.0」についても、シーケンシャルリード、シーケンシャルライトともに高い数値を記録しており、ストレスのない高速なデータ転送を実感できるだろう。

「CrystalDiskMark 7.0.0」の転送速度テスト結果

「CrystalDiskMark 7.0.0」の転送速度テスト結果

モバイル用途として使用する場合に特に気になるバッテリーは、駆動時間が8.2時間(メーカー公称)と、薄型、軽量タイプとしては十分な時間だ。試しに、輝度を最大にしてNetflixで2時間の映画をストリーミング再生したところ、バッテリーは100%から61%まで減少。バッテリー関連では、同梱のACアダプターを使うと30分で最大53%(メーカー公称)まで充電可能だという。こういった特徴は、自宅のホームノートPCとしてだけでなく、モバイル用途としても抜け目のない性能を備えていると言えるだろう。

なお、ファーウェイ製スマホ限定ではあるが、スマホの画面をミラーリングして、PCの画面上からドラッグ&ドロップでファイルの共有などを行えるアプリ「HUAWEI Share」を利用できる。ファーウェイ製のスマホのユーザーなら、スマホとPCを連携することで、作業の効率化も実現できるというわけだ。

まとめ

「HUAWEI MateBook D 15」は、7万円台から買える低価格を実現しながらも、トータルとしての完成度が高い製品だと感じた。これなら「エントリークラスの中でもできるだけイイものが欲しい」というユーザーのニーズに十分応えられる。上位の「Ryzen 7 3700U」搭載モデルでも税込価格でギリギリ10万円を切っており、「Ryzen 5 3500U」搭載モデルより高い処理性能とストレージ容量を求めるなら、こちらを購入するのも十分アリだろう。基本性能はそこそこ高く、かつ、デザインにも妥協したくないという人は、購入の選択肢に入れてみてはいかがだろうか。

水川悠士(編集部)

水川悠士(編集部)

最新ガジェットとゲームに目がない雑食系ライター。最近メタボ気味になってきたので健康管理グッズにも興味あり。休日はゲームをしたり映画を見たりしています。

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