バックアップが終わったらSSDの入れ替えだ。これもネジを緩めたり閉めたりする単純作業で、想像以上に簡単に終わる。
外付けケースのカバーを開き中のSSDを取り出す
MacBook Airのほうは、赤丸で囲んだ10個のネジを緩めて底面カバーを外す
カバーを外した状態
交換作業中に誤って通電しないよう赤丸のバッテリーケーブルを事前に抜いておく。しっかり固定されているため、少し力を入れて引き抜くとスムーズに外せる。青枠の部分がSSDで、固定用ネジを緩めて新しいSSDに取り替える。ちなみに、搭載されているSSDは、東芝製のコントローラーとNANDフラッシュが採用されたモジュールとなっている
JetDriveに入れ替えたあとは通電防止のため抜いたバッテリーケーブルを再びつなぎ直す
JetDriveをネジで固定し底面カバーを閉めれば交換作業は終了だ
早速電源を入れてみるとあっさり起動。交換後のストレージ容量は240GBになっており、空き容量も120GBとなっていた
今回、容量アップが最重要課題だったが、読み書き速度も大幅に改善した。交換する前後で1.7倍から約2倍に向上。ストレージの容量を増やせるだけでなく、ディスクパフォーマンスの改善にもつながった。
「Disk Speed Test」の結果は、交換前がライト181.6MB/s・リード203.4MB/s。テストファイルの容量は1GB。ディスク全体量の約半分を空き容量として確保した状態でテストを行った。
「Disk Speed Test」の結果は、交換後がライト294.7MB/s・リード500.4MB/s。テスト条件は前述と同じ
以上、MacBook AirのSSDの交換作業をお伝えしたが、必要なものがすべて付属しているJetDriveシリーズを使うことで、簡単に交換作業を行うことができた。あとで、あれが足りない、これも足りないといって専門店に足を運ぶ手間がないのがありがたい。さらに、古いSSDを外付けケースに入れておけば、高速な外付けSSDとしても使えるのも経済的で、よく考えられたキットとなっている。
また、ディスクの復元も簡単だ。Mac標準のツールでシステムの引っ越しもできる。難しい設定もないため、JetDriveのマニュアルを読み進めていけば大きなトラブルもなくサクッと終わるだろう。実際、SSDの交換作業は、想像していたよりも短時間で終わった。
ディスクの空き容量がピンチの人や、ディスクパフォーマンスに不満のある人は、チャンレンジする価値があるだろう。なお、繰り返しになるが、これらの作業は分解・改造にあるため、保証が無効となる。すべては自己責任となるため、その点は注意してほしい。