“Anker史上最高峰の充電器シリーズ「Anker Prime」に待望のニューカマーが登場! USB急速充電器とモバイルバッテリーが一体となった「Anker Prime」シリーズ初のFusionモデルや、カードサイズの超薄型USB急速充電器など、注目の新製品を詳しく解説します。
「Anker Prime」シリーズの2024年新モデル
USB急速充電機器/モバイルバッテリー「Anker Prime Power Bank(9600mAh, 65W, Fusion)」
「Anker Prime」シリーズでは、これまでにもUSB Power Delivery 3.1(Extended Power Range)に対応したハイスペックなモバイルバッテリーを展開していましたが、今回登場する「Anker Prime Power Bank(9600mAh, 65W, Fusion)」は、モバイルバッテリーとしてだけでなく、USB急速充電器としても使えるシリーズ初のFusionモデルになります。
バッテリー容量は、スマートフォンを約2回充電可能な9,600mAh。2つのUSB -Cポートを搭載しており、USB 急速充電器としてもモバイルバッテリーとしても、単ポート/2ポート利用時問わず最⼤65W出⼒が可能です。
USB-Cポートは本体側面に用意
従来の65W 出⼒のモバイルバッテリーと比較して約60%の小型化を実現したそうで、本体はとてもコンパクト。持ち運びに便利なストラップや、バッテリー残量や充電にかかる時間、2つのUSB -Cポートそれぞれの出力状況をリアルタイムで確認できる小型のディスプレイも備わっており、使い勝手もなかなかよさそうです。重量は308gで、10,000mAhクラスのモバイルバッテリーと比べると若干重く、価格も14,990円と少々値が張りますが、これ1台あればモバイルバッテリーとUSB充電器を別々に持ち歩く必要がなくなるので、持ち出すデバイスを最小限にしたいという人は要注目のアイテムと言えるでしょう。
USB急速充電器「Anker Prime Charger (65W, Slim, GaN)」
「Anker Prime Charger (65W, Slim, GaN)」は、クレジットカードほどのコンパクトサイズを実現した超薄型のUSB急速充電器です。プラグ自体が90度外側に開いて収納可能な独自のダイナミックプラグ構造を採用することで、厚さわずか12mmという驚異の薄さを実現。携帯性にすぐれているのはもちろんですが、差し込み口の間隔が狭い電源タップで使いやすいところもポイントです。
プラグ自体が90度外側に開いて収納可能な独自のダイナミックプラグ構造
わずか12mmという驚異的な薄さは、USB-Cポートのサイズからもお判りいただけるかと思います
USB-Cポートは2つ用意されており、ポート1は単ポート利用時で最大65W、ポート2は単ポート利用時で最大45W出力が可能。2ポート同時利用時は最大63Wまで出力できます。発売時期が少々先ですが、重量も約80gと軽く、本体も薄型でかさばらず、価格も比較的お手ごろな製品なので、外出時にUSB充電器が欠かせないという人はぜひ注目しておきたい1台です。
USB急速充電器「Anker Prime Charger (100W, 3 Ports, GaN)」
「Anker Prime Charger (100W, 3 Ports, GaN)」は、最大100W出力で世界最小クラスを謳うUSB急速充電器です。USB-Cから最大100W出力可能なUSB急速充電器としては、すでに「Anker Prime Wall Charger (100W, 3Ports, GaN)」という製品がラインアップされていますが、新製品の「Anker Prime Charger (100W, 3 Ports, GaN)」のほうが本体サイズ・重量ともに若干小さくなっています。また、重心位置を最適化した本体設計を新たに採用し、壁コンセントに差し込んだ際に抜け落ちにくくなっているのもポイントです。
重心位置を最適化した本体設計を新たに採用し、壁コンセントに差し込んだ際に抜け落ちにくくなったそうです
出力ポートはUSB-Cが2ポート、USB-Aが1ポートとなっており、USB-C単ポート利用時は最大100W、USB-Cポート1+ USB-Cポート2の同時利用時は2ポート合計で最大100W、USB-Cポート1+USB-Aポートの同時利用時は2ポート合計で最大87.5W、USB-Cポート2+USB-Aポートの同時利用時は2ポート合計で最大24W、USB-Cポート1+ USB-Cポート2+ USB-Aポートの同時利用時は3ポート合計で89Wとなります。
出力ポートはUSB-Cが2ポート、USB-Aが1ポートの計3ポートです
「Anker Prime Wall Charger (100W, 3 Ports, GaN)」に搭載されている独自の充電技術「GaNPrime」が省かれており、独自の急速充電技術「PowerIQ」のバージョンが「4.0」ではなく「3.0」どまりということもあり、“急速充電を同時に行う”というシーンに限ると「Anker Prime Wall Charger (100W, 3 Ports, GaN)」のほうに軍配が上がりますが、価格は新製品の「Anker Prime Charger (100W, 3 Ports, GaN)」のほうが1,000円安く、本体サイズや重量も小さいので、複数台デバイスへの同時充電するケースがあまり多くないという人なら、価格が安い「Anker Prime Charger (100W, 3 Ports, GaN)」を選ぶというのもアリでしょう。
据え置き型USB急速充電器「Anker Prime Charger (200W, 6 Ports, GaN)」
「Anker Prime Charger (200W, 6 Ports, GaN)」は、付属の電源ケーブルをコンセントにつなげ、デスクに据え置きする形で利用するUSB急速充電器です。本体正面にUSB-Cを4ポート、USB-Aを2ポート配置し、合計6台のデバイスを同時に充電できます。
ちなみに、6ポート合計の出力は最大200Wで、USB-Cは単ポートで最大100Wまで、USB-Aは単ポートで最大22.5Wまで出力可能。USB-Cを2ポート利用すれば、「MacBook Pro」2台を同時充電できます。
接続端末を保護する「ActiveShield」も、温度上昇の監視回数が「ActiveShield 2.0」の1秒あたり35回から80回にまで引き上げられた最新の「ActiveShield 3.0」になるなど、安全性にもしっかりと配慮。デバイスを複数台同時に充電することが多い人にぴったりな1台と言えるでしょう。
据え置き型USB急速充電器「Anker Prime Charger (250W, 6 Ports, GaN)」
「Anker Prime Charger (250W, 6 Ports, GaN)」もUSB-Cを4ポート、USB-Aを2ポート搭載したデスク据え置き型のタイプのUSB急速充電器ですが、先ほど紹介した「Anker Prime Charger (200W, 6 Ports, GaN)」と異なり、本体正面にディスプレイを、本体右側面にダイヤルを搭載。4つの充電モードが用意されており、各USBポートからの出力をユーザー自身でカスタマイズできるのが最大の特徴です。本体にはWi-Fiも内蔵しており、専用アプリと連携することで各USBポートの出力状況や充電状況を外出先から確認できます。
本体正面のディスプレイを確認しながら、右側のダイヤルを使って各ポートの充電モードを切り替えられます
USB充電器としてのスペックは、合計最大出力が250W。単ポートで利用する場合は、USB-Cポート1が最大140W出力、そのほかのUSB-Cポートが最大100W出力、USB-Aポートが最大22.5W出力まで可能となっており、複数ポート利用時は最大240W〜250Wとなっています。最新の「MacBook Pro」を利用していて140Wでの高速充電が必要な人、デスク周辺の充電を1台にまとめたいという人には、「Anker Prime Charger (250W, 6 Ports, GaN)」はまさにうってつけのデバイスと言えるでしょう。
USB急速充電器付き電源タップ「Anker Prime Charging Station (8-in-1, 240W)」
「Anker Prime Charging Station (8-in-1, 240W)」は、USB急速充電機能が一体化された薄型の電源タップです。コンセント差し込み口が2つ、USB-Cポートが4つ、USB-Aポートが2つ備わっており、これ1台で最大8台の機器に同時給電/充電することが可能。ACアダプター別体とすることで、本体は約18mmの薄型設計になっており、デスクまわりにもすっきりと配置できるのもポイントです。
本体の厚みは約18mmとかなり薄型。フットプリントは「iPhone 15 Plus」と同程度なので、デスクまわりにもすっきり配置できそうです
USB充電器としてのスペックは、合計最大出力が240W。単ポートで利用する場合は、USB-Cポートが最大140W出力、USB-Aポートが最大12W出力まで可能となっており、複数ポート利用時は最大237W〜240Wとなっています。定格電力は1000W。定格電圧が100-125V仕様のため、海外では一部利用できませんが、本体が薄型設計なので、旅行や出張時に気軽に持ち出すのにも便利そうです。
ドッキングステーション「Anker Prime ドッキングステーション(14-in-1, Dual Display, 160W)」
「Anker Prime ドッキングステーション(14-in-1, Dual Display, 160W)」は、「Anker Prime」シリーズ初となるドッキングステーションです。本体正面にデータ転送用USB-A(10Gbps)×1、データ転送用USB-C(20Gbps)×2、充電/給電用USB-A(最大12W)、充電/給電用USB-C(最大100W)×2、オーディオ出力(3.5mm)×1を、本体背面にデータ転送用USB-A(480Mbps)×3、USB-Cアップストリームポート(10Gbps、100W)×1、HDMI(4K@60Hz)×2、イーサネットポート×1を配置しており、これ1台で高速データ転送や急速充電、ネット回線への有線接続やデュアルディスプレイ環境の構築までカバーできます。
本体正面には、データ転送用USBポートや充電/給電用USBポート、オーディオ出力を配置。上部には、USBポートの状況を確認できるディスプレイも備わっています
本体背面には、USB-CアップストリームポートやHDMI、イーサネットポートが並んでいます
本体にはGaN(窒化ガリウム)搭載のACアダプターが内蔵されており、コンセントから本体に直接給電が可能。接続するパソコンを含め、合計最大160Wの電源供給が行えます。少々高価な製品ですが、大型のACアダプターが不要でデスクにすっきりと配置できるので、コンパクトかつ多機能なドッキングステーションを探している人はぜひ注目してほしい1台です。
USBケーブル「Anker Prime 高耐久ナイロンUSB-C & USB-C ケーブル 240W」
「Anker Prime 高耐久ナイロンUSB-C & USB-C ケーブル 240W」は、USB-IF認証を取得した240Wまで対応可能なUSBケーブルです。240Wまで対応する製品としては「Anker USB-C & USB-C ケーブル (240W, 20Gbps, エコフレンドリー)」や「Anker USB-C & USB-C ケーブル (240W, 高耐久ナイロン)」がすでにラインアップされていますが、今回登場する「Anker Prime 高耐久ナイロンUSB-C & USB-C ケーブル 240W」は耐久性に特化した製品となっており、高耐久ナイロンを用いることで約30万回の折り曲げにも耐えうる耐久性を実現したそうです(「Anker USB-C & USB-C ケーブル (240W, 高耐久ナイロン)」は3万回以上の折り曲げにも耐えうる耐久性)。
転送速度が480Mbps相当となっているため、データ転送速度重視であれば「Anker USB-C & USB-C ケーブル (240W, 20Gbps, エコフレンドリー)」のほうが向いていますが、充電/給電目的で日常的に持ち出すのであれば、耐久性にすぐれた「Anker Prime 高耐久ナイロンUSB-C & USB-C ケーブル 240W」のほうがよいでしょう。