オウガ・ジャパンは、2021年11月18日、Androidスマートフォン「OPPO A55s 5G」を同月26日より発売すると発表した。「OPPO A73」の後継機で、5Gや防水・防塵に対応したエントリーモデルだ。その特徴を速報でお届けしよう。
オッポのスマートフォンのラインアップは、ハイエンド向け「Find X」、ミドルレンジ向け「Reno」、エントリー向け「A」という3シリーズからなる。今回発表された「OPPO A55s 5G」は、エントリー向け「A」シリーズの最新モデルで、市場想定価格33,800円(税込)という低価格ながら、5Gの通信機能や、同シリーズでは初となるIP68の防水・防塵仕様に対応した製品だ。なお、海外でも同名の製品が発売されているが、ボディサイズやディスプレイの仕様、搭載されるSoCなど主要な性能が日本市場向けモデルとは異なる。なお、本機は、ソフトバンク および楽天モバイルの通信キャリアのほか、ECサイトや家電量販店などで取り扱われる予定だ。
本機のボディサイズは、約74.7(幅)×162.1(高さ)×8.2(厚さ)mmで、重量は約178g。このボディに、2,400×1,080のフルHD+表示に対応する約6.5インチの液晶ディスプレイを搭載する。ディスプレイは90Hzのリフレッシュレートに対応。サウンド面では、モノラルスピーカーと、ヘッドホン端子を搭載し、映画、ゲーム、音楽という3種類の設定を音質に合わせて自動で適用できるオッポ独自のサウンドエンハンサー「リアルサウンドテクノロジー」を搭載する。このほかでは、FeliCaおよびNFCポートは非搭載だが、FMラジオチューナーを備えるのが特徴。生体認証には顔認証を使用し、指紋認証には対応していない。
樹脂製の背面には、指紋が目立ちにくいマット処理が施されている
ボディ下面にUSB Type-Cポートとヘッドホン端子を備える
基本スペックだが、ミドルレンジ向けSoC「Snapdragon 480 5G」に、4GBのメモリーと64GBのストレージ、最大1TBまで対応するmicroSDXCメモリーカードスロットを組み合わせる。なおOSは、Android 11をベースにした独自のColor OS11が採用される。
AnTuTuベンチマークの計測結果。左が本機、右は前モデル「OPPO A73」のもの。総合スコアが180,750から284,400へ大幅に向上した。サブスコアを見るとグラフィック性能を示す「GPU」の値が33,169から66,538へ倍増している点に注目だ
バッテリーの容量は4,000mAhで、オッポ純正の10WのACアダプターを使用した場合、約140分でフル充電が行える。カタログスペックでは、連続通話時間(FDD-LTE)は約1,560分、連続待受時間(FDD-LTE)は約450時間だ。
本機のメインカメラは、約1,300万画素の広角カメラと、約200万画素の深度センサーを組み合わせたデュアルカメラ仕様で、実際に映像を記録するのは広角カメラのみとなる。フロントカメラは約800万画素だ。メインカメラは、搭載される「AIアルゴリズム」が撮影シーンを自動認識して、状況に合わせたキレイな写真が撮影可能。また、動画撮影と静止画撮影のいずれでも、逆光補正や手ブレ補正などが自動で行われる。 このほか、美顔撮影機能は、人物の年齢や特徴に応じて自然な仕上がりが得られるという。
メインカメラは、広角カメラと深度センサーを組み合わせたデュアルカメラ。このうち映像を記録するのは広角カメラのみで、光学ズーム機能は搭載しない
以下に、本機のメインカメラを使って撮影した静止画の作例を掲載する。いずれも初期設定のままカメラ任せのオートモードで撮影を行っている。
ライティングを行ったスタジオで色鉛筆を撮影。ハイライトと暗部の階調が少し乏しい。コントラストや鮮やかさも価格相応だ
逆光で風景を撮影。太陽光が差し込んでいるがフレアはさほど目立っておらず、クッキリとした仕上がりだ。実際は薄曇りだったが空の青さが強調されている
夜景を手持ちで撮影。20枚ほど撮影した中でいちばん明るく手ブレの少ないものを選んだ。手ブレ補正とAIを使った補正機能を備えるが、それほど強力なものではない印象だ
通信機能では、2基のnanoSIMカードスロットに加えてeSIMも利用できる、DSDV(デュアルSIMデュアルスタンバイ)対応となる。5Gの対応周波数帯は、n3/28/77/78で、Sub6に対応。ミリ波には対応していない。4Gの対応周波数帯はB1/2/3/4/5/7/8/18/19/26/28/38/39/40/41/42。NTTドコモ(ahamoを含む)、KDDI系(auとUQ mobile)、ソフトバンク系(ソフトバンクとワイモバイル)、楽天モバイル(MNO)の4キャリアの5Gと4Gで動作確認済みだ。
2基のnanoSIMカードスロットを備えるほか、eSIMにも対応している
FBの友人は4人のヒキコモリ系デジモノライター。バーチャルの特技は誤変換を多用したクソレス、リアルの特技は終電の乗り遅れでタイミングと頻度の両面で達人級。