デロンギ・ジャパンが、風を出さずに部屋を暖めるヒーター「デロンギ マルチダイナミックヒーター ソラーレ」の新色と新モデルを2024年9月3日に発売しました。
さらに、電気ケトルの新シリーズ「 Eclettica(エクレティカ)」を2024年9月19日に発売します。新製品の気になる特徴や機能を発表会で見てきました。
「デロンギ マルチダイナミックヒーター ソラーレ Wi-Fiモデル」の新色(画像右から2つ目)と、「デロンギ マルチダイナミックヒーター ソラーレ」の新モデル(画像左2つ)
電気ケトルの新シリーズ「Eclettica(エクレティカ)」の温度設定機能付きモデルと、デザインプレートを採用したレギュラーモデル
まずはヒーターからチェックしていきましょう。
2024年9月3日に既存モデルの新色「デロンギ マルチダイナミックヒーター ソラーレ Wi-Fiモデル」(以下ソラーレ Wi-Fiモデル)と、新モデル「デロンギ マルチダイナミックヒーター ソラーレ」(以下ソラーレ)を発売しました。
この2つの新製品は、どちらも昨年2023年9月に発売されて注目を集めた「デロンギ マルチダイナミックヒーター ソラーレ」がベースになっているヒーターなので、新製品の紹介の前にその特徴をおさらいしておきましょう。
・風を出さずに輻射熱で部屋を暖めるヒーター
・温風を使わないので肌も喉も乾燥しにくく空気を汚さない
・火傷しにくい表面温度で安全性にも配慮されている
最大の特徴は“風を出さない”ことでしょう。また、これまで同社が展開していたオイルヒーターとの違いを簡単に説明すると、オイルヒーターは金属製の放熱フィン内に密封された難燃性のオイルを温め、熱されたオイルが放熱フィンを温め。温められた放熱フィンから輻射熱を放射して部屋を暖めます。
いっぽう、「ソラーレ」は熱源となる「ヒーティングエレメント」から出た赤外線を「インフラレッドシールド」が効率よく集め、そこから輻射熱を放出して部屋を暖めているのです。
本体内部に水平に配置されているのが「ヒーティングエレメント」で、側面にある金網のようなものが「インフラレッドシールド」。輻射熱と自然対流で部屋を暖めます。なお、輻射熱と自然対流を使う点は、オイルヒーターも同じ
これにより、従来のオイルヒーターと比べて0.1度単位で細かく温度調整ができるようになり、暖めすぎを防いで消費電力を抑えられるようになります。また、室内を暖める速さも上がり、使いやすくなっています。マルチダイナミックヒーターの表面温度は約60度と火傷をしづらく、転倒時の自動電源遮断装置などを搭載して安全面にも配慮しているのがポイントです。
使いやすさにもこだわっています。実際に「ソラーレ Wi-Fiモデル」を使用している様子を動画にまとめたので、こちらをご覧ください。
「ソラーレ Wi-Fiモデル」の本体サイズは240(幅)×520(奧行)×680(高さ)mmで、本体質量は約8.3kg、適用畳数は約10〜13畳。新カラーはアストログレー+ベージュで、価格.com最安価格は、99,800円(税込)
温度調節やタイマーなどはダイヤル部分を回し、ティスプレイを押して操作。液晶ディスプレイの表示方向を3方向から選択でき、設置場所に合わせてカスタマイズできるのもポイントです
専用のスマホアプリを使うことで遠隔操作が可能。温度の調節はもちろん、省エネ運転できるエコモードやチャイルドロックなどの設定もスムーズに行えます
24時間、曜日単位で細かくタイマーをセットできるので、ライフスタイルに合わせてカスタマイズできるのがポイントです。ほかにGPS機能を利用して、設定範囲に入ると電源がオン、離れるとオフになるなど便利な機能も搭載
本体天面にはアロマオイルを入れられるアロマボウルをセットできます。着脱できるので取り外しての使用も可能
続いて新モデル「ソラーレ」の特徴もチェックしていきます。基本性能は「ソラーレ Wi-Fiモデル」と同じで、適用畳数は約10〜13畳、消費電力1500Wですが、大きく3つの点で違いがあります。
・「ソラーレ」はディスプレイノブとボタンで操作を行う
・「ソラーレ」はオン/オフタイマーのみで細かな時間設定はできない
・キャスターのデザインが異なり「ソラーレ」は脚が出ている
まず操作面ですが、「ソラーレ Wi-Fiモデル」はディスプレイダイヤルと、専用アプリを使用してスマホでの操作が可能です。いっぽう「ソラーレ」は、専用アプリでは操作できず、ディスプレイノブとボタンでの操作となります。
また、オン/オフタイマーは搭載されていますが、曜日ごとに異なるスケジュール設定や細かな設定は行えません。このほか、足元のデザインが異なり本体サイズもややソラーレ」のほうが小さくなっています。
「ソラーレ」の本体サイズは290(幅)×520(奧行)×630(高さ)mmで、本体質量は約7.7kg、適用畳数は約10〜13畳。カラーは2色展開で、価格.com最安価格は84,800円(税込)
操作はシンプルで、温度設定はノブを回して設定が完了。オンタイマー設定は運転停止中に、オフタイマー設定は運転中にタイマーボタンを押した後、ノブを回して時間を設定します
「ソラーレ Wi-Fiモデル」と同じく天面にアロマボウルをセットできますが、アロマボウルは別売りです
新モデルの「ソラーレ」は、暖房の基本性能はそのままで搭載機能を簡略化し、シンプルな操作性にこだわった作りになっています。価格も「ソラーレ Wi-Fiモデル」より安く、コスパにすぐれている印象です。
ここからは電気ケトルの新シリーズ「 Eclettica(エクレティカ)」の特徴をチェックしていきます。
新シリーズでは、デザインプレートを採用したレギュラーモデルの「デロンギ エクレティカ 電気ケトル」と、温度設定機能付きモデルの「デロンギ エクレティカ 温度設定機能付き電気ケトル」の2種類を展開しています。
温度設定機能付きモデルの本体サイズは220(幅)×200(奧行)×230(高さ)mmで、本体重量は約1.1kg、容量は0.8L。カラーは5色展開で、市場想定価格は12,800円(税込)
レギュラーモデルの本体サイズは215(幅)×185(奧行)×220(高さ)mmで、本体重量は約0.9kg、容量は0.8L。カラーは2色展開で、市場想定価格は17,800円(税込)
どちらもスタイリッシュなデザインが特徴ですが、レギュラーモデルでは、充電部分のプレートのデザインにこだわっており、イタリアの伝統あるクロシェを現代風にアレンジしているのがポイントです。
温度設定機能付きモデルは、鏡面仕上げのフラットなタッチパネル式ディスプレイを採用しており、40度から100度まで9段階で温度調節が可能です。料理はもちろん、コーヒーや紅茶、お茶など、さまざまな飲み物に合わせ、最適な温度を選んで沸かせるのがポイントです。
操作時の音量コントロール機能を新たに搭載しており、大/中/小/オフの4段階から選択が可能
ということで、デロンギの新製品を紹介してきましたが、ヒーターでは、従来モデルの基本性能を生かしつつ、シンプルで価格を抑えたモデルが登場したことで、ユーザーの選択肢が広がったのが大きなポイントかと思います。
また、今回発表の電気ケトルは、転倒時お湯漏れ防止機能などの搭載はありませんが、今後、製品ラインアップの拡充や新機能の搭載なども期待される新シリーズの展開に注目していきたいです。
今回、紹介しきれていない機能や、詳しい使いやすさが気になった人は、価格.comのクチコミや家電量販店でぜひチェックしてみてください。