auは、2016年7月28日に、シニア向けモデルとして、スマートフォン「BASIO 2 SHV36」(シャープ製。以下、BASIO 2)と、携帯電話「かんたんケータイ KYF32」(京セラ製。以下、かんたんケータイ)を発表した。発表会の様子から、両機種がどんな特徴を備えているのかレポートしよう。
スマホが苦手だという杉良太郎さんと、真鍋かをりさんがゲストで登場。絶妙な掛け合いで会場を盛り上げた
シニア向けAndroidスマートフォンの「BASIO 2」は、2015年2月に発売された「BASIO KYV32」の後継となるモデルだ。製造するメーカーが京セラからシャープに変更されたことを受け、搭載されるディスプレイが、従来のフルHD対応の約5.0インチ液晶から、電力消費やタッチ操作の感度にすぐれた約5.0インチのIGZO液晶(画面解像度720×1280)に変更されている。CPUはオクタコアの「Snapdragon 617 MSM8952(1.5GHz×4+1.2GHz×4)」で、OSも最新のAndroid 6.0にアップデートされており、基本性能が着実にアップしている。なお、搭載されるRAMは2GB、ROMは16GBで従来から変更はないが、microSDXCメモリーカードスロットは、128GBから200GBに動作確認容量がアップしている。また、前機種から引き続き、GooglePlayにも対応している。
本機の大きな改良点はカメラの扱いやすさだ。メインカメラ(約1,310万画素)には、スライドカバーが備わり、これを開くことでカメラを起動できる。また、シャッターボタンを側面に備えており、一連の操作をタッチ操作なしで行えるのも特徴だ。もうひとつの特徴は「文字入力アシスト」機能で、スマートフォンの文字入力でとまどいやすい「!」や「?」といった記号、濁点などの入力を先回りして教えてくれる。なお、この機能は操作に慣れてくるに従い、少しずつ表示される頻度が減ってゆくという。
なお、本機の購入ユーザーで、サポートメニュー「auスマートサポート」への加入意思のある人を対象とした、ユニークなサポートプラン「ご自宅訪問契約(使い方レッスン付き)」も用意される。これは、スマートフォンの契約手続きのため、専任の訪問員が自宅にうかがい、あわせてスマートフォンの使い方もレクチャーしてくれると言うもの。利用料金は無料で、所要時間は120分だ。また、auスマートサポートの「スマホ訪問サポート(60分コース/初期設定・基本操作)」についても1回だけ無料で利用可能となっている。発売は8月5日より。
ディスプレイはコントラストが高くなかなか見やすい。独自のホーム画面もわかりやすい
スライドカバーを開閉することでカメラを起動できる。急にカメラを使いたい場合に便利だ
シャッターボタンも側面に搭載されている
ストラップホールも装備。使い慣れた好みのストラップを活用できる
通話、ホーム、メールの各物理ボタンを搭載するのは、従来のBASIOと同様
Google Playに対応しており多様なアプリを導入できる。人気の「ポケモンGO」もインストール可能とのこと
とまどいやすい文字入力を支援する「文字入力アシスト」機能。操作に慣れるに従い少しずつ表示頻度が減ってゆくという
カラーバリエーションは、ネイビー、プラム、ゴールドの3色
新しい「かんたんケータイ」は、主に音声通話の機能向上が図られている。最大の目玉はVoLTEへの対応で、auのVoLTE対応端末との音声通話なら、音質が大きく向上する。また、ディスプレイ全体をスピーカーとして利用する「スマートソニックレシーバー」も搭載されており、周りの騒音に通話音声がかき消されずに通話が行える。このほか、通話音声の音質を好み調整できる「聞こえ調整」も備える。発売は7月30日より。
カラーバリエーションは、ゴールド、ピンク、ブルーの3色が用意される
ディスプレイはFWVGA(480×854)表示対応の約3.4インチ液晶。コントラストが高く、白内障の方でも見やすくなっているという
ユニークなフラットなデザインのキー。面積が広く押しやすい
スライド式の電源ボタンを搭載。電源をまめに切る場合に便利だ
ディスプレイの下には、電話番号を登録しておき、ワンプッシュで発信できる3個の物理ボタンが備わる