ソフトバンクは2016年7月27日、「Y!mobile」(ワイモバイル)ブランドより同29日にデビューする日本初のAndroid Oneスマートフォン「507SH」の発売を記念したプレスイベントを開催。最新のAndroidが使用できるAndroid Oneの魅力をアピールし、Android Oneデビューキャンペーンを行うと発表した。ここでは、Android Oneの特徴を紹介するとともに、会場で展示されていた実機「507SH」を中心にレポートする。
シャープ製のAndroid Oneスマートフォン「507SH」
「Android One」とは、OSのバージョンではなく、グーグルが各国のメーカーと協力して、最新のAndroid OSを利用できるスマートフォンを開発するためのプログラムのこと。
Android Oneスマートフォンの最大の特徴は、発売から18か月間に最低1回以上のOSアップデートを保証しているうえ、グーグルが販売するAndroidスマートフォンのリファレンスモデル「Nexus」と同様にセキュリティアップデートが毎月配信される点だ(発売から最低2年間のアップデートを保証)。
なお、ハード面においては、microSDカードスロットや防水防塵といった地域に応じたカスタマイズも可能になっており、最新のAndroidをいち早く体験できるNexusシリーズと、国内向けの機能が充実した通信キャリア系の端末の両方のいいところを合わせ持つことができる。
またメーカー独自のカスタマイズを最小限に留めているため、Androidのインターフェイスはほぼそのままになっており、シンプルな操作感になっているのも大きな見どころだ。
「常に最新のGoogle体験を。」とキャッチコピーがつけられたAndroid One。最新のOSが利用できる、毎月セキュリティアップデートが配信されるといった特徴がある
そんなAndroid Oneスマートフォンとして、日本で初めて登場するのがシャープ製の「507SH」。日本市場に合わせた仕様として、防水(IPX5/8)、防塵(IP5X)に対応したほか、ワンセグも実装されている。最大200GBまで対応できるmicroSDカードスロットも装備されている。おサイフケータイには非対応。
インターフェイスやアプリはAndroid標準となっており、シャープ製スマートフォンでおなじみの独自機能やUIはいっさい見られない。追加されているのは、ワンセグ視聴用の「テレビ」アイコンと、Y!mobileサービス関連のアイコンのみ。必要なアプリしか入っていないためとてもシンプルだ。
なお、本機はシャープ製のスマートフォンだがAQUOSブランドのロゴはなく、Android Oneブランドでの展開となっている。
独自のアイコンは4つのみ。Y!mobile関連とワンセグ試聴用の「テレビ」の計4つとなっている。そのほかのインターフェイスはほぼAndroid標準だ
シャープ製のスマートフォンだがAQUOSのロゴはなく、「android One」のロゴのみがプリントされるのが特徴的だ
主な仕様は、ディスプレイが約5型HD IGZO液晶(1280×720ドット)、プロセッサーがオクタコア「MSM8952」、メモリーが2GB、内蔵ストレージが16GB。メインカメラは有効約1310万画素。OSは「Android 6.0」をプリインストールする。
バッテリー容量は3010mAhで、連続通話時間は約1220分(W-CDMA網)。連続待受時間は約875時間(W-CDMA網)。無線通信はIEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN規格と、Bluetooth 4.2をサポートする。本体サイズは71(幅)×142(高さ)×8.8(奥行)mm(突起部を除く)、重量は135g。ボディは樹脂製となっている。ボディカラーは、スモーキーブルー、ブラック、ホワイトの3色。
曲線的なデザインとなっている側面。microSDカードやSIMカードはこちらのカバーを開けてアクセスする
底面にmicroUSBポートを搭載している
なお、本機の発売開始にともない、7月29日よりY!mobileでのAndroid Oneデビューキャンペーンもスタートする。Google Playにて配信されている最新の映画タイトル2本を半額でレンタルできるクーポンがもらえるほか、先着10,000名に手軽にVR体験ができる「ふてニャンVRゴーグル」がプレゼントされる。また、Y!mobileの2周年を記念したキャンペーンも続々開始される予定だ。
7月29日の発売日に開始されるAndroid Oneデビューキャンペーン。Google Playで使えるクーポンコードや紙製のVRゴーグルが先着でプレゼントされる
「ふてニャンVRゴーグル」はグーグルのCardboardをベースにしたもの。ふてニャンと一緒に宇宙体験ができるオリジナルのVRコンテンツも用意される
2周年記念のキャンペーン。サービス加入者向けの特典も用意されている
2周年キャンペーンの中には、マスコットキャラクターでおなじみ「ふてニャン」の「BIGふてニャン缶」が抽選であたるキャンペーンも
編集部の平均体重を底上げしている下っ端部員。アキバをフィールドワークにする30代。2015年4月、某編集部から異動して価格.comマガジン編集部へ。今年こそ、結果にコミット!