レビュー
水深40mでも-10℃の雪山でもiPhoneで撮影できる

「iPhone用防水フォトハウジング」と石垣島の海に潜ってきた!

ちょっと気が早いけれど、そろそろ夏休みの計画を立て始める頃。「海でスキューバダイビングやシュノーケリングを楽しみたいな!」と計画している方もいるのでは? せっかく海に潜るなら、幻想的な海中を撮影したいところだが、地上のように“iPhoneでパシャパシャ”というわけにはいかない。コンデジを専用の防水ハウジングに入れて使うという手もあるけれど、もっと手軽に水中撮影を楽しめないものだろうか。

そこで発見したのが、iPhoneを水深40mまで持っていけるSeashellの「iPhone用防水フォトハウジング SS-i5」(以下、SS-i5)だ。ただ、「使い勝手は?」「きれいに撮れるの?」など気になることがたくさん。そこで筆者は、自前の「iPhone5」を「SS-i5」に入れ、石垣島の海に潜ってきた!

SS-i5に入れたiPhone5で撮影した1枚。幻想的な海中の様子が、簡単に美しく撮影できた

SS-i5に入れたiPhone5で撮影した1枚。幻想的な海中の様子が、簡単に美しく撮影できた

高い耐久性で水深40mでも-10℃の雪山でも使える

SS-i5は、iPhoneのカメラ機能を水中や雪山でも使用できるようにする専用ハウジング。防水、防塵、耐熱、耐寒性能に優れたポリカーボネイト製で、高い耐久性もあわせ持つ。水深40mまでの水圧に耐え得るので、「潜るのはせいぜい水深30m程度」という一般的なファンダイブでの使用なら、まず問題ないはず。さらに、60℃までの高温、−10℃までの低温、高さ1mからの落下に対しての耐久性もあり、スキー場などでも重宝しそう。

SS-i5の場合、対応機種はiPhone、5s、5c、iPod touch。ちなみにSeashellのiPhone用フォトハウジングは、iPhone3、3G、4、4Gに対応する機種もあり、2015年5月中旬にはiPhone6に対応する機種も発売予定だ。

サイズは約106(幅)×85(高さ)×50(奥行)mm。重さは約275gで、iPhoneをセットした状態でも400g前後と軽量だ。色は写真の黄のほか、赤、黒、青の全4色

操作は、専用アプリ(後述)をダウンロードし、縦に並ぶ3つのボタンで行う。右側中央のボタンは、ホーム画面に戻る専用ボタンだ

セッティングは、ごみなどが入らないようていねいに

ではさっそく、iPhoneをハウジングにセットしてみよう。セット方法は難しくないが、「適当にセットしてiPhoneが浸水してしまった!」なんてことにならないよう、ていねいに作業しよう。

SS-i5を開いたところ。iPhoneは、固定用のスペーサーが付いている部分へセットする

SS-i5を開いたところ。iPhoneは、固定用のスペーサーが付いている部分へセットする

製品には取替用O-リング、取替用スペーサー、O-リングメンテナンス用のグリスなど、必要なものが同梱されている

iPhone5がぴったり収まるよう、厚さ4mmの側面スペーサーがセットされている。付属されている厚みの薄い側面スペーサーに交換すれば、iPhoneにジャケットを付けたままセットすることも可能

防水用パッキンの役割を担うO-リングは、使用前後の手入れが重要だ。使用前は本体から取り外し、本体フタ部と合わせてグリスをていねいに塗り、使用後は砂や潮汚れを取り除いてから再度グリスを塗っておこう

レンズの曇りを防ぐシリカゲルを入れ、その上に画面を上向きにしたiPhoneをセットする。シリカゲルは製品に付属しないが、市販の菓子袋などに入っているものを使用してOK

閉じる前には必ず両面のフタ部分を指でゆっくりなぞり、細かい砂や糸くずなどが付いていないか確認する

閉じる前には必ず両面のフタ部分を指でゆっくりなぞり、細かい砂や糸くずなどが付いていないか確認する

ハウジングを閉じ、バックル部分を両手で強めに押して“パチッ”という音が鳴ったらロックがかかった合図。これでセットは完了だ

ストラップは手首にしっかり固定すること。水中にいると、何かの拍子でフワッと手首から外れてしまうことがよくあるのだ

ココがポイント! iPhoneのセッティング
順番が前後してしまうが、使用には専用アプリ「Seashell」のダウンロードと、iPhone自体の設定変更が必要だ。順にセットしていこう。

まずはアプリの設定から。

「Seashell」アプリをダウンロードしたら、ホーム画面の左下か右下にセット。対応OSはiOS7.0以上となっている

アプリを起動して画面を見てみよう。右端に並ぶ3つの●は、実際にはハウジングのボタンを使って操作する。一番上がシャッターボタンで、中央の●を押すと、ビデオに切り替わる。撮影した画像や動画を確認したいときは、一番下の●を押して操作画面を切り替えよう

アプリの次はiPhone本体の設定だ。ハウジングに入れると、DOCK以外の液晶に触れる操作が一切できなくなるので、アラートが出たり、自動ロックがかからないような設定にしておこう。ちなみに、「タッチ操作ができないということは、ズーム機能は使用できないの?」と思うだろうが、iPhoneカメラのズーム機能はデジタルズームなので、見たい部分をあとで拡大すればいいだけだ。

「機内モード」をONにし、Wi-FiとBluetoothとすべての「アラーム」、さらに「自動ロック」をOFFにする。また、水中でよく見えるように画面の明るさは最高に、強制フラッシュ機能もOFFにしておく。最後に起動中のほかのアプリを終了させ、満充電になっていることを確認する

もう1つ、DOCKにはインターネットアクセスを求めるアプリを置かないようにしよう。筆者はDOCK右に「Safari」を置いた状態でホーム画面のまま誤ってシャッターボタンを押してしまったため、こんな表示が出てしまい、カメラが使えない状態に

石垣島の海の中を撮ってみた!

ではいよいよ、水中での撮影だ。写真と動画の両方を撮ってみたが、いずれも満足のいく仕上がり。レンズが曇ったり視野の一部が隠れてしまうなどということもなく、幻想的な海中の撮影に成功した。 撮影した画像と動画の一部を紹介しよう。

種類は判別できなかったが、鮮やかな黄色の魚も美しく撮影できた

種類は判別できなかったが、鮮やかな黄色の魚も美しく撮影できた

水深12mほどで撮ったウミウシ。白・黒・黄色の配色もパッキリととらえた

水深12mほどで撮ったウミウシ。白・黒・黄色の配色もパッキリととらえた

水深10mほどで撮ったクマノミ。クマノミが小さくてよく見えないが、あとで拡大すればOKだ

水深10mほどで撮ったクマノミ。クマノミが小さくてよく見えないが、あとで拡大すればOKだ

動画は、晴れた日中の水深12〜15mほどのところで撮影。どちらもライトは当てていないが、キレイに発色している。泳ぎながらの撮影は画面が揺れがちだが、筆者が普段使用しているデジカメの動画よりブレが少ないようだ。iPhoneとハウジングは小さくて操作が安定しやすいからだろう。

産卵期間中のコブシメ。体の色が変化するところもバッチリ映っている

ゆらゆら揺れるイソギンチャクのそばで戯れる2尾のクマノミ

まとめ

「浸水しないかな?」「操作を間違えないかな?」「きれいに撮れるかな?」と、どきどきしながらの水中撮影だったが、ハウジング自体は軽くて使いやすかった。そしてもちろん、筆者のiPhone5は今も問題なく働いてくれている。画質にこだわるのであれば、iPhoneでの撮影では物足りないこともあるかもしれないが、気軽に撮りたい筆者は大満足。画像加工アプリで編集するのも手間がなく、友人に写真を送ったり、SNSへの投稿もしやすいのはiPhone撮影のいいところだ。

iPhoneで撮ったクマノミの写真を画像加工アプリ「Fotor」で加工したもの。拡大したら、しっかりこっちを見ているのがわかる!

ただ、iPhoneのバッテリー消費が非常に激しいのが難点。潜る直前まで電源を切っておき、水中でもこまめにホーム画面へ戻るようにしても、筆者のiPhoneの場合、撮影可能時間は70分弱だった。ダイビングにして1本ちょっと分。しかも、バッテリーが残り20%になるとアラートが出るので、その時点で使用できなくなってしまう。1日2本以上のダイブで使用するなら、休憩中の充電は必須。とはいえ、「iPhone用防水フォトハウジング」は、マリンスポーツやウィンタースポーツだけでなく、登山やキャンプなどiPhoneに水がかかる心配がある場面では重宝すること間違いナシ! これさえあれば、レジャーへコンデジを持っていく必要はもうない……かもしれない。

別売のカメラマットも用意されている。本体をくるんでおけば持ち運びの際の衝撃を和らげ、船の上でハウジングを開ける際に海水を拭き取るといった使い方も。途中充電が必要な場合はあると便利だ

<結論>
コンデジはもう必要ない!?
「iPhone用防水フォトハウジング」があれば、iPhone1つで世界中の街も山も“水中”も撮り放題!

磯野純子

磯野純子

「旅も仕事も人生も迷子になってこそ」とばかりに脇道・路地裏・崖っぷちを好んで歩き、気づけばフリーライター・エディターに。なにも“見えない”が、占い・スピリチュアル系の編集執筆実績あり。

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