ASUS JAPANは2025年2月4日、AI対応「Copilot+ PC」に準拠する14型ノートパソコン「Zenbook SORA UX3407」を発表した。「Zenbook」として初めてクアルコムの高性能プロセッサー「Snapdragon X」シリーズを採用するプレミアムな1台だ。実機の外観写真を掲載しながら特徴をレポートしよう。
「Copilot+ PC」準拠の「Zenbook SORA UX3407」が日本国内でもお目見え。カラーバリエーションはザブリスキーベージュとアイスランドグレーの2色で、本記事ではアイスランドグレーを紹介する
「Zenbook SORA UX3407」は、大型家電見本市「CES 2025」にて「A14」という品名で発表された製品の日本市場向け特別モデル。日本市場向けでは、「A14」ではなく、日本語の「空」に由来する「SORA」という品名が採用されている。この「SORA」には、PC本体の「軽さ」や「身近さ」の意味が込められているとのことだ。
基本的な仕様は海外向けの「A14」と共通で、プロセッサーにはクアルコムの「Snapdragon X」シリーズを搭載。ラインアップするのは以下の2モデルだ。
上位モデル「UX3407RA」
プロセッサー:Snapdragon X Elite X1E-78-100(最大3.4GHz、12コア)
メモリー:32BG(LPDDR5X-8448、オンボード)
ストレージ:1TB/512GB SSD(PCI Express 4.0 x4接続 NVMe/M.2)
ディスプレイ:14型有機EL(1920×1200、16:10、グレア)
外部インターフェイス:USB4(Type-C/Power Delivery対応)×2、USB 3.2(Type-A/Gen2)×1、HDMI×1、マイク・ヘッドホン×1
通信機能:Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4
Webカメラ:207万画素赤外線カメラ、顔認証対応
バッテリー駆動時間:最長約29時間
サイズ: 310.7(幅)×213.9(奥行)×13.4〜15.9(高さ)mm
重量:約980g
発売日:2025年2月5日
価格:214,800円〜269,800円(税込)
下位モデル「UX3407QA」
プロセッサー:Snapdragon X X1-26-100(最大2.97GHz、8コア)
メモリー:16BG(LPDDR5X-8448、オンボード)
ストレージ: 512GB SSD(PCI Express 4.0 x4接続 NVMe/M.2)
ディスプレイ:14型液晶(1920×1080、16:10、ノングレア)
外部インターフェイス:USB4(Type-C/Power Delivery対応)×2、USB 3.2(Type-A/Gen2)×1、HDMI×1、マイク・ヘッドホン×1
通信機能:Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3
Webカメラ:207万画素赤外線カメラ、顔認証対応
バッテリー駆動時間:最長約23時間
サイズ: 310.7(幅)×213.9(奥行)×13.4〜15.9(高さ)mm
重量:約899g
発売日:2025年2月5日
価格:179,800円〜209,800円(税込)
「Zenbook SORA UX3407」の特徴として押さえておきたいのが、プレミアム感のある高品位な筐体だ。
ポイントは、天板やキーボード面、底面の素材に、ASUSが開発した「セラルミナム」を採用していること。「セラルミナム」はセラミックとアルミニウムを融合することで堅牢性と軽量を両立しているのが特徴だ。18000回以上同じ場所を往復して擦られても摩耗しないという強度を誇る。ボディの重量は上位モデルが約980g、下位モデルが約899gと、いずれも1kgを切る軽さだ。
天板や底面などにASUS独自の「セラルミナム」を採用。この素材を使うことで、ボディの強度を保ちながら軽量化を達成している
1kgを切る軽さを実現。軽量ながら、米国国防総省制定の「MIL規格(MIL-STD-810H)」の落下テストをクリアしている
細かいところの作り込み度も高い。天板の表面は細かい凹凸の処理が施されており、質感が高いというだけでなく、指紋もつきにくくなっている。ボディ各所にちりばめられたASUSのロゴもデザインのアクセントになっている。
「セラルミナム」素材を採用する天板には表面に細かい凹凸が施されていて、手触り感がとてもよい。指紋がつきにくいのも特徴だ
キーボード部の「Aモノグラム」ロゴ
モニターのベゼルに刻印されている「ASUS Zenbook」のロゴ
「Zenbook SORA UX3407」は、プロセッサーにクアルコムの高性能な「Snapdragon X」シリーズを採用し、AI PCとして高い処理性能を誇る端末だ。長時間駆動を実現しているのも特徴で、カタログスペックの駆動時間は、70Whバッテリーを搭載する上位モデルが最長約29時間、48Whバッテリーを搭載する下位モデルが最長約23時間と非常に長い。
さらに、パフォーマンス面では、プロセッサーの能力を引き出す工夫が施されている点に注目。アルミニウムデュアルファン搭載の新しいクーリングシステムを採用することで、ボディを軽量化しつつ、これまでと同等の冷却性能を実現しているとのことだ。
背面。アルミニウムデュアルファンによる高性能な冷却システムを採用している
ディスプレイは、上位モデルが14型有機EL(1920×1080、16:10、グレア)、下位モデルが14型液晶(1920×1080、16:10、ノングレア)。下位モデルはノングレア仕様なのでビジネス向けとしても使いやすいだろう。いずれも、片手の操作でも開閉しやすい独自の「EasyLiftヒンジ」を採用している。
上位モデルは有機EL、下位モデルは液晶を採用。狭額縁仕様で、画面占有率は約90%と高い
左右/上部にファンクション機能が割り当てられたタッチパッドを搭載。キー配列は日本語84キーだ
外部インターフェイスは、USB4端子(Type-C/Power Delivery対応)を2基搭載するのがポイント。USB 3.2端子(Type-A/Gen2)やHDMI端子なども備わっている
上位モデルには90W出力対応のACアダプターが付属する