レビュー

薄さ8.4cmに機能全盛り! 日本向け「ルンバ515」は2〜3人世帯に大正解

アイロボットが日本市場向けに開発した“ルンバ史上最小”モデルこと「Roomba Mini」(以下、「ルンバミニ」)が発表されたのは、2026年2月のこと。狭小間取りで真価を発揮する超小型ボディは、これまでロボット掃除機がリーチしていなかったワンルーム暮らし層にもガツッと刺さったようで、すでに出荷が追いつかないほど売れているという話も聞こえています。

筆者も実機レビューを行い、「おー、よくできてるなー」と感心したばかりだったんですが……それから3か月あまりで、日本市場向けルンバの第2弾「Roomba Plus 515 Combo ロボット + AutoWash 充電ステーション」(以下、「ルンバ515」)が発売されました

「ルンバミニ」ほどではないけど日本の間取りに適した小ぶりなボディに、ルンバ最強の吸引パワー(2026年6月時点)とデュアル回転モップによる水拭き性能を備え、そのうえ全自動ベースステーションまで付属した「ルンバ515」は、果たして「買い」なのか? その性能を体験してみました。

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2026/05/19 07:00
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薄くてコンパクト&機能全盛り! 日本向けルンバ第2弾登場

改めて「ルンバ515」を見て感じたのは、「小さいし、薄い!」ということ。前モデルに当たる「ルンバ505」と比較して体積は46%小型化されているとのことですが、特に目を見張るのが全高8.4cmという薄さです。

これは現時点(2026年6月時点)で発売されているロボット掃除機のなかでもトップクラスの薄さで、従来機では入り込めなかったソファやベッドの下にもするりと潜り込んで掃除ができるのは大きなメリットでしょう。

もちろん直径も、スペック的に近い一般的なロボット掃除機がだいたい直径35cm前後なのに対して、本機は約30cmとコンパクトです。

本体の高さは「ルンバ」のなかで最も低い8.4cm。日本で一般的に流通しているソファならだいたい下に潜り込めるように……と設定された高さだそう

本体の高さは「ルンバ」のなかで最も低い8.4cm。日本で一般的に流通しているソファならだいたい下に潜り込めるように……と設定された高さだそう

写真の赤く塗られた部分が、前モデル「ルンバ505」のサイズ。こうして比較するとかなりコンパクトです

写真の赤く塗られた部分が、前モデル「ルンバ505」のサイズ。こうして比較するとかなりコンパクトです

このあたりは、さすがアイロボットジャパンが中心となって開発した日本市場向けルンバの第2弾だけあるなという感じ。さすがに「ルンバミニ」のコンパクトさは圧倒的ですが、全高だけならむしろ「ルンバ515」のほうが約1cm低いぐらいです(「ルンバミニ」は高さ9.2cm)。

ボディを薄くできたのは、従来機の本体上面にあった突起型のセンサー部を廃して、その代わりに前面にレーザーセンサーを追加した結果だそうです。360度スキャンが可能な上面の突起型センサーと比べると、どうしても前面センサーのレーザー照射範囲は狭くなる=マップ作成などに時間がかかるのでは? と懸念していたんですが、実際に試してみると意外とスムーズ……というか、これまでと比べても特に不満を感じることはありませんでした。

前面に埋め込まれたセンサーは新開発LiDAR「Integrated Line Laser」。室内のマッピングと障害物回避に用いられます

前面に埋め込まれたセンサーは新開発LiDAR「Integrated Line Laser」。室内のマッピングと障害物回避に用いられます

気になる清掃性能は? 水拭きまで文句のないレベルに

清掃性能に関して、まず気になるのは吸引力でしょう。「ルンバ515」の吸引力は、現行エントリーモデル「ルンバ105」の最大3倍。上位モデル「ルンバ705」の吸引力は「ルンバ105」の最大1.85倍なので、「ルンバ515」は現時点(2026年6月時点)でルンバ最強の吸引力を持つモデルということになります。

「最もパワーの強いルンバが欲しい」のであれば、これが正解です。

独自の可動式エッジクリーニングブラシ。アームが常時飛び出していて、圧が加わると引っ込む構造です

独自の可動式エッジクリーニングブラシ。アームが常時飛び出していて、圧が加わると引っ込む構造です

このとおり、エッジクリーニングブラシが壁際までしっかり届いてゴミを掃き残しません

このとおり、エッジクリーニングブラシが壁際までしっかり届いてゴミを掃き残しません

吸引に関してもうひとつ気になるのが、新機構として導入された可動式エッジクリーニングブラシです。

他社のロボット掃除機における可動式サイドブラシは、壁際や四隅などブラシが届かないような場所を検知すると、本体から飛び出すように伸びて壁に密着します。対して「ルンバ515」の可動式エッジクリーニングブラシは、最初からブラシが本体より大きく張り出すように配置されており、ブラシ自体が壁に当たるとバネの力で縮みながら密着状態をキープする仕組みです。

確かに清掃能力としてはこれで問題ないし、むしろ機械的な駆動部が少ない分だけマシントラブルが減るとも考えられます。そのうえコストも下がるので、なかなか面白い仕組みと言えるでしょう。

壁際まで伸びて密着する伸縮モップパッド。隅までムラなく拭き上げてくれました

壁際まで伸びて密着する伸縮モップパッド。隅までムラなく拭き上げてくれました

水拭き機能は、前モデル「ルンバ505」から続いて円盤形のデュアル回転モップパッドを採用。毎分180回転しつつ床の汚れをパワフルに拭き取ります。

壁面や家具を検知すると自動で本体から伸びてキワまで密着するので、拭き残しはほとんどありません。ぶっちゃけ、筆者はこれまでのルンバシリーズに対して「水拭きがやや弱い」という印象を持っていました。これは水拭き機能の導入自体が他社よりも遅れていたことに起因すると思うんですが、「ルンバ505」から「ルンバ515」への進化にともない、回転モップパッドも順当にパワーアップしたことで、いよいよ文句のないレベルになったなと感じました。

さすがは日本向け!? 小回りも含めて全体的に気の利いた印象

さて、実際に試用してみてまず感じたのが、充電・ゴミ回収・モップ洗浄/乾燥までこなす全自動ベースステーションのスッキリ感です。

本体がコンパクトな分もあってか、ステーションもかなりスマート。設置面積は30cm四方にほぼ収まるので、あまり置き場所に困ることはなさそうです。左右に配置された浄水/汚水タンクの見た目がアシンメ(非対称)なのもちょっとオシャレで、いい感じでした。

今まで数多くのロボット掃除機に触れてきた筆者ですが、これは「見た目が好きなベースステーション」のトップ3に入るかも

シャープな印象でかっこいい全自動ベースステーション。あまり置き場所を取らないのもありがたい

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左右非対称なデザインの水タンク。左側の汚水タンクは沈殿した汚れが見えにくいようになっています

左右非対称なデザインの水タンク。左側の汚水タンクは沈殿した汚れが見えにくいようになっています

次にロボット掃除機本体を起動させて気付いたのが、移動の速さです。

従来機が「じわじわ」とゴミを吸いながら進む感じだったのに対して、本機は吸引清掃・水拭きをしながら「スーッ」と移動します。見ただけで気付くほどにハッキリと速度が違います。これは吸引力が上がったことで、移動速度が速くても十分にゴミが取れるということなのかもしれません。

実際、ペット用のトイレ砂ペレットのような粒の大きいゴミ(吸引力が弱いと残りがち)も吸い残さなかったので、清掃能力に関してはまず文句はありません。

3mほどの廊下をスーッと5秒ほどで通過。あまりの速さに本当に掃除できているのかな? と不安になりましたが、ゴミは残っていませんでした

3mほどの廊下をスーッと5秒ほどで通過。あまりの速さに本当に掃除できているのかな? と不安になりましたが、ゴミは残っていませんでした

もうひとつ賢いなと感じたのが、前面センサーによる床材の自動判定です。

我が家には和室があるんですが、ここに入った瞬間にモップをリフトアップさせ、自動で吸引清掃のみに切り替えてくれました。カーペットを検知してのモップリフトはロボット掃除機においてもう当たり前の機能になっていますが、畳に対応してくれる機種は現時点(2026年6月時点)でもかなりの少数派。さすが、日本市場向けに開発されただけあって、和室への心配りもちゃんとされているようです。

畳を濡らさないよう、モップリフトしつつ吸引清掃中。マップで確認するとたまにモップが動いている(マップ水色の部分)のはご愛敬?

畳を濡らさないよう、モップリフトしつつ吸引清掃中。マップで確認するとたまにモップが動いている(マップ水色の部分)のはご愛敬?

ちょっと気になったのが、水拭き用水タンクの容量です。9畳の寝室・玄関から廊下・脱衣場・キッチンの4スペースを掃除する間に2回水切れを起こし、補給のためにステーションに戻ってしまいました。

もちろん、自分の留守中に自動(アプリによるスケジューリングなど)で掃除してもらう場合にはまったく人目に触れないし、そもそも掃除のクオリティーに関わるところでもないんですが……本体を小型化したことでタンクも小型化せざるを得なかったのかもしれません。

逆に言えば、水タンクの容量しか気になるところがなかった、とも言い換えられます。

【まとめ】専用コンシェルジュサービス付きなのも要チェックポイント!

「ルンバ515」は、小回りが利いて移動速度も速くテキパキとした掃除っぷりや、掃き残し・拭き残しのないクオリティーが非常に優秀だと感じました。

「ルンバミニ」が1人世帯(ワンルーム)向けとすると、この「ルンバ515」は2〜3人世帯(1DK〜2LDK)にとってかなり“アリ”な選択肢になりそうです。

そうそう、これも忘れてはいけません。購入後にユーザー登録することで、新しいコンシェルジュサービスである「ルンバ プレミアム特典」が無料で付いてくるのもうれしいポイントです。

これは「メーカー保証期間の2年延長(3年保証)」に加え、「交換用アクセサリー」のオマケが付き、「優先サポートの専用ダイヤル」が利用できるというもの。ユーザーにとってメリットしかない特典なので、購入したら忘れずに登録することをおすすめします

低い全高を生かして、棚の下にもスイスイと潜り込みます。こういった小回りのよさもうれしいところ

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きだてたく
Writer
きだてたく
文房具からおもしろガジェット、掃除機や調理家電など、生活の中で可能な限りがっつり使い込んでレビューするフリーライター。自らの不器用さゆえに、使うだけで日常の暮らしがぐっとラクになるツール群を偏愛し、世の中の不器用仲間たちにその実用性と便利さを伝えることを使命としている。
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