米アップルは2024年10月29日(米国時間)、手のひらサイズを実現した新型「Mac mini」を11月8日に発売すると発表した。チップには前日発表した「iMac」と同じ「M4チップ」を搭載し、AI機能「Apple Intelligence」をサポートする。より高性能な「M4 Proチップ」を搭載したモデルも用意した。アップルストア価格は94,800円(税込)から。
アップル「Mac mini」、アップルスト価格は94,800円(税込)から、2024年11月8日発売
新型「Mac mini」は、インテルCPUを搭載したモデルからほとんど変わっていなかった本体デザインを刷新し、本体サイズが大幅に小型化された。本体サイズは従来モデルが197(幅)×197(奥行)×35.8(高さ)mmだったのに対して、新モデルは127(幅)×127(奥行)×50(高さ)mm。フットプリントは半分以下で、「Mac Studio」のミニ版と言えるほどよく似たフォルムだ。本体重量は従来モデルが1.18kg(M2モデル)/1.28kg(M2 Proモデル)に対して、新モデルは0.67kg(M4モデル)/0.73kg(M4 Proモデル)と大幅に軽くなっている。
本体サイズは幅と奥行きが127mm、高さが50mm。前面に外部インターフェイスを備える
従来モデルではなかった、前面の外部インターフェイス(USB-C×2と3.5mmヘッドホンジャック)を設け、使い勝手もアップ。背面の外部インターフェスは搭載するチップにより異なる。
背面の外部インターフェイス
・M4モデル:ギガビットEthernetポート、HDMI、Thunderbolt 4(USB-C)×3
・M4 Proモデル:ギガビットEthernetポート、HDMI、Thunderbolt 5(USB-C)×3
M4モデルは、最大2台の6Kディスプレイと最大1台の5Kディスプレイに対応。M4 Proモデルは、60Hzで最大3台の6Kディスプレイをサポートする。
M4 Proモデルが搭載するThunderbolt 5のデータ転送速度は最大120GB/sと非常に高速だ。どちらもギガビットEthernetポートは、オプション(+15,000円)で10GbEthernetに変更できる。
背面のThunderboltは搭載するチップによりスペックが異なる
「M4チップ」の性能については、「同じ価格帯で最も販売台数が多いWindowsデスクトップパソコンと比べると、Mac miniは20分の1のサイズで最大6倍高速」(アップルのニュースリリースより)という。
「M4チップ」は10コアCPUと10コアGPU、それに16コアのNeural Engineを備える。「M4 Proチップ」は最大14コアCPUと最大20コアGPU、16コアのNeural Engineを搭載。
「M4 Proチップ」については、価格はグンと上がるが、Thunderbolt 5の対応と合わせて、プロレベルのニーズにしっかり応えてくれそうだ。
プロユースにも応えられるM4 Proチップ
標準モデルの主なスペックとアップルストア価格(税込)
・M4(10コアCPU/10コアGPU)、16GBメモリー、256GB SSD…94,800円
・M4(10コアCPU/10コアGPU)、16GBメモリー、512GB SSD…124,800円
・M4(10コアCPU/10コアGPU)、24GBメモリー、512GB SSD…154,800円
・M4 Pro(12コアCPU/16コアGPU)、24GBメモリー、512GB SSD…218,800円