ソニーは、2024年5月15日、ミドルレンジスマートフォン「Xperia 10 VI」(エクスペリア・テン・マークシックス)を発表。発売は2024年7月の予定。新しいSoCを搭載することで基本性能が向上している。
縦長のシルエットは堅持
Xperiaシリーズの主力となる「Xperia 10 VI」は、シリーズのコンセプトであるコンパクト、バッテリー持ち、カメラ性能、AV性能を維持しつつ、新型SoC「Snapdragon 6 Gen 1」を搭載することで基本性能が向上している。
Xperia 10 VIは、前モデル同様の縦長ディスプレイを採用する
ボディサイズは、約68(幅)×155(高さ)×8.3(厚さ)mm 、重量は164gとなっており、前モデル「Xperia 10 V」とサイズは変わっていないが5gほど重くなった。なお、IPX5・IPX8の防水性能とIP6Xの防塵性能は変わっていない。ディスプレイの保護ガラスも「Corning Gorilla Glass Victus」が継続して使用される。おサイフケータイも当然対応しており、日本市場向けの機能は抜かりがない。
左が前モデル「Xperia 10 V」、右は新モデル「Xperia 10 VI」。カメラの変更は大きいがシルエットはほとんど変わりがない
ディスプレイは約6.1インチのフルHD+(2560×1080)表示、60Hzのリフレッシュレートと120Hzのタッチサンプリングレートに対応している。ステレオスピーカーの搭載も変わっていないが音圧レベルが約12%、120~400Hzの低音域については70%以上の音圧向上がなされた。
ステレオスピーカーは音圧レベルを高めておりさらに迫力が増した
大きく変更された点のひとつが搭載されるSoCだ。2世代にわたって使い続けられていた「Snapdragon 695 5G」から、「Snapdragon 6 Gen1」にアップグレードされた。メモリーは6GBとなる。また、microSDXCメモリーカードの対応容量も1TBから1.5TBに変更された。なお、ストレージの容量は128GBに据え置かれている。プリインストールされるOSは、Android 14で、2回のOSバージョンアップと、発売後4年間のセキュリティアップデートの配布が予告されている。
もうひとつの変更点はカメラ周辺だ。メインカメラは約4800万画素の標準(広角)カメラと、約800万画素の超広角カメラのデュアルカメラになり、望遠カメラは省略された。なお、ズーム撮影は標準カメラの高画素を活用したデジタルズームが代替し、2倍程度であれば光学ズームと比べても見劣りしにくい画質が維持されるという。
メインカメラはトリプルカメラからデュアルカメラに省略化された。望遠撮影は高画素化された標準カメラのデジタルズーム代替する
最後に販路や価格をまとめよう。
本記事のスペック情報は、SIMフリー版「XQ-ES44」をベースにしているが、通信事業者各社でも基本的に同じ仕様のものが発売される予定。なお、SIMフリー版「XQ-ES44」の発売日は2024年7月を予定、市場想定価格は70,000円前後(税込)だ。