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本体価格3万円弱(税別)のフルHDスマホ「FREETEL REI(麗)」登場

FREETELブランドでSIMフリースマートフォンの製造・販売や、MVNO事業を行っているプラスワン・マーケティングが、2016年5月17日に新製品発表会を開催し、SIMフリースマートフォンの新モデル「REI(麗)」を発表した。その特徴を解説しよう。

フルHD液晶、オクタコアCPU、アルミ製ボディという特徴を備えた、FREETELの中核を担うSIMフリースマートフォン「REI」

低価格のSIMフリー機とは思えない高い質感を備える「REI」

「REI(麗)」(以下、REI)は、約5.2インチのフルHD液晶を備えるSIMフリーのAndroidスマートフォンだ。ボディサイズは、約71.5(幅)×145.8(高さ)×7.2(厚さ)mmで、重量は約136g。FREETELとしては初のアルミ製の金属ボディとなっている。手にした実機は、凹凸や継ぎ目が極力抑えられた美しい仕上がりだ。この価格帯のスマートフォンとしては重量も軽く、ライバルとはひと味違う高級感を感じることもできた。なお、本体価格は29,900円(税別)となる。

約5.2インチのフルHD液晶には、視野角の広いIPSパネルを採用。解像度が高く緻密で美しい表示が可能なディスプレイだ

アルミ製の背面は、表面処理もなめらかで手によくなじむ

アルミ製の背面は、表面処理もなめらかで手によくなじむ

アンテナ用の継ぎ目は幅が1.5mmに抑えられている。iPhoneシリーズより狭く抑えられていることがFREETELの自慢だという

電源とボリュームの各ボタンは、左側面に配置される

電源とボリュームの各ボタンは、左側面に配置される

microUSBポートはボディ下側面に配置される

microUSBポートはボディ下側面に配置される

ヘッドホン端子はボディの上側面に備わっている

ヘッドホン端子はボディの上側面に備わっている

カラーバリエーションは5色。左から、シャンパンゴールド、メタルブラック、スカイブルー、メタルシルバー、ピンクゴールドの各色だ

処理性能の面では、台湾のMediaTekのオクタコアCPU「MT6753(1.3GHz)」と、2GBのRAMを組み合わせている。記憶領域として、32GBの内蔵ROMを備えるほか、128GBまで対応するmicroSDXCメモリーカードスロットも用意されている。こうしたハードウェアの概要を見ると、「REI」は、ファーウェイの「GR5」やZTEの「Blade V580」など、フルHD液晶とオクタコアCPUを備えるSIMフリースマートフォンの人気モデルと真っ向から競合する製品であるといえる。なお、プリインストールされるOSは、FREETELとしては初のAndroid 6.0だ。

本機の特徴のひとつは、ユニークな操作性だ。画面の下にプッシュ式ボタン「FREETEL button」を備え、指紋センサー、ホームボタンに加えて、ダブルタップでタスク切り替え、シングルタップでひとつ前に戻る、長押しで検索画面という5個の機能が利用できる。また、新開発となるFREETEL独自のホームアプリ「FREETEL UI Ver.1」は、インストールされるアプリの一覧画面を廃止するなど、シンプルさを心がけつつ、画面の上部から下部にスワイプさせて表示させるのが一般的な通知画面を、画面の下部から跳ね上げることで表示させるなど、片手で持ったままほとんどの操作が行えるように工夫されている。

指紋センサー、ホーム、タスク切り替え、ひとつ前に戻る、検索画面呼び出しの5機能をひとつで行う「FREETEL button」を画面下部に搭載する

「FREETEL UI Ver.1」は、画面の下から表示させるユニークな通知画面が特徴

「FREETEL UI Ver.1」は、画面の下から表示させるユニークな通知画面が特徴

カメラ性能を見てみよう。メインカメラには約1300万画素、サブカメラには約800万画素のイメージセンサーをそれぞれ採用。カメラの操作には、FREETEL独自のカメラアプリ「FREETELカメラ」が使われている。「FREETELカメラ」は、マニュアル撮影、一眼レフカメラのような背景をぼかした撮影、あざやかHDR撮影、ビューティー撮影、暗がり撮影、残像撮影、ハイスピードカメラ、パノラマ撮影といった機能を備えており、従来のFREETELのスマートフォンとは、ひと味違うカメラ撮影が行えるように進化している。

バッテリー性能では、容量2800mAhの内蔵式バッテリーを備え、連続通話時間約750分
と、連続待受時間約288時間(4G) / 約285時間(3G)いうカタログスペックとなっている。連続待ち受け時間が短めだが、連続通話時間は比較的長めだ。

搭載センサーとして、GPS搭載 (A-GPS対応) 、加速度センサー、近接センサー、光センサー、重力センサー、ジャイロセンサー、電子コンパスを内蔵。低価格機では省略されることも珍しくないジャイロセンサーを搭載しているので、カーナビや歩行ナビとしても使える。なお、NFCポートは非搭載となっている。

メインカメラには画素数約1300万のイメージセンサーが使われる

メインカメラには画素数約1300万のイメージセンサーが使われる

サブカメラに使われるのは、約800万画素のイメージセンサー

サブカメラに使われるのは、約800万画素のイメージセンサー

独自開発のカメラアプリ「FREETELカメラ」。残像撮影などユニークな機能を備える

通信機能では、3G(WCDMA)のBand1/6/8/19と、LTEのBand1/3/7/8/19/20の各バンドに対応。LTE使用時では最高150Mbpsの通信速度でデータ通信が行える。Wi-Fiは、IEEE802.11 a/b/g/nの各規格に対応している。なお、802.11n規格では2.4GHz帯に加えて5GHz帯も利用可能で、対応するWi-Fiルーターと組み合わせればより高速なWi-Fiが利用可能だ。なお、microSIMとnanoSIMのデュアルスロットを備えているが、国内ではそのうち片方だけを利用する仕様で、2個のSIMカードを同時に使うことはできない。

発売は、5月20日より予約受付を開始。5月27日よりメタルシルバーを最初に、各色が順次発売される。また、本機専用の純正アクセサリーとして、フラップカバー、フレキシブルバンパー、アルミ製保護バンパー、ディスプレイの保護ガラスも用意される。

本機専用のフラップカバーは、カラバリにマッチする5色展開だ

本機専用のフラップカバーは、カラバリにマッチする5色展開だ

デザインをじゃましない透明のフレキシブルバンパーも用意される

デザインをじゃましない透明のフレキシブルバンパーも用意される

ボディ形状に合ったアルミ製の保護バンパー。複雑な立体形状で、持ちやすさの向上にも効果的だ

ボディ形状に合ったアルミ製の保護バンパー。複雑な立体形状で、持ちやすさの向上にも効果的だ

ディスプレイの保護ガラスは、通常タイプとのぞき見防止タイプの2種類が用意される

ディスプレイの保護ガラスは、通常タイプとのぞき見防止タイプなどが用意される

田中 巧(編集部)
Writer / Editor
田中 巧(編集部)
通信を中心にしたIT系を主に担当。Androidを中心にしたスマートデバイスおよび、モバイルバッテリーを含む周辺機器には特に注力している。
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