レビュー

1万円弱で水拭きが楽になる! アイリスオーヤマ「電動フロアワイパー」を使ってみた

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日常生活の中で、「これは雑巾がけしなきゃ」と思う瞬間、ありますよね。フローリングのザラつきや、料理の油はねによるキッチン床のベタつき、ダイニングテーブルまわりの食べこぼしなど・・・・・・。でも、気づくたびにしゃがんで拭くのは疲れるし、雑巾の後片付けもあるので、正直気が進まないときもあります。そんな話をしたときに、価格.comマガジン編集部から「使ってみませんか」と薦められたのがアイリスオーヤマの電動フロアワイパー「SWD-B」です。

アイリスオーヤマの電動フロアワイパーの振動強化モデル「SWD-B」。公式サイト価格は9,980円(税込)

アイリスオーヤマの電動フロアワイパーの振動強化モデル「SWD-B」。公式サイト価格は9,980円(税込)

アイリスオーヤマ「SWD-B」

最大毎分1,500回振動! 2モードを足で切り替え

電動フロアワイパー「SWD-B」は、ヘッド部分が前後に高速振動する水拭きワイパー。サイズは250(幅)×100(奥行)×1,063(高さ)mmで、重量は1kgです。振動数は「強」が毎分1,500回、「標準」が毎分1,000回。充電時間は約3時間で、使用時間は「強」で90分、「標準」で120分です。

マイクロファイバークロスが2枚付属。洗濯して繰り返し使えます

マイクロファイバークロスが2枚付属。洗濯して繰り返し使えます

最初の組み立ての際、柄はネジを締めて組み立てます。少し面倒ですが、最初だけです

最初の組み立ての際、柄はネジを締めて組み立てます。少し面倒ですが、最初だけです

ヘッド部分には、付属のマイクロファイバーのほか、別売りの使い捨て床拭きシートを取り付けて床を掃除します。ヘッド部分は自立するので、部屋に出しっぱなしにできるところもポイント。スイッチは踏むタイプがヘッド部に付いており、1回踏むごとに「標準」「強」「オフ」に切り替わります。

付属のマイクロファイバークロスを四隅にひっかけてセット。ヘッド部の左側にスイッチが1つ搭載されています

付属のマイクロファイバークロスを四隅にひっかけてセット。ヘッド部の左側にスイッチが1つ搭載されています

モード切り替えもオン/オフもこれで行ないます

モード切り替えもオン/オフもこれで行ないます

ドラッグストアなどで手に入る使い捨てウェットシートも使えます。もちろん、こちらは掃除が終わったらそのままゴミ箱へ。手を汚さず、いつでも清潔に使えます

ドラッグストアなどで手に入る使い捨てウェットシートも使えます。もちろん、こちらは掃除が終わったらそのままゴミ箱へ。手を汚さず、いつでも清潔に使えます

ゆっくり動かすのがコツ! 実際に使ってわかったこと

本モデルを試して驚いたのは、「電動フロアワイパーはゆっくり動かすこと」がいちばん汚れを落とす、という点です。

つい雑巾がけのように前後に素早く動かしたくなりますが、ワイパーを一定方向に、ゆっくりと前進させるように動かすのが最も汚れが落ちました。ワイパーそのものの振動の力が汚れをシートに吸着させるので、それをジャマしないことがポイントのようでした。

クレヨン VS. 電動フロアワイパー「SWD-B」

汚れ落ちについていくつか試した様子は次のとおりです。

まず、子どもが床に落書きしてしまうこともある「クレヨン」で試してみた場合。一往復させてみると、「標準」モードではうっすらと汚れが残りましたが、「強」モードに切り替えると、クレヨンの跡はかなり薄くなっていました。とはいえ、完璧に落とすには、重ねて2、3往復動かすのがよさそうです。力をいれず、スーとゆっくり動かせばOKです。

フローリングにクレヨンで線を書いてみました

フローリングにクレヨンで線を書いてみました

一方向にだけ動かしたところ。左が「標準」、右が「強」で拭きました。「強」で拭いたほうがよく落ちています

一方向にだけ動かしたところ。左が「標準」、右が「強」で拭きました。「強」で拭いたほうがよく落ちています

ちなみに、電源を入れずに手で前後に10回ほどゴシゴシ動かしてみたところ、クレヨンの色はうっすらと残ったまま。このときはキレイになるのに20回こすりました。振動の力を借りたほうが汚れ落ちには効果的だなと感じました。

振動させず、手でゴシゴシと10回ワイパーでこすった状態。筆圧が強い部分が残ってしまいました

振動させず、手でゴシゴシと10回ワイパーでこすった状態。筆圧が強い部分が残ってしまいました

溝に入った重曹 VS. 電動フロアワイパー「SWD-B」

次に試したのは、フローリングの溝の掃除です。細かな凹凸に入り込んだ汚れは残りがちですが、今回は溝に重曹を軽くまいて、「標準」モードでワイパーを一方向に動かしてみました。

すると、汚れがウェットシートにしっかり吸着されていて、溝もきれいに。湿った重曹が少しだけ床に残ったものの、一往復すればそれもきれいに拭き取れ、ベタつきやざらつきもほとんど気になりませんでした。

フローリングの溝を中心に、微細なゴミに見立てた重曹をまきます

フローリングの溝を中心に、微細なゴミに見立てた重曹をまきます

「標準」モードで一方向にだけ動かしたところ。湿った重曹が少し残りましたが、溝の重曹はキレイに取り切れており、持ち上げても落下しませんでした

「標準」モードで一方向にだけ動かしたところ。湿った重曹が少し残りましたが、溝の重曹はキレイに取り切れており、持ち上げても落下しませんでした

ハンドクリーム VS. 電動フロアワイパー「SWD-B」

また、粘度が高い汚れを想定し、ハンドクリームを床にペタッとつけた状態でも試してみました。電源を入れて一往復させると、ヌルつきやベタつきが残らず、すっきりと拭き取れたのには感心しました。皮脂汚れや食べこぼし汚れなども、振動の力で落とせるので、頼もしいです。

本機で拭いた後の床を裸足で歩くと気持ちがいい! 手でこすらず、雑巾やバケツの片付けもいらないのはとにかく快適です。

床にハンドクリームを塗ってベタ付き汚れ落ちをチェック

床にハンドクリームを塗ってベタ付き汚れ落ちをチェック

左が「強」モードで拭いたもの、右が「標準」モードで拭いたもの。一往復させたところ、両方とも床面がさっぱりしました

左が「強」モードで拭いたもの、右が「標準」モードで拭いたもの。一往復させたところ、両方とも床面がさっぱりしました

ヘッドは左右に動かないし、柄は伸縮しない

本機は、ヘッド本体にモーターとバッテリーが内蔵されており、持ち上げると重みを感じます。床を掃除する時はこの重みがシートを床に押し当てる役割を果たしますが、高い場所を拭く時は両手で支えたほうが安定します。

柄が長いので高い場所にも届きますが、持ち上げた時に重みを感じます

柄が長いので高い場所にも届きますが、持ち上げた時に重みを感じます

ホウキのような細い柄です。柄は伸縮しません

ホウキのような細い柄です。柄は伸縮しません

風呂掃除後に壁の水滴を拭いたり、網戸をなでたり、天井近くの壁を拭くのにも使えます。ただ、手元をひねってもヘッドはスライドせずに浮き上がってしまいます。前後の動きしかできないため、小回りはききません。また、柄はネジで固定されているため、長さの調節はできません。

床掃除や壁の高い位置などの掃除では使えますが、壁の低い位置や、段差がある場所、柄を動かすスペースが取れない狭い場所にある網戸の掃除などは、動かしにくく感じることがありました。

ハンドルをひねってもヘッドの角度は変わらないので、前後に動かしつつ当て方を変えて掃除します。狭いところはちょっと動かしにくい時もあります

ハンドルをひねってもヘッドの角度は変わらないので、前後に動かしつつ当て方を変えて掃除します。狭いところはちょっと動かしにくい時もあります

いっぽうで、ハンドルを垂直にカチッと固定できるので、使わない時や掃除中にちょっと置いておきたい時に立てておけるのは便利。使いたい時にもサッと取り出せます。

充電部はUSB Type-Cポート。ケーブルは付属しますが、アダプターは自分で用意する必要があります。1度満充電になると、90〜120分使用可能。使用頻度にもよりますが、筆者の場合は週に1回程度の充電で事足りました。

自立するので、掃除の途中にちょっと立てておきたい時に便利

自立するので、掃除の途中にちょっと立てておきたい時に便利

USB Type-Cケーブルで充電中。充電時間は約3時間

USB Type-Cケーブルで充電中。充電時間は約3時間

既存モデルにはLEDライト付きもラインアップ

ちなみに、同社からは、「SWD-A」というモデルが以前出ており、こちらにはLEDライトが付いています。充電時間は4時間、連続使用時間は約90分で、振動は毎分1,000回。付属のマイクロファイバークロスは1枚という点が異なります。重量は「SWD-A」も「SWD-B」も1kgと同じです。

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2023/12/25 19:00

【まとめ】用途に合わせたシートを使うと、掃除がすこぶるはかどる!

フローリングのサラサラ感は、裸足で歩いた時にいちばん実感できます。だからこそ、こまめな拭き掃除が欠かせません。電動フロアワイパーなら、気が向いたときにサッと使える手軽さで、掃除のハードルを下げると思いました。

また、シートを付け替えれば、水拭きもから拭きもできるので、ウェットシートで床を、ドライシートで浴室の壁を、というように使い分けられます。付属のクロスを使う時は、洗剤成分や香りが好みのものを選べるので、使い捨てシートとはまた違った自由度がありました。

振動する分、音が気になる時もありますが、そういう時はスイッチを入れずに手で動かして一般的な柄付きモップとしても使えます。静かに掃除したい時は手動で、しっかり汚れを落としたいときは電動で、とシーンに合わせて使い分けできるのも、この電動フロアワイパーならではのよさです。

伊森ちづる
Writer
伊森ちづる
家電流通専門誌で白物家電と家電量販店と流通に関する取材・執筆・編集を担当。趣味は料理、旅行、舞台鑑賞、米国ドラマ視聴など。クラシック音楽の”現代音楽ファン”というと変人扱いされることが悩み。
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牧野裕幸(編集部)
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牧野裕幸(編集部)
アイテム情報誌「GetNavi」や映像エンタメ情報誌「DVD&Blu-rayでーた」(当時)の編集者を経て「価格.comマガジン」へ。スティック&ロボット掃除機、コーヒーメーカー、扇風機、電動歯ブラシ、電気ケトルなどの白物家電のほか、AV機器や加熱式タバコを担当しています。LOVE, LINKIN PARK.
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