カーボンカバーの構造を一新、クリックパッドを静音化

シルバーの「ThinkPad」が登場! レノボの新型「X1 Carbon」のこだわりがスゴイ

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レノボ・ジャパンは2017年2月7日、今年1月に米国で発表したノートパソコン「ThinkPad X1」シリーズの新モデルを国内で発売すると発表した。インテルの最新CPUを採用するほか、高速近距離通信のWiGig対応モデルやLTE対応モデルをラインアップする。米国での発表時に話題となったシルバーモデルも発売する。ここでは、同シリーズの中でも注目度が高い「ThinkPad X1 Carbon」と「ThinkPad X1 Yoga」の2モデルの特徴を紹介したい。

2in1タイプの「ThinkPad X1 Yoga」の新モデル。左が新色のシルバーモデル、右がブラックモデル。新色のシルバーモデルは、ブラックモデルよりも軽やかな雰囲気だ

狭額縁で小型化 「ThinkPad X1 Carbon」

ThinkPad X1 Carbonは、カーボンファイバー素材を使った薄型・軽量ボディが特徴のノートパソコン。新モデルは、狭額縁設計を採用することで、旧機種よりも幅が9.5mm、奥行きが11.9mmほどコンパクトになっている。同社によると、14型のディスプレイを搭載しながら、13型クラスのボディサイズを実現しているという。狭額縁設計は最近のノートパソコンのトレンドの1つだが、狭額縁化するためにカメラをディスプレイの下部に備えるモデルが多く、そうなるとビデオ会議をする場合に、どうしても目線が下になってしまう。それに対して、本モデルはカメラをディスプレイの中央上部に残し、自然な目線でビデオ会議をできるようにしている。ビジネスシーンで欠かせないビデオ会議を快適に行うための、ThinkPadならではのこだわりだ。

狭額縁設計を採用し、本体がコンパクトになったThinkPad X1 Carbon。狭額縁化しつつ、カメラはディスプレイの中央上部に残している。新色のシルバーモデルは、ユーザーからの要望に応えて、発売に踏み切ったという

これまでディスプレイの額縁に配置していたアンテナを狭額縁化にともない、キーボード側に移動している。ただ移動させるだけでなく、アンテナ部分にガラス繊維強化樹脂を使用することで、従来モデルと変わらないアンテナ性能を確保したという。Wi-Fi、Bluetooth、NFC、WiGig、LTEなど、多彩な無線接続をサポートするのもポイント。オプションで選べるLTEのアンテナは、日本、米国、ドイツにて、徒歩、電車、バスの移動を含め2500カ所以上で検証テストを実施し、アンテナの性能の安定性を確認したという。

カーボンファイバー素材を使ったカバー(天板)の構造も一新している。これまではカーボン板をガラス繊維樹脂でぐるりと囲む構造だったが、樹脂の収縮する性質のため、反りや歪みが発生するという課題があった。新モデルでは、アンテナ窓を除くすべてをカーボン化し、接合用とフレーム構造用のガラス繊維樹脂を別々にすることで、金属切削並みの低反りを実現した。また、カーボン板自体も、これまではカーボン製の高弾性層で低密度発泡体を挟むサンドイッチ構造だったが、低密度発泡体を超低密度カーボン網に変えることで、さらなる軽量化と高剛性化を実現。強度を高めつつ、カバー単体では20gほど軽くなっているという。

このほか、クリックパッドに「Quiet Metal Domeスイッチ」を採用し、操作音の静音化を実現。トラックポイントボタンにもがたつきを抑える構造とスイッチの作り込みにより操作音を小さくしている。キーボードの打鍵音を静かにしたモデルは多いが、クリックパッドとボタンの音にまでこだわるのは、さすがThinkPadだ。

LTE、3G、Wi-Fi、Bluetooth、NFC、WiGigといった多彩な無線接続をサポート。アンテナ性能を確保するために、ガラス繊維強化樹脂のアンテナ窓を設けている

LTEのアンテナ性能は3カ国でフィールドテストを実施

LTEのアンテナ性能は3カ国でフィールドテストを実施

カーボン板の構造を9年ぶりに一新。軽量化層を超低密度カーボン網にすることで、さらなる軽量化と高剛性化を実現している

クリックパッドのカチカチという音を低減するQuiet Metal Domeスイッチ(右)

クリックパッドのカチカチという音を低減するQuiet Metal Domeスイッチ(右)

主な仕様は、CPUが第7世代のCore i5/i7プロセッサー、メモリーが8GB/16GB(オンボード)、ストレージが最大1TB SSD(NVMe選択可能)、ディスプレイは1920×1080のフルHDと2560×1440のWQHDから選べる。外部インターフェイスはUSB Type-C(Thunderbolt 3)×2、USB3.0、HDMI出力などを備える。本体サイズは323.5(幅)×217.1(奥行)×15.95(高さ)mm、重量が約1.13kg。バッテリー駆動時間は最大約15時間。カラーはブラックとシルバーの2色を用意する。直販価格は20万円(税別)から。発売は2月10日の予定だ。

ブラックモデルよりも軽やかな雰囲気のシルバーモデル(重量はブラックモデルと同じ)。シルバーとThinkPadロゴの組み合わせが新鮮だ

底面ももちろんシルバー

底面ももちろんシルバー

キーボード自動格納機構がより美しく 「ThinkPad X1 Yoga」

ThinkPad X1 Yogaは、ディスプレイ部分が360度回転し、タブレットスタイルでも使える2in1タイプ。本体に格納できるスタイラスペンが付属し、手書き入力も可能だ。旧機種と同様、有機ELモデルもラインアップする。新モデルはディスプレイの開閉にリンクするキーボード自動格納機構を搭載する。従来モデルはベース部分全体が上下し、キーボードが格納されるしくみだったが、新モデルではキートップだけが格納される仕組みとなり、よりすっきりとした見た目となっている。トラックポイントスティックも同じように格納される。

ThinkPad X1 Yoga

ThinkPad X1 Yoga

ディスプレイの開閉にリンクしてキートップが上下するキーボード自動格納機構。本体の薄型化にもつながる機構だが、新モデルは基板が片面実装から両面実装となり、残念ながら厚みは変わらない。薄型化は次回モデルに期待したい

主な仕様は、CPUが第7世代のCore i5/i7プロセッサー、メモリーが8GB/16GB(オンボード)、ストレージが最大1TB SSD(NVMe選択可能)、ディスプレイは1920×1080のフルHD液晶、2560×1440のWQHD液晶、2560×1440のWQHD有機ELから選べる。外部インターフェイスはUSB Type-C(Thunderbolt 3)、USB3.0×3、HDMI出力などを備える。本体サイズは333(幅)×229(奥行)×17.4(高さ)mm、重量が約1.36kgから。バッテリー駆動時間は最大約15時間。カラーはブラックとシルバー。直販価格は205,000円(税別)から。発売は4月上旬の見込み。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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2017.3.30 更新
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