レビュー

買っちゃった!「Apple Watch」は女性にこそ使って欲しいガジェットです

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iPhone機能をさらに便利に使いこなす

普段使用しているiPhoneアプリを、Apple Watchで使うこともできます。たとえばiPhoneのカメラ機能。Apple Watchでは、iPhoneで撮影する画面をApple Watch上で確認しながら、遠隔操作でシャッターを切ることができるのです。そのため自撮りをするときも、手元で撮影の構図や表情を見ながらシャッターが切れます。

iPhomeのカメラ撮影画面を、Apple Watchで確認しながら撮影が可能。外出先での自分撮り撮影などで力を発揮しそう

筆者が特に重宝したのは、マップアプリが手元で操作できること。目的地までの経路を手元の画面で確認できるので“荷物を持った移動中に、片手でスマホを持って確認”という大変な作業が必要ありません。

そして、鍵やスマホ、財布などをすぐ紛失してしまう筆者にとって、非常に便利だったのがiPhoneを探す機能。Apple WatchのiPhoneアイコンをクリックすると、iPhoneがピコーンピコーンと音を出して場所を特定することが可能なのです。

予定表のイベント告知や、目覚ましなどのアラームに関しても、スマホよりわかりやすいのは便利。スマホのアラームは、うるさい場所や移動中に気付かないことがあります、しかしApple Watchなら腕に直接触れる場所がブルブルと震えるので気づかないことがありません。また、スマホのバイブ機能は会議中や静かな場所では意外にうるさく感じるものですが、Apple Watchの振動機能は、ほとんど音がせず、静かな会議中でも周りに気づかれることがありません。

デジタルクラウンを長押ししてSiriを呼び出し、「○○までの行き方は?」などと質問すると、目的地までの経路を表示してくれます。Apple Watch上で地図を拡大、移動させることも可能

個人的にかなり気に入ったのが「iPhoneを探す機能」。Apple Watchのスマホアイコンをタッチすると、ペアリングさせたIphomeがピコーンピコーンと音を出してくれる

いつのまにか運動量が増える専用アプリ

もちろん、iPhoneにはないApple Watch独自機能もあります。とくに注目したいのが、ヘルス機能。Apple Watchは常に腕につけているため、自分の運動量などを管理するのに向いているガジェットなのです。Apple Watchには心拍数計が内蔵されており常に使用者の心拍数を監視でき、1日の消費カロリーや運動量を算出することができます。

最初から利用できる「アクティビティ」アプリは常に起動しており、使用者の日常生活を3つの項目でグラフ化します。1つは1日の目標消費カロリーを設定した「ムーブ」、次に速足以上の運動を1日30分以上する目標の「エクササイズ」、そして「1時間に1分以上立つ」ことを1日12時間以上達成する「スタンド」です。

パソコンに向かってデスクワークをすることが多い筆者にとって、便利なのが「スタンド」機能。パソコンに向かっていると、時間が経つのを忘れて作業に没頭してしまいますが、一定時間以上座っているとApple Watchが振動して「一分間立って動きましょう」というメッセージが出ます。このメッセージが出るたびに軽くストレッチを繰り返していたところ、肩や腰の痛みがずいぶん楽になりました。ちなみに、アクティビティの3つの目標は常に円グラフで表示され、円がつながると「一日の目標達成」となります。円が完成すると、ちょっとした達成感が味わえるため、たとえば駅で階段を使うなど「普段より少し多めに動く」ことが多くなったのも大きなメリットです。

ムーブ、エクササイズ、スタンドの三つの項目を表示する「アクティビティ」。3つの輪がつながると何だかうれしいので(笑)、何となく日々の運動量が増えてしまいました

個人的に気に入ったのが、スタンド機能。長時間座っていると「1分間ほど動きましょう」と警告してくれる。デスクワーカーにはうれしい機能

アクティビティを上にスライドさせると、本日の消費カロリーや移動歩数なども表示される。活動量計としてもかなり優秀

また、ジョギングなどの運動をするときは「ワークアウト」アプリが便利。これは「ジョギング」「ウォーキング」「ステッパー」といった項目から運動種目を選択し、運動の記録ができるアプリ。ジョギングならば、目標消費カロリーや目標距離、時間などを設定して運動することも可能です。運動中も手元で移動距離や消費したカロリーが簡単にチェックできるので、iPhoneの運動アプリを利用するよりもかなり快適。また、Apple Watchは腕時計型なので、ダンスやヨガといったスタジオエクササイズで利用できるのも便利でした。

ちなみに「Nike+ Running」や「Runtastic GPS ランニング&ウォーキング」など、iPhoneで人気のアプリの一部は、すでにApple Watch用アプリもリリースしています。今まで積み上げてきた記録がそのまま利用できるのはうれしい点です。

「これから運動するぞ!」という時には「ワークアウト」アプリを起動。ジョギングを選択すると、移動中に現在の消費カロリーや走行時間、移動距離などを確認可能。走りながらスマホをとり出す必要がないのでスマートに運動できます

運動中の消費カロリーや心拍数変化を記録。記録されたデータは、iPhoneのアプリでじっくりと確認できます

運動中の消費カロリーや心拍数変化を記録。記録されたデータは、iPhoneのアプリでじっくりと確認できます

もちろん、ヘルス機能以外にも便利なアプリはたくさんある。なかでもおススメは料理レシピサイトクックパッドのアプリ。iPhoneで最後に表示したメニューを手元で確認できます。しかも「5分茹でる」などの時間指定がある手順には、タイマーまで表示される。Apple WatchはIPX7等級の耐水性能があるので、手を洗って濡れても心配ない。ただし、完全防水ではないので風呂に入るのはNG

まとめ

じつは、筆者は最初Apple Watchを購入するつもりはありませんでした。というのも、製品スペックでは、バッテリー持続時間が18時間。腕時計としては少々バッテリーの持ちが悪いように感じたからです。しかし、実際に利用してみると、バッテリーに関する不満はほとんどありません。理由2つあり、1つはApple Watchを18時間以上利用してもバッテリーに余裕があったためです。使用方法によってバッテリー残量は変わりますが、筆者の生活ではだいたい30時間くらいは利用できました。もう1つの理由は、バッテリー充電方法がワイヤレスで簡単なので、充電にストレスがなかったためです。

実際にApple Watchを使用して実感したのは“今までスマホに依存していたのだな”ということ。筆者は在宅で仕事をしているので、いつでも連絡が取れるように、家のなかでも常にスマホを持って移動しています。しかし、Apple Watch利用中は移動ごとの“スマホはどこに置いたっけ?”という煩わしさが無くなりました。今は電話はメールやLINE、メッセンジャー、電車の乗換案内、目的地までの地図、予定表の管理など、スマホが生活に関わることが多いもの。そのため“作業のたびにスマホを取り出す”という作業は、意外に面倒だったことに気づかされました。

何といっても、上記の作業ごとに「スマホを探し、スマホを取り出し、スマホを確認する」よりも、チラッと手元のApple Watchを確認するだけのほうが、見た目もエレガントです。そのため、スマホをよく利用している人にこそ、使用してほしい製品と感じました。

自分にピッタリなAppleWatchはどれ!?

AppleWatchを購入する前に重要な作業があります。それが“どのAppleWatchを選択するか”選ぶこと。じつはAppleWatchは時計のケースのサイズや素材、バンドの種類などさまざまなモデルが用意されているのです。リストバンドは後から変更できるので、重要視したいのは時計のケース。AppleWatchは素材別に「Apple Watch」「SPORT」「EDITION」の3タイプがあります。さらに、それぞれの素材ごとに、盤面が38mmと42mmの2サイズが用意されているのです。ちなみに、モデル別の特徴としては以下のとおりです。

「Apple Watch」
スタンダードなApple Watch。ケースの素材はステンレススチール。シルバーかスペースグレイの2色から選択可能です。盤面はサファイアクリスタル製です。表面が鏡面仕上げなので、フォーマルなデザインのベルトにもフィットします。

「SPORT」
スポーツ向けのApple Watch。ケース素材はマットな軽量アルミニウム。こちらもシルバーかスペースグレイの2色があります。ディスプレイ部はIon-Xと呼ばれる強化ガラスを使用。マット素材なので、少々の傷は目立たないのがうれしい。

「EDITION」
Apple Watchのラグジュアリーモデル。ケースはなんと18金で、イエローゴールドとローズゴールドの2種類があります。ディスプレイはサファイヤクリスタル。最安モデルでも100万円以上という高級モデルです。

ちなみに、価格は公式オンラインストアで42,800円から2180,000円とかなり幅がありますが(2015年5月現在)、Apple Watchとしての基本性能に差はありません。

倉本 春
Writer
倉本 春
パソコン雑誌編集者からドッグカフェオーナーという、異色の経歴を経た家電ライター。家電を活用することで、いかに家事の手を抜くかに日々頭を悩ませている。
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