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Google「Pixel 9」シリーズ登場! 無印、Pro、Pro XL、Foldの4モデル

Googleはスマートフォン「Pixel 9」「Pixel 9 Pro」「Pixel 9 Pro XL」「Pixel 9 Pro Fold」を発表。日本国内ではSIMフリー版のほか、ドコモ、ソフトバンク、auから発売されます。

「Pixel 9」、128,900円〜(SIMフリー版公式サイト販売価格/税込 ※以下同)、2024年8月22日発売。「Pixel 9 Pro」、159,900円〜、発売日未定。「Pixel 9 Pro XL」、177,900円〜、2024年8月22日発売。「Pixel 9 Pro Fold」、257,500円、発売日未定

「Pixel 9」、128,900円〜(SIMフリー版公式サイト販売価格/税込 ※以下同)、2024年8月22日発売。「Pixel 9 Pro」、159,900円〜、発売日未定。「Pixel 9 Pro XL」、177,900円〜、2024年8月22日発売。「Pixel 9 Pro Fold」、257,500円、発売日未定

生まれ変わった「Pixel」ファミリー

「Pixel 9」シリーズは、スタンダードモデルの無印と上位モデルのProがラインアップされていた、これまでの「Pixel」ファミリーとは少し違うラインアップになっています。

無印の「Pixel 9」はこれまでと変わらずスタンダードモデルという立ち位置ですが、Proシリーズは「Pixel 9 Pro」と「Pixel 9 Pro XL」の2モデルがラインアップするようになりました。無印とProシリーズの違いは、主にメモリーとカメラで、文字どおり、Proシリーズのほうがスペックは高いです。

「Pixel 9 Pro」と「Pixel 9 Pro XL」の違いは、サイズとバッテリーです

「Pixel 9 Pro」と「Pixel 9 Pro XL」の違いは、サイズとバッテリーです

さらに、折りたたみスマートフォンの最新モデルは、従来モデル「Pixel Fold」から名称ルールが変わって「Pixel 9 Pro Fold」になり、ハードウェア、ソフトウェアとも大きく様変わりしています。

「Pixel 9」とProシリーズ2モデルの違い

「Pixel 9」「Pixel 9 Pro」「Pixel 9 Pro XL」の基本スペックの違いは以下の表からご確認ください。

「Pixel 9」とProシリーズ2モデルの大きな違いは以下の3つです。

・望遠カメラ
・メモリー
・ディスプレイ

Proシリーズ2モデルには望遠カメラが搭載されていますが、「Pixel 9」には搭載されていません。「Pixel 9」は超解像ズーム最大8倍に対応しますが、Proシリーズ2モデルは光学ズーム最大10倍、超解像ズーム最大30倍に対応。ズームの性能には大きな差が設けられています。

「Pixel 9」(左)と「Pixel 9 Pro」(右)

「Pixel 9」(左)と「Pixel 9 Pro」(右)

また、「Pixel 9」はメモリー12GB、Proシリーズ2モデルはメモリー16GBと、ここにも違いがあります。重たいアプリを動作させる場合はProシリーズ2モデルだとサクサク動作に期待ができます。

ディスプレイは、「Pixel 9」がActuaディスプレイであるのに対して、Proシリーズ2モデルはSuper Actuaディスプレイを搭載します。Super Actuaディスプレイは最大輝度が高いため、Proシリーズ2モデルのほうがディスプレイがより明るいということになります。

ざっくりですが、予算を抑えたいのであれば「Pixel 9」が候補に入るでしょう。多少高価になってもよりカメラ体験、パフォーマンス、視聴体験にすぐれるものを手に入れたければ、「Pixel 9 Pro」「Pixel 9 Pro XL」のどちらかになります。さらに、本体サイズが小さいほうが好みであれば「Pixel 9 Pro」、大きいサイズがよければ「Pixel 9 Pro XL」が候補に入ります。

「よりスペックが高いProがいいけど、サイズが大きいのはちょっと……」と感じていた人にとっては、Proシリーズが2サイズに分かれたのは喜ばしい点ですね。

より縦長のボディに刷新された「Pixel 9 Pro Fold」

ナンバリングが付いていなかったGoogleの折りたたみスマートフォンは、最新モデルで「Pixel 9」ファミリーの仲間入り。「Pixel 9 Pro Fold」として発売されます。

「Pixel 9 Pro Fold」、257,500円、発売日未定

「Pixel 9 Pro Fold」、257,500円、発売日未定

Google初の折りたたみスマートフォンとして発売された「Pixel Fold」から大幅にアップグレードされており、大きなところではディスプレイのアスペクト比が変わったことで、本体がより縦長のスリムな形状に変わりました。

外側のディスプレイは、約6.3インチの有機EL(2424×1080、20:9)でリフレッシュレート(60〜120Hz)、最大輝度1800nits(HDR)/2700nits(ピーク輝度)。内側のディスプレイは、約8インチの有機EL(2076×2152)、リフレッシュレート(1〜120Hz)、最大輝度1600nits(HDR)/2700nits(ピーク輝度)。手で持った印象も、閉じているときは従来機よりもスリムでホールドしやすいと感じました。

従来機で指摘が多かった内側のディスプレイのベゼルですが、「Pixel 9 Pro Fold」ではインカメラがパンチホールになったことでディスプレイ右上に移動。それにより、上辺のベゼルが左右、下のベゼルと同じ細さになりました。

手で持ったときはスリム。普通のスマートフォンより若干厚いくらいのホールド感です。重量が257gあるので、ずっしりします

手で持ったときはスリム。普通のスマートフォンより若干厚いくらいのホールド感です。重量が257gあるので、ずっしりします

航空宇宙グレードの強化アルミニウム合金カバーを備えた多相合金スチールを本体周囲に配置。見た目も屈強です

航空宇宙グレードの強化アルミニウム合金カバーを備えた多相合金スチールを本体周囲に配置。見た目も屈強です

開くと約8インチの大画面。これこそ折りたたみスマートフォンの強味です。ただし、本体が縦長になったため、開いた状態のディスプレイで動画を再生すると、黒帯が太く表示されます

開くと約8インチの大画面。これこそ折りたたみスマートフォンの強味です。ただし、本体が縦長になったため、開いた状態のディスプレイで動画を再生すると、黒帯が太く表示されます

バッテリーは4650mAhと、従来モデルから若干スペックダウン。筆者は従来モデルのユーザーで、バッテリー持ちの改善に期待していたのですが、残念な点です。

カメラは背面に4800万画素の広角カメラ(F1.7)、1050万画素の超広角カメラ(F2.2)、1080万画素の望遠カメラ(F3.1)、1000万画素のフロントカメラ(F2.2)を装備。Proとはいえ、「Pixel 9 Pro」のほうがカメラのスペックは上回っています。

Googleの折りたたみスマートフォン第2世代として正当に進化した「Pixel 9 Pro Fold」。従来モデルからの買い替えでも満足できそうなアップグレードです。

「Pixel 9」シリーズの注目機能

Googleが開催した発表会にて、「Pixel 9」シリーズの注目機能を体験してきたのでレポートします。注目機能はAIアシスタント「Gemini」を活用したAI機能。そして、最新SoC「Tensor G4」と高いAI処理性能を生かした、カメラ機能「オートフレーム」「一緒に写る」です。

AIアシスタント「Gemini」

Googleの生成AI「Gemini」。Androidスマートフォンではアプリが配信されており、すでに体験した人もいるかと思います。この「Gemini」が「Pixel 9」シリーズでは最初から組み込まれており、ボタン長押しですぐに呼び出すことができます。Googleアシスタントの代わりとなる機能です。

対話型の生成AI「Gemini」を搭載する「Pixel 9」シリーズ

対話型の生成AI「Gemini」を搭載する「Pixel 9」シリーズ

「Gemini」は対話型の生成AIで、食材を撮影した写真からレシピを生成したり、テキストや音声で質問や命令を出したりすることができます。撮影した写真からSNSの投稿内容を考えてくれたりなど、使い方はユーザー次第です。

カメラの新機能「オートフレーム」「一緒に写る」

「オートフレーム」は、撮影した写真に写っていない周囲の背景を生成し、1枚の写真から異なる画角の写真が生成できる、Googleフォトの編集機能です。

左が元画像で、右が「オートフレーム」で編集後の画像。元画像には写っていない周囲を補完し、周りの景色がわかるようにリフレーミングします

左が元画像で、右が「オートフレーム」で編集後の画像。元画像には写っていない周囲を補完し、周りの景色がわかるようにリフレーミングします

「一緒に写る」は、連続で2枚の写真を撮影し、それを合成してくれる機能。たとえば、3人で写真を撮りたいけれど、他人には撮影を頼みにくい。そんなときに、先に2人の写真を撮り、次に1枚目を撮影した人の写真を撮ることで、あたかも3人が一緒に撮影したかのような写真が作れてしまう機能です。

中央の女性は後から合成。自然な感じですが、左の女性が透過してしまっています

中央の女性は後から合成。自然な感じですが、左の女性が透過してしまっています

なお、「Pixel 9」シリーズとあわせて、スマートウォッチ「Pixel Watch 3」、完全ワイヤレスイヤホン「Pixel Buds Pro 2」も発売されます。

「Pixel Watch 3」(41mmと45mm)、52,800円〜、発売日未定

「Pixel Watch 3」(41mmと45mm)、52,800円〜、発売日未定

「Pixel Buds Pro 2」、36,800円、発売日未定

「Pixel Buds Pro 2」、36,800円、発売日未定

水川悠士(編集部)
Writer / Editor
水川悠士(編集部)
デジタル系メディアから価格.comへ。スマホ、スマートウォッチなどのガジェット周り、ゲーム関連を担当。触ってきた製品は数えきれないほど多いです。価格.comマガジンのYouTubeにも出演中。
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