ファーウェイが「HUAWEI WATCH GT Runner」によってランニング市場に本格参入してから約4年。当時から精度の高いGPSや心拍センサー、データ分析機能を搭載していましたが、ついに第2世代モデル「HUAWEI WATCH GT Runner 2」が登場。プロランナーや箱根ランナーも信頼して使える機能満載と噂の最新モデルを、ランニング大好きな筆者が2週間使い倒しました!
前世代モデルから約4年のときを経て登場した「HUAWEI WATCH GT Runner 2」
最新モデル「HUAWEI WATCH GT Runner 2」が、プロユースにも耐えられる実力を秘めたモデルであると期待されるゆえんは、リオ五輪、東京五輪のマラソン金メダリストであるエリウド・キプチョゲが、アンバサダー兼共同開発者として参加していること。さらに、本機を含めたスマートウォッチ製品を通じて、ファーウェイが箱根駅伝の名門、國學院大学陸上競技部をバックアップしていることも大きいです。日常的にランニングをしている筆者にとってのスターである彼らの名前を聞いた時点で、試用前から期待が高まっています。
試用前からアンバサダーのネームバリューに心が躍ります
本機のケース素材には、高い耐腐食性を誇る航空宇宙グレードのチタンが採用されています。また、表面には高耐久のガラスを搭載し、前モデル比で約20%の強度アップを実現しているそうです。さらに、ケースの重量はわずか約34.5gと軽く、厚さも約10.7mmに抑えられています。ランニング中の腕振りも気になりません。
ディスプレイの明るさを表す最大輝度は3000nitで、真夏の炎天下、強い直射日光が照りつける環境下でもしっかりと情報を読み取れる明るさです。直射日光の下で見にくいスマートウォッチは意外と多いのですが、このモデルは、チラ見でもしっかりと数値を確認できます。
写真でもわかるように、ディスプレイはきわめて明るいです
輝度が高いので、屋外環境でもしっかりとデータを確認できます
“Runner”という製品名のとおり、当然ランナー向けであることは間違いありませんが、タフな強度と軽さ、ディスプレイの明るさなど、ランニングだけではなく、さまざまな屋外スポーツにも対応するアウトドア性能の高いスマートウォッチだと感じました。
ベルトは、独自の織り方で通気性を高めた「エアドライ・ウーブンベルト」と耐久性と速乾性にすぐれた「フルオロエラストマーベルト」の2種類が同梱されています
ランナーにとって特に大切な機能がランニング時の“ペース管理”です。ランニングペースの上げ下げをリアルタイムで正確に確認できるかが、よいランニングウォッチかどうかの判断材料になります。その点、「HUAWEI WATCH GT Runner 2」は、ファーウェイの独自技術「3Dフローティングアンテナ」を採用したことで、開けた屋外での距離精度が99%、ペースの精度は98%を誇っているそうです。
加えて、注目機能が、走行ルートの欠損をアルゴリズムで補完する「スマートX-DR測位アルゴリズム」です。この機能は、地下通路や高架下などGPSでの捕捉が困難な場所を通過しても、正確な走行ルートを描き続けられます。データを失いがちな高いビル群でのランニングや、入り組んだ谷間でのトレイルランニングなどでもデータを計測し続けられるので、データが不足していて残念な思いをすることも減りそうです。
走行前に位置情報を捕捉している画面
また、最大14日間駆動する強力なバッテリーを搭載。GPSを使用した状態でも最大32時間の継続使用が可能です。ほかにも、キプチョゲなどトップランナーの練習プランを参考にしたトレーニングプランを設計してくれる、「スマートトレーニングプラン」も魅力的です(後述します)。
GPSを使用した状態でも最大32時間継続できる強力バッテリーを搭載
ここからはランニングを日課とする筆者が「HUAWEI WATCH GT Runner 2」を実際に使って、気がついた推しポイントを3つに絞って紹介します。
やはり屋外での視認性がきわめて高いです
市民ランナーにとってペース精度は非常に重要です。トップランナーはペース感覚がすぐれているので、時計をあまり見ないという人も多いのですが、市民ランナーはそうはいきません。1km走る間に最低でも10回程度はペースを確認しないと、まともなペース管理はできません。そんな市民ランナーにはありがたい“計測の安定感”はかなり高いと感じました。ゆっくり走っているときはもちろん、パッとペースを上げたときの反応もクイック。しっかりとペースの変化を表示してくれます。
スマホアプリ「HUAWEI Health」の走行ルートとペース管理画面
ただ走るだけでなく「どう走っているか」を教えてくれるのがこのウォッチのスゴイところ。多くのランナーが悩むケガの予防に直結するのが、「左右バランス」や「接地時間」などのランニングデータです。高度なセンサーと解析アルゴリズムにより、この時計だけで、これらのランニングフォームに関する詳細なデータを計測してくれます。
これらの数値が可視化されることで「後半はフォームが崩れていたな」という振り返りが可能。数値を見ながら走りを改善させていく作業は、ゲームを攻略するような楽しさがあり、日々の成長を実感できます。
「HUAWEI Watch GT Runner 2」のほかに特別なセンサーを付けなくても、「左右のバランス」や「接地時間」など専門的な走行データが確認できます
「マラソン大会への参加を申し込んだけれど、練習メニューの組み方がわからない」。そんな悩みも、「HUAWEI Watch GT Runner 2」が解決してくれます。スマホアプリ「HUAWEI Health」に目標タイム(例:4時間10分など)と自己ベストタイム、そして練習可能な曜日などを入力するだけで、自分専用の練習カレンダーが自動作成されます。
特に注目したいのは、練習メニューの“柔軟性”です。たとえば仕事で急な予定が入って練習ができなかった場合には、「メニュー未消化」のまま溜まってしまうアプリが一般的ですが、このランニングプランは、未実施のメニューを考慮して、AIが翌日以降のプランを自動で再構成してくれます。「できなかったこと」を責めるのではなく、「これからどうするか」を提案してくれるので、日々のスケジュールが変わりやすい筆者にはとてもありがたい機能でした。
スマホアプリ「HUAWEI Health」で質問に答えていくと、自動でトレーニングメニューとカレンダーが作成されます
今回はランナー向けレビューが中心だったのですが、一般的なスマートウォッチに搭載されている機能はすべて網羅されていると思って問題ないでしょう。「睡眠モニタリング」や「ストレスチェック」、「血中酸素レベル測定」といったウェルネス機能も充実していますし、ランニング以外のさまざまなスポーツのデータ測定にも対応しています。
睡眠の質を100点満点で数値化する「睡眠スコア」など、ウェルネス機能もたっぷり搭載されています
「HUAWEI WATCH GT Runner 2」には、シリアスランナーが自己ベストを1秒削るための精密な武器として通用する精度の高いセンサーが内蔵されています。ところがスペックが高いだけではなく、初心者が「走る楽しさ」を習慣化するためのガイドとしても使えます。直感的に操作しやすいUIの完成度も、スマートウォッチを磨き続けてきたHUAWEIならではの魅力でしょう。初心者からプロレベルまであらゆるランナーを次のステージへと押し上げるよき相棒となってくれるでしょう。