2024年5月9日、シャオミ・ジャパンは、スマートフォンの新モデル3機種を発表。高コスパミドルレンジ機である「Redmi Note 13 Pro 5G」と「Redmi Note 13 Pro+ 5G」の2機種に加えて、世界的に高評価を得ている旗艦モデル「Xiaomi 14 Ultra」も投入される。各機種の特徴に迫ろう。
シャオミからスマートフォン3機種が発表された
圧倒的なカメラの性能に加えて、ディスプレイや5Gのn79対応などスキのない性能を誇る旗艦モデルだ
MWC 2024でグローバル発表されたシャオミの旗艦スマートフォン「Xiaomi 14 Ultra」が、2024年5月16日よりSIMフリーモデルとして日本市場に投入される。
ボディサイズは、約75.3(幅)×161.4(高さ)×9.20(厚さ)mm、重量約219.8g。なお、IPX8等級の防水仕様とIP6X等級の防塵仕様をクリアしている。搭載される約6.73インチの有機ELディスプレイ「XiaomiカスタムC8ディスプレイパネル」は、 12bitの階調表現、WQHD+(3200×1440)の解像度、1〜120Hzの可変リフレッシュレートに対応。最大輝度は3000nitの驚きの明るさを実現している。
背面の素材にヴィーガンレザーを使用
最大の注目点であるカメラに迫ろう。ライカ監修によるメインカメラは、超広角(12mm)、広角(23mm)、中望遠(75mm)、望遠(120mm、いずれも35mm換算の焦点距離)のクアッドカメラで、そのすべてに約5000万画素のイメージセンサーが使われている。特に広角カメラは、ソニーの高性能1インチイメージセンサー「LYTIA LYT-900」に、F1.63〜F4.0の可変絞り機構を備えたレンズを組み合わせた凝ったものだ。ダイナミックレンジの広さに加えて、可変絞り機構によってカメラ専用機のような点光源の光芒を表現できるなど、従来のスマートフォンでは難しかった表現が可能になった。
多彩な焦点距離を選べるクアッドカメラ
可変絞り機構を備えることで、点光源の光芒表現が可能となった
本機専用のグリップカバー「Xiaomi 14 Ultra フォトグラフィーキット」が用意される。これを装着することで、シャッターボタン、録画専用ボタン、レバーを使ったカメラ切替、口径67mmのフィルターの装着が行える。本来は22,000円(税込)の製品だが、発売キャンペーンとして「Xiaomi 14 Ultra」を購入した人全員にプレゼントされる。
グリップカバー「Xiaomi 14 Ultra フォトグラフィーキット」とはUSBポートで接続する。カバー自体にもUSBポートが用意されており、ポートをふさがずに利用できる
シャッターボタンと、カメラを切り替えるレバー、動画撮影用ボタン、ファンクションダイヤルなど、カメラ専用機を意識した操作性だ
SoCは、クアルコムの最新ハイエンドSoC「Snapdragon 8 Gen3」に、16GBのLPDDR5Xメモリーと、512GBのUFS 4.0ストレージを組み合わせる。OSは、Xiaomi HyperOS(Android 14)だ。通信機能も強力でWi-Fi 7に対応するほか、5G専用周波数帯としてn77、n78に加えて、NTTドコモが運用しているn79にも対応している。これによって、ドコモ系のSIMでも5Gにおけるエリアの制約が解消された。
「Snapdragon 8 Gen3」を搭載。基本性能も現時点における最高レベルだ
気になる価格は199,900円(税込)。高価であるのは確かだが、キャンペーン期間中なら「Xiaomi 14 Ultra フォトグラフィーキット」がセットになるため、納得のできる価格だろう。販路は、シャオミ公式サイトに加えて、MVNO事業者のIIJmio、一部のECサイトや家電量販店で取り扱う。なお、au +1 collectionとして一部のau店舗でも発売が行われる(auモデルとしての発売ではない)。
お手ごろ価格で性能は良好。シャオミの強みが表れた製品だ
下記の「Redmi Note 13 Pro 5G」の上位モデルとなる製品。こちらは通信キャリアの扱いはなくSIMフリーモデルとして発売される。
ボディサイズは約74.2(幅)×161.4(高さ)×8.9(厚さ)mmで、重量は約204.5g。IPX8の防水とIP6Xの防塵仕様に対応、おサイフケータイも利用可能だ。搭載される有機ELディスプレイは、1.5K(2712×1220)の表示に対応し、120Hzのリフレッシュレート、2160Hzのタッチサンプリングレート(ゲーム時のみ)、12bitの階調表現、Dolby VisionおよびHDR10+に対応している。なお、このディスプレイは長辺が湾曲した曲面ディスプレイである。内蔵のバッテリーは容量5000mAhで、同梱の充電器「スマート 120W ハイパーチャージ」を使用することで最短19分のフル充電が行える。
曲線を多用したデザインで手になじみやすい
出力120Wの急速充電器を同梱。最短19分でフル充電が行える
メインカメラは約2億画素の光学手振れ補正付き広角カメラと、約800万画素の超広角カメラ、約200万画素のマクロカメラという3基のカメラを組み合わせる。広角カメラは、高画素センサーによって4倍までならノイズの少ない光学ズームに近い画質を維持できるという。
メインカメラは、広角、超広角、マクロのトリプルカメラ
搭載されるSoCは、ミドルレンジ向け「MediaTek Dimensity 7200-Ultra」。8GBメモリー+256GBストレージと、12GBメモリー+512GBストレージの2モデルを用意する。なお、メモリーはLPDDR5規格、ストレージはUFS3.1規格だ。OSは、Xiaomi HyperOS(Android 14)。
価格は8GBメモリー+256GBストレージモデルが59,800円、12GBメモリー+512GBストレージモデルが74,800円(いずれも税込)。シャオミ直販サイトのほか、MVNO事業者のイオンモバイルとIIJmio、ECサイトや家電量販店で扱われる。発売日は2024年5月16日。
シャオミの得意とするコスパの高さが光る「Redmi Note 13 Pro 5G」
「Redmi Note 13 Pro+ 5G」の兄弟モデル。こちらは、auとUQ mobileで扱う製品だ。
約74(幅)×161(高さ)×8.1(厚さ)mm、重量約189gのボディに、解像度1.5K(2712×1220)の約6.7インチ有機ELディスプレイを組み合わせる。このディスプレイは120Hzのリフレッシュレート、2160Hzのタッチサンプリングレート(ゲーム時のみ)、10bitの階調表現、Dolby Visionに対応している。なお、「Redmi Note 13 Pro+ 5G」と異なり一般的な平面ディスプレイであるほか、HDR10+およびHDR10に対応していないなど細かな仕様にも違いがある。ボディはIPX4の飛沫防水と、IP5Xの防塵仕様となっており、水没に耐性のある「Redmi Note 13 Pro+ 5G」よりも、耐水性は抑えられている。なお、本機もおサイフケータイに対応している。
有機ELディスプレイは120Hzのリフレッシュレートに対応。オーソドックスな平面ディスプレイだ
内蔵のバッテリーは容量5100mAh、別売りの「67Wターボチャージ」対応充電器を使うことで最短44分のフル充電が行える
カメラ周辺は基本的に「Redmi Note 13 Pro+ 5G」と共通しており、メインカメラは約2億画素の光学手振れ補正付き広角カメラと、約800万画素の超広角カメラ、約200万画素のマクロカメラという3基のカメラを組み合わせている。
カメラ周辺は基本的に「Redmi Note 13 Pro+ 5G」と共通
搭載されるSoCは、「Snapdragon 7s Gen2」で、8GBのLPDDR4Xメモリーと256GBのUFS2.2ストレージを組み合わせる。OSは、Xiaomi HyperOS(Android 14)となっている。
auおよびUQ mobileの直販サイトにおける価格は41,800円(税込)。2024年5月16日より発売される。