auは2016年5月31日に、2016年の夏モデルの第1弾として、すでに発表済みの「Galaxy S7 edge SCV33」や「Xperia X Performance SOV33」に加えてスマートフォン4機種、タブレット1機種、Androidケータイ、モバイルルーター1機種の合計7機種を発表。6月4日から順次発売する。これらのラインアップの概要をレポートしよう。
先行して発売された「Galaxy S7 edge SCV33」や、すでに発表済みの「Xperia X Performance SOV33」に加えて、スマートフォンの新機種4台と、既存モデルのカラーバリエーション追加など、auの2016年夏モデルは充実した内容となった
カラーバリエーションは左からホワイト、ネイビー、ピンクの3色。組み合わせて使うことを想定して「Qua phone PX」と「Qua tab PX」のデザインモチーフやカラーは共通
auのオリジナルブランド「Qua(キュア)」シリーズから、新しいスマートフォンとタブレットが登場した。スマートフォンの「Qua phone PX」は、1080×1920のフルHD表示に対応する約5.2インチの液晶ディスプレイを搭載する。ボディサイズは約73(幅)×148(高さ)×7.5(厚さ)mm、重量は約127gで、サイズの印象よりもかなり軽い。ボディの材質は前機種の金属製から樹脂製に変更され、やや無骨な印象から、やさしさの感じられるものになっている。
主要スペックは、ミドルレンジのオクタコアCPU「Snapdragon 430 MSM8937(1.4GHz×4+1.1GHz×4)に、2GBのRAMと16GBのROMを搭載する。動作OSは、Android 6.0。200GBのmicroSDXCメモリーカードまで動作確認が取れた増設用のメモリーカードスロットも備えている。なお、FeliCaポートやNFCポートを搭載するが、フルセグおよびワンセグチューナー、赤外線通信ポートの搭載は見送られている
通信機能では、VoLTEやWiMAX2+に対応。キャリアアグリゲーションには対応しておらずダウンロード時の最高通信速度は150Mbpsとなる。
いっぽう、タブレットの「Qua tab PX」は、1200×1920のWUXGA表示に対応する約8インチの液晶ディスプレイを搭載。ボディサイズは、約124(幅)×211(高さ)×7.8mmで、重量は約310g。IPX5/7等級の防水仕様とIP6Xの防塵仕様をクリアしている。
主要スペックは、ミドルハイレンジのオクタコアCPU「Snapdragon 617 MSM8952(1.5GHz)」に、2GBのRAMと16GBのROMを組み合わせている。200GBのmicroSDXCメモリーカードまで動作確認の取れたメモリーカードスロットも備わる。Android 6.0がプリインストール済みだ。
通信機能として、VoLTEやWiMAX2+に対応。こちらもキャリアアグリゲーションには対応しておらず、ダウンロード時の最高通信速度は150Mbpsだ。音声通話機能は搭載されず、FeliCaポートやNFCポートも搭載されていない。
前機種の「Qua」シリーズ同様に、「Qua phone PX」と「Qua tab PX」は、2台持ちで組み合わせて使うことが想定されている。その場合のデータ連携機能として「auシェアリンク」を備えている。「auシェアリンク」では、スマートフォンでの音声通話やSMSの着信をタブレットに通知する機能や、スマホで見ていたWebコンテンツをタブレットに転送する機能、タブレットのWebブラウザーに表示された電話番号をスマホに転送&発信する機能といった、従来からの機能に加え、ロック画面のアイコンをスワイプするだけでWebコンテンツや動画の続きを見られる新機能が搭載されている。
いずれも、7月上旬以降に発売される予定だ。
「Qua phone PX」の重量は、約127gに抑えられている
「Qua phone PX」のメインカメラには、約1610万画素という高画素のイメージセンサーが使われる。従来の「Qua phone」からカメラの画質はかなり向上していたという
「Qua tab PX」の画面サイズは約8インチ。WUXGA表示対応なのできめ細かさも十分だ
カラーバリエーションは、左からカメリア レッド、カーボン グレイ、トパーズ ゴールドの3色
HTCの最新グローバルモデル「HTC 10」が、auから登場する。ハードウェアの仕様はグローバルモデルそのものと言ってよく、1440×2560のWQHD表示に対応する約5.2インチ液晶ディスプレイや、ハイエンド向けクアッドコアCPU「Snapdragon 820 MSM8992(2.2GHz×2+1.6GHz×2)」のほか、4GBのRAMと32GBのROM、200GBまで動作確認済みのmicroSDXCメモリーカードスロットが搭載される。動作OSは、Android 6.0。ベースがグローバルモデルということもあり、従来の「HTC J」シリーズの特徴だった、日本のケータイに由来するおサイフケータイやテレビチューナーなどの機能は非搭載。NFCポートは搭載されている。
従来の「HTC J」シリーズは、樹脂製ボディが特徴だったが、この「HTC 10」は金属製ボディを採用。サイズは、約72(幅)×146(高さ)×9.2(厚さ)mmで、重量は約161gとなっている。IPX5の防塵仕様はクリアしているが、防水仕様とはなっていない。ただ雨や、水滴がかぶる程度の生活防水には対応しているという説明を受けた。
接続インターフェイスとしては、従来のmicroUSBポートから、USB Type-Cポートに変更された点が目を引く。USB Type-Cポートは充電の速さが魅力のひとつだが、「HTC 10」ではさらに、急速充電の最新規格「QuickCharge 3.0」に対応しており、同梱される充電器と組み合わせることで、3,000mAhの内蔵バッテリーを約90分の短時間でフル充電できる。
通信機能では、VoLTE 、LTEおよびWiMAXを利用可能で、3波のキャリアアグリゲーションを使った370Mbpsの高速ダウンロードにも対応する。
発売は、6月中旬以降を予定している。
HTCの国内向けモデルとしては久々の金属ボディを採用。質感はすばらしい
直線と曲面を組み合わせた側面部分のデザインには、本機ならではの個性が感じられる。メインカメラの画素数は約1200万画素
同梱されるHTCオリジナルのイヤホンはハイレゾ音源に対応。本機のパッケージだけでハイレゾ音源が再生可能となっている
インカメラに約500万画素のイメージセンサーを使用。HTCによると、世界初という光学式手ブレ補正機能を備える
カラーバリエーションは、左からネイビー、ホワイト、コラールピンクという3色
定番のシャープ「AQOUS SERIE」シリーズから登場した最新モデル。1080×1920のフルHD表示に対応する約5.3インチのハイスピードIGZO液晶を搭載する。ボディサイズは、約73(幅)×149(高さ)×7.6(厚さ)mmで、重量は約153g。防水仕様ではIPX5/8等級、防塵仕様ではIP5X等級をそれぞれクリアしている。
ボディは、側面の金属フレームや、背面のハードコート処理のため、つるつるとしたなめらかさがある。加えて、従来の狭額縁設計を追及した「EDGEST」コンセプトから、ボディの高さ方向が確保されたやや大ぶりなデザインのため、従来の「AQUOS SERIE」とはまったく別物のような印象だ。
主要スペックを見ると、ハイエンド向けクアッドコアCPU「Snapdragon 820 MSM8992」に、3GBのRAMと32GBのROMを搭載。OSは、Android 6.0。増設用のmicroSDXCメモリーカードスロットは200GBまで動作確認済みとなっている。
通信機能では、LTEおよびWiMAXを利用可能で、3波のキャリアアグリゲーションを使った370Mbpsのダウンロードにも対応。音声通話にはVoLTEを使用する。
国内メーカー製ということもあり、ケータイ由来の機能は豊富だ。フルセグおよびワンセグの各テレビチューナー、FeliCaポートやNFCポートなどを備えている。
「AQUOS」シリーズの特徴であるバッテリーの持続性だが、3,000mAhの大容量バッテリーを搭載し、連続通話時間が約1,590分、連続待ち受け時間が約500時間となっている。実際の利用条件に近いバッテリー指標の「電池持ち時間」は、「計測中」とのこと。
また、シャープの注力するAI機能「エモパー」が、バージョン4.0に進化し、体重や歩数情報を基にした健康サポート「エモパーヘルスケア」を新搭載。また、就寝時間が近づくと自動的にブルーライトを抑えた画質に移行する「リラックオート」機能も備えている。
発売は6月中旬以降を予定している。
狭額縁設計の「EDGEST」コンセプトから一新された新しいデザインを採用。金属フレームやハードコートされた背面は、全体としてつるりとした感触だ
側面には近接センサーを使ったグリップマジックのセンサーやLEDのイルミネーション「ヒカリエモーション」を備える
約500万画素のサブカメラを使い、目の血管を認識する生態認証機能「見るだけ解除」を搭載し、ロック解除がすばやくセキュアに行える。なお、メインカメラは約2260万画素
カラーバリエーションは、左からミントブルー、シルキーホワイト、エレガントブラックの3色
「AQUOS」シリーズから登場したもうひとつのモデルが、「AQUOS U SHV35」だ。720×1280のHD表示に対応する約5.0インチのIGZO液晶を搭載し、ボディサイズは約71(幅)×141(高さ)×8.3(厚さ)mm、重量約128gという「AQUOS SERIE」より、ひと回りコンパクトなスマートフォンだ。手にした実機は非常に軽い。約128gの「Qua Phone PX」とほぼ互角で、軽量なスマートフォンが欲しいならこの両機は悩ましい選択になるかもしれない。なお、本機もIPX5/8等級の防水仕様と、IP5X等級の防塵仕様をクリアしている。
主要スペックを見ると、ミドルハイクラスのオクタコアCPU「Snapdragon 617 MSM8952(1.5GHz×4+1.2GHz×4)」に、2GBのRAMと16GBのROMを搭載。OSは、Android 6.0。200GBまで動作確認の取れたmicroSDXCメモリーカードスロットも備える。
本機の大きな特徴はバッテリーの持続性能だ。搭載されるバッテリーは容量3010mAhという大容量で、バッテリーの持続性を示す「電池もち時間」は約105時間。平均的使用パターンであればフル充電で4日以上バッテリーが持続する計算になる。
機能も豊富で、フルセグおよびワンセグの各テレビチューナー、FeliCaポートやNFCポートを搭載する。また、AI機能の「エモパー」については「AQUOS SERIE SHV34」と同じく、バージョン4.0が採用されている。
通信機能ではLTEおよびWiMAX2+に対応し、2波のキャリアアグリゲーションに対応する。ダウンロード時の最高速度は225Mbpsだ。
発売は6月下旬以降の予定だ。
手ごろなサイズと約128gという軽量ボディのため、持ちやすさはなかなか良好
背面のデザインはマットな質感で、指紋汚れがつきにくい。形状もシンプル。メインカメラの画素数は約1310万画素
キャップレスのmicroUSBポートを搭載。その左に見える横長の穴はスピーカーホールだ
カラーバリエーションは、左からロイヤルグリーン、シャンパンゴールド、ディープネイビーの3色
OSにAndroidを使ったケータイである「ガラホ」に追加された最新モデルが「AQUOS K SHF33」だ。540×960のqHD表示に対応した約3.4インチ液晶を搭載した折りたたみ式ボディに、「Snapdragon 400 MSM8926(1.2GHz×4)」と、1GBのRAM、8GBのROM、32GBまで対応するmicroSDXCメモリーカードスロットを搭載。画素数は約1,310万画素から変更はないが、明暗の差が大きい場所でも肉眼に近い撮影が行える「リアルタイムHDR」や、夜景撮影をきれいに行う「ナイトキャッチ」、上手な構図をアシストする「フレーミングアドバイザー」といった、スマートフォンの「AQUOS」ではおなじみの機能を搭載している。また、AI機能の「エモパー」をケータイでは初めて搭載した。
このほか、従来のIPX5/7等級の防水仕様に加えて、IP5Xの防塵仕様や、米国国防総省の調達基準「MIL-STD-810G Method516.7:Shock-ProcedureIV」に準拠した耐衝撃性能を新たに備えている。
発売は6月下旬以降を予定している。
おなじみの折りたたみスタイルはそのままだが、防塵仕様や耐衝撃性能を備えるなどタフネス性能は向上している
メインカメラは、「リアルタイムHDR」、「ナイトキャッチ」、「フレーミングアドバイザー」といった機能を新たに搭載した
カラーバリエーションは、左からオレンジ、ホワイトの2色
LTEとWiMAX2+に対応するモバイルWi-Fiルーター。3波のキャリアアグリゲーションに対応しており、ダウンロード時で最大370Mbpsの通信が行える。またWi-Fiでは、IEEE802.11a/b/g/n/acの各規格に対応しており、端末との通信速度もハイスピードだ。
このほか、NFCをルーターにかざすだけのWi-Fi設定機能を備えている。
発売は6月4日の予定だ。
前面に備わるNFCポートを使えば、Android 4.4以降の対応端末をかざせば接続設定が行える
5月19日に発売中された「Galaxy S7 edge SCV33」に、100台限定のバットマンコラボパッケージが登場する。パッケージ内容は、シリアルナンバー入りの「Galaxy S7 edge」に加え、ゴーグル型ヘッドマウントディスプレイ「Gear VR Black Edition」、専用のカバー「Injustice Editionスペシャルカバー」や、100ドル相当のゲームを体験できる「Injustice ゲームバウチャー」などが同梱されている。
バットマンモチーフがちりばめられた「Galaxy S7 edge」と「Gear VR Black Edition」がセットになっている
背面には金色のバットマンマークがプリントされる。シリアルナンバーはその下に入る予定
壁紙やアプリなどがバットマンのモチーフでカスタマイズされている
2015年夏モデルのタフネススマートフォン「TORQUE G02」に新色のブルーが追加される。OSは、Android 6.0発売は7月上旬の予定だ。
なお、これにあわせて、既存ユーザー向けにAndroid 6.0へのバージョンアップが行われ、フィッシング用アプリ「FishingLog〜釣れてる?〜」や、アウトドア情報をカードスタイルで表示する「OUTDOOR PORTAL」も追加されるバージョンアップが行われる
新色のブルーは海の青がモチーフ。発売は7月上旬の予定
「FishingLog〜釣れてる?〜」は、釣果をロケーションや気候、写真などで管理できる
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