レビュー

最大無制限バッテリーって本当!? ガーミン「Instinct 2 Dual Power」レビュー

ガーミンのスマートウォッチ「Instinct」シリーズの第2世代モデルが2022年2月11日に発売されました。同シリーズは、過酷な環境で使えるタフなボディ設計と、ソーラー充電による長時間駆動バッテリーが魅力でしたが、今回登場した新モデルでは、バッテリー性能が大きく強化! 特にソーラー充電対応の「Instinct 2 Dual Power」は、条件さえそろえば充電の必要なしで無制限に使えるという「そんなことってあるの?」という信じがたいスマートウォッチです。そんな「Instinct 2 Dual Power」をレビューします。

ソーラー充電対応の「Instinct 2 Dual Power」をレビュー

ソーラー充電対応の「Instinct 2 Dual Power」をレビュー

超ロングバッテリー+最大無制限のソーラー充電搭載

健康管理やライフログ、運動データの記録など、スマートウォッチを選ぶ際の基準は人それぞれですが、どんな使用スタイルでも重視したいのがバッテリーの駆動時間です。特に、ランニングなどのアウトドアスポーツを趣味にしている筆者の場合、バッテリー駆動時間が短いのは本当に困りものです。

何より、普段の生活を送っている中でこまめにスマートウォッチを充電するのは本当にわずらわしく、充電に振り回されるようで、いくら機能が充実していても使い勝手が悪く感じてしまいます。

しかし、今回レビューする「Instinct 2 Dual Power」は、高精度な心拍計やスマートフォンからの通知表示、ライフログなどを常時オンにする「スマートウォッチモード」で最大28日+無制限、GPS+心拍計を常時オンにする「GPSモード」で最大30時間+18時間も動作するという、超ロングバッテリーモデルです。ちなみに「+●●時間」と記載したのは、搭載されるソーラー充電により延長できる時間で、屋外で50,000ルクスの明るさのもと、3時間のソーラー充電を行った場合が想定されています。

50,000ルクスは、曇りの日の屋外の明るさとされているので、晴れや曇りの日に3時間外出してソーラー充電を行えば、理論上、別途の充電をすることなく使い続けられます。在宅勤務を行っている人には結構厳しい条件ですが、それでも、そもそものバッテリー駆動時間が長く、ソーラー充電に頼らずとも長時間駆動が期待できます。

バッテリー残量は「●●%」と表示されるのが一般的だと思いますが、インスティンクト2は「d(day)」になっています! %表示だと変化があまりないということなのでしょう(充電ケーブルを接続した時には%も表示されます)

バッテリー残量は「●●%」と表示されるのが一般的だと思いますが、インスティンクト2は「d(day)」になっています! %表示だと変化があまりないということなのでしょう(充電ケーブルを接続した時には%も表示されます)

バッテリー駆動時間については記事後半で検証しているので、そちらもご覧ください。

ミルスペック準拠のタフネス設計

「Instinct 2 Dual Power」は上記の超ロングバッテリーのほか、ミルスペック準拠の耐久性も特徴のひとつです。アメリカ国防総省が定める耐衝撃、防水、耐熱などのテストをクリアしており、精密機器ではあるものの、衝撃による故障などに気をつかうことなく使っていけるのはうれしいですね。

ミルスペック準拠のタフネス設計のため、過酷なアウトドアの使用でも故障の心配は少ないです。なお、防水性能は、水深100mに相当する圧力に対応する「10ATM」となっており、シュノーケリングや高速でのウォータースポーツでも使用できます

ミルスペック準拠のタフネス設計のため、過酷なアウトドアの使用でも故障の心配は少ないです。なお、防水性能は、水深100mに相当する圧力に対応する「10ATM」となっており、シュノーケリングや高速でのウォータースポーツでも使用できます

本体サイズは45(直径)×14.5(厚さ)mm、重量は52gと、タフネス設計のスマートウォッチとしてはコンパクトな点も、着け後心地・使い勝手ともによいところです。

同梱されているベルトはしなやかで着け心地は良好。本体の軽さとあいまってスポーツ中、睡眠中でもじゃまに感じることはありません。

同梱されているベルトはしなやかで着け心地は良好。本体の軽さとあいまってスポーツ中、睡眠中でもじゃまに感じることはありません。

ケース裏側には光学式心拍計を搭載。センサーが6つに増えて、心拍数のほか、睡眠、呼吸などさらに詳細なデータを収集することができるようになっています

ケース裏側には光学式心拍計を搭載。センサーが6つに増えて、心拍数のほか、睡眠、呼吸などさらに詳細なデータを収集することができるようになっています

ディスプレイは高解像度のモノクロ表示

「Instinct 2 Dual Power」は長時間駆動を実現するために、一般的なスマートウォッチで採用されるカラー液晶ではなくモノクロ表示の液晶を搭載しています。ただ、モノクロ表示とは言え、文字などの視認性はクリア。従来機の128×128から176×176の解像度に向上したことで細かい数値もクッキリ見えます。

黒ベースと白ベース、両方の表示を試してみましたが、どちらもフォントなどが滑らかで、どちらも見やすかったです

黒ベースと白ベース、両方の表示を試してみましたが、どちらもフォントなどが滑らかで、どちらも見やすかったです

もう1点、データの視認性が高くなっているポイントが、ディスプレイ右上に表示されている丸いサブウィンドウです。メインの画面に表示されている情報が、心拍数なのか、天気なのか、睡眠なのかをアイコンで表示してくれるので、直感的に認識しやすくなっています。

現在表示している情報がなんなのかが一発でわかるサブウィンドウ。左上から時計回りで、心拍数、天気、睡眠データ、ソーラー充電の状況です

現在表示している情報がなんなのかが一発でわかるサブウィンドウ。左上から時計回りで、心拍数、天気、睡眠データ、ソーラー充電の状況です

超長時間駆動は本当なのか? 実際に使用してみた

冒頭で触れた本機のバッテリー駆動時間ですが、「スマートウォッチモード」で最大28日+無制限、「GPSモード」で最大30時間+18時間というのは、あくまでカタログスペック。実際にどの程度バッテリーが持つのか、実際に使用して検証してみました。なお、フル充電の状態で表示されていたバッテリー駆動時間は「29d(日)」でした。

フル充電でのバッテリー駆動時間は「29d(日)」

フル充電でのバッテリー駆動時間は「29d(日)」

基本的に「スマートウォッチモード」を使用しつつ、ランニングなどの運動を行う際は「GPSモード」を使い、フル充電の状態から10日間使ってみました。10日間で、ランニング5回(合計約6時間)、スイミングを1回(約30分)行ったところ、バッテリー残量は「6d」と表示されていました。

「GPSモード」を合計約6時間30分、「スマートウォッチモード」で約9日間使用した際のバッテリー残量は「6d」

「GPSモード」を合計約6時間30分、「スマートウォッチモード」で約9日間使用した際のバッテリー残量は「6d」

こちらの検証では、仕事の関係で日中に外出があまりできず、かつ、ランニングも夜に行ったため、ソーラー充電でどれくらい駆動時間を延長できたのかは把握しにくかったですが、それでもバッテリー消費の激しい「GPSモード」を含めた10日間の使用でも、まだ6日間も利用できるほどバッテリーが残っているのは、これまでたくさんのスマートウォッチを使ってきた筆者でも驚いた点です。これなら、そこそこ長期の出張や旅行でも充電切れの心配がなく、「GPSモード」の使用頻度にもよりますが、外部電源からの充電も月1回程度行えば十分だろう、という印象です。

加えて、最大無制限バッテリーを可能にするソーラー充電の性能を調べるため、晴天の日中にバルコニーに「Instinct 2 Dual Power」を放置して、どれくらいバッテリーが回復するのかを検証してみました。その結果、バッテリー残量「86%」からソーラー充電をスタートして、3時間後に「91%」まで、約5%回復しました。「スマートウォッチモード」のみの運用ですと、バッテリーは28日持つとされているので、単純計算で100%÷28日で1日約3.5%の消費になります。

つまり、毎日50,000ルクスの明るさで3時間ソーラー充電を行えば約5%回復するため、「スマートウォッチモード」でのバッテリー消費を上回り、公称通りに最大無制限、充電いらずで使い続けられるというわけですね。もちろん、天候や屋外で過ごす時間にも左右されますが、これは非常に頼もしい性能です。

GPS、心拍数などトラッキングの精度は安心のガーミン印

ガーミンのスマートウォッチは、従来より、心拍数計測やGPS、運動データのトラッキングなどの精度の高さで定評がありますが、「Instinct 2 Dual Power」でももちろんこの点では変わらず高い精度を保っています。

ランニング中の心拍数、ペース、距離などは、いつも通り正確。こういったデータの信頼性の高さはガーミンならではですね。スポーツをしない人でも、心拍計の精度が高いので、睡眠トラッキングなどでその恩恵を受けることができると思います。もちろん、普段の歩行距離や歩数などのライフログでも同様です。

ランニングなどの運動データやライフログ、睡眠データなどは、本体のほか専用アプリ「Garmin Connect」で確認、管理が可能です

ランニングなどの運動データやライフログ、睡眠データなどは、本体のほか専用アプリ「Garmin Connect」で確認、管理が可能です

まとめ

数年前とは違い、近年のスマートウォッチには、本当の意味でロングバッテリーと言えるモデルが増えてきました。しかし、その中でも「Instinct 2 Dual Power」は、"段違い"にバッテリーが持続するモデルです。ミルスペック準拠のタフネスボディで、アウトドアスポーツを楽しむ人向けのデザインではありますが、睡眠ログなどの健康管理機能はもちろん、ジムでのエクササイズやレジャースポーツにも対応する多彩なアクティビティの計測機能を搭載し、Suicaにも対応するGarmin Pay機能も搭載しているので、多くの人の用途に当てはまるスマートウォッチだと思います。価格は5万円を超えるので、やや高めではありますが、スマートウォッチの中でもバッテリー駆動時間を重視する人なら、十分に納得感のある買い物ができると思います。

今 雄飛

今 雄飛

ミラソル デポルテ代表。自転車、トライアスロン、アウトドア関連のライターとしても活動中。趣味はロングディスタンスのトライアスロン。

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