レビュー
久々のフルリニューアルで本体デザイン刷新&スペック強化

Officeやキーボードは使える?ラインアップが充実したFire HD 10 Plusの実用度をチェック

Microsoft 365付きモデルは買い? Microsoft Officeアプリの実用度をチェック

今回、Fire HD 10シリーズ向けのキーボード付きカバーがオプションとして用意され、アプリストアで「Microsoft Officeアプリ」の提供が開始されたこともあり、Fire HD 10シリーズとしては初めてMicrosoft 365 Personalの1年版とキーボード付きカバーがセットになった「Fire HD 10エッセンシャルセット」「Fire HD 10 Plusエッセンシャルセット」がラインアップされた。

Microsoft Officeアプリ自体はすでにほかのFireタブレット向けにも提供されており、アプリ自体は誰でも無料で利用できるが、このアプリには商用利用権が含まれないため、ビジネスシーンでは利用できない。しかし、エッセンシャルセットには商用利用権を含むMicrosoft 365 Personalの1年版のライセンスが付属するので、ビジネスシーンでも利用できるというわけだ。

Microsoft Officeアプリはアプリストアで公開されており、誰でも無料でダウンロードして使えるが、商用利用するには別途ライセンスが必要となる

Microsoft Officeアプリはアプリストアで公開されており、誰でも無料でダウンロードして使えるが、商用利用するには別途ライセンスが必要となる

アプリ自体はAndroidタブレット向けに提供されているものを活用しているようで、UIもAndroidタブレット版とまったく同じだ。元々、タブレット向けに提供されているMicrosoft Officeアプリはタッチ操作に最適化されており、画面も大きいのでタブレット単体のタッチ操作とソフトウェアキーボードでもそれなりに操作することができるが、やはりテキスト入力は圧倒的に物理キーボードのほうが早くて快適だった。基本的な操作メニューもPC版に比べると多少簡易的ではあるものの、これまでMicrosoft Officeを使ったことのある人なら難なく使えこなせるだろう。

Microsoft Officeアプリを立ち上げた画面。Word、Excel、PowerPointをこのアプリひとつで操作できる

Microsoft Officeアプリを立ち上げた画面。Word、Excel、PowerPointをこのアプリひとつで操作できる

Wordの編集画面。さすがにフル機能を備えたPC版に比べると、レイアウトの数や使えるフォント数などの機能は少ないが、編集機能はひと通り揃っており、ドキュメント作成は問題なく行える。ExcelやPowerPointも基本的には同じイメージだ。なお、今回はFintieのキーボード付きカバーを組み合わせて使用したが、物理キーボードが接続されているとソフトウェアキーボードが表示されずに画面を広く使えるのも地味にうれしいポイントだ

Wordの編集画面。さすがにフル機能を備えたPC版に比べると、レイアウトの数や使えるフォント数などの機能は少ないが、編集機能はひと通り揃っており、ドキュメント作成は問題なく行える。ExcelやPowerPointも基本的には同じイメージだ。なお、今回はFintieのキーボード付きカバーを組み合わせて使用したが、物理キーボードが接続されているとソフトウェアキーボードが表示されずに画面を広く使えるのも地味にうれしいポイントだ

Microsoft Officeアプリは、スマートデバイス向けならではの機能としてカメラを使ったドキュメントの自動取り込み機能が用意されているのだが、Fire HD 10シリーズのアウトカメラは5メガピクセルに強化されたとはいえ画素数がまだまだ低いためか、精度はあまり高くなく、実用性はあまりなかった

Microsoft Officeアプリは、スマートデバイス向けならではの機能としてカメラを使ったドキュメントの自動取り込み機能が用意されているのだが、Fire HD 10シリーズのアウトカメラは5メガピクセルに強化されたとはいえ画素数がまだまだ低いためか、精度はあまり高くなく、実用性はあまりなかった

いっぽうで、UIがどうしてもタッチ操作主体のため、ポップアップなどが出た時の戻る操作がタブレットの戻るキーかキーボードの戻るボタンから操作する必要があるなど、多少慣れが必要な部分がある。また、WordやPowerPointに貼り付けた図の拡大やExcelのセルの操作など、細かな操作が必要なシーンになると、キーボードだけじゃなくてマウスも欲しくなってくる。Officeアプリをより快適に使いこなしたいのなら、戻る操作を手元で操作可能な進む/戻るキー付きのマウスを組み合わせるとよさそうだ。

マウスの戻るボタンがFire OSの戻るボタンとリンクしており、進む/戻るキー付きのマウスを組み合わせるとOfficeアプリが圧倒的に使いやすくなる。画像のサイズ変更や細かなセルの選択など、Officeアプリをがっつり使うならマウスは必須だ

マウスの戻るボタンがFire OSの戻るボタンとリンクしており、進む/戻るキー付きのマウスを組み合わせるとOfficeアプリが圧倒的に使いやすくなる。画像のサイズ変更や細かなセルの選択など、Officeアプリをがっつり使うならマウスは必須だ

新しいFire HD 10シリーズは、アプリの2画面表示に対応した最新のFire OSが搭載され、WebブランジングをしながらOfficeでドキュメント作成といったこともできるようになった

新しいFire HD 10シリーズは、アプリの2画面表示に対応した最新のFire OSが搭載され、WebブランジングをしながらOfficeでドキュメント作成といったこともできるようになった

Fire HD 10シリーズでのMicrosoft Officeの利用シーンは、基本的に単体でドキュメントを作成するというよりも、やはりOffice365に付属するクラウドストレージのOneDriveを活用し、PCで作成した資料を簡易的に編集するというシーンを想定しているのだと思うが、やはりキーボードがあると使い勝手は広がってくる。複数のデバイスにインストールできるMicrosoft 365 Personalのアカウントがあれば、テレワークなど多様化するビジネスシーンにおいても十分活用できるだろう。

最後に、今回は先代のFire HD 10シリーズにもMicrosoft Officeアプリを導入していろいろ使ってみたのだが、画像やグラフを多用したドキュメントの編集なら、圧倒的にFire HD 10 Plusのほうが快適だったことも報告しておこう。Officeアプリをバリバリ使いたい人なら、RAMが強化されたFire HD 10 Plusシリーズのほうが断然有利だし、エッセンシャルセットなら単体で契約すると年間12,984円かかるMicrosoft 365 Personalと5,980円のFintieのキーボード付きカバーがプラス9,000円で手に入る計算だ。すでにMicrosoft 365 Personalなど、Microsoft 365のサービスを契約している人なら不要かもしれないが、Microsoft 365 Personalのライセンス目当てで購入するというもの大いにアリだろう。

まとめ

久々のフルリニューアルとなったFire HD 10シリーズ。デザイン刷新だけじゃなく、RAM強化で快適性も増し、専用アクセサリーも拡充され、ますます使い勝手のよいモデルに仕上がっていた。個人的には、Amazonプライム・ビデオやKindleといったAmazonサービス圏のエンタメ系アプリや、NetFlixやhuluといった大手エンタメ系アプリだけでなく、TVerやParaviなどの日本のエンタメ系アプリがもう少し増えてくれるとさらに利用シーンが増えそうなところではあるが、この価格でプライベートシーンだけでなく、Officeを使ってビジネスシーンにも活用でき、おまけにスマートディスプレイのような使い方もできるタブレット端末というのはなかなか貴重だ。Amazonプライム会員だけどFire HDシリーズはまだ持っていないという人なら、1台持っておけばおうち時間の強い味方になってくれるはずだ。

遠山俊介(編集部)

遠山俊介(編集部)

PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。最近はもっぱらカスタムIEMに散財してます。

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