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「吸引+水拭きルンバ」が3万円台で買える! 「白ルンバ」も12年ぶりに復活

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2024年4月19日、ロボット掃除機の代名詞として人気のアイロボットジャパン「ルンバ」シリーズから、新たに3機種が発売された。

4万円を切る低価格なエントリーモデルながら、吸引と水拭き清掃を同時に行える機能を備えた「Roomba Combo Essential robot(ルンバ コンボ エッセンシャル ロボット)」と、従来のミドルモデルに水拭き機能を追加したアップグレード版「Roomba Combo j5+(ルンバ コンボ j5+)」ならびに「Roomba Combo i5+(ルンバ コンボ i5+)」だ。

後列左から「ルンバ コンボ j5+」、「ルンバ コンボ エッセンシャル ロボット」の「ホワイト」と「ブラック」、そして「ルンバ コンボ i5+」

後列左から「ルンバ コンボ j5+」、「ルンバ コンボ エッセンシャル ロボット」の「ホワイト」と「ブラック」、そして「ルンバ コンボ i5+」

これらの新モデル追加により、「ルンバ」シリーズはすべての価格帯において、吸引+水拭き清掃が可能な2-in-1モデルが揃ったことになる。そういった性能の充実に加え、価格的にも一段と魅力を増した新モデル3機種の詳細を紹介していこう。

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2025/09/03 13:00

3万円台で2-in-1の高コスパ「ルンバ」登場

今回の新モデル発表で特に注目を集めたのは、税込価格39,300円の「ルンバ コンボ エッセンシャル ロボット」だろう。従来のエントリーモデル「ルンバ i2」と同価格帯だが、それでいて「ルンバ i2」や「ルンバ i5」にはなかった水拭き機能が追加されている、というのが最も大きなトピックだ。

ボディカラーは、多くのユーザーから要望があった「ホワイト」が12年ぶりに登場

ボディカラーは、多くのユーザーから要望があった「ホワイト」が12年ぶりに登場

昨今のロボット掃除機では、吸引+水拭きの2-in-1タイプが当たり前という風潮ではあるが、それはあくまでも10万円前後のミドルクラスから。4万円以下で水拭きも……となると、やはり相当に珍しい。2023年秋、ロボット掃除機の国内世帯普及率10%を突破したアイロボットジャパンだけに、ロボット掃除機の普及をさらに進めるうえで、かなり思い切った戦略的価格設定と言えそうだ。

メインブラシはコストカットのためか、デュアルから毛+ゴムのシングルブラシに変更

メインブラシはコストカットのためか、デュアルから毛+ゴムのシングルブラシに変更

吸引清掃は、V字型シングルアクションブラシとエッジクリーニングブラシの組み合わせで行う。ちなみに、従来モデル「ルンバ i2」はゴム製のデュアルアクションブラシを採用していたが、これに関しては吸引性能のアップなどと合わせて、トータルの性能としては従来モデルと同等かそれ以上のレベルには達しているとのことだ。

モッププレートを底面にセットするだけで床拭きモードになるなど、操作は非常にシンプル

モッププレートを底面にセットするだけで床拭きモードになるなど、操作は非常にシンプル

水拭き清掃は、本体底部にモッププレートを装着することで自動的に「掃除機&床拭き」モードが設定され(アプリからも設定可能)、1回の走行で吸引清掃と水拭き清掃を同時に行えるようになる。

もちろん、ベースステーションレスのモデルなので、モップの自動洗浄・乾燥といった機能は搭載されていないが、モップパッド自体は取り外して洗濯することで繰り返しの使用が可能だ。

低価格ながら、センサーによる家具の回避・段差からの滑落防止などは満足できるレベルで機能する

低価格ながら、センサーによる家具の回避・段差からの滑落防止などは満足できるレベルで機能する

たとえば、この春からひとり暮らしを始めた人や、仕事環境が変わって忙しくなったという人にとっては、ロボット掃除機は特に興味を引かれるジャンルと言えるはず。とはいえ、“初めてのロボット掃除機”にいきなり10万円以上を出すのもちょっとチャレンジが過ぎるわけで、まずはこれぐらいの価格からトライしてみるのが現実的なのかもしれない。

水拭き対応の交換式2-in-1で掃除の満足度が大幅アップ!

ミドルモデルに新たにラインアップされたのが、「ルンバ コンボ j5+」と「ルンバ コンボ i5+」の2機種だ。

「ルンバ コンボ j5+」はプレミアムタイプ「j7+」、「ルンバ コンボ i5+」はスタンダードタイプ「i5+」のそれぞれアップグレード版という立ち位置で、「前モデルに水拭き機能がプラスされ、かつ1〜2万円近くプライスダウン」というのが最大のポイントだ。

ミドルモデルでは上位に当たるjシリーズの「ルンバ コンボ j5+」。公式オンラインストア価格は108,700円(税込)

ミドルモデルでは上位に当たるjシリーズの「ルンバ コンボ j5+」。公式オンラインストア価格は108,700円(税込)

スタンダードモデルに当たるiシリーズの「ルンバ コンボ i5+」。公式オンラインストア価格は79,000円(税込)

スタンダードモデルに当たるiシリーズの「ルンバ コンボ i5+」。公式オンラインストア価格は79,000円(税込)

水拭き清掃後の床のサッパリ感は、掃除の満足度を大きく向上させるので、いまや2-in-1はロボット掃除機にとって必須機能と言える。

そんななか、この2機種は、掃除機本体のダスト容器を交換することで水拭き機能が追加できるという、いわば“交換式2-in-1モデル”。「掃除機専用ダスト容器」を本体より取り外し、モップパッドと水タンクが合体した「掃除機&床拭き対応ダスト容器」に付け替えることで、吸引&水拭き清掃が同時に行えるようになる仕組みだ。容器交換は簡単に行えるため、汚れの多さなどに合わせてサッと切り替えるという使い方でも十分に活躍しそうだ。

モップパッドを備えているのが「掃除機&床拭き対応ダスト容器」。自重による圧で水拭き清掃を行う

モップパッドを備えているのが「掃除機&床拭き対応ダスト容器」。自重による圧で水拭き清掃を行う

「掃除機&床拭き対応ダスト容器」上面には、ゴミ収集タンクと水タンクが並んで配置されている

「掃除機&床拭き対応ダスト容器」上面には、ゴミ収集タンクと水タンクが並んで配置されている

ただし、気を付けたいのが、「掃除機&床拭き対応ダスト容器」を装着しているときは、清掃終了後にクリーンベースに戻ってもゴミ収集が行われず充電のみになるという点。「ルンバ コンボ j5+」と「〜i5+」ともにクリーンベースは、最大で約1年分ものゴミを収納しておけるというケアフリーなものなだけに、それがフルに活用できないシーンもあるというのはもったいなく感じた。

約1年間は交換不要という大容量のゴミ収集パック(写真右側)。予備のパックをストックしておけるスペース(写真左側)も設けている

約1年間は交換不要という大容量のゴミ収集パック(写真右側)。予備のパックをストックしておけるスペース(写真左側)も設けている

プレミアムな「ルンバ コンボ j5+」は前モデル同様に、独自のセンサー技術による障害物回避システム「PrecisionVision ナビゲーション」を搭載。床に落ちているケーブルやスリッパ、ペットの排泄物をリアルタイムで認識し、スムーズに回避できる。万が一にもペットの排泄物を吸い込んでしまった場合は、保証期間内で1回限りではあるが、メーカー側で無償修理・交換に応じる「ペットオーナーあんしん保証」も引き続き対応するとのこと。

「ルンバ コンボ j5+」は床に落ちている80種類以上の障害物を認識して回避するため、「掃除前の片付け」が不要だ

「ルンバ コンボ j5+」は床に落ちている80種類以上の障害物を認識して回避するため、「掃除前の片付け」が不要だ

総じての印象としては、水拭き清掃に対応しながらも価格が下がったこともあり、「ルンバ」ユーザーの買い替え選択肢としては、かなり魅力的と言えそうだ。

ただし、「ルンバ コンボ j5+」については、すでに他社から10万円前後で常時吸引&水拭き清掃、かつクリーンベースでモップの洗浄・乾燥を行うフルスペックモデルが発売されているため、そのあたりに対して「ルンバ」というブランドの魅力がどこまで対応していけるのかが、今後気になるポイントだろう。

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2025/09/03 13:00
きだてたく
Writer
きだてたく
最新の機能派文房具から雑貨・ファンシー系のオモシロ文房具まで、何でも徹底的に使い込んでレビューする文房具ライター。雑誌・WEBで文房具の最新情報や使いこなし記事を執筆するほか、文房具の楽しさを伝えるトークライブやワークショップなども全国各地で精力的に行う。最近は掃除機業界にも進出中!
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牧野裕幸(編集部)
Editor
牧野裕幸(編集部)
アイテム情報誌「GetNavi」や映像エンタメ情報誌「DVD&Blu-rayでーた」(当時)の編集者を経て「価格.comマガジン」へ。スティック&ロボット掃除機、コーヒーメーカー、扇風機、電動歯ブラシ、電気ケトルなどの白物家電のほか、AV機器や加熱式タバコを担当しています。LOVE, LINKIN PARK.
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