オッポは、2021年12月15日にリアルとオンライン両方を使って開催されたテクノロジーイベント「OPPOINNO DAY 2021」において、折りたたみディスプレイを備えたスマートフォン「Find N」を発表した。その概要を速報でお伝えしよう。
「Find N」は、横に折り曲げるフォルダブルディスプレイを搭載するスマートフォン。フォルダブルディスプレイは縦横比8.4:9、約7.1インチ(1792×1920)の有機ELディスプレイで、輝度は1,000nit 。1〜120Hzのリフレッシュレートと最大1,000Hzのタッチサンプリングレートに対応している。なお、裏面にも5.49インチのカバーディスプレイを搭載しており、フォルダブルディスプレイを内側にたたんだ時には、通常のスマートフォンのようにしても利用可能。なお、こちらのディスプレイの縦横比は18:9で、解像度は988×1972ピクセルとなる。
本機は、ヒンジに特徴がある。フォルダブルディスプレイは、折り目が目立ちやすく強度や耐久性の面で不利になりやすいが、本機は、水滴のような大きな曲率のディスプレイを採用することで折り目部分を目立たなくしている。また、ディスプレイの保護ガラスに超薄型の強化ガラスを搭載することで、20万回の折り曲げに耐えることができるとし、1日に100回折り曲げた場合で約5.4年使うことができる計算だという。
メインカメラは、約5,000万画素の標準カメラ、約1,600万画素の広角カメラ、約1,300万画素の望遠カメラという組み合わせのトリプルカメラ
基本スペックだが、搭載されるSoCはSnapdragon 888で、メモリーとストレージの容量によって、8GB/256GBモデルと12GB/512GBモデルの2種類が用意される。バッテリー容量は4,500mAhだ。カラーはパープル、ブラック、ホワイトの3色。中国における価格は8GB/256GBモデルが7,699人民元(日本円で約137,000円)、12GB/512GBモデルは8,999人民元(日本円で約160,000円)となっている。フォルダブルスマートフォンの代表的な製品であるサムスン「Galaxy Z Fold3」と比較するとざっと10万円ほど安く、通常のハイエンドスマートフォンレベルの価格に抑えられている。
なお、本機の日本国内における取り扱いについて、オッポの製品を取り扱うオウガジャパンでは、現時点の状況では導入の可能性が低いという含みを持たせたうえで「未定」としている。従来のフォルダブルスマートフォンの常識を覆す低価格設定ということもあり、日本市場への投入を期待したいところだ。
フォルダブルディスプレイは約7.1インチ。1〜120Hzの可変リフレッシュレートに対応する
カバーディスプレイは約5.49インチ。縦横比は18:9の縦長となる
136個の部品を0.01mmの精度で加工したというヒンジは、水滴を模したという大きな曲率で、ディスプレイの折り目を目立たせずに折り曲げることができる
ディスプレイの折り目部分を競合モデル(写真左)と本機の(写真右)で比較。第三者機関であるTUVの調べでは80%目立ちにくくなっているという。たしかに折り目は目立ちにくくなっているようだ
ヒンジは、50〜120°の範囲で自由に角度を調節して固定できる
ディスプレイの折り目部分をなぞることで、左右の画面を簡単に分割できる機能も搭載
8GB/256GBモデルは7,699人民元(約137,000円)、12GB/512GBモデルは8,999人民元(約160,000円)。フォルダブルスマートフォンの常識を覆す低価格設定だ