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auの2015夏スマホ総チェック! 全スマホとガラホがVoLTEに対応

auは、スマートフォン、タブレット、ケータイの2015年夏モデルを発表した。Android 5.0やオクタコアプロセッサーなどの注目技術を搭載するスマートフォンが数多くリリースされたうえ、ユニークなカメラ機能を搭載するモデルも登場。その概要をレポートしよう。

音声通話対応の全機種がVoLTEに対応。Android 5.0も、スマホとタブレットの全機種で対応となった

音声通話対応の全機種がVoLTEに対応。Android 5.0も、スマホとタブレットの全機種で対応となった

工夫を凝らしたカメラ機能を搭載するスマートフォンが数多く登場

auが2015年夏モデルとして発表したのは、スマートフォンが7機種、タブレットが2機種、Androidケータイ1機種の計10機種だ。スマートフォンとタブレットについては、全機種がAndroid 5.0を搭載しており、音声通話についてはAndroidケータイを含む全機種がVoLTEに対応した。

また、今回の製品で目立ったのが、各スマートフォンのカメラ機能だ。HTC J Butterflyではインカメラに約1300万画素のイメージセンサーを搭載し、isai vividでは最長30秒の長時間露光撮影を実現。TORQUEでは水中撮影が行えるし、AQUOS SERIEでは毎秒2100コマという超高速撮影を可能にするといった具合だ。

加えて、スマートフォンの基本性能に関わるところも進化している。回線性能では、従来の2回線のFDD-LTEを束ねるキャリアアグリゲーションに加えて、110MbpsのWiMAX2+を2回線束ねて受信時で最大220Mbpsを実現するキャリアアグリゲーションもスタートし、TORQUEおよびURBANOをのぞくスマートフォン全機種と、Xperia Z4 Tabletで対応となっている。また、Android 5.0および、オクタコアやヘキサコアなどのマルチコアプロセッサーを搭載するスマートフォンも数多く発表されている。

ただ、全体の傾向としては、スマートフォンの完成度が高まり、各機種の差別化をカメラやオーディオ機能への注力で行う傾向が、今まで以上に進んでいると言えそうだ。

WiMAX2+のキャリアアグリゲーションサービスも始まる。これを使えば下りで最大220Mbpsの高速通信が可能となる

auからも登場した、シリーズの集大成を狙ったスマートフォン
ソニー「Xperia Z4 SOV31」

1080×1920のフルHD表示に対応する約5.2インチのトリルミナスディスプレイ for mobileを搭載するハイエンドスマートフォン。オクタコアプロセッサー「Snapdragon 810 MSM 8994(2.0GHz×4、1.5GHz×4)」、3GBのRAM、32GBのストレージを搭載している。バッテリー容量も2930mAh で、ハードウェアは基本的にソニーから発表されているものと共通だが、au独自の仕様として、VoLTEやWiMAX2+のキャリアアグリゲーション対応などがなされている。発売は6月中旬の予定

音質を解析して高音質化する“ヘッドホン自動最適化技術”や、ハイレゾ音源に対応するLDAC、圧縮音源を高音質化するDSEE HX、デジタルノイズキャンセリング、フロントステレオスピーカーなど、ソニーらしい凝ったオーディオ機能が特徴のひとつ

カメラのシーン自動認識機能「プレミアムおまかせオート」が強化され、新たに料理が加わった。写真の左側がXperia Z4で撮影したもの、右側がXperia Z3で撮影したものだが、発色の鮮やかさが増し、より美味しそうに撮影できている

某ロボットアニメに登場する球形ロボットのような、ワイヤレススピーカー「SRS-X1」と組み合わせれば、水周りでも無線で音楽が楽しめる

秒間2100コマという超高速撮影に対応するスマホ
シャープ「AQUOS SERIE SHV32」

フルHD表示に対応する約5インチのIGZO液晶を搭載するシャープのハイエンドスマートフォン。オクタコアプロセッサー「Snapdragon 810 MSM 8994(2.0GHz×4、1.5GHz×4)」、3GBのRAMと、32GBのストレージを搭載しており、今期のAQUOS SERIEは十分にハイエンドモデルと言える実力を備えている。発売は6月中旬の予定だ

超高速撮影は、FWVGAサイズで秒間210コマの撮影を行い、それらの映像を補完することで秒間2100コマを実現する。スポーツのフォームの確認など今まで特殊なデジカメを使わなければできなかった撮影が本機だけで手軽に行える。なお、フルHDでは秒間120枚の撮影が可能だ

約70(幅)×132(高さ)×9.6(厚さ)mm、重量は約134g(いずれも暫定値)。バッテリー容量は2600mAhだが、駆動時間や待ち受け時間などは現在計測中。重量感はさほどでもないがボリューム感は少々感じた

カラーバリエーションはホワイト、グリーン、ピンクという明るい3色のラインアップ

カラーバリエーションはホワイト、グリーン、ピンクという明るい3色のラインアップ

最長30秒の長時間露光に対応するスマホ
LG「isai vivid LGV32」

オリジナルブランドのisaiから登場した最新機種。ベースとなるのはグローバルモデルの「LG G4」で、1440×2560のWQHD表示に対応する約5.5インチの液晶ディスプレイを採用し、ヘキサコアプロセッサー「Snapdragon 808 MSM 8992(1.8GHz×2、1.4GHz×4)」、3GBのRAM、32GBのストレージを搭載する。バッテリー容量は3000mAhの大容量でLG G4とは仕様が異なっている

左が光の三原色からなるバックライトを採用した「IPS Quantum」パネルを採用したisai Vividの画面、右が従来のisai VLのパネル。見比べると赤の表現などで鮮やかさが増していることがわかる。コントラスト比も従来の1000:1から1500:1へと強化されている

左が従来機種の写真、右がisai Vividで撮影したもの。isai Vividは、開放F値1.8の大口径レンズをメインカメラに搭載し、高感度撮影のノイズが大幅に減少している

スマートフォンでは珍しく、最長30秒までの長時間露光が可能。ホワイトバランス、マニュアルフォーカス、EV+2.0〜-2.0の露出補正、ISO感度、シャッタースピードといったマニュアル撮影にも対応している

約1300万画素のサブカメラを搭載するスマホ。DUOカメラも継承
HTC「HTC J butterfly HTV31」

butterflyシリーズとしては3世代目となる新製品。今までフルHD表示の5インチだったディスプレイが、WQHDの約5.2インチにサイズアップしている。オクタコアプロセッサー「Snapdragon 810 MSM 8994(2.0GHz×4、1.5GHz×4)」、3GBのRAM、32GBのストレージを採用しており、スペック的には文句なく今期のauでは最高のハイエンドモデルといえよう。なお、バッテリー容量は2700mAhとなっている

約1300万画素という圧倒的な解像度のインカメラを搭載し、美しい自分撮りが行えるほか、4Kの動画撮影も可能

約1300万画素という圧倒的な解像度のインカメラを搭載し、美しい自分撮りが行えるほか、4Kの動画撮影も可能

グローバルモデルの「HTC One M9」とは異なり、撮影用カメラと被写界深度を撮影するサブカメラを組み合わせた「DUOカメラ」を搭載。メインカメラは画素数約2020万でこちらもかなり高精細なカメラだ

カラーバリエーションはロッソ、シルク、インディゴという3色展開。発売は6月上旬を予定している

カラーバリエーションはロッソ、シルク、インディゴという3色展開。発売は6月上旬を予定している

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