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お手ごろ価格のシャープ「AQUOS R9」と「AQUOS wish4」速報レポート

2024年5月8日、シャープはミドルハイスマートフォン「AQUOS R9」、エントリースマートフォン「AQUOS wish4」を発表。同年7月上旬より順次発売する。価格と性能のバランスを見直したという両機種の特徴を解説しよう。

10万円前後の現実的な予算で買えるモバイルエンタメスマホ
「AQUOS R9」

「AQUOS R9」は、モバイルエンターテインメントを存分に楽しめる現実的な価格のスマートフォンをコンセプトにしている

「AQUOS R9」は、モバイルエンターテインメントを存分に楽しめる現実的な価格のスマートフォンをコンセプトにしている

2023年夏に登場した“高率型ハイエンドスマホ”「AQUOS R8」の後継となる「AQUOS R9」。サイズや重量はまだ公表されていないが、約6.5インチのディスプレイを備えており、従来の6.39インチよりもひと回り画面が大型化している。

搭載される有機ELディスプレイ「Pro IGZO OLED」は、フルHD+(2340×1080)や残像低減機能付きの可変リフレッシュレート(1〜240Hz)に対応。サウンド機能を見ても、前モデルと比較して2.5倍の大音量再生が可能なボックスステレオスピーカーを搭載するなど機能の強化が図られた。これらの映像・サウンド性能によってモバイルエンターテインメントを存分に楽しめるスマートフォンを標榜している。

「Pro IGZO OLED」は、1〜240Hzの可変リフレッシュレートに対応。最大輝度も点光源(ピーク輝度)なら2000nit、画面全体(最大輝度)でも1500nitの高輝度を実現している

「Pro IGZO OLED」は、1〜240Hzの可変リフレッシュレートに対応。最大輝度も点光源(ピーク輝度)なら2000nit、画面全体(最大輝度)でも1500nitの高輝度を実現している

ボディは、IPX5/IPX8等級の防水性能とIP6Xの防塵性能に加えて、米国国防総省の調達基準「MIL-STD-810G」をクリアした耐衝撃性能にも対応。なお、ボディ背面の保護ガラスに耐衝撃性能と耐傷性にすぐれた「Corning Gorilla Glass Victus 2」を採用している。

USB Type-Cポートは最大30Wの急速充電に対応

USB Type-Cポートは最大30Wの急速充電に対応

ボリュームボタンと、指紋センサー内蔵の電源ボタンを本体側面に配置する。なお、イヤホンジャックは非搭載だ

ボリュームボタンと、指紋センサー内蔵の電源ボタンを本体側面に配置する。なお、イヤホンジャックは非搭載だ

搭載するSoCは、「Snapdragon 7+ Gen3」で、12GBのメモリーと256GBのストレージを組み合わせる。なお、仮想メモリー機能を使うことで最大8GBのストレージ容量をメモリーとして利用できる。プリインストールされるOSは、Android 14で、最大3回のバージョンアップと発売後5年間のセキュリティアップデートを予定している。

熱対策としてベイパーチャンバーを採用しており、表面温度で−5度、高負荷の3Dゲームで60fpsを維持できる時間が最大で80%向上している(ベイバーチャンバーを削除した「AQUOS R9」と比較した値)。

電話の着信を録音して生成AIが解析、内容を要約したうえでテキスト化して通知する機能を搭載。なお、生成AIの処理はオンデバイスで行うためセキュリティも確保されている

電話の着信を録音して生成AIが解析、内容を要約したうえでテキスト化して通知する機能を搭載。なお、生成AIの処理はオンデバイスで行うためセキュリティも確保されている

メインカメラとフロントカメラは、すべて位相差オートフォーカスに対応した有効画素数約5030万画素のイメージセンサーで統一。メインカメラは、標準カメラと超広角カメラのデュアルカメラで、標準カメラには光学式手振れ補正機能が搭載されている。また、AIを使用した被写体の追尾機能が加わり、オートフォーカスの性能も向上した。

搭載されるメインカメラ2基、フロントカメラ1基のすべてが、有効画素数約5030万画素で、位相差オートフォーカスに対応

搭載されるメインカメラ2基、フロントカメラ1基のすべてが、有効画素数約5030万画素で、位相差オートフォーカスに対応

SIMフリー版に加えて、NTTドコモ、およびソフトバンクより2024年7月中旬以降に発売される予定。SIMフリー版は市場想定価格10万円前後(税込)を想定している。

6.6インチの大画面モデルとして生まれ変わったエントリーAQUOS
「AQUOS wish4」

海外でも発売されることになり、思い切った大型化を実施した「AQUOS wish4」

海外でも発売されることになり、思い切った大型化を実施した「AQUOS wish4」

小型のエントリーシリーズとして展開されていた「AQUOS wish」だが、最新モデル「AQUOS wish4」は約6.6インチの大画面モデルとして生まれ変わった。思い切った大型化の背景として、シャープは本モデルでグローバル展開を果たすために世界的なニーズに合わせたことと、国内ユーザーの利用実態を見ると小さなサイズに対するこだわりはそこまで大きくない、という2点を理由としている。

注目のサイズはまだ公表されていないが、190g台になる見込み。前モデル「AQUOS wish3」よりも30g程度重くなると見られている。ボディは、引き続き再生素材を使用しており、独特の質感を維持。また、IPX5/IPX8等級の防水仕様、IP6X等級の防塵仕様に加えてコンクリートへの落下に対応する耐衝撃性能を備える。ハンドソープを使ったボディの丸洗いも可能だ。

独特なデザインの背面。再生素材を使用した質感が「AQUOS wish」シリーズらしさを感じさせる

独特なデザインの背面。再生素材を使用した質感が「AQUOS wish」シリーズらしさを感じさせる

ディスプレイはHD+(1612×720)に対応した液晶ディスプレイで、90Hzの1.5倍速駆動に対応。搭載するSoCは、「AQUOS wish3」と同じく「MediaTek Dimensity 700」で、4GBのメモリーと64GBのストレージを組み合わせる。OSとしてAndroid 14をプリインストールし、2回のバージョンアップと発売後3年間のセキュリティアップデートを予定している。(2024年5月9日:セキュリティアップデートの期間は2年ではなく3年でした。以上訂正いたします。)

カラーバリエーションは左からブルー、ホワイト、ブラックの3色

カラーバリエーションは左からブルー、ホワイト、ブラックの3色

メインカメラは約5010万画素のシングルカメラで、位相差オートフォーカスや動画撮影時の電子式手振れ補正に新たに対応する。

「AQUOS wish4」は2024年7月上旬以降に発売予定。SIMフリー版に加えて、NTTドコモとワイモバイルでも発売される。SIMフリー版の市場想定価格は3万円台前半(税込)を想定している。

田中 巧(編集部)
Writer / Editor
田中 巧(編集部)
通信を中心にしたIT系を主に担当。Androidを中心にしたスマートデバイスおよび、モバイルバッテリーを含む周辺機器には特に注力している。
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